重賞レース
第45回 帝王賞(JpnI)
- 2022年6月29日(水)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要ダート部門の実力馬たちが全国各地から集う上半期のグランプリレースです。1995年から地方・中央の指定交流競走となり、コンサートボーイやアジュディミツオー、フリオーソら地方の名馬たちがJRAの強豪馬を相手に数々の名レースを生み出しました。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はスタンド前の4コーナー付近で、400mほど先のゴールを一旦通過し、そのまま一周します。ダート競馬のチャンピオン・ディスタンスとされる距離のコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第45回 帝王賞(JpnI)>
(6月21日現在)
■オメガパフューム
東京大賞典は前人未踏の4連覇を達成し、この帝王賞は3年前に優勝。一度は引退を発表も撤回し、今年初戦だった前走のアンタレスSは格の違いを見せつけ優勝しました。
■クリンチャー
名古屋大賞典連覇など重賞4勝。大井は2度参戦し、昨年の帝王賞は3着、東京大賞典は2着と、もう少し。悲願のJpnⅠ制覇に向け、今回は森泰斗騎手が初騎乗。
■チュウワウィザード
チャンピオンズカップなどを制し、2年前のJRA賞最優秀ダートホースを受賞。ドバイワールドカップ(昨年2着、今年3着)でも世界で通用する実力を見せています。
■テーオーケインズ
昨年はチャンピオンズカップや帝王賞を完勝し、JRA賞最優秀ダートホースを受賞。今年はサウジカップ(8着)に参戦し、帰国初戦の平安Sを完勝。帝王賞連覇を目指します。
■ノンコノユメ
中央時代にフェブラリーSやJDDなどを制してきたダート界の雄が、10歳になった今も一線級で走っています。前走の大井記念もメンバー最速36秒6の脚を繰り出し2着でした。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第45回 帝王賞(JpnI)>(6月27日現在)
調教追い切り動画はこちら
■ノンコノユメ
*大井 荒山勝徳 厩舎(小林) セ10歳
*成績 45戦9勝2着10回
*重賞タイトル
サンタアニタトロフィー(SIII)(2019)
フェブラリーS(GI)(2018)
根岸S(GIII)(2018)
東京中日スポーツ杯武蔵野S(GIII)(2015)
ジャパンダートダービー(JpnI)(2015)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]南関東の大将として臨むのが、今年10歳のノンコノユメ。中央時代からフェブラリーSやジャパンダートダービーなどを優勝している実力馬。南関東へ移籍したのは3年前の帝王賞で、それ以降も一線級で走り続けています。
過去に女王ララベルを手掛けた横山厩務員がノンコノユメも担当していて、「前はカリカリするところはありましたが、今はだいぶ落ち着いて、普段から優等生です。回復力も早い馬で内面からの強さも感じますね。今でも体の柔らかい馬で、しなやかに動きます」と話しています。
前走の大井記念は中団後方から追走し、最後の直線で外に持ち出すと、メンバー最速36秒6の脚で飛んできて、優勝したランリョウオーに4分の3馬身差まで詰め寄りました。
騎乗した真島大輔騎手に話しを聞くと、「前走くらいから少し待ってあげるような乗り方に変えて、脚を使ってくれています。ただ、担当厩務員の横山さんが大事にケアしてくれていることが一番です。道中もうまく走って頑張っているし、孝太(ランリョウオーに騎乗した本橋孝太騎手)も上手く乗りました。
去年くらいからちょっと渋くなってきた感じはしていましたが、今はまた若々しくて、すごく生き生きしています。いい雰囲気です」とのこと。
2歳から一線級で走り続けてきた10歳馬が、今もなお『生き生きしている』という言葉を聞いて感動しました。
今回の帝王賞は、前走の競馬内容からも、また挑戦しようということになったそうです。帝王賞はこれまで過去3回出走。昨年は2着で、ここまで掲示板を外していない相性抜群の舞台。3年連続で4歳馬が制するなど最近は若手たちの勝利が目立ちますが、10歳馬が制した場合は初の快挙。
「ノンコの追い切りは西啓太騎手が乗ってくれて、いい意味で言うと仕上がっていて、逆の意味では好走した前走が余裕のある感じだったので、今回は仕上がり過ぎているのかなと。ただ、中央の馬たちとJpnⅠを戦うので、このくらいはやらなくてはいけないなと前向きに考えています。
9頭立てで前が止まらないような競馬になると思うので、スタートして気合をつけてやる気にさせておいて、真ん中くらいのポジションをイメージをしています。
中央の時からファンが多い馬で、元気をもらっているとか夢を見せてもらっていると言ってくださっています。ノンコもその思いを受けて元気を与えられるように、地方競馬の代表として恥ずかしくないレースをして欲しいと思います」(荒山調教師)。<中央馬の顔ぶれ>
■オーヴェルニュ
昨年は東海Sを勝ち、平安Sではレコード勝ち。どちらも3番手から早め先頭に立って押し切る内容で勝利を飾っています。昨年の帝王賞は地方競馬初参戦で7着でした。
■オメガパフューム
*JRA 安田翔伍 厩舎 牡7歳
*成績 24戦11勝2着7回
*重賞タイトル
アンタレスS(GIII)(2022)
東京大賞典(GI)(2018・2019・2020・2021)
平安S(GIII)(2020)
帝王賞(JpnI)(2019)
シリウスS(GIII)(2018)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]今年初戦だった前走のアンタレスSも格の違いを見せつけ優勝。東京大賞典前人未踏の4連覇を達成した芦毛の王者が、再び大井に帰ってきます!3年前の帝王賞の覇者。
■クリンチャー
*JRA 宮本博 厩舎 牡8歳
*成績 33戦7勝2着6回
*重賞タイトル
名古屋大賞典(JpnIII)(2021・2022)
佐賀記念(JpnIII)(2021)
みやこS(GIII)(2020)
京都記念(GII)(2018)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]名古屋大賞典連覇など重賞4勝。大井は2度参戦し、昨年の帝王賞は3着、東京大賞典は2着。初騎乗の森泰斗騎手がどんな一面を引き出すでしょうか!
■スワーヴアラミス
*JRA 須貝尚介 厩舎 牡7歳
*成績 32戦9勝2着5回
*重賞タイトル
東海テレビ杯東海S(GII)(2022)
エルムS(GIII)(2021)
マーチS(GIII)(2020)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]今年1月の東海Sは後方から進出し、直線で先頭に立ったオーヴェルニュをゴール前に差し切り重賞3勝目をあげました。金沢の白山大賞典は3着で、大井には初登場。
■チュウワウィザード
*JRA 大久保龍志 厩舎 牡7歳
*成績 25戦11勝2着5回
*重賞タイトル
川崎記念(JpnI)(2020・2022)
チャンピオンズC(GI)(2020)
JBCクラシック(JpnI)(2019)
平安S(GIII)(2019)
ダイオライト記念(JpnII)(2019)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]2年前のチャンピオンズカップなどを制し、JRA賞最優秀ダートホースを受賞。ドバイワールドカップにも2年連続で出走し(2着、3着)、今年もそれ以来の国内初戦。
■テーオーケインズ
*JRA 高柳大輔 厩舎 牡5歳
*成績 17戦9勝2着2回
*重賞タイトル
平安S(GIII)(2022)
チャンピオンズC(GI)(2021)
帝王賞(JpnI)(2021)
アンタレスS(GIII)(2021)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]昨年のJRA賞最優秀ダートホース受賞馬で、チャンピオンズカップや帝王賞などを完勝しました。今年はサウジカップ(8着)に挑戦し、帰国初戦の平安Sを優勝。
■メイショウハリオ
重賞初挑戦だった4走前のみやこSで重賞初制覇を飾ると、今年に入ってからはマーチSを勝利。いずれも36秒台の脚を繰り出し豪快に伸びました。今回は繰上りでの参戦。
*帝王賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第45回 帝王賞(JpnI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■ノンコノユメ 小林6/24良 1200m-85.4秒 1000m-67.4秒 800m-51.0秒 600m-36.8秒 馬なり ■オーヴェルニュ 栗東6/22CW不良 1200m-84.6秒 1000m-67.8秒 800m-52.3秒 600m-36.9秒 200m-11.6秒 一杯追 ■オメガパフューム 栗東6/25坂路 800m-52.8秒 600m-38.6秒 200m-12.7秒 馬なり ■クリンチャー 栗東6/22坂路 800m-51.9秒 600m-38.2秒 200m-12.6秒 一杯追 ■スワーヴアラミス 栗東6/22CW不良 1200m-82.3秒 1000m-67.0秒 800m-52.4秒 600m-37.6秒 200m-11.9秒 一杯追 ■チュウワウィザード 栗東6/25B良 1200m-82.6秒 1000m-66.3秒 800m-51.7秒 600m-37.6秒 200m-11.5秒 馬なり ■テーオーケインズ 栗東6/22CW不良 1200m-97.5秒 1000m-66.4秒 800m-52.3秒 600m-37.6秒 200m-11.8秒 強めに ■メイショウハリオ 栗東6/22坂路 800m-51.1秒 600m-37.5秒 200m-12.0秒 一杯追 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第45回 帝王賞(JpnI)>
優勝インタビュー動画はこちら
ダート界上半期の総決算、帝王賞(JpnⅠ)。
今年は9頭と少頭数の競馬になりましたが、昨年のチャンピオンズカップや帝王賞を制しているテーオーケインズを筆頭に、前人未踏の東京大賞典4連覇中で3年前の帝王賞覇者オメガパフューム、2年前のチャンピオンズカップなどを勝ちドバイワールドカップでも好走しているチュウワウィザードと、ダート界の猛者たちが集いました。
優勝したのは、濱中俊騎手が手綱を取った5番人気メイショウハリオ(中央・岡田稲男厩舎)。みやこSとマーチSを制している2つの重賞ウイナーですが、出走メンバーの中ではキャリアの浅い5歳馬。初物尽くしの中でも強豪たちを一蹴し、JpnⅠ初制覇を飾りました。今回は繰り上がりからの参戦。
レースは、オーヴェルニュが逃げ、2番手にクリンチャー、3番手にはテーオーケインズ。向正面中ほどからスワーヴアラミスが進出して前4頭が横並びになるかのようなシーンもあり、その後ろにメイショウハリオは追走。中団後方にはオメガパフュームとチュウワウィザード、その後ろにノンコノユメとネオブレイブが続いていきました。
「テーオーケインズの後ろで競馬をしようと考えていたので、道中は理想通りの展開とポジションでした。(直線では)真っ先に先頭に立ってしまい、内から外から迫ってきましたが、歯を食いしばって凌いでくれたメイショウハリオには感謝します。追ってからしっかり伸びてくれる馬です」(濱中騎手)。
4コーナーでは中央勢7頭が横一線になるような攻防が繰り広げられ、そんな強豪たちを抑えて抜け出したメイショウハリオは、内で食い下がったチュウワウィザードにクビ差をつけて先頭でゴールしました。勝ちタイムは2分3秒3(良)。2着がチュウワウィザード、3着は1馬身半差でオメガパフューム。
ゴール後に濱中騎手が大きくガッツポーズで喜びを表していたシーンも印象的でした。「僕自身もJpnⅠレースを勝つのが久しぶりでした。今日はトップメンバーが集まっていると思うので、そのメンバーに勝ったのは大きな自信につながります」。
パイロ産駒の5歳馬、ダート界に楽しみな馬が出てきました。
一方、地方競馬の大将として古巣・中央勢に挑んだのは、真島大輔騎手が手綱を取ったノンコノユメ。中央時代からフェブラリーSやジャパンダートダービーなどを制してきたダート界の雄で、10歳になった今も一線級で走り続けています。
道中は後方から進めて脚を伸ばす内容。優勝したメイショウハリオから1秒1差の6着で、4着のテーオーケインズと5着のクリンチャーとはタイム差なし。
「頑張ってはいます。自分のペースで行って終いも脚は使っていますが、馬場が乾燥していたのでもうちょっとかかりがあった方がいいかなっていう感じですね。まだやれると思います」と真島騎手は振り返っていました。
管理する荒山勝徳調教師のお話しでは、レース後に山元トレーニングセンターへ休養に出たそうで、下半期は勝島王冠から東京大賞典を予定していて、その前に状態を見ながら日本テレビ盃から始動するかどうかは判断するそうです。
<他陣営のコメント>
2着 チュウワウィザード 川田将雅騎手
「ドバイ帰りできつい中でもしっかりと自分の能力を出してくれたし、2着でもとてもいい内容でした」
3着 オメガパフューム ミルコ・デムーロ騎手
「競馬はうまく行ったと思いました。スタートはいつもより出たし、スグルやユウガの馬たちが有力だと思っていたので、その馬を見ながら進めて、3~4コーナーからはいつも通り伸びてくれました。直線を向いても手前を替えて結構伸びてくれましたが、メイショウさんが止まらなかったので馬の気持ちがなくなって最後はあまりファイトしなかったです」
4着 テーオーケインズ 松山弘平騎手(1番人気)
「支持して頂きましたが結果を出せず申し訳なかったです。枠も良かったしいい形で流れにのれましたが……」
5着 クリンチャー 森泰斗騎手
「先行勢に苦しい競馬になりました。せっかくチャンスを頂いたのに申し訳なかったです」
6着 ノンコノユメ 真島大輔騎手
同上
7着 スワーヴアラミス
3つの重賞ウイナーで、大井コースは初参戦。道中6番手追走で、直線中ほどで先頭に並びかけましたが……。
8着 ネオブレイブ 今野忠成騎手
「前に乗った時より感じは良かったですが、今日はテンションが上がり過ぎていました」
9着 オーヴェルニュ 福永祐一騎手
「思ったより絡まれて、ペースも落とそうとした時に外から来られる形で、なかなか息を入れたいところで入れられませんでした。結果、先行勢にはきつい流れになりました」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 45 令4 メイショウハリオ 牡5 濱中 俊 44 3 テーオーケインズ 牡4 松山 弘平 43 2 クリソベリル 牡4 川田 将雅 42 令元 オメガパフューム 牡4 D.レーン 41 平30 ゴールドドリーム 牡5 C.ルメール 40 29 ケイティブレイブ 牡4 福永 祐一 39 28 コパノリッキー 牡6 武 豊 38 27 ホッコータルマエ 牡6 幸 英明 37 26 ワンダーアキュート 牡8 武 豊 36 25 ホッコータルマエ 牡4 幸 英明 35 24 ゴルトブリッツ 牡5 川田 将雅 34 23 スマートファルコン 牡6 武 豊 33 22 フリオーソ 牡6 戸崎 圭太 32 21 ヴァーミリアン 牡7 武 豊 31 20 フリオーソ 牡4 戸崎 圭太 30 19 ボンネビルレコード 牡5 的場 文男 29 18 アジュディミツオー 牡5 内田 博幸 28 17 タイムパラドックス 牡7 武 豊 27 16 アドマイヤドン 牡5 安藤 勝己 26 15 ネームヴァリュー 牝5 佐藤 隆 25 14 カネツフルーヴ 牡5 松永 幹夫 24 13 マキバスナイパー 牡6 K.デザーモ 23 12 ファストフレンド 牝6 蛯名 正義 22 11 メイセイオペラ 牡5 菅原 勲 21 10 アブクマポーロ 牡6 石崎 隆之 20 9 コンサートボーイ 牡5 的場 文男 19 8 ホクトベガ 牝6 横山 典弘 18 7 ライブリマウント 牡4 石橋 守 17 6 スタビライザー 牡6 柴田 善臣 16 5 ハシルショウグン 牡5 的場 文男 15 4 ラシアンゴールド 牡5 蛯名 正義 15 4 ナリタハヤブサ(1着同着) 牡5 横山 典弘 14 3 チヤンピオンスター 牡7 高橋 三郎 13 2 オサイチブレベスト 牡6 丸山 勝秀 12 平元 フエートノーザン 牡6 安藤 勝己 11 昭63 チヤンピオンスター 牡4 桑島 孝春 10 62 テツノカチドキ 牡7 佐々木 竹見 9 61 トムカウント 牡7 石崎 隆之 8 60 ロツキータイガー 牡4 桑島 孝春 7 59 スズユウ 牡6 石川 綱夫 6 58 トラストホーク 牡5 高橋 三郎 5 57 コーナンルビー 牝4 堀 千亜樹 4 56 アズマキング 牡4 岡部 盛雄 3 55 カツアール 牡4 高橋 三郎 2 54 ハツマモル 牡4 福永 二三雄 1 53 ローズジヤツク 牡5 阪本 泰之