重賞レース
第7回 雲取賞(JpnIII)
- 2025年2月19日(水)
- 16:40発走

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レースについて
レース概要JRA所属馬を交えて争われる、3歳ダート三冠競走の前哨戦。ダートグレード競走に昇格となったのは第6回(令和6年)からであり、平成30年までは準重賞として、第1回(平成31年)から第5回(令和5年)まではSⅢ競走として施行されていました。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第7回 雲取賞(JpnIII)>
(2月12日現在)
■グランジョルノ
札幌1700mの新馬は差し切り勝ち。2戦目からは交流重賞に挑戦し、JBC2歳優駿2着、全日本2歳優駿7着と、全国区で戦ってきました。初の大井コースは戸崎圭太騎手がエスコート予定。
■ジャナドリア
新潟の新馬と中山の1勝クラスはいずれも1800mの舞台で2連勝を飾りました。連勝をひとつ伸ばし、無敗の重賞ウイナーの称号を目指します。鞍上はクリストフ・ルメール騎手予定。
■スマイルマンボ
北海道のフレッシュチャレンジで勝利を飾ると、続くオープンは2着でした。その後は大井に移籍。前走のハイセイコー記念は6馬身差で逃げ切り、2連勝で初タイトルを獲得しました。
■タイセイカレント
デビューから4戦は全て芝1600mで戦いました。中京の新馬V後は、重賞のサウジアラビアロイヤルC2着をはじめ、朝日杯フューチュリティS、シンザン記念に出走。今回は初ダートです。
■リコースパロー
北海道ではブリーダーズゴールドジュニアCとサンライズCの2つの重賞を含むデビューから4連勝を飾りました。前走のJBC2歳優駿後、大井へ移籍。実績馬の走りに注目が集まります!
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第7回 雲取賞(JpnIII)>(2月17日現在)
調教追い切り動画はこちら
大井生え抜き馬で、デビューから6戦いずれも3着以内という堅実派です。2走前のハイセイコー記念は優勝馬スマイルマンボの2着でした。その後は予定通り放牧休養に入り、1月31日の条件戦から実戦復帰。2番手追走から最後は惜しくもかわすことができず、2着でした。米田英世調教師は「左トモの落鉄があって、そういう影響もゼロではなかったと思います。レース後はそのダメージもありましたが、回復力も早く、追い切りを見ても前回より時計は出るようになりました。気性面はもっと成長してほしいですが、一度使って状態は上がっていると思います。1800mの距離がどうかなぁというのはありますが、このメンバーとどこまで通用するのか見てみたいです」と話しました。
北海道と大井で4戦3勝2着1回という成績を収めました。前走のハイセイコー記念は逃げ切り、2連勝で重賞初制覇。6馬身差の完勝でしたが矢野貴之騎手は「まだ幼くて物見をして走っている感じ。馬が近くにいた方がもっとファイトしてくれると思います」と着差以上の強さであることを振り返りました。その後はリフレッシュ放牧を挟み、1月中旬に帰厩。坂井英光調教師は「まだ冬毛があったり緩さもあったり良くなる余地はありますが、追い切りを重ねるごとに良化してきて、馬体に迫力があります」とコメント。ストロングポイントについては「普段から引っ掛からないし、砂をかぶっても、どんな競馬でもできる馬。前回はスピードの違いで逃げただけで、今回はこだわっていません。1800mも許容範囲内だと思うので頑張ってほしいです」と期待を込めました。母は2012年のTCK女王盃覇者ハルサンサンです。
新馬戦は出遅れましたが、最後は猛追して2着でした。2戦目と3戦目は1400mから1700mへの距離延長も難なくクリア。ともに差し切り、2連勝を飾りました。今回は4か月ぶりの実戦に荒山勝徳調教師は「馬自体は成長して良くなっていますが、間隔が空いた分、まだスイッチは入っていない感じ。一度使った方がいいかもしれません。前回乗ってくれたライアン・クアトロ騎手は『キックバックを嫌がっていたけど、距離は大丈夫。ダート三冠も行ける馬だと思う』と言ってくれました」とコメント。キャリアの浅い馬だけに、今回は補欠からの繰り上がりでの出走になりました。地方所属馬上位2頭に与えられる羽田盃(4月29日、大井)の優先出走権獲得を狙います。
■リコースパロー
*大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡3歳
*成績 5戦4勝2着0回
*重賞タイトル
サンライズカップ(H1)(2024)
ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H2)(2024)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]北海道で重賞2勝を飾った実績馬です。ブリーダーズゴールドジュニアCは逃げ切り、サンライズCは4コーナーで先頭に立って押し切り。JBC2歳優駿後、大井へ移籍しました。初戦を迎えることに「まだ馬は良くなっていきそうです。中間の追い切りに乗って手伝ってくれた真島(大輔)調教師は『粗削りで難しさはあるけれど、エンジンがすごい。競馬を覚えれば最後は弾けてくるような馬』と言っていました。壁を作らないとムキになっていくところもあるので、今回はダート三冠を見据えても、ハナにこだわってはいません。持っているものはすごいと思うので、現時点でどんな走りをするのか見たいです」と荒山調教師。母も自厩舎だったリコーデリンジャーというゆかりの血統です。
<JRA所属馬の紹介>
■グランジョルノ
新馬戦はスタートで遅れて後方からの競馬でしたが、直線一気の差し切り勝ち。2戦目のJBC2歳優駿は中団から追い上げ、最後はクビ+クビ差の2着争いを制しました。前走の全日本2歳優駿は伸び切れずに7着。コースが川崎から大井に替わり、巻き返しに期待がかかります。母は2016年のマリーンC優勝馬ヴィータアレグリアという血統。
■ジャナドリア
デビューからダート・1800mで走り、無傷の2連勝中です。新馬戦は直線抜け出しV。4か月ぶりの実戦でプラス16キロだった前走の1勝クラスは後方から追走しましたが、最後はキッチリと差し切りました。連勝をひとつ伸ばし、無敗の重賞ウイナーの称号を狙います。半姉は2014年の関東オークスを制したエスメラルディーナという血統。
■タイセイカレント
デビューから4戦いずれも芝・1600mで戦いました。新馬戦は逃げ切り。それ以降はサウジアラビアロイヤルC2着をはじめ、朝日杯フューチュリティS、シンザン記念に出走しました。今回は初のダート戦で、そのパフォーマンスに注目が集まります。半姉は昨年のNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬を受賞したキャリックアリードです。
*雲取賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第7回 雲取賞(JpnIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■リコースパロー 小林2/14良 1200m-83.7秒 1000m-65.5秒 800m-50.8秒 600m-37.8秒 ■ケンシレインボー 船橋2/15良 1000m-66.8秒 800m-50.9秒 600m-37.5秒 ■タイセイカレント 栗東2/12坂路 800m-51.6秒 600m-37.5秒 200m-13.1秒 ■ジャナドリア 美浦2/12坂路 800m-53.3秒 600m-39.4秒 200m-12.4秒 ■スマイルマンボ 小林2/14良 1000m-65.3秒 800m-50.3秒 600m-36.7秒 ■ペピタドーロ 小林2/14良 1000m-68.2秒 800m-51.6秒 600m-38.0秒 ■プレミアムハンド 浦和2/14良 800m-53.3秒 600m-39.4秒 ■グランジョルノ 美浦2/12W稍 1200m-83.9秒 1000m-67.8秒 800m-52.4秒 600m-37.8秒 200m-11.9秒 ■シビックドリーム 大井2/14良 1000m-64.8秒 800m-50.6秒 600m-36.5秒 ■キングオブワールド 大井2/15良 1000m-66.7秒 800m-53.1秒 600m-38.5秒 ■オンリーユーズド 大井2/15良 800m-53.6秒 600m-39.1秒 ■アクナーテン 小林2/14良 1000m-72.3秒 800m-53.6秒 600m-39.3秒 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第7回 雲取賞(JpnIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
2月19日に交流重賞の雲取賞が行われました。地方所属馬上位2頭、JRA所属馬5着以内の上位2頭が、羽田盃(4月29日、大井)の優先出走権を獲得できるトライアルのひとつ。
クリストフ・ルメール騎手がコンビを組んだジャナドリア(JRA・武井亮厩舎)が無傷の3連勝で重賞初挑戦Vを飾りました。
ハナを切ったのは大井のスマイルマンボ。ジャナドリアは外の4番手を追走したことに「スタートがあまり上手ではないのでゲートからの反応は良くありませんでしたが、二の脚は速いので、いいポジションを取ることができました。直線を向いてからがすごい脚でした」とルメール騎手。
最終コーナーを回り、残り200m過ぎから先頭に立つと押し切り、単勝1.6倍の1番人気に応えました。勝ちタイムは1800m1分55秒8(良)。
昨年8月の新馬戦以来のコンビだったことにルメール騎手は「前は緩かったですが、それでも能力は示してくれていました。パワーアップもしたし、更なるトップレベルに行けると思います」と、夢の広がる勝ち方に期待を寄せました。半姉は2014年の関東オークスなどを制したJRAエスメラルディーナという交流重賞にゆかりの血統です。
なお、1馬身3/4差の2着はJRAのグランジョルノ(2番人気)、さらに遅れた3/4馬身差の3着が大井のスマイルマンボ(3番人気)。4着は大井のペピタドーロ(6番人気)が入り、ここまでが羽田盃の優先出走権を獲得しました。
3着に逃げ粘ったスマイルマンボは地方最先着。昨年11月のハイセイコー記念V以来となる実戦に「4コーナーまではうまく運べたので一瞬勝てそうに思いましたが、勝った馬にあの競馬で差されてしまうのは、現状では向こうの方が力は上なのかなと。ただ、休み明けの分、脚取りの重さもあったので、久々の感じはありました」と矢野貴之騎手。
スマイルマンボはホッカイドウ競馬時代も含めて全て3着以内という堅実な走りが続いています。「元々の体幹がしっかりしているので軸もぶれなく、いい走りをします。順調に良くなっていますよ」と手応えはつかんだ様子。今後は羽田盃に直行予定で、巻き返しを図ります。
<他陣営のコメント>
2着 グランジョルノ 戸崎圭太騎手
「追い切りでも体を使えるようになってきて、成長は感じていました。ゲートが遅いのとか課題がある中で、いい感じで行けたし、頑張ってくれたと思います」
3着 スマイルマンボ 矢野貴之騎手
同上
4着 ペピタドーロ 吉井章騎手
「休み明けでしたが、馬の雰囲気も良かったし、一度使ってさらに良くなっていきそうですね。テンションは上がりやすそうなので、次はもっと落ち着いてくれれば。キャリアは浅いですが、競馬が上手で、これからの馬なので楽しみです。距離は1800m、2000mがいい感じですね」
5着 プレミアムハンド 山本聡哉騎手
「大きく、ゆったりした跳び。大井のコースは合うと思いました。まだまだキョロキョロして走りに集中していない感じでしたが、スタミナがある馬なので、しまいは伸びてくれました」
6着 リコースパロー 落合玄太騎手
「今までは砂をかぶらずハナか2番手で競馬をしていたので、今日はちょっと砂をかぶせて折り合ってくれればと思いましたが、行く気持ちが強すぎて(ハミを)噛んじゃいました。思ったよりペースも流れなくて、残り半マイルくらいまでは行きたがっていました。普通は下がってもおかしくないですが、それでもまとめてきているので、道中の息が入る競馬を覚えれば、このメンバーでもやれる力はあると思います。本質的にはマイルくらいまでがちょうどいいと思いますが、折り合ってくれれば距離は持つと思います」
7着 シビックドリーム 安藤洋一騎手
「体調はめちゃめちゃ良さそうでした。1800mなので壁を作って無理をさせないポジションで進めて、最後はどのくらいの脚を使えるかなという競馬をさせたかったかったですが、押し出される感じになり、きつくなって、しまいが甘くなりました」
8着 タイセイカレント
デビューから4戦いずれも芝で走り、重賞で2着に好走しました。今回はダートをはじめ、コース、距離と初物づくし。道中は中団を追走する内容でした。
9着 ケンシレインボー 山中悠希騎手
「ペース的に3コーナーから厳しくなりました。馬自身はバテている訳ではなく、ペースが違ったかなという感じですね」
10着 キングオブワールド 笹川翼騎手
「動き方は良かったですが、相手は強かったですね。リズムも良かったので、自己条件に戻って、いい競馬をしてくれると思います」
11着 アクナーテン 張田昂騎手
「気がいい馬なので掛かり気味になって、もうちょっと伸び伸び走らせてあげられれば良かったです。素質は感じます」
12着 オンリーユーズド 江里口裕輝騎手
「初めて乗りましたが、キックバックを嫌がる馬なので、余計につらかったかもしれません。脚はたまっていた分、3コーナーくらいで仕掛けていった時に反応がありました。自分の競馬ができたら、もっとやれる馬だなぁと思いました」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 7 令7 ジャナドリア 牡3 C.ルメール 6 6 ブルーサン 牡3 和田 竜二 5 5 ヒーローコール 牡3 森 泰斗 4 4 シャルフジン 牡3 御神本 訓史 3 3 ランリョウオー 牡3 本橋 孝太 2 2 ゴールドホイヤー 牡3 吉原 寛人 1 平31 ヒカリオーソ 牡3 瀧川 寿希也