重賞レース

第1回 ジェムストーン賞(SIII)

  • 2024年12月5日(木)
  • 20:10発走
第1回優勝馬:プリムスパールス号
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    レース概要

    2023年までは準重賞として行われていた2歳馬によるスプリント(1,200m)戦で、今年から重賞に格上げされました。短距離を得意とする若駒の年内の目標レースとなり、年明けからの3歳路線がさらに充実することになりました。
    <1着馬・2着馬にニューイヤーカップの優先出走権を付与>

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線部分が長く、外寄りの枠からでもレース序盤の先行争いに加わりやすいコース形態と言えます。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第1回 ジェムストーン賞(SIII)>
    (11月28日現在)

    チートメジャー
    JRAからデビューし、4戦未勝利のまま浦和へ移籍。11月22日に初戦を迎え、直線で力強く抜け出し、初勝利を飾りました。大井に初参戦で、重賞初挑戦Vを目指します!

    ノブハッピーホース
    北海道からデビューし、1000mで2勝しました。今回は浦和移籍初戦を迎えます。父はブルドッグボス。2019年のJBCスプリント(浦和)を制した厩舎ゆかりの血統です。

    プリムスパールス
    1000mの新馬は大差勝ち。初物づくしだった2戦目のゴールドジュニアは力を発揮できませんでした。3戦目となる前走の1200mは完勝し、同距離で巻き返しを図ります。

    ラブミーメアリー
    デビューから逃げ切り3連勝を決め、ゴールドジュニアにも出走。前走は3か月ぶりVをあげ、勢いに乗ります。1200mは3戦3勝で得意の舞台。重賞初制覇を狙います。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

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    <第1回 ジェムストーン賞(SIII)>

    (12月3日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■オニアシ
    *浦和 藤原智行 厩舎 牡2歳
    *成績 6戦1勝2着1回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     5月21日の浦和新馬戦は5馬身差で逃げ切りました。タイムは800m49秒1(重)。その後は1400mから1600mに距離を延ばし、遠征にも行きながらキャリアを重ねてきました。今回は自身初となる1200mですが、「これまではムキになるところがあったので出たなりで競馬をしてきましたが、元々、反応や追い切りの動きはいい馬でした。この馬のスピードを生かせる距離だと思っています。右回りは課題ですが、最内枠(1枠1番)に入ったのでラチ沿いから進めることができるので良かったかなと。スタートが決まれば先行したいですね」と藤原智行調教師。なお、担当は末田秀行厩務員で、厩舎の女傑・スピーディキックを手掛ける面々で送り出します。

    ■ジョイフルロック
    *船橋 川島正一 厩舎 牡2歳
    *成績 1戦1勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     11月1日の船橋新馬戦は軽快な逃げで、後続に3馬身差をつけて完勝しました。タイムは1000m1分2秒2(やや重)。コンビを組んだ矢野貴之騎手は「いかにも短距離に合いそうなスピードがありますね。まだ子供っぽくて、物見をすごくしたり、息の入れるところもわかっていない感じでも、このくらい走ってくれました」とコメント。伸びしろたっぷりの素質馬が、2戦目で重賞の舞台に上がります。川島正一調教師は「状態は一度使って良くなっています。強い相手とぶつけないと強くなっていかないですからね。期待している馬なので、どんな走りをしてくれるか楽しみです」と期待を込めました。今回の鞍上はミカエル・ミシェル騎手。

    ■チートメジャー
    *浦和 小久保智 厩舎 牡2歳
    *成績 5戦1勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]
    ■ノブハッピーホース
    *浦和 小久保智 厩舎 牡2歳
    *成績 6戦2勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRA未勝利だったチートメジャーは、11月22日の浦和1400mが移籍初戦となりました。3コーナーで先頭に立つと、後続に3馬身差をつける勝利。北海道デビューのノブハッピーホースは逃げ切りで2勝をあげ、今回は移籍初戦を迎えます。父は厩舎ゆかりのブルドッグボス(2019年のJBCスプリント・浦和覇者)という血統です。小久保智調教師は「2頭とも、うちに来て日も浅いので把握しきれていないところはありますが、状態は良さそうですね。それぞれにいいモノは持っているので、この結果次第で、どういう方向性で進んでいくかを判断したいと思います」と話していました。同厩からは、浦和新馬800mを48秒6(やや重)で快勝したプローラーティオーも出走します。

    ■ミラクルメイキング
    *大井 藤田輝信 厩舎 牡2歳
    *成績 1戦1勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     10月17日に大井で行われた新馬戦は、4コーナーで先頭に立つと後続との差を広げ、4馬身差をつけて完勝しました。タイムは1200m1分14秒4(良)。コンビを組んだ御神本訓史騎手は「返し馬や(レースでの)折り合いも含めて前向き過ぎるところがあるので、もう少し冷静になってくれるといいですね。それでも内容のある競馬はしてくれたし、素質は高いです」と話していました。その後は目標にしてきたこの舞台に向け、順調に進めてきたそうです。「元々の力はあると思っていましたが、前走は強い内容でした。上積みはあるので、ここも期待しています」と藤田輝信調教師。祖母は重賞8勝をあげたミラクルレジェンドです。

    ■ラブミーメアリー
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牝2歳
    *成績 7戦4勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     デビューから逃げ切り3連勝を決めました。4戦目となったゴールドジュニアも逃げましたが、厳しい展開となり6着。その後はマイルに挑戦し、3着が最高着順でした。前走は2戦目以来となる1200mを走り、持ち前のスピードを生かして2馬身半差V。3か月ぶりの勝利を飾り、勢いに乗ります。1200m1分15秒3(良)だったことに荒山勝徳調教師は「時計が物足りないですね。集中し切れていないところがあるので、今回はブリンカーを着用してみます。その効果がどのくらいあって、時計がつめられるか。リズムよく運べれば、チャンスはあると思います」と願いを込めました。3戦3勝と相性抜群の1200mで、第1回の覇者を目指します。

    ■ヨシノダイセン
    *大井 宗形竹見 厩舎 牡2歳
    *成績 1戦1勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     11月4日の大井新馬戦は3番手追走から直線での競り合いを制し、断然人気に応えました。調教にも乗る和田譲治騎手は「日頃から稽古も動くし、いい馬なので、能力を出せれば勝てるなというイメージでした。最後は他の馬になつくようなところもあって遊びがあったので、余裕はありました」とコメント。勝ちタイムは1200m1分14秒0(やや重)で、この重賞メンバーに入っても最速です。宗形竹見調教師は「速い時計が出る開催だったので」と控えめ。「今回は経験馬が相手になるし、砂をかぶったらどうなるのかなど、いろいろ課題はありますが、状態は上向いているし、いいモノは持っている馬なので楽しみにしています」と語りました。

    *ジェムストーン賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第1回 ジェムストーン賞(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■オニアシ
    浦和11/29不 1000m-69.7秒 800m-52.4秒 600m-39.0秒
    ■フレンドローマ
    大井12/1良 1000m-67.9秒 800m-53.4秒 600m-38.4秒
    ■チートメジャー
    浦和11/30不 800m-58.5秒 600m-42.9秒
    ■ジョイフルロック
    船橋11/30良 1000m-69.7秒 800m-50.2秒 600m-36.6秒
    ■ヤマノファルコン
    大井12/1良 1000m-65.2秒 800m-51.3秒 600m-37.8秒
    ■プリムスパールス
    船橋11/30右良 800m-51.3秒 600m-37.5秒
    ■ラブミーメアリー
    小林11/30稍 1000m-67.0秒 800m-51.3秒 600m-38.2秒
    ■ミラクルメイキング
    牧場11/30坂路 600m-37.9秒 200m-12.2秒
    ■スキャロップ
    大井12/1良 1000m-67.5秒 800m-52.9秒 600m-37.9秒
    ■プローラーティオー
    浦和11/29不 800m-54.4秒 600m-39.7秒
    ■ノブハッピーホース
    浦和11/29不 800m-54.7秒 600m-40.0秒
    ■ユルリ
    大井11/29良 1000m-73.2秒 800m-57.4秒 600m-41.7秒
    ■ヨシノダイセン
    大井11/30良 1000m-68.4秒 800m-53.2秒 600m-38.8秒
    ■シナノクーパー
    浦和11/30右不 800m-54.6秒 600m-39.0秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第1回 ジェムストーン賞(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     大井1200mの舞台で行われた2歳馬によるジェムストーン賞。初代チャンピオンの座を目指し、南関東の14頭が熱戦を繰り広げました。

     澤田龍哉騎手が手綱を取った5番人気プリムスパールス(船橋・米谷康秀厩舎)が逃げ切り、初タイトルを獲得。二の脚を利かせて先手を奪うと、直線で後続を引き離し、混戦の2着争いを尻目に4馬身差をつける完勝でした。タイムは1200m1分14秒0(良)。2着は中団から進めたフレンドローマ、さらにクビ差の3着は後方から脚を伸ばした1番人気ミラクルメイキングでした。

     他馬を圧倒した走りに澤田騎手は「センスと能力がある馬なので、1つ目を取れてホッとしています。昨日までは前に行く馬が残る印象で、今日になって内側が重そうだなと思ったので、出すだけ出して、自分の走りたいところを走らせて、最後まで残ってくれたらなぁと。まだ馬に幼い部分がたくさんあるので、『頑張れ』と言いながら最後まで追いました」と笑顔。

     プリムスパールスはこれで4戦3勝。2走前のゴールドジュニアは、コース、距離、右回りと初物尽くしの中、しんがり負けを喫しました。米谷調教師は「あの時はハイペースでつぶれてしまっただけなので、落胆したところは何もありませんでした」とコメント。

     前走1200m1分16秒で勝ったことについては「大井の馬たちは14秒台で走っているので比較をすればかかっていますが、船橋の同じ日のC1の勝ち馬は1分17秒だったので、1秒も速かったです。(南関東の)同世代ではスピードが抜けていると思っていたので、人気はなかったですが自信を持って送り出しました」と納得の表情。

     米谷調教師と澤田騎手はプリムスパールスがまだ心身ともに子供であることを話し、さらに変わる要素を秘めているとも言えるでしょう。米谷調教師は「来年の主役になれる1頭だと思います」と力を込めました。

     今後の具体的な予定は未定ということですが、澤田騎手は折り合いが課題のひとつであるために現状では1200mがベストであることを明言。これからも武器であるスピードを存分に生かし、この路線での活躍に期待が高まります。



    <他陣営のコメント>

    2着 フレンドローマ 矢野貴之騎手
    「競馬が上手です。馬群を縫うように走ってきて、馬の器用さが生きた感じですね。もう少し決め手は欲しいですが、相手なりにちゃんと走ってくれる馬。ゲート入りを嫌がるところもあるので、改善されればもっと良くなると思います。いい競馬はできました」

    3着 ミラクルメイキング 御神本訓史騎手
    「ゲートで待たされたので。でも、後ろからの競馬もさせなければと思っていたし、砂をかぶっても大丈夫でした。まだ気性が勝っていたりしますが、今日のような競馬ができたのは収穫でした」

    4着 ヨシノダイセン 和田譲治騎手
    「外枠だったので、スムーズな競馬をしようと思いました。うまく2番手を取れましたが、勝った馬が強かったし、最後は脚が上がってしまいました。ポテンシャルは高いので、これからもっと良くなると思います」

    5着 ヤマノファルコン 吉井章騎手
    「心臓とか馬体重など全体的にまだ余裕はありましたが、しっかり走ってきたので、これからが楽しみですね。距離はもう少し長くてもいいかもしれません」

    6着 オニアシ 山崎誠士騎手
    「差のない競馬はできました。1200mは合っていますが、経験の差もあると思います。キャリアを重ねていければ」

    7着 プローラーティオー 本橋孝太騎手
    「背中やフットワークがいいし、素質があるので、噛み合えばもっとやれると思います。馬や砂を気にしながら走るところがあったので、プレッシャーをかけながら、ジリジリと伸びてくれました。マイルくらいのほうが良さそうですね」

    8着 ラブミーメアリー 安藤洋一騎手
    「前回乗った時も反応がもう少しで、プッシュしてハナに行けた感じでした。重賞なのでスピード負けしたらいけないと思い、今回はブリンカーをつけてメンコの耳(覆い)を取りました。気持ちがないのか、テンからバシバシと気合をつけていきましたが、行けませんでした。ただ、砂をかぶっても競馬はできて、掲示板もあるかなという感じではありましたが」

    9着 スキャロップ ライアン・クアトロ騎手
    「出遅れました。ゲートで待たされたこともあり、追走が苦しくなって、(ミラクルメイキングを)マークしてついていきましたが、最後はパワーが尽きてしまいました」

    10着 ジョイフルロック ミカエル・ミシェル騎手
    「ゲート入りは躊躇しましたが、中では大人しい良い仔でした。ただ、長く待ったことで最後まで集中できず、遅れ気味のスタートになってしまいました」

    11着 チートメジャー 本田正重騎手
    「思っていたよりもゲートの出も速く、逃げようと思いましたが、勝った馬が速かったです。砂の嫌がるところもあって、これからの馬だと思います」

    12着 ノブハッピーホース 阿部龍騎手
    「スピードはありましたが、コーナーからアップアップになって、直線を向く頃には脚が上がってしまいました。あまり急かしすぎると最後は甘くなるかなと、なだめながら進めましたが、脚を使えませんでしたね。現状では、短いところでスピードに乗せたほうが個性が出そうに思います」

    13着 ユルリ 野畑凌騎手
    「スタートは出ましたが、外からも来られて(砂を)かぶせたらひるんでしまい、後ろになりました。まだ砂をかぶる経験もないので、そういう競馬もできたらいいなと思います」

    14着 シナノクーパー 見越彬央騎手
    「重賞は周りが速かったですね。ついていくのがいっぱいでした。右回りはちょっと外に張りました」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    1 令6 プリムスパールス 牡2 澤田 龍哉