重賞レース

第18回 東京シンデレラマイル(SIII)

  • 2024年12月30日(月)
  • 16:30発走
第18回優勝馬:フェブランシェ号
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    レース概要

    年末に3日連続で行われる重賞の第2弾は、年の瀬のダートを彩るレディたちが競演するマイル(1,600m)戦の牝馬限定の重賞です。年明けのダートグレード戦線に向けて、南関東所属馬の勢力図を確認する意味でも見逃せない一戦です。
    <1着馬・2着馬にクイーン賞の優先出走権を付与>

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が短い内回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。距離適性はもちろん、コーナー4つのコース形態に対する適性も問われます。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第18回 東京シンデレラマイル(SIII)>
    (12月24日現在)

    スピーディキック
    北海道と南関東で重賞9勝をあげ、3年連続でNARグランプリを受賞している地方競馬の女王。ラストランとなる東京シンデレラマイルで、史上初の3連覇に挑みます。

    フェブランシェ
    JRAで3勝クラス3着。今回は大井移籍初戦で、関東オークス以来となる重賞の舞台に上がります。同じ藤田厩舎からはマーブルマカロン、フェルディナンドもラインナップ。

    ミスカッレーラ
    昨年のローレル賞で重賞初制覇を飾ると、それ以降も安定した走りを続けています。5か月ぶりの実戦だった前走のロジータ記念は逃げ粘り3着で、負けて強しの内容でした。

    ミルニュイ
    JRAで1勝クラスを勝ち、今年2月に大井へ再転厩。前走のトライアルは直線で突き抜け、優先出走権を手にしました。勢いそのままに、初タイトル獲得を目指します。

    ローリエフレイバー
    昨年の東京2歳優駿牝馬は4連勝で重賞初制覇を飾りました。前走のロジータ記念はゴール寸前で差し切り、11か月ぶりのV。相性のいい大井・1600mで勝利を狙います。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第18回 東京シンデレラマイル(SIII)>

    (12月29日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■スピーディキック
    *浦和 藤原智行 厩舎 牝5歳
    *成績 25戦10勝2着4回
    *重賞タイトル
     東京シンデレラマイル(SIII)(2022)(2023)
     ロジータ記念(SI)(2022)
     戸塚記念(SI)(2022)
     東京プリンセス賞(SI)(2022)
     桜花賞(SI)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道と南関東で重賞9勝をあげ、3年連続でNARグランプリの牝馬タイトルを受賞。そんな地方競馬の女王がラストランとなります。前走のマイルグランプリ後は森本スティーブルでの調整を挟み、11月下旬に帰厩。最終追い切りも無事に終え、藤原智行調教師は「全て予定通りに、やることはやってきました。状態は前走以上で、現状の力は出せる仕上がりです」とのこと。ラストランの心境は「ここまで十分すぎるくらいに頑張ってくれて、勝っても負けても悔いはありません。たくさんのファンの方の想いも背中に乗せて、無事に走り終えてほしいです」と願いを込めました。有終の美を史上初の3連覇で飾ることができるのか、注目が集まります!

    ■フェブランシェ

    <藤田輝信調教師提供>

    *大井 藤田輝信 厩舎 牝4歳
    *成績 11戦3勝2着1回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRAでは2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラスでも僅差の3着に好走。今回は移籍初戦を迎えます。昨年の関東オークス(7着)以来となる2度目の重賞の舞台。藤田輝信調教師は「いい馬ですよね。成績からも交流重賞を意識できると思います。順調に進めてきて、乗り込みも十分。関東オークスは物見などもあったと聞いていますが、力さえ出せれば初戦から楽しみです」と話していました。これまでは先行力を生かして好位からの競馬が続きましたが、大井ではどんなパフォーマンスを見せるでしょうか。

     なお、藤田厩舎からは東京プリンセス賞馬フェルディナンド、JRAで3勝クラスを走り、移籍初戦のトライアルで僅差の3着だったマーブルマカロンもラインナップ。「(フェルディナンドは)追い切りは今まで一番の力強い走りをしてくれました。ポテンシャルは高いですし、改めて期待したいです。(マーブルマカロンは)しっかり調整ができて、こちらも前走以上の状態。どっしりして、いい感じです。53キロの斤量も生かしたいですね」(藤田調教師)。

    ■ミスカッレーラ
    *船橋 川島正一 厩舎 牝3歳
    *成績 8戦3勝2着2回
    *重賞タイトル
     ローレル賞(SII)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     昨年は船橋デビューから無傷の3連勝でローレル賞を制しました。それ以降も重賞路線で走り、全て5着以内という堅実派です。前走のロジータ記念は逃げ粘り3着で、5か月の休み明け&馬体重23キロ増という中、負けて強しの内容でした。川島正一調教師は「能力の高い仔だとは思っていますが、よく頑張ってくれました。馬格から見ても(馬体重は)このくらいあっていい馬。若い頃はカリカリしていた気性も落ち着いてきたし、一度使ってパリッとしました。距離が短縮するのもいいです」とコメント。なお、年末年始には、半妹のプラウドフレールが東京2歳優駿牝馬(12月31日)、半兄のギャルダルは川崎マイラーズ(1月3日)に出走予定です。

    ■ミルニュイ
    *大井 田中正人 厩舎(小林) 牝5歳
    *成績 24戦8勝2着2回
    *重賞タイトル
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRAでは1勝クラスを勝ち、今年2月から大井に再移籍。コツコツと階段を上がりながら、他地区への遠征も敢行し、キャリアを重ねています。前走のトライアルは直線で力強く抜け出し、優先出走権を獲得。これまでの勝ち星は全て逃げか2番手のポジションでしたが、この時は5番手付近からの競馬となり、収穫のある一戦でした。その後はここに向けて順調に仕上げてきたそうで、人馬ともに初タイトルを狙う田中正人調教師は「休み明けを一度使った効果もあって、前走よりも状態は上がっています。チャレンジャーの立場ですが、スピードとパワーがあって、馬格もある馬。前走の時計も良かったですし、楽しみにしています」と期待を寄せました。

    ■ローリエフレイバー
    *大井 月岡健二 厩舎 牝3歳
    *成績 11戦5勝2着1回
    *重賞タイトル
     ロジータ記念(SI)(2024)
     東京2歳優駿牝馬(SI)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     昨年9月に大井デビューを果たすと、2戦目からは4連勝で東京2歳優駿牝馬を制しました。今年は雲取賞で交流重賞に初出走し、東京プリンセス賞はクビ差の2着となり、力は見せました。それ以降も、関東オークス、戸塚記念、条件戦では古馬の牡馬たちと対戦。前走のロジータ記念は11か月ぶりVで、重賞2勝目をあげました。月岡健二調教師は「同じ3歳牝馬同士ならとは思っていました。レース後も順調で、追い切りも動けています。今回は東京2歳優駿牝馬と同じ1600mでも、古馬に入ればペースも違うので。ただ、当時に比べれば体もしっかりして攻められるようになったし、状態の不安はありません。今後に向けてもいい競馬をしてほしいです」とコメント。

    *東京シンデレラマイルの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第18回 東京シンデレラマイル(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ツーシャドー
    浦和12/24本馬場良 1000m-64.7秒 800m-50.3秒 600m-37.5秒 200m-13.3秒
    ■フェブランシェ
    牧場12/26坂路 600m-37.8秒 200m-12.0秒
    ■シャンブル
    小林12/24良 1000m-65.5秒 800m-49.8秒 600m-36.8秒 200m-11.8秒
    ■グレースルビー
    小林12/26良 1000m-66.5秒 800m-49.7秒 600m-37.1秒
    ■プリンセスアリー
    浦和12/25良 800m-53.7秒 600m-39.0秒
    ■ミスカッレーラ
    船橋12/26良 800m-49.3秒 600m-36.5秒
    ■カラフルキューブ
    小林12/25良 1000m-66.9秒 800m-50.7秒 600m-37.0秒
    ■カセノダンサー
    大井12/26良 800m-51.4秒 600m-37.0秒
    ■メイドイットマム
    船橋12/26良 1000m-64.0秒 800m-50.1秒 600m-36.9秒
    ■サーフズアップ
    船橋12/26良 1000m-64.8秒 800m-49.3秒 600m-37.2秒
    ■マーブルマカロン
    大井12/26良 1000m-67.3秒 800m-53.1秒 600m-38.3秒
    ■スピーディキック
    浦和12/24良 1000m-68.0秒 800m-53.1秒 600m-39.5秒 200m-13.1秒
    ■ミルニュイ
    小林12/25良 1000m-64.3秒 800m-49.7秒 600m-36.3秒
    ■ローリエフレイバー
    大井12/25良 1000m-63.9秒 800m-50.8秒 600m-37.5秒
    ■フェルディナンド
    大井12/26良 1000m-65.9秒 800m-52.0秒 600m-38.1秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第18回 東京シンデレラマイル(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     12月30日に行われた東京シンデレラマイルは南関東牝馬の重賞ウイナーが勢ぞろい。年末の砂上を彩りました。

     豪華メンバーの中で圧倒的な強さを見せたのは、1番人気フェブランシェ(大井・藤田輝信厩舎)。JRAでは2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラスでも僅差の3着に好走。今回は移籍初戦で、関東オークス(7着)以来となる2度目の重賞の舞台でした。

     先行力を生かし、道中は2番手を追走。3コーナーで先頭に立つと後続を突き放し、最後は5馬身差をつけて重賞初制覇を飾りました。2着は内を突いた同厩のマーブルマカロン。勝ちタイムは1600m1分40秒4(良)でした。

     フェブランシェに初騎乗した吉原寛人騎手は「(道中)2番手くらいがいいなぁと思っていたので、理想的な形で競馬を運べました。抜け出したら遊ぶところがあるので抜け出したくはなかったですが、手応えが違いました。今日はいい勝ち方ができたことでこれから期待が持てると思います。交流重賞も目指したいですね」とキッパリ。新たなヒロインが誕生し、今後が非常に楽しみです。

     なお、3着は引退レースのスピーディキックでした。北海道と南関東で重賞9勝をあげ、NARグランプリの牝馬タイトルを3年連続で受賞。実力はもちろん人気も抜群で、多くのファンに愛されました。

     道中8番手から脚を伸ばす内容に御神本訓史騎手は「いい状態に持ってきてくれたので、恰好つける走りはできたかなと思っています。最後に57キロを背負って走り切ってくれたのは立派だし、陣営と馬に感謝です。無事に終わってくれて良かったです」とコメント。

     一般的に牝馬は体調管理が難しいと言われ、スピーディキックもカイバの食いが良くない中でも女傑としての活躍が続きました。藤原智行調教師は「(入厩後3年間)調子を落として休養に入ったことは一度もありません。体は緩めずずっと乗り続けて、狙ったレースはきちんと使って期待にもこたえてくれました。馬とスタッフがすばらしいですね。ここまで十分すぎるくらいに頑張ってくれて、悔いはないです」とたたえていました。

     1月10日に地元の浦和競馬場で引退式が行われる予定です。スピーディキック、お疲れ様でした!今度は母として、産駒の活躍を期待しています!



    <他陣営のコメント>

    2着 マーブルマカロン 笹川翼騎手
    「前走から乗せてもらって、上積みもありました。ほぼイメージ通りの競馬。すばらしい走りを見せてくれて、力は出せたと思います」

    3着 スピーディキック
    同上

    4着 シャンブル 山崎誠士騎手
    「馬の感じは良かったですが、今日は勝った馬が強かったですね。もう一列前で競馬をしたかったですが、最後まで力は出し切れたかなと思います」 *ラストランとなり、今後は繁殖入り。

    5着 グレースルビー 達城龍次騎手
    「ブリンカーを着けましたが、前半は全然行けませんでした。しまいはしっかりしていたので、そこはプラスに出たかなと思います。今日の感じでは(7歳ですが)まだやれそうですね。マイルくらいが一番良さそうです」

    6着 ミスカッレーラ 矢野貴之騎手
    「もまれると、この馬の良さがあまり生きないなぁという感じです。古馬に入ってのスピード慣れもしたいので、もうひとつ下げるなり、この馬のリズムで走れる展開になれば、またやり返せると思います」

    7着 カラフルキューブ 西啓太騎手
    「道中はリズムよく、いい位置で運べましたが、手応えほど伸びませんでした。折り合いに課題のある馬ですが、もう少し気が入っていた方が良かったかもしれません」

    8着 サーフズアップ 笠野雄大騎手
    「(1、2コーナーで他馬の接触があり)落ちなくて良かったです。レースだから仕方のないところはありますが……(不利がなければ)もっといいところはあったと思います。馬はまだまだやれますね」

    9着 フェルディナンド 安藤洋一騎手
    「スタートをして馬なりでいい位置を取りたいなぁと思っていましたが、(出が)ボーッとしていて、周りも速かったです。ロスなく乗りたかったですが、大外枠もきつかったです」

    10着 メイドイットマム 本橋孝太騎手
    「道中フワフワしていました。一度使って変わってくると思います」

    11着 ミルニュイ 本田正重騎手
    「もう少しゆっくりと行っていれば上の着順もあったと思いますが、勝ちにいく競馬で、最後は止まってしまいました」

    12着 プリンセスアリー 張田昂騎手
    「厳しい競馬にはなったので、先につながると思います。いいモノは持っているので期待しています」

    13着 カセノダンサー 藤田凌騎手
    「距離と内回りがこの馬には向かなかったです。1200、1400mならもっとやれそうですね」

    14着 ツーシャドー 和田譲治騎手
    「ハナに行こうと思っていて、うまいこと行けました。道中はそんなに速いことはなくマイペースでしたが、2番手(優勝馬)が強かったので、3~4コーナーで早めに出られたので、馬がやめちゃった感じですね」

    15着 ローリエフレイバー 野畑凌騎手
    「最近は長い距離を使っていたので、頭がいい分、馬がそういう気持ちになっていて、1600mは忙しかったです。ペースも違うので、気の難しいところが出ました」

    出走取消 カツノナノリ(左寛跛行)
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    18 令6 フェブランシェ 牝4 吉原 寛人
    17 5 スピーディキック 牝4 御神本 訓史
    16 4 スピーディキック 牝3 御神本 訓史
    15 3 ダノンレジーナ 牝5 本橋 孝太
    14 2 ダノンレジーナ 牝4 本橋 孝太
    13 令元 ローレライ 牝5 本田 正重
    12 平30 ラーゴブルー 牝4 御神本 訓史
    11 29 ニシノラピート 牝6 的場 文男
    10 28 トーセンセラヴィ 牝5 森 泰斗
    9 27 ブルーチッパー 牝5 森 泰斗
    8 26 ノットオーソリティ 牝3 御神本 訓史
    7 25 ビタースウィート 牝6 佐藤 博紀
    6 24 ミヤサンキューティ 牝4 真島 大輔
    5 23 テイエムヨカドー 牝7 山田 信大
    4 22 ザッハーマイン 牝5 的場 文男
    3 21 パノラマビューティ 牝7 張田 京
    2 20 ミスジョーカー 牝5 本橋 孝太
    1 19 ベルモントノーヴァ 牝6 石崎 駿