分析レポート
Analysis Report
第45回
帝王賞(JpnI)
2022年06月29日(水) 20:10発走
帝王賞は、臨戦過程などを素直に評価したい!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は令和4年6月15日時点
人気薄の馬が好走を果たした例は多くない
単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[1-6-1-2](3着内率80.0%)、2~5番人気の馬は[8-3-7-22](3着内率45.0%)、「6番人気以下」の馬は[1-1-2-78](3着内率4.9%)となっている。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする前評判の高い馬に注目した方が良さそうだ。
「JRA」所属馬が優勢
所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-1-2-65](3着内率4.4%)、「JRA」の馬は[10-9-8-37](3着内率42.2%)となっている。基本的には「JRA」所属馬が中心と見ておきたい。
「4歳」の馬は信頼できる
馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬は[5-3-1-12](3着内率42.9%)、5歳以上の馬は[5-7-9-90](3着内率18.9%)となっている。今年も「4歳」の馬が出走してきたら高く評価すべきだろう。
大敗直後の馬は割り引きが必要
前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-9-8-61](3着内率29.9%)、6着以下・中止の馬は[1-1-2-41](3着内率8.9%)となっている。大敗直後の馬は評価を下げた方が良さそうだ。
今回より短い距離のレースを経由してきた馬が中心
前走の距離別成績を見ると、1,900m以下の馬は[9-8-8-57](3着内率30.5%)、1,900m超の馬は[1-2-2-45](3着内率10.0%)となっている。前走が今回より短い距離のレースだった馬を重視したい。
前走の出走頭数がポイント
前走の出走頭数別成績を見ると、11頭以下の馬は[3-3-1-31](3着内率18.4%)、12頭以上の馬は[7-7-9-71](3着内率24.5%)となっている。なお、第39回(平成28年)以降の過去6年に限ると、11頭以下の馬は[0-1-0-22](3着内率4.3%)、12頭以上の馬は[6-5-6-44](3着内率27.9%)である。たとえ前走が格の高いレースであっても、少頭数のレースを経由してきた馬は過信禁物と見るべきだろう。
近年は大型馬が期待を裏切りがち
前走の馬体重区分別成績を見ると、500kg未満の馬は[3-6-5-53](3着内率20.9%)、500kg以上の馬は[5-4-3-43](3着内率21.8%)、計測不能の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)、記録なしの馬は[2-0-2-5](3着内率44.4%)となっている。ただし、第42回(令和元年)以降の過去3年に限ると、500kg未満の馬は[2-3-2-18](3着内率28.0%)、500kg以上の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、記録なしの馬は[1-0-1-1](3着内率66.7%)である。近年の傾向を重視するならば、大型馬は割り引きが必要だ。
前走の条件に注目
前走の条件別成績を見ると、「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」だった馬は3着内率39.4%と優秀な成績を収めている。一方「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞以外」だった馬の3着内率は3.3%どまりである。前走がJRAのオープン特別やダートグレード競走ではない地方の重賞だった馬はあまり強調できない。