重賞レース

第45回 サンタアニタトロフィー(SIII)

  • 2024年7月31日(水)
  • 20:10発走
第45回優勝馬:デュードヴァン号

TCKと米国・サンタアニタパーク競馬場は友好交流提携を結んでおり、このレースは米国で行われる「TOKYO CITY CUP」の交換競走として実施されています。TCK唯一のハンデ重賞としてトゥインクルレース最盛期に行われることから、実力伯仲の熱いレースが期待されます。
<1着馬に日本テレビ盃およびテレ玉杯オーバルスプリントの優先出走権を付与>

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    <第45回 サンタアニタトロフィー(SIII)>
    (7月24日現在)

    ハデスキーパー
    JRA未勝利から、2021年12月に大井へ移籍。C2からコツコツと走り、A2まで上り詰めました。前走のサンタアニタトロフィートライアルはVを飾り、勢いに乗ります。

    デュードヴァン
    JRAでユニコーンS2着、オープン2勝をあげた実績馬です。2023年1月に大井へ転入。今年1月の川崎マイラーズはゴール寸前で差し切り、初タイトルを獲得しました。

    イグザルト
    JRAでは2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラス2着3回。過去にこのレースを3年連続で制している荒山勝徳厩舎へ移籍し、初戦を迎えます。重賞初挑戦Vを目指します。

    ランリョウオー
    浦和生え抜き馬で、大井1800mから2600mで重賞5勝。1600mの重賞勝ちはありませんが、全日本2歳優駿やマイルグランプリなどで2着になり、適性は見せています。

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    <第45回 サンタアニタトロフィー(SIII)>

    (7月29日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■イグザルト

    <荒山勝徳厩舎提供>

    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡5歳
    *成績 25戦3勝2着5回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRAでは2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラス2着3回という成績でした。6月のレースを最後に、大井へ移籍。荒山勝徳調教師は「ゲート難があってスタートで遅れてしまうそうですが、地方は尾っぽを取ってスタートができるので。あとは、力のいる大井の砂やナイターに対応できるかどうか。左トモに弱さがあるのでケアをしながら進めてきましたが、初戦から重賞でどんな走りをしてくれるか楽しみにしています」とコメント。引き運動ではかなり元気がいいため(馬場に出ると大人しいそうです)、パドックではパシュファイヤー&ガムチェーンをつける予定です。なお、荒山厩舎は3年連続で制している相性のいい舞台。リコーシーウルフとカラフルキューブも出走します。

    ■エスポワールガイ
    *大井 市村誠 厩舎 牡5歳
    *成績 24戦7勝2着1回
    *重賞タイトル
     黒潮盃(SII)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     大井デビュー馬で、3歳時は黒潮盃を逃げ切り、重賞初制覇を飾りました。昨年8月後半から門別へ。今年2月に再転厩し、5戦いずれも1600mの舞台で戦い、2勝をあげました。近走はオープン4着、準重賞5着。この結果について市村誠調教師は「前走はスタート後に挟まれましたが、現状ではオープンに上がるともう一歩ですね。ペースも変わってくるので、経験を積んで強くなって欲しいです。前走より体の硬さは取れて、暑さも気にしないタイプ。追い切りに乗ってくれた矢野(貴之騎手)も『前回よりいい』と言ってくれてました。去年のこのレース(6着)よりも経験を積んで力はつけているし、頑張って欲しいです」と話していました。

    ■オメガレインボー
    *浦和 小久保智 厩舎 牡8歳
    *成績 43戦7勝2着8回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRAではエルムS2着&3着をはじめ、重賞で好走してきた実力馬です。今年2月に南関東へ移籍しました。2戦目のフジノウェーブ記念は向正面で先頭に立つと粘り込みを図りましたが、連覇を目指したギャルダルに惜しくもかわされアタマ差2着。それ以降はかしわ記念やオグリキャップ記念、さきたま杯に出走しました。小久保智調教師は「この相手なら当然、勝ち負けを期待しています。今回は立て直して具合もいいですし、実績を考えればハンデの57キロも悪くないです。1600mでも結果は出しているので、距離延長も心配はしていません」と手応え。8歳で悲願のタイトル獲得を目指します。さらに、小久保厩舎からはブラックパンサーとアポロビビも参戦。

    ■デュードヴァン
    *大井 坂井英光 厩舎(小林) 牡7歳
    *成績 30戦6勝2着4回
    *重賞タイトル
     川崎マイラーズ(SIII)(2024)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRAでオープン2勝、ユニコーンS2着。さらに、ゴドルフィンマイルにも挑戦しました。昨年1月に移籍し、11戦を消化。今年1月の川崎マイラーズはゴール寸前で差し切り、念願のタイトルを手にしました。勝ち切れないレースもありますが、掲示板は外さずに安定しています。「難しさのある馬で、うまくハマれば、川崎マイラーズのような走りをしてくれます。乗り方は御神本(訓史騎手)に任せるので、展開が向いてくれれば」と坂井英光調教師。状態については「暑さを少し気にしていますが、レースに行けば一生懸命に走ってくれる馬。追い切りも悪くなかったので、そこは心配していません」と話していました。なお、坂井調教師は、昨年シュアゲイトともに重賞初Vを飾りました。

    ■ハデスキーパー
    *大井 堀千亜樹 厩舎(小林) 牡6歳
    *成績 25戦12勝2着4回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRA未勝利から2021年12月に移籍。堀千亜樹調教師は「体質が弱くソエが出たり、冬場になれば裂蹄になりましたが、オーナーさん(一村哲也様)の理解もあって、じっくり仕上げていきました」と振り返ります。それでも移籍直後から6連勝を飾るなど、素質の高さを見せていた逸材。コツコツと走り続け、2度目の重賞の舞台に上がります。前走のサンタアニタトロフィートライアルは後方から一気に脚を伸ばし、2連勝。勢いに乗ります!「3走前(4着)の1600mはペースに戸惑い躊躇していましたが、前走はそれが生きて、仕掛けどころから対応してくれました。かなり気の激しい馬ですが、暑さも気にせず順調です。力はあるので、どのくらいやれるか楽しみにしています」。

    *サンタアニタトロフィーの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第45回 サンタアニタトロフィー(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■イグザルト
    小林7/26稍 1000m-64.1秒 800m-48.9秒 600m-36.2秒
    ■エスポワールガイ
    大井7/27良 1000m-63.5秒 800m-49.5秒 600m-36.4秒
    ■オメガレインボー
    浦和7/26良 800m-53.2秒 600m-38.7秒
    ■デュードヴァン
    小林7/26稍 1000m-68.3秒 800m-51.5秒 600m-37.4秒
    ■ハデスキーパー
    小林7/27稍 1000m-66.4秒 800m-49.7秒 600m-37.0秒
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    <第45回 サンタアニタトロフィー(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     「サンタアニタトロフィーレースリポート」

     7月31日の大井11Rで行われた~Remember セイントメモリー~サンタアニタトロフィー。今年は、7月5日に亡くなったセイントメモリーを偲ぶサブタイトルがつけられました。

     セイントメモリーは大井生え抜き馬。オーバルスプリントVやサンタアニタトロフィー連覇など通算タイトル6勝をあげました。NARグランプリ2013の4歳以上最優秀牡馬も受賞。現役引退後は大井競馬場の誘導馬として人気を集めました。

     そんなセイントメモリーの思い出がつまった舞台で、14頭が熱戦を展開。

     トップハンデ58キロを背負った3番人気デュードヴァンが完勝しました。今年の川崎マイラーズに続いて、2つ目のタイトルを獲得。

     道中は内8番手を追走しました。そのポジションについてコンビを組んだ御神本訓史騎手は「スタートは出ましたが、外の馬が速くて引かざるを得なかったので、馬のリズムを乱さないように騎乗しました。1600mの重賞らしく、よどみない流れだったと思います」とコメント。

     3~4コーナーでは外に持ち出すと、最後の直線は大外から一気の末脚で差し切りました。「脚はたまっていたので、良い流れで4コーナーにこられたので、弾けてくれるだろうと思っていました」。勝ちタイムは1600m1分40秒7(良)。

     そこから1馬身3/4差の2着が、内から脚を伸ばしてきた移籍初戦のイグザルト。さらに1馬身1/2差の3着が、2番手から進めて粘り込みを図った1番人気オメガレインボーでした。

     デュードヴァンは2019年10月にJRAデビュー。ユニコーンS2着、オープン2勝という成績で、昨年1月に大井へ移籍しました。

     前年のシュアゲイトに続いて2年連続で制した坂井英光調教師は「うれしいですね。(デュードヴァンは)もまれたり砂をかけられると嫌がるところがありましたが、今回は3~4コーナーでいつもより嫌がらずに行けたので、これなら外に出して伸びるなと思って期待をして見ていました」と、愛馬の成長に目を細めていました。

     移籍後のデュードヴァンは、12戦(1400m~1800m)して全て掲示板という抜群の安定感を誇ります。レース直後の段階では今後の予定は未定ということでしたが、どんなローテーションを組んでいくのか楽しみにしたいと思います。



    <他陣営のコメント>

    2着 イグザルト 笹川翼騎手
    「いい脚を使いましたね。スタートは聞いての通り、課題があって、うまく出られませんでしたが、道中の走りは良かったです。ちょっと外に出すタイミングがなくて、内を選びましたが、ひるむこともなく一生懸命走ってくれました。マイルくらいまでの距離で、重賞を取れる器じゃないかなと思います」

    3着 オメガレインボー 吉原寛人騎手
    「並ばれたら一瞬でかわされてしまうと思って早めに押して行きましたが、最後はちょっと甘い感じですね。1400mくらいがベストかもしれないです。やりたいレースはしっかりやれました」

    4着 リコーシーウルフ 吉井章騎手
    「リズムよく、いいところにつけられました。大井・1600mが一番合っている感じで、最内から集中して、最後もしっかり伸びてくれました。気を緩ませちゃいけないということで、しっかりハミはかけていましたが、真面目に走ってくれたと思います」

    5着 ハデスキーパー 森泰斗騎手
    「初めてのオープンレースだったので、流れとかの慣れは必要ですね。最後は内にすごいもたれていましたが、それも慣れてくれば。チャンスはあると思います!」

    6着 エスポワールガイ 矢野貴之騎手
    「理想通りの競馬はできて、馬は頑張っています」

    7着 アポロビビ 本橋孝太騎手
    「1コーナーでハミを噛んだときに、もう少しスムーズに抑えられていれば。あれで差が開いてしまったので……。もっとやれると思います」

    8着 マースインディ 福原杏騎手
    「いい脚は使ってくれました。9歳ですが、馬は頑張っていますね」

    9着 ボイラーハウス 達城龍次騎手
    「スタートで横並びになったのであえて下げましたが、結果的には前の2頭を見ながら、いいポジションにつけられました。ただ、3コーナーで不利があり、すごく外を回ったぶん、そこからの脚がありませんでした」

    10着 ラストストーリー 藤本現暉騎手
    「追走でいっぱいになりましたが、一生懸命に走ってくれました。初めての重賞で、力はついてきていると思います」

    11着 カラフルキューブ 藤田凌騎手
    「返し馬から力みがあって、レースもハミをカチッと噛んで、止まったのはその分です。力負けではありません。うまく折り合いがつけば、今日のメンバーでも勝ち負けする力はあると思います」

    12着 スナークダヴィンチ 西啓太騎手
    「追走いっぱいでした」

    13着 ブラックパンサー 今野忠成騎手
    「最後は伸びかけましたが、同じ脚色になりました」

    14着 プリンスリターン 岡村健司騎手
    「スピードはあるので楽に追走できますが、力のいるダートでは……」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    45 令6 デュードヴァン 牡7 御神本 訓史
    44 5 シュアゲイト 牡6 達城 龍次
    43 4 スマイルウィ 牡5 矢野 貴之
    42 3 トロヴァオ 牡8 笹川 翼
    41 2 ワークアンドラブ 牡5 笹川 翼
    40 令元 ノンコノユメ セ7 真島 大輔
    39 平30 ヒガシウィルウィン 牡4 森 泰斗
    38 29 ゴーディー 牡9 的場 文男
    37 28 リアライズリンクス 牡6 的場 文男
    36 27 ソルテ 牡5 吉原 寛人
    35 26 セイントメモリー 牡7 本橋 孝太
    34 25 セイントメモリー 牡6 本橋 孝太
    33 24 ゴーディー 牡4 赤嶺 亮
    32 23 カキツバタロイヤル 牡5 石崎 駿
    31 22 カキツバタロイヤル 牡4 本多 正賢
    30 21 ブルーホーク 牡5 坂井 英光
    29 20 チェレブラーレ 牡4 張田 京
    28 19 ショーターザトッシ 牡5 今野 忠成
    27 18 ボンネビルレコード 牡4 的場 文男
    26 17 スピニングアロー 牡7 張田 京
    25 16 トミケンマイルズ 牡4 張田 京
    24 15 コアレスハンター 牡6 内田 博幸
    23 14 ベルモントアクター 牡6 石崎 隆之
    22 13 サンデーツヨシ 牡4 内田 博幸
    21 12 キクオブメイスン 牡6 的場 文男
    20 11 インテリパワー 牡4 張田 京
    19 10 サントス 牡5 鈴木 啓之
    18 9 アブクマポーロ 牡5 石崎 隆之
    17 8 ホクトムソウ 牡5 郷間 隆
    16 7 プレザント 牡5 石崎 隆之
    15 6 サクラハイスピード 牡6 佐藤 隆
    14 5 モガミキツカ 牡5 石崎 隆之
    13 4 ハナセール 牡4 高橋 三郎
    12 3 ジヨージモナーク 牡6 早田 秀治
    11 2 テツノヒリユウ 牡7 鷹見 浩
    10 平元 ジングウブレーブ 牡4 高橋 三郎
    9 昭63 イーグルシヤトー 牝5 堀 千亜樹
    8 62 テツノヒリユウ 牡4 秋吉 和美
    7 61 ガルダン 牡5 的場 文男
    6 60 テツノカチドキ 牡5 佐々木 竹見
    5 59 マツノセイザン 牡4 奥山 正行
    4 58 ストリートエース 牡4 的場 文男
    3 57 レイクルイーズ 牝3 山崎 尋美
    2 56 ダイロクホーメイ 牡6 的場 文男
    1 55 トウケイホープ 牡4 秋吉 和美