重賞レース

第16回 勝島王冠(SII)

  • 2024年12月4日(水)
  • 20:10発走
第16回優勝馬:キングストンボーイ号
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    レース概要

    レース名はTCKの所在地(品川区勝島)に由来します。年末に行われる「東京大賞典」のステップレースとして2009年に準重賞から重賞となり、年末の大一番を目指す南関東所属の有力馬がひしめく、ハイレベルで注目度の高いレースです。
    <1着馬に東京大賞典の優先出走権を付与>

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第16回 勝島王冠(SII)>
    (11月28日現在)

    サヨノネイチヤ
    昨年の勝島王冠で初タイトルを獲得し、ブリリアントC、大井記念と、重賞3連勝を飾りました。それ以降は交流重賞に挑戦し、今回は3戦ぶりに南関東同士の戦いです。

    パワーブローキング
    JRAで3勝クラスを勝ち上がり、昨年のアンタレスSは4着。今年5月に船橋へ移籍し、姫山菊花賞で重賞初勝利を飾りました。前走のJBCスプリント(佐賀)は5着。

    ヒーローコール
    重賞4勝をあげ、2022年はNARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞した実績馬です。大井・1800mは好成績をあげてきた舞台。古馬タイトル獲得に期待が高まります。

    ユアヒストリー
    JRA時代は3勝クラスを勝ち上がり、昨年3月に船橋へ移籍しました。前走の埼玉新聞栄冠賞2着をはじめ、重賞は2着2回&3着3回。悲願の勲章Vまでもう少し!

    リンゾウチャネル
    北海道時代は三冠を制しました。大井へ移籍後も重賞&オープンで安定した走りを続け、2年前の勝島王冠はライトウォーリアの2着。南関東の重賞Vを狙います。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第16回 勝島王冠(SII)>

    (12月2日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■サヨノネイチヤ
    *大井 坂井英光 厩舎(小林) 牡5歳
    *成績 16戦12勝2着2回
    *重賞タイトル
     大井記念(SI)(2024)
     ブリリアントカップ(SIII)(2024)
     勝島王冠(SII)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     今年5月の大井記念は1番人気に応えて7連勝を飾り、勝島王冠、ブリリアントCに次ぐ3つ目のタイトルを獲得しました。それ以降は、帝王賞(5着)、マイルチャンピオンシップ南部杯(8着)と、交流重賞JpnⅠの舞台に挑戦。今回は3戦ぶりとなる南関東同士の戦いです。坂井英光調教師は「(南部杯は)いろいろと収穫はあったので満足しています。強い相手と戦ってきたことで、一戦ごとに調教内容もパワーアップしています。交流1600mを使ったことで、課題だったスタート後の機動力が改善できていれば。今回は成長過程と勝ち方を見たいです」と手応えを感じていました。年末の大一番・東京大賞典(12月29日、大井)に向けても注目の一戦です!

    ■ヒーローコール
    *浦和 小久保智 厩舎 牡4歳
    *成績 22戦8勝2着5回
    *重賞タイトル
     戸塚記念(SI)(2023)
     黒潮盃(SII)(2023)
     雲取賞(SIII)(2023)
     鎌倉記念(SII)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     2歳&3歳重賞で4勝をあげ、2022年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞した実力馬です。古馬と対戦するようになり勝ち星からは遠ざかっていますが、安定した走りは続けています。同じ大井1800mが舞台のブリリアントCは、優勝したサヨノネイチヤよりも1キロ重い斤量でしたが僅差の2着に食い下がりました。前走の埼玉新聞栄冠賞(4着)は過去最高体重の522キロでの競馬でしたが、「レースぶりは悪くありませんでしたが、太かったですね。今回は体も絞れているし、スムーズに好位から運べればチャンスはあります」と小久保智調教師。同厩の重賞5勝馬ランリョウオー、アポロビビとともに、浦和勢初Vに期待が高まります!

    ■パワーブローキング
    *船橋 佐藤裕太 厩舎 牡5歳
    *成績 27戦6勝2着1回
    *重賞タイトル
     姫山菊花賞(2024)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRA時代は3勝クラスを勝ち上がり、阪神1800mのアンタレスSは4着でした。今年5月に船橋へ移籍。堅実に走り、園田の姫山菊花賞で初タイトルを獲得すると、埼玉新聞栄冠賞はナニハサテオキの3着、前走は佐賀のJBCスプリントに参戦し、自身初となる1400mで5着でした。弟子の山本大翔騎手とともにこの馬の調教パートナーを務める佐藤裕太調教師は「長距離輸送も気にしないし、レース後の疲れも残さないで回復力の早いタフな馬です。1400mから1800mは守備範囲。どんな競馬でもできるのもいいところですね。前走1400mを走ったことで、スタートしてからの行き脚もつくと思います。状態はいいので楽しみにしています」と力を込めました。

    ■ユアヒストリー
    *船橋 山下貴之 厩舎 牡6歳
    *成績 33戦7勝2着3回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JRA時代は3勝クラスを勝ち上がり、昨年3月に船橋へ移籍しました。どんな条件でも大崩れなく安定した走りを見せています。重賞成績は前走の埼玉新聞栄冠賞2着をはじめ、2着2回&3着3回。全国の舞台に挑戦し、悲願のタイトル獲得までもう少しです。大井は今年2月の品川オープンV以来となる2度目。山下貴之調教師は「状態は変わらずにいいですね。レースに行けば機動力のある馬で、騎手の指示にも従順です。最後の詰めが甘いところもあるので勝ち切れませんが、いい意味で言えば相手なりで、弱点の少ない馬だと思います。あとは流れと運が向いてほしいですね。何とかひとつ、勲章を取らせてあげたいです」と話していました。

    *勝島王冠の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第16回 勝島王冠(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ランリョウオー
    浦和11/29不 800m-52.6秒 600m-38.1秒
    ■コラルノクターン
    船橋11/30良 1200m-80.9秒 1000m-64.5秒 800m-49.7秒 600m-36.9秒
    ■マースインディ
    大井11/30良 1000m-64.4秒 800m-51.9秒 600m-38.1秒
    ■ヒーローコール
    浦和11/29不 800m-54.5秒 600m-39.7秒
    ■パワーブローキング
    船橋11/29良 1000m-65.8秒 800m-49.7秒 600m-37.4秒
    ■モダスオペランディ
    小林11/29稍 800m-49.6秒 600m-36.6秒
    ■キタノオクトパス
    船橋11/30良 1000m-65.2秒 800m-49.2秒 600m-36.9秒
    ■キングストンボーイ
    牧場11/30坂路 600m-37.8秒 200m-12.1秒
    ■サヨノネイチヤ
    小林11/29稍 1200m-82.4秒 1000m-65.2秒 800m-50.7秒 600m-38.1秒
    ■クリノドラゴン
    大井11/29良 1000m-65.9秒 800m-50.7秒 600m-36.9秒
    ■リンゾウチャネル
    小林11/29稍 1000m-70.9秒 800m-52.3秒 600m-38.2秒
    ■アポロビビ
    浦和11/29不 800m-55.5秒 600m-40.7秒
    ■ユアヒストリー
    船橋11/30良 1000m-66.7秒 800m-50.1秒 600m-36.8秒
    ■ゴールドハイアー
    船橋11/30良 1000m-65.9秒 800m-50.1秒 600m-37.8秒
    ■アイブランコ
    浦和11/30右不 800m-54.6秒 600m-39.0秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第16回 勝島王冠(SII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     早いもので2024年もあと1か月。12月最初の南関東重賞・勝島王冠には中距離を賑わす好メンバーが集いました。

     JRAからの移籍初戦だった2番人気キングストンボーイ(大井・渡邉和雄厩舎)が5馬身差で圧勝し、初タイトルを獲得。半兄が2018年の皐月賞馬エポカドーロという超良血の6歳セン馬です。

     初騎乗の御神本訓史騎手は「背中も良く、性格もすごく真面目で、いい馬です。初めてなのでやってみないとわからないことも多かったですが、最高の結果になってうれしいです」とホッとした表情。

     レースを振り返ると、スタートはゆっくりでしたが、1~2コーナーでは外の3番手につけました。「(スタートは)少し遅れても、そこからリカバリーができました。入りがだいぶ遅かったので、あまり無理をせずに控えることなくあの位置に。終始いい手応えでスムーズに回ってこれたと思います」。

     3コーナー過ぎからは、2番手で進めていた1番人気サヨノネイチヤと馬体を併せて先頭に立ち、直線では懸命に食らいつく相手を抜群の手応えで突き離しました。「ガチンコ勝負でどこまでやれるのかなと思っていましたが、結果的には強い内容でビックリしています」。

     勝ちタイムは1800m1分53秒0(良)。2着はサヨノネイチヤ、さらに2馬身差の3着はパワーブローキングでした。

     JRA時代のキングストンボーイは芝で2勝、2021年の青葉賞はハナ差の2着に好走。今年1月からダートに転向し、オープンで2着になるなど適性は見せていました。ダートの初勝利がこの重賞の舞台となり、自身の勝ち星は2020年11月29日以来4年ぶり。

     当初からゲートは課題だったため、今回は尾持ちをしてのスタートになりました。渡邉調教師は「尾持ちをしてもいいスタートではなかったので、そこは課題になりますね。後手を踏む感じでも、御神本騎手がうまくいい位置を取ってくれました。馬も強いし、その力を発揮してくれた御神本騎手もさすがです」と人馬をたたえました。

     12月29日に行われる東京大賞典の優先出走権を獲得したことに、「今回はA2の身だったので挑戦は考えていませんでしたが、今日の勝ち方を見ると考えなきゃいけないなぁと思います。オーナーさん(吉田和美様)との相談ですね。数は使っていないので、これからもっと活躍できる馬です」とニッコリ。

     今後の中・長距離路線でのパフォーマンスに期待が高まりますね!



    <他陣営のコメント>

    2着 サヨノネイチヤ 西啓太騎手
    「テンから出していった前走(マイルチャンピオンシップ南部杯8着)の経験が生きて、楽にあの位置を取れたのは良かったです。58キロも問題はないです。あの仔は力を出し切っていると思いますが、今日は相手が強かったですね。根性は出してくれましたが、(相手の)ギアがもう一段上回った感じです」

    3着 パワーブローキング 矢野貴之騎手
    「理想的なポジションで流れも向いている感じですが、今日は相手が強かったです。1400mから1800mくらいで、ペースが流れる競馬がいいと思います」

    4着 マースインディ 藤田凌騎手
    「9歳ですけど、元気でパワフルで勝負根性もあって、すごく若々しいです。今日は展開も向いてくれました。ジッとして直線で脚を伸ばす競馬も合っていそうな感じですね(出走メンバー最速の上がり3ハロンを駆使)。頑張ってくれました」

    5着 ユアヒストリー 張田昂騎手
    「器用なところがあるので内々でタメたいですけど、スタートが出すぎてかかってしまいました。砂をかぶったら落ち着いたので大丈夫でしたが、位置取りが外々すぎました。もう少しうまく乗ることができれば……」

    6着 リンゾウチャネル 安藤洋一騎手
    「返し馬の感じは雰囲気が良くて、スタートを出たら二列目を取りにいこうと思いました。ゲートが元々良くないので出負けしましたが、今後につながる競馬にはなったと思います」

    7着 クリノドラゴン 和田譲治騎手
    「転厩初戦で休み明けでしたが、しまいは伸びてきたので、一回使ってもっと良くなると思います」

    8着 コラルノクターン 木間塚龍馬騎手
    「このメンバーは行く馬も多く、あの位置になりましたが、もう少し前に行けていれば掲示板もあったのかなと。しまいもいい脚で伸びてくれました。調教にも乗せていただいて、ピリッとしてきたし、チャンスはあるかなと思っていました。馬は頑張ってくれましたが、僕の乗り方で掲示板にものることができず悔しいです。次は巻き返したいです」

    9着 ヒーローコール 笹川翼騎手
    「1周追いっぱなしで、気が全然なかったです。今までにないですね。次はブリンカーかな」

    10着 アイブランコ 阿部龍騎手
    「出してから内に入れようと思いましたが、結局、大外枠から外々を回ることになりました。内の方が脚ためられたと思います」

    11着 モダスオペランディ 山崎誠士騎手
    「重賞はメンバーがそろってくるので、紛れるような展開になってくれれば。1800mは追走も無理せずできましたが、あとは相手関係ですね。もうちょっと時計がかかる馬場の方が得意そうだと思います」

    12着 キタノオクトパス 落合玄太騎手
    「いいところを取れて流れに乗って、ペースが上がった時にそのままでしたね。4コーナーくらいの手応えなら掲示板はあるかなと思いましたが、最後は伸び切れませんでした」

    13着 ゴールドハイアー 町田直希騎手
    「スローペースで道中ついていくのは楽でしたが、一気にスピードが上がってからは置かれてしまいました」

    14着 ランリョウオー 本橋孝太騎手
    「逃げるのは予定通りです。ちょっと押っつけましたが、ペースもペースなので、楽に行けました。ただ、3コーナーで(後ろから)来られたら、全然抵抗ができませんでした。前はそこから粘って、負けん気はありましたが……」

    15着 アポロビビ 橋本直哉騎手
    「馬は頑張っていますが、距離が長かったです」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    16 令6 キングストンボーイ セ6 御神本 訓史
    15 5 サヨノネイチヤ 牡4 西 啓太
    14 4 ライトウォーリア 牡5 矢野 貴之
    13 3 コズミックフォース 牡6 御神本 訓史
    12 2 カジノフォンテン 牡4 張田 昂
    11 令元 モジアナフレイバー 牡4 繁田 健一
    10 平30 モジアナフレイバー 牡3 繁田 健一
    9 29 ディアドムス 牡5 岡部 誠
    8 28 セイスコーピオン 牡6 森 泰斗
    7 27 ムサシキングオー 牡6 笹川 翼
    6 26 ハブアストロール 牡4 左海 誠二
    5 25 ガンマーバースト 牡6 森 泰斗
    4 24 プーラヴィーダ 牡3 戸崎 圭太
    3 23 スマートインパルス 牡4 A.ムンロ
    2 22 スーパーパワー 牡5 真島 大輔
    1 21 セレン 牡4 石崎 隆之