重賞レース
第5回 ゴールドジュニア(SIII)
- 2024年9月10日(火)
- 20:10発走
TCKで行われる最初の2歳馬限定重賞として、2020年に準重賞から格上げされました。今年から距離を1,400mに変更し、11月のハイセイコー記念を目指す素質馬が若さ溢れる走りを披露します。翌年のクラシックホースを探す意味でも見逃せないレースです。
<1着馬・2着馬にハイセイコー記念の優先出走権を付与>
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高橋華代子の注目馬情報
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<第5回 ゴールドジュニア(SIII)>
(9月5日現在)
■オニアシ
800mの浦和新馬戦は5馬身差で逃げ切りV。その後は1400mで走り、前走のルーキーズサマーCは5着でした。父はホッコータルマエ、母は大井などで走ったゲイエティです。
■フリーダム
新馬戦は先行して押し切り、後続に6馬身差をつける完勝でした。前走のフレッシュスター特別は2着。父はシャンハイボビー、母は厩舎ゆかりのエターナルモールです。
■ラブミーメアリー
デビューからすべて逃げ切り、無傷の3連勝中です。前走は同じ条件の大井・1400mで7馬身差の圧勝でした。牝馬初Vなるか注目が集まります。父はコパノリッキーです。
■ランベリー
初勝利をあげた2戦目は、3~4コーナーで先頭に立つと直線で後続を引き離し、2秒9という大差をつけました。父はモーニン、母は厩舎ゆかりのアクティフという血統です。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第5回 ゴールドジュニア(SIII)>(9月9日現在)
調教追い切り動画はこちら
3番手を追走した大井・1200mの新馬戦は、4コーナーで先頭に立つと後続を突き放し、10馬身差Vを飾りました。「品が良く、とても賢い馬。追ってもいいですね」と笹川翼騎手。強烈なインパクトを残してから、1か月が経とうとしています。朝倉実調教師は「まだ弱い部分があって能力だけで走っていますが、状態は前走より上向いています。逃げなくてもいいし、距離も問題はありません。楽しみにしています」とコメント。朝倉調教師の代表馬は2008年のマイルグランプリを制したデスモゾームです。「体の大きさは違いますが、黒鹿毛の色合いや雰囲気は似ています。(オーシンレーベンも)経験を重ねていきながら強くなってほしいですね」と願いを込めました。
ここまでの2戦はいずれも大井・1400mで戦いました。新馬戦はスタートで大きく出遅れ3着。前走はスタートも決まり、インの4番手を追走すると、直線で外に持ち出し豪快に差し切りました。一変した競馬内容に米田英世調教師は「学習能力が高いですね。今は体の緩さも解消してきて、追い切りの反応もすごく良く、(今までで)一番動いています。この馬の決め手を生かして頑張ってほしいですね」と話していました。なお、父は新種牡馬のゴールドドリームです。チャンピオンズCやフェブラリーS、帝王賞などを制した名馬。9月8日には佐賀のミトノドリームが2戦2勝で重賞を制したばかり。シビックドリームも続くことができるか楽しみです!
大井・1200mの新馬戦は先行して押し切り、後続に6馬身差をつけて勝ちました。同じ1200mのフレッシュスター特別も先行してしぶとく粘りましたが、のちに重賞で2着となるリヴェルベロにかわされ2着。惜しい結果に宗形竹見調教師は「経験値の差もあったと思うし、力は示してくれました」と振り返ります。ここに向けては、「しっかり乗り込んできました。スピードの違いで前に行っているだけなので、ハナにはこだわっていません。騎手の判断に任せます」とのこと。母は厩舎生え抜きで、2018年のユングフラウ賞を制したエターナルモールです。「お母さんも1400mの重賞を勝っているし、(フリーダムも)ひとハロン延びても対応はできると思っています。スピードがあるところは似ていますね」とニッコリ。
船橋・1000mの新馬戦は逃げ切り、後続に2秒2差をつける大差勝ちでした。コンビを組む澤田龍哉騎手は「まだ子供の部分はありますが、スピード、勝負根性に優れていて、合格点の内容だと思います。これから距離も長くなっていくので、ゴール後もやめさせないで流しましたが、余力があることも確認できました」と振り返ります。1戦のキャリアでの重賞挑戦に米谷康秀調教師は「能力(試験)前から素質のある馬だと思ってきました。能力の高さでパフォーマンスは発揮していますが、体つきはまだ子供なので、大事に育てていきたいです。最終追い切りは右回りでやりましたが上手に走っていたし、距離も問題はないと思っています。状態もいいし、楽しみにしています」と手応え。
3番手を追走した浦和・1400mの新馬戦は、3コーナー過ぎから先頭に立つと、後続に3馬身差をつける完勝でした。終始外を回りながらも楽な手応えで走った内容に、周りで見ていた関係者も大絶賛。その後は重賞路線に目を向け、1戦のキャリアで挑みます。繁田健一調教師は「調教からかなり攻めてきて、いい仕上がりです。右回りの追い切りもスムーズでした。普段からおとなしくて扱いやすく雰囲気のいい馬で、走らせれば先行力とパワーがあります。初物尽くしですが、リズムよく走ることができれば。期待は大きいです」と力を込めました。母のオルキスリアンは繁田調教師が騎手時代に11勝をあげた思い出深い馬。曾祖母には名牝ロジータがいる血統です。
デビューからすべて逃げ切り、無傷の3連勝。前走は1400mに初挑戦しましたが、後続に7馬身差をつける圧勝でした。勝ちタイムは1分28秒6(良)。すべて手綱を取る森泰斗騎手は「スタートから二の脚が速いし、折り合いも問題はありません。時計も優秀です。同じオーナーさん(小林祥晃様)のラブミーチャンのようになってほしいですね」と期待を寄せました。連勝を伸ばし、牝馬の初V達成なるのか注目が集まります。荒山勝徳調教師は「これまでとは相手が違うし、ゲートに不安もあるので、砂をかぶったときにどうなるのか」といつものように慎重ムード。「変わらず順調ではあるので、(スタートを)決めて、テンのスピードを生かしてほしいですね」と話しました。
*ゴールドジュニアの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第5回 ゴールドジュニア(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■オーシンレーベン 大井9/5稍 1000m-68.6秒 800m-54.0秒 600m-39.2秒 ■シビックドリーム 大井9/5稍 1000m-66.3秒 800m-51.9秒 600m-37.3秒 ■フリーダム 大井9/5稍 1000m-68.8秒 800m-52.9秒 600m-38.5秒 ■プリムスパールス 船橋9/6右良 800m-51.1秒 600m-37.5秒 ■ユーロジータビート 浦和9/5右良 1000m-65.5秒 800m-50.0秒 600m-37.5秒 ■ラブミーメアリー 小林9/5坂路 600m-2F 22.6秒 200m-11.2秒 -
高橋華代子のレースレポート
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<第5回 ゴールドジュニア(SIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
9月10日の大井11RでJBC2歳優駿指定競走のゴールドジュニア(SⅢ)が行われました。これからの南関東を担っていく若駒12頭の戦い。
8番人気ランベリー(大井・赤嶺本浩厩舎)が、デビューから5戦目で重賞初挑戦Vを決めました。
手綱を取る矢野貴之騎手を背に、道中は中団を追走。直線に入ると馬群から力強く脚を伸ばし、オーシンレーベンとの競り合いを半馬身差で制しました。勝ちタイムは1400m1分28秒6(良)。上位2頭はハイセイコー記念(11月6日、大井)の優先出走権を獲得しました。
ランベリーは4月26日に大井で行われた南関東最初の新馬戦に出走しましたが、大差のシンガリ負け。
スタート直後に外ラチ沿いに逸走する気性の若さを出したもので、「新馬戦は苦い思い出しかありません。責任も感じていたし、爆発力はこのメンバーでも劣っていないと思っていたので、結果を出せてホッとしています」と矢野騎手。
レースを振り返ると、「少し窮屈になりましたが、馬が辛抱してくれて、よく伸びてくれました。当初から素質はいいモノを持っていると思っていたし、小さいですが根性があるので、このまま順調に成長してほしいです」と話していました。
ランベリーを管理する赤嶺調教師は、2017年7月のサンタアニタトロフィーをゴーディーで優勝して以来となる7年ぶりのタイトル。「久しぶりの重賞だし、ゴーディーと同じ武仲勝オーナーの馬で勝てたこともうれしいです。最後は机を叩いて応援しました」赤嶺調教師。
ランベリーの母アクティフも赤嶺厩舎の卒業生です(武仲オーナー所有)。2015年の優駿スプリントは2着になるなど重賞勝ちまでもう一歩でしたが、長きに渡り走りました。ゆかりのある馬で勲章を手にしたことに「お母さん以上の根性がありますね」と笑顔。
ここまでのレースについて、「スタートで躓くことが多かった馬。矢野騎手と相談をして、前走から補助具を外してみたらスタートも良くなりました。難しいところのある馬ですが、普段の調教は小安(元騎手の小安和也調教師補佐)が上手に乗ってくれています。新馬戦は外に行ったり、じゃじゃ馬なところもありますが、2歳でもとんでもない走りをするので、今日は人気がなさすぎだと思っていました」と振り返りました。
年内の最大目標は、東京2歳優駿牝馬(12月31日、大井)を予定。大井にゆかり深い根性娘が、年末を彩る2歳牝馬のSIを目指します。
<他陣営のコメント>
2着 オーシンレーベン 笹川翼騎手
「勝つかと思いましたが……。やるべきことはやれているし、厩舎の方々もやるべきことをやってくれています。センスがいい馬で、これから楽しみですね。まだ小柄なので、もっと馬体重が増えてくるといいなぁと思います」
3着 シビックドリーム 安藤洋一騎手
「砂を嫌がって進みが悪かったので、もう一列前で競馬がしたかったです。まだ体は緩いですが、後々は1800mもこなせると思うし、外回りの方がいい馬ですね」
4着 ムサシエクスプレス 吉井章騎手
「ハナにはこだわらず、自分のリズムで走ってもらえればなぁと思いましたが、頑張りましたね。収穫もありました。気難しいところはありますが、レースに行けば真面目で、すごくいい仔」
5着 シューボーイ 本田正重騎手
「まだちゃんと走れていなくて、もうちょっとやれてもいいと思います。跳びが大きく、あまり器用ではないので、外回りの方が良さそうです。」
6着 ラブミーメアリー 森泰斗騎手(1番人気)
「速くてハナに行っちゃいますが、プレッシャーをかなりかけられる展開になり、オーバーペースで全然息が入りませんでした。前に行った馬はみんな止まってしまったことを考えても、頑張っていますが……」
7着 アレゴウドウレモン 達城龍次騎手
「前走同様後方から、しまいはどれだけの脚を使うかなという感じ。初戦に比べれば、キックバックも嫌がらずに進められました。直線でもう少し伸びるのかなと思う手応えでしたが、意外に伸び切れませんでした」
8着 オニアシ 本橋孝太騎手
「道中、砂を嫌がって進んでいかなかった分、脚を余しました。悔いが残りますね。もっとやれます」
9着 フリーダム 赤岡修次騎手
「カリカリするところがあるのでハミ取りはいいと聞いていましたが、砂をかぶせたら折り合いはついて、いい感じに走ってくれました。4コーナーで外にいた馬が内に寄ってきたことで、リズムが崩れました。あれがなければ、もうちょっと良かったと思います」
10着 クロビーンズ 千田洋騎手
「もまれる競馬になったので、ひるむかなと思いましたが、砂も嫌がらず真面目に走ってくれました。しまいは、いっぱいになりました」
11着 ユーロジータビート 御神本訓史騎手
「力みすぎたかな。キャリアの差もあると思います。初めての右回りは、張り気味に走っていたけど、馬がいれば大丈夫。素質はある馬です」
12着 プリムスパールス 澤田龍哉騎手
「出して行ったぶん、引っ掛かってしまい、結果的に3コーナーで右手前に替えたところから手応えがなくなってしまいました」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 5 令6 ランベリー 牝2 矢野 貴之 4 5 クルマトラサン 牡2 張田 昂 3 4 リベイクフルシティ セ2 和田 譲治 2 3 ママママカロニ 牡2 矢野 貴之 1 2 アランバローズ 牡2 左海 誠二