重賞レース

第61回 東京記念(SII)

  • 2024年9月12日(木)
  • 20:10発走
第61回優勝馬:ナッジ号

1964年の東京オリンピック開催を記念して創設されたレースで、第1回から変わることなく2,400mで実施している伝統の長距離重賞です。秋の大一番「JBCクラシック」に向け、中長距離路線の有力馬が激しい戦いを繰り広げます。
<1着から5着馬に埼玉新聞栄冠賞の優先出走権を付与>

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    <第61回 東京記念(SII)>
    (9月4日現在)

    ナッジ
    北海道時代はサンライズCを勝ち、JBC2歳優駿2着となった実力馬。南関東移籍後はクラシックに挑みました。前走の東京記念トライアルは初距離の2400mで完勝し、勢いに乗ります!

    ミヤギザオウ
    大井デビュー馬で、2年前の羽田盃はインから豪快に差し切りました。古馬になってからは、昨年の東京記念と今年の金盃で3着。得意の長距離戦で、久しぶりのタイトル獲得を目指します。

    ラッキードリーム
    北海道時代はJBC2歳優駿を勝ち、史上6頭目の(北海道)3歳3冠馬に輝きました。兵庫時代でも重賞7勝をあげる活躍。南関東2度目の所属で、坂井英光厩舎移籍初戦を迎えます。

    ランリョウオー
    浦和生え抜きで、重賞5勝をあげている実績馬。東京記念は2年前に勝ち、昨年は僅差の2着と、相性のいい舞台です。同厩からは東京ダービー&金盃の勝ち馬カイルも参戦予定。

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    <第61回 東京記念(SII)>

    (9月11日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■ナッジ
    *大井 佐野謙二 厩舎 牡5歳
    *成績 26戦6勝2着6回
    *重賞タイトル
     サンライズカップ(H1)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道時代はサンライズCを勝ち、JBC2歳優駿は地方最先着の2着。この年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を獲得しました。大井へ移籍後も、重賞戦線で好走。前走は東京記念トライアルに出走し、2番手追走からゴール前で差し切り、優先出走権を獲得しました。矢野貴之騎手は「最近は落ち着きが出てきて、成績も安定してきました。切れる脚はないですが、そのぶん、長い距離は合っていますね」と笑顔。レース後はリフレッシュ放牧を挟み、ここに向けてきました。佐野謙二調教師は「仕上がりはいいと思います。今はスタートが良くなって、前につけられるようになりました。その方が渋太さを発揮してくれますね。前走のような競馬が理想です」と期待を込めました。

    ■ミヤギザオウ
    *大井 森下淳平 厩舎 牡5歳
    *成績 23戦3勝2着3回
    *重賞タイトル
     羽田盃(SI)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     大井生え抜きのクラシックホースです。2022年の羽田盃はインから力強く抜け出し、一冠目を制しました。現在は古馬の舞台でキャリアを重ねながら、久しぶりのVを目指しています。一息入れた後の前走の東京記念トライアルは4着。4コーナーで7番手にいましたが脚を伸ばす内容でした。そこからの変わり身について森下淳平調教師は「筋肉の張りが良くなって動き自体も変わってきたので、いいパフォーマンスをしてくれると思っています。年齢を重ねて、緩かった体もしっかりしてきました。展開ひとつだと思っているので、気持ちが乗るような積極的な競馬をさせたいです」と話していました。昨年の東京記念&今年の金盃はいずれも3着。長距離戦は大得意の1頭です。

    ■ラッキードリーム

    <坂井英光厩舎提供>

    *大井 坂井英光 厩舎(小林) 牡6歳
    *成績 32戦19勝2着2回
    *重賞タイトル
     六甲盃(2024)
     白鷺賞(2024)
     姫山菊花賞(2022・2023)
     イヌワシ賞(2023)
     兵庫大賞典(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道時代はJBC2歳優駿とサッポロクラシックCを制し、史上6頭目の3歳3冠馬に輝きました。川崎在厩時はオープン2勝、兵庫時代も重賞7勝をあげる活躍。そんな実力馬が坂井英光厩舎に移籍し、初戦を迎えます。6月に園田で行われた六甲盃V後、牧場での調整を挟み、8月上旬に小林牧場へ入厩。坂井調教師は「ゲートに不安のある馬なので、前任の新子雅司調教師にも聞いて、調教で攻めすぎてテンションを上げないように気をつけてきました。イメージ通りに進めることができたと思います。これだけの実績を残しているので、持っているものの平均点が高い馬。折り合いもつくので長距離は合いますね。うちに来て初戦ということやゲートの面で難しさはありますが、いい結果は出してくれると思います」と楽しみにしていました。

    ■ランリョウオー
    *浦和 小久保智 厩舎 牡6歳
    *成績 31戦12勝2着6回
    *重賞タイトル
     金盃(SII)(2024)
     ブリリアントカップ(SIII)(2023)
     東京記念(SI)(2022)
     大井記念(SI)(2022)
     雲取賞(SIII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     浦和の生え抜きで、2022年の東京記念をはじめ5つのタイトルを獲得している実績馬です。常に折り合いは鍵になりますが、ここまでの重賞勝ちは1800mから2600m。以前、そのことについて本橋孝太騎手に聞いてみると「折り合いを考えれば2400mや2600mをこなせるのはビックリですが、1600mは一瞬の脚を使うとやめてしまうときもあるので、長距離はジワーッと行けるぶん、気持ちが持つのかもしれません」と話していました。今年の金盃V以降はもう少しの成績が続きます。「斤量に泣いている部分もありますが、状態自体は悪くないので、普通に走ってくれれば……」と小久保智調教師。結果を残してきた長距離戦で、きっかけをつかんでほしいと思います。さらに、同厩からは東京ダービー&金盃の覇者カイルも参戦。

    *東京記念の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第61回 東京記念(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ナッジ
    大井9/7良 1000m-67.3秒 800m-51.9秒 600m-36.8秒
    ■ミヤギザオウ
    大井9/7良 1000m-65.0秒 800m-50.9秒 600m-37.2秒
    ■ラッキードリーム
    小林9/7稍 1000m-65.8秒 800m-50.7秒 600m-37.0秒
    ■ランリョウオー
    浦和9/6良 800m-57.0秒 600m-40.8秒
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    <第61回 東京記念(SII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     9月12日の大井11Rで行われたJBCクラシック指定競走・東京記念(SⅡ)。2400mの舞台で、スタミナ自慢9頭がしのぎを削りました。

     2番人気ナッジ(大井・佐野謙二厩舎)が3年ぶりとなる2つ目の重賞制覇。北海道時代はサンライズCを勝ち、JBC2歳優駿は地方最先着の2着となり、NARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞した実力馬です。移籍後は重賞で好走するももう一歩でしたが、ついに南関東のタイトルを獲得。

     矢野貴之騎手を背に、道中はインの3、4番手を追走。直線に入ると間から力強く抜け出し、後続に3馬身差をつける完勝でした。タイムは2400m2分37秒6(良)。2着は4番手を進めたウラノメトリア。3着は6番手から脚を伸ばしたアイブランコでした。

     ナッジはトライアルに続き連勝。この充実した走りに矢野騎手は「前からつかみどころがなく、追い切りも競馬も手応えがなく走る感じ。休み明けから陣営も調教の仕方を替えて、馬がよくまとまっているね、と話していました。今日はこの馬に合っていないポジションでも、直線でしっかり弾けてくれました。一瞬の脚がないとできない競馬なので、瞬発的な反応ができたのは、めちゃめちゃ収穫があります。勝ち癖がつけば、バンバン行きそうな気もします!」と期待を寄せていました。

     調教に乗るのは、福山の元騎手でもある周藤直樹調教師補佐。矢野騎手と周藤調教師補佐は騎手時代の同期で、特別な思いがあります。ナッジが大井に来てから手綱を取り続けてきた矢野騎手は「(ナッジは)鳴り物入りで来ましたが、なかなか結果が出ませんでした。佐野調教師とジミーちゃん(周藤調教師補佐の愛称)がいろいろ試行錯誤をしながら、ここ2戦は強い競馬をしてくれています。(重賞を勝った日の夜は)寝られないくらい、めちゃめちゃうれしかったです」と満面の笑み。

     佐野調教師は2014年の黒潮盃でスマイルピースが制して以来となる南関東の重賞V。「ナッジはファンの方が多い馬です。なかなか結果を出すことができませんでしたが、古馬になって、やっと強い馬になってきました」と胸をなで下ろしていました。

     今後は放牧休養に入り、復帰後は金盃(1月29日、大井)などの長距離戦を使っていく予定とのこと。さらにパワーアップした姿で帰ってくることを楽しみにしながら、この路線での活躍を期待しています!



    <他陣営のコメント>

    2着 ウラノメトリア 本田正重騎手
    「頑張ってくれました。前回はハミを全然取らなかったですが、今日は良かったです。4コーナーで矢野さんの馬の手応えが良く、すんなりとこじ開けられました」

    3着 アイブランコ 森泰斗騎手
    「レースは上手に立ち回れて、ここ2戦よりも前進はあったと思います。1800m、2000mで、もう一回乗ってみたいですね」

    4着 ラッキードリーム 笹川翼騎手(1番人気)
    「道中のリズムはとても良かったし、あそこからしぶとく走るのがこの馬の特徴かと思っていましたが、追ってからが意外と反応できませんでした。いいモノはあるけど、難しさもある馬ですね」

    5着 ミヤギザオウ 御神本訓史騎手
    「進みは良くなかったですが、地力で来ました。最後は脚を使ってくれたと思います」

    6着 ランリョウオー 本橋孝太騎手
    「今日は結構ハミを取ってくれて、いい感じでした。メンタル面もだいぶ回復しているように思います。乗った感じはどこも悪くないので、(この結果になるのは)ちょっとわからないですね……」

    7着 デスティネ 渡邉和雄調教師
    「吉原(寛人)騎手の話しでは、ペースが遅くても進んでいかない感じ。GOサインを出しても動いてくれなかったそうです。ズブい馬なので長距離はいいのかなと思いましたが、1800、2000mの方が良さそうですね」

    8着 ドスハーツ 野畑凌騎手
    「自分のペースで競馬をして、どれだけしまいを使えるかと決めていたので、しっかりそういう競馬はできました。結果的に掲示板にはのれませんでしたが、内容は良かったです」

    9着 カイル 今野忠成騎手
    「道中いい感じに進めて、どのくらい反応してくれるかなと楽しみにしていましたが、いざGOサインを出すと、伸びませんでした」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    61 令6 ナッジ 牡5 矢野 貴之
    60 5 セイカメテオポリス 牡5 吉原 寛人
    59 4 ランリョウオー 牡4 本橋 孝太
    58 3 フレッチャビアンカ 牡4 御神本 訓史
    57 2 サウンドトゥルー セ10 森 泰斗
    56 令元 ストライクイーグル 牡6 吉原 寛人
    55 平30 シュテルングランツ 牡7 的場 文男
    54 29 サブノクロヒョウ 牡4 和田 譲治
    53 28 ユーロビート セ7 吉原 寛人
    52 27 プレティオラス 牡6 本橋 孝太
    51 26 ユーロビート セ5 真島 大輔
    50 25 プレティオラス 牡4 本橋 孝太
    49 24 スマートインパルス 牡5 御神本 訓史
    48 23 テラザクラウド 牡4 今野 忠成
    47 22 セレン 牡5 石崎 駿
    46 21 ルースリンド 牡8 内田 博幸
    45 20 ルースリンド 牡7 内田 博幸
    44 19 ウエノマルクン 牡8 鈴木 啓之
    43 18 マズルブラスト 牡4 今野 忠成
    42 17 ボンネビルレコード 牡3 的場 文男
    41 16 シャコーオープン 牡4 的場 文男
    40 15 ネームヴァリュー 牝5 石崎 隆之
    39 14 オンユアマーク 牝4 鷹見 浩
    38 13 マキバスナイパー 牡6 左海 誠二
    37 12 イナリコンコルド 牡5 内田 博幸
    36 11 マキバスナイパー 牡4 左海 誠二
    35 10 コンサートボーイ 牡6 的場 文男
    34 9 マキバサイレント 牝5 石崎 隆之
    33 8 テツノセンゴクオー 牡4 高橋 三郎
    32 7 ヨシノキング 牡5 的場 文男
    31 6 ガンガディーン 牡4 的場 文男
    30 5 ホワイトシルバー 牝5 荒山 勝徳
    29 4 ドラールオウカン 牝4 内田 博幸
    28 3 ダイコウガルダン 牡6 早田 秀治
    27 2 チヤンピオンスター 牡6 高橋 三郎
    26 平元 スーパーミスト 牡6 堀 千亜樹
    25 昭63 ダツシユホウシヨウ 牡5 石崎 隆之
    24 62 シナノジヨージ 牡4 的場 文男
    23 61 トムカウント 牡7 石崎 隆之
    22 60 ロツキータイガー 牡4 桑島 孝春
    21 59 チユウオーリーガル 牡4 佐々木 洋一
    20 58 カネデントーシヨー 牡6 桑島 孝春
    19 57 トラストホーク 牡4 的場 文男
    18 56 トドロキエイカン 牡4 岡部 盛雄
    17 55 パワープライド 牡4 高橋 三郎
    16 54 タイガームサシ 牡4 佐々木 忠昭
    15 53 ハツシバオー 牡3 宮浦 正行
    14 52 ローズジヤツク 牡4 松浦 備
    13 51 アイアンボーイ 牡5 福永 二三雄
    12 50 インターヒリユウ 牡4 福永 二三雄
    11 49 トドロキムサシ 牡3 岡部 盛雄
    10 48 クラフトケルン 牡4 赤間 清松
    9 47 サチヒビキ 牡4 福永 二三雄
    8 46 カヤヌマタイム 牡4 渥美 忠男
    7 45 ダイニキヨクトー 牡5 溝辺 正
    6 44 ヤシマナシヨナル 牡5 福永 二三雄
    5 43 ウエルスシヨウ 牡4 高橋 三郎
    4 42 トヨカメオー 牡4 赤間 清松
    3 41 ソロナオー 牡5 若林 啓三
    2 40 オーシヤチ 牡5 岡部 盛雄
    1 39 ロイヤルナイト 牡3 宮下 紀英