重賞レース
第57回 ハイセイコー記念(SI)
- 2024年11月6日(水)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要ハイセイコーが1972年の青雲賞で記録した1分39秒2の優勝タイムは、50年以上の歳月を経た現在も破られていません。TCKが生んだ国民的スターホースの偉業を称え、2001年に現在のレース名に改称、南関東所属の期待の若駒たちが集まる注目のレースとなっています。
<1着馬に全日本2歳優駿の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が短い内回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。距離適性はもちろん、コーナー4つのコース形態に対する適性も問われます。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第57回 ハイセイコー記念(SI)>
(10月30日現在)
■ヴァンディヴェール
新馬&2歳(一)で逃げ切り、無傷の2連勝中です。ニコニコ生放送で展開しているリアルダービースタリオンの1頭。多くのファンが見守り、重賞初挑戦Vを目指します。
■シビックドリーム
4戦して全て3着以内という堅実派。2走前のゴールドジュニアはメンバー最速の上がり3ハロン38秒6の脚を使い、0秒1差の3着でした。前走は初の1600mで2着。
■スマイルマンボ
北海道時代に2戦1勝2着1回という好成績を残しました。大井移籍初戦だった前走は同じ条件となる1600mで7馬身差の圧勝。母はTCK女王盃の覇者ハルサンサンです。
■ニホンダイラ
1200mの新馬戦を勝った後は、1600mでも完勝し、2戦2勝。母、祖母、曾祖母ともに大井で走ったゆかり深い血統が、勢いそのままに初タイトル獲得を狙います。
■ムサシエクスプレス
6戦のキャリアがあり、全て5着以内。3戦目は自身唯一の逃げ切りで、記念すべき初勝利をあげました。2走前はゴールドジュニアにも参戦し、12番人気でしたが4着に好走。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第57回 ハイセイコー記念(SI)>(11月4日現在)
調教追い切り動画はこちら
1400mの新馬&2歳(一)を逃げ切り、無傷の連勝中です。福田真広調教師は「レース内容はいいですが、スピードが違うだけで、逃げにこだわってはいません。長くいい脚を使えるスタミナもあるのはいいところ。まだ幼くてこの成績なので、古馬になってからがもっと楽しみな馬です」とコメント。今回は4か月半の放牧休養明け、距離延長、初内回り&ナイターなど克服しなければならないことも多いですが、「ひと夏越してパワーアップして、追い切りも4本しっかりこなしてきました。ただ、初めてのことはやってみないとわからないので、今後に向けてどんな走りをしてくれるかですね」と話していました。なお、ニコニコ生放送で展開しているリアルダービースタリオンの1頭です。
4戦して全て3着以内という堅実派です。前走は今回と同じ条件の1600mに初挑戦。不利があり0秒1差の2着と陣営にとっては悔しい結果になりましたが、力があるところは示しました。今回は2走前のゴールドジュニア(0秒1差の3着)以来となる2度目の重賞ですが、「その頃よりも歩様がスムーズになっているので、全体的な動きは良くなっています。厳しい調教を課しても耐えてくれています」と調教パートナーでもある米田英世調教師。さらに、「走りたがるところが出てきたので、最終追い切りは前に馬を置く内容にして、リラックスして走ることができました。人間の指示に従順で、反応が良く、決め手もある馬。ここは目標にしてきたレースなので頑張ってほしいです」と期待を込めました。
北海道時代はフレッシュチャレンジで2番手から抜け出しV。2戦目のオープンは出遅れましたが徐々に進出して2着まで追い上げました。大井移籍初戦だった前走の2歳(二)(三)は、自身初の1600mでしたが直線で先頭に立つと後続を引き離し、7馬身差の完勝。坂井英光調教師は「期待していた馬ですが、思っていた以上の走りでした」と笑顔。その後はハイセイコー記念に向け順調に進めてきたそうで、「スケールが大きく、雰囲気もある馬。ゆったりと余裕のある走りをしますが、時計自体は出ているタイプです。一度使った上積みもあるし、持ち時計はつまります。無事に走ってくれれば、いい結果は出してくれると思います」と手応え。母は2012年のTCK女王盃の勝ち馬ハルサンサンです。
ここまで2戦2勝という成績です。新馬戦は1200m、2戦目は1600mでしたが、いずれも直線抜け出す内容での完勝。2009年のショウリュウ以来となるハイセイコー記念Vを目指す市村誠調教師は「デビュー前から期待の高い馬で、頑張ってくれています。まだ子供っぽいところもあるし、ここまですんなりした競馬なので、初めての重賞でどんな競馬になるかですね。1600mは力を出せる条件ではあると思うので、いい走りをしてほしいです」とコメント。母アサンテサーナ、祖母ガッツマンテン、曾祖母ハロースペシャルと、大井所属だったゆかり深い血統です。額にハートマークがあることでも知られており、ロマンたっぷりに初タイトル獲得を目指します。
北海道時代は1700mの2歳未勝利で初勝利を飾りました。同じ1700mで行われた前走のオープンはのちに平和賞を優勝するウィルオレオールに0秒1差の2着。9月中旬に船橋の山田信大厩舎に移籍し、初戦を迎えます。「小柄ですが体は大きく見せますね。跳びがきれいで、見た目以上に時計が出るタイプ。いいモノは持っているので来年も見据えたい馬ですが、初戦なのでやってみないと」と山田調教師。今回は最内枠からの競馬になりますが、「スタートしてからのポジション取りまでに行きたがるところがあるので、ペースは速くなってくれた方がいいです。実績では楽しみですが、流れはこれまでとは違うので、そこは笹川翼騎手に託したいですね」とのこと。
*ハイセイコー記念の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第57回 ハイセイコー記念(SI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■アクナーテン 小林11/1坂路 2F 25.0秒 200m-12.1秒 ■アレンパ 大井11/1良 1000m-65.6秒 800m-50.7秒 600m-36.6秒 ■ヴァンディヴェール 小林11/1重 1200m-81.0秒 1000m-65.3秒 800m-50.3秒 600m-37.0秒 ■グリークトレジャー 小林11/1重 1000m-67.4秒 800m-52.1秒 600m-39.1秒 ■シビックドリーム 大井11/1良 1000m-65.3秒 800m-51.9秒 600m-37.9秒 ■シナノクーパー 浦和11/1右良 800m-54.1秒 600m-39.0秒 ■スキャロップ 大井11/1良 1000m-65.7秒 800m-51.5秒 600m-36.9秒 ■スマイルマンボ 小林11/1重 1000m-68.2秒 800m-51.2秒 600m-38.0秒 ■ナイトウォーリア 小林11/1重 1000m-67.2秒 800m-51.9秒 600m-38.9秒 ■ニホンダイラ 大井11/1良 800m-54.4秒 600m-38.5秒 ■パルヴェニュー 船橋11/1良 1000m-69.3秒 800m-52.7秒 600m-38.9秒 ■ピノマハナ 浦和11/1良 600m-44.8秒 ■ムサシエクスプレス 大井11/1良 1000m-66.1秒 800m-51.5秒 600m-36.9秒 ■ユウユウスキー 大井11/2重 1000m-64.1秒 800m-50.4秒 600m-37.0秒 ■ユメカイドウ 大井11/2重 1000m-64.5秒 800m-50.8秒 600m-37.4秒 ■レーヌバンケット 浦和10/29良 800m-56.9秒 600m-40.8秒 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第57回 ハイセイコー記念(SI)>
優勝インタビュー動画はこちら
11月6日の大井11Rで行われた2歳重賞・ハイセイコー記念は、これからの南関東競馬を担う16頭の精鋭が集結。若駒のレースは何が起きるかわかりませんが、単勝1.9倍の断然人気に支持されたスマイルマンボ(大井・坂井英光厩舎<小林>)が重賞初挑戦Vを飾りました。
レースは初めて逃げる形になりましたが、「スタートは良かったのでハナに立ちました。自分のリズムで行けて、パワフルな走りで状態の良さもうかがえたので、安心して騎乗ができました。能力を発揮してくれたと思います」とコンビを組んだ矢野貴之騎手。
1コーナーで、中団から後方を追走していた馬たちが大きくごちゃつくシーンも見られましたが、スマイルマンボは先頭で軽快に進めていき、最後はメンバー最速となる上がり3ハロン39秒2の脚を使い、後続に6馬身差をつける完勝でした。勝ちタイムは1600m1分42秒6(やや重)。2番手につけたシビックドリームは2着、さらにその後ろから追走したユウユウスキーが3着でした。
この強さでも矢野騎手は「まだまだ幼いところがあって、物見をして走っているような感じだったので、近くに馬が来たほうがもっとファイトしてくれるだろうなと思って乗っていました」とコメント。
坂井厩舎は初タイトルを獲得してから1年3か月で8つの勲章を手にしました。新たな重賞ウイナーが誕生。
「スタートが速くて、うちに来てからはまだ砂をかぶっていませんが、(北海道時代は)能力試験&2戦目は砂をかぶっても、ひるむところはありませんでした。レースセンスがあって、乗ってくれる人たちはみんな『乗り味がいい』と言ってくれています。馬っぷりもいいし、全てにおいて優秀な馬です」と坂井調教師。
報道陣にそういう良さを伝えながらも、「今日は展開も向きました。南関東同士ならいいですがJRA勢と戦うことを想定すると、直線でもう少し弾けてくれても良かったかなと。ただ、矢野騎手も『まだ遊んでいる』と言っていたので、さらに上の相手とやっても面白いと思います」と話し、すでに来年のダート三冠に向けていました。
今後はオーナー様(山田徳光様)と相談をして、具体的なローテーションを組んでいく予定とのこと。
なお、スマイルマンボは母が2012年のTCK女王盃覇者ハルサンサン(船橋所属)です。親子そろって、この大井で記念すべき重賞初制覇を果たしました。見続けていくからこそ出会う血のドラマも、競馬の醍醐味ですね。
<他陣営のコメント>
2着 シビックドリーム 安藤洋一騎手
「めちゃくちゃ具合が良くてスタートも出たので、無理をして下げる必要もないので2番手から。隊列もすぐに決まったので、一列目を取って良かったです。基本はタメて行った方がいいですね。壁を作って競馬をしても、ひと脚使えるし、急かしていいタイプではないと思います。距離は延びて大丈夫です」
3着 ユウユウスキー 森泰斗騎手
「切れ味勝負ではちょっと分が悪いので、前に行って流れ込むような形は作戦通りです。このくらいは走れる馬。デビューした頃よりも力をつけてきているし、成長力があるタイプです。距離は長い方がいいですね」
4着 アクナーテン 和田譲治騎手
「3番手を取れて、前半のペースが遅かったので息も入りながら徐々に向正面からペースを上げていって、最後まで食らいついて頑張ってくれました。トモが緩いところがあるし、これから伸びしろはあると思います」
5着 アレンパ 山崎誠士騎手
「テンションは少し高かったですが、力のある馬ですね。タフな展開でも、しっかり競馬ができていました。距離は延びても大丈夫です」
6着 ニホンダイラ 御神本訓史騎手
「(1コーナーでごちゃついたことで)それが全てじゃないですかね。力はあるし、伸びしろもあります」
7着 ナイトウォーリア 西啓太騎手
「前走は砂をかぶって良くありませんでしたが、今日は砂をかぶっても問題はなかったので、収穫のあるレースにはなりました。重賞メンバーとでも、しまいも伸びて、感じは悪くなかったです。不利がなく、道中スムーズに行けていれば、掲示板もあったかなと」
8着 ユメカイドウ 野畑凌騎手
「(1コーナーでごちゃつくアクシデントがあり)外にふくれました。道中はしっかり走ってくれて、直線もうまく伸びてくれたので、もうちょっと距離が延びても対応はしてくれそうです。今後に期待します」
9着 ピノマハナ 本橋孝太騎手
「(1コーナーのごちゃつきで)競馬になりませんでした。これだけ不利があっても、しまいは来ているので、今後に向けては良かったです。素質はありますね」
10着 レーヌバンケット 山中悠希騎手
「牝馬なので、牡馬の中で厳しかったかもしれませんが、初コース&初距離でも頑張ってくれたと思います」
11着 ヴァンディヴェール 福田真広調教師
「砂をかなり嫌がりました。本当は前に行きたかったですが、(これまでと)ペースの違いで行けず、キャリアの差ですね。それでも上がり2番目の脚を使ってくれて、慣れてくればと思います。本田(正重)騎手も『走る馬ですよ』と言ってくれました」
12着 ムサシエクスプレス 吉原寛人騎手
「1コーナーの不利が響いてしまって、それでも馬は一生懸命に最後まで走ってくれました。今回のレースが糧になれば」
13着 スキャロップ ライアン・クアトロ騎手
「もっと短いほうがいいですね」
14着 グリークトレジャー 佐野遥久騎手
「砂をかぶらないようにと聞いていたので、前につけようと思いましたが、4頭の外になり、それでも砂をかぶるよりいいかなと思いましたが、(1コーナーでごちゃごちゃして)かなり外を回されました。それでも、向正面でいい感じに上がり、チャンスもあるかなぁと思いましたが……。まだ成長分はあると思うし、期待しています」
15着 パルヴェニュー 笹川翼騎手
「転厩初戦だったことや(1コーナーで)ごちゃごちゃしていたし、上手に走れませんでした。(1コーナーの感じでは)馬を気にしていて、気性的にも、もっとゆっくりじっくり乗るほうが合うと思います」
16着 シナノクーパー 七夕裕次郎騎手
「初物尽くしということもあって、力を出し切れませんでした」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 57 令6 スマイルマンボ 牡2 矢野 貴之 56 5 ダテノショウグン 牡2 御神本 訓史 55 4 マンダリンヒーロー 牡2 矢野 貴之 54 3 ノブレスノア 牡2 森 泰斗 53 2 アランバローズ 牡2 左海 誠二 52 令元 ゴールドビルダー 牡2 森 泰斗 51 平30 ラプラス 牡2 矢野 貴之 50 29 ハセノパイロ 牡2 本田 正重 49 28 ミサイルマン 牡2 笹川 翼 48 27 トロヴァオ 牡2 本田 正重 47 26 ストゥディウム 牡2 石崎 駿 46 25 ブラックヘブン 牡2 有年 淳 45 24 ソルテ 牡2 金子 正彦 44 23 ドラゴンシップ 牝2 御神本 訓史 43 22 セルサス 牡2 石崎 駿 42 21 ショウリュウ 牡2 的場 文男 41 20 ナイキハイグレード 牡2 戸崎 圭太 40 19 ヴァイタルシーズ 牡2 酒井 忍 39 18 ロイヤルボス 牡2 内田 博幸 38 17 アタゴハヤブサ 牡2 的場 文男 37 16 トウケイファイヤー 牡2 有年 淳 36 15 シルクビート 牡2 的場 文男 35 14 スオウライデン 牡2 森下 博 34 13 スオウリージェント 牡2 森下 博 33 12 レオボストン 牡2 鷹見 浩 32 11 イチコウキャプテン 牡2 藤村 和生 31 10 ハイフレンドアトム 牡2 的場 文男 30 9 ゴールドヘッド 牡2 的場 文男 29 8 セイントサブリナ 牝2 張田 京 28 7 バクシンマーチ 牡2 張田 京 27 6 ジョージタイセイ 牡2 藤村 和生 26 5 サブノトウショウ 牡2 秋吉 和美 25 4 ブルーファミリー 牡2 的場 文男 24 3 ナイキゴージャス 牡2 的場 文男 23 2 フジノリニアー 牝2 野崎 武司 22 平元 マスコツトキング 牡2 佐々木 竹見 21 昭63 リバテイリツチ 牡2 鈴木 啓之 20 62 ナスノダンデー 牡2 宮浦 正行 19 61 ダイゴクランド 牡2 本間 光雄 18 60 タカシマリーガル 牡2 宮浦 正行 17 59 テイオーカン 牡2 的場 文男 16 58 ブリージーラツド 牡2 松本 勉 15 57 チユウオーリーガル 牡2 佐々木 洋一 14 56 ホスピタリテイ 牡2 西川 栄二 13 55 ステイード 牡2 高橋 三郎 12 54 タガワテツオー 牡2 スチーブ・コーゼン 11 53 マイリマンド 牡2 高橋 三郎 10 52 リマンドタイコウ 牝2 高橋 三郎 9 51 サンコーモンド 牡2 赤間 清松 8 50 リツリンサカエ 牡2 宮浦 正行 7 49 シタヤロープ 牡2 佐々木 竹見 6 48 オロマツホース 牝2 桑島 孝春 5 47 ハイセイコー 牡2 高橋 三郎 4 46 パールナデイア 牡2 松浦 備 3 45 フジプリンス 牡2 赤間 清松 2 44 タマプチー 牡2 赤間 清松 1 43 カミヤス 牡2 溝辺 正