重賞レース

第21回 レディスプレリュード(JpnII)

  • 2024年10月1日(火)
  • 20:10発走
第21回優勝馬:グランブリッジ号

プレリュード(前奏曲)の名のとおり、11月に行われる「JBCレディスクラシック」の前哨戦として、全国各地からトップクラスの実力馬が参戦するダートグレード競走です。JRA所属馬の勝利が続いており、地方所属馬の奮起に期待がかかります。
<1着馬にJBCレディスクラシックの優先出走権を付与>

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    <第21回 レディスプレリュード(JpnII)>
    (9月25日現在)

    アーテルアストレア
    後方3番手を追走した昨年のレディスプレリュードはゴール前に差し切り、重賞初制覇を収めました。その後もクイーン賞とスパーキングレディーCを勝ち、3つの勲章を獲得。

    アイコンテーラー
    デビューから芝で走り、重賞でも2着に好走しました。昨年夏からダートに転向。3戦目のJBCレディスクラシック(大井)は後続に4馬身差をつけ、JpnⅠ初挑戦Vを飾りました。

    ヴィブラフォン
    3勝クラスを勝ち上がり挑んだ3走前の神奈川記念は、3コーナー先頭から押し切り、重賞初制覇を果たしました。それ以降も牝馬の交流重賞で好走し、キャリアを重ねています。

    グランブリッジ
    大井・1800mのTCK女王盃を含むタイトル4勝。川崎記念2着をはじめ、牡馬の強豪とも戦い続けてきました。昨年のエンプレス杯以来1年7か月ぶりのVに期待が高まります。

    ライオットガール
    昨年は3歳馬によるレパードSで牡馬を抑えて重賞初制覇を飾り、クイーン賞は古馬牝馬を一蹴。今年は新設の兵庫女王盃で逃げ切り、記念すべき初代チャンピオンに輝きました。

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    <第21回 レディスプレリュード(JpnII)>

    (9月29日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■ラブラブパイロ
    *大井 荒井朋弘 厩舎(小林) 牝5歳
    *成績 28戦8勝2着4回
    *重賞タイトル
     ノースクイーンカップ(H2)(2024)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     大井生え抜き馬で、若い頃から牝馬重賞に挑戦してきました。道中15番手を追走した昨年の東京シンデレラマイルは最後に猛追し、女王スピーディキックのクビ差2着。ここ2戦はグランダム・ジャパン古馬秋シーズンの舞台で、長距離遠征を敢行。門別のノースクイーンCで念願の重賞初制覇を飾り、盛岡のビューチフルドリーマーCは半馬身差の2着でした。充実した走りに荒井朋弘調教師は「休み明け以降、筋肉のハリが出てきてパワーアップしている感じです」とのこと。今回は7頭立ての最内枠に入りましたが、「もともと砂を気にするところがあるので外枠が良かったですが、今回は頭数も少ないし、精神的にも強くなっているぶん、前より(砂は)気にしなくなっていると思うので、力は出して欲しいです」と話していました。南関東代表として強力メンバーに立ち向かいます!

    <JRA所属馬の紹介>

    ■アイコンテーラー
    *JRA 河内洋 厩舎 牝6歳
    *成績 26戦6勝2着2回
    *重賞タイトル
     JBCレディスクラシック(JpnI)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     芝で4勝をあげ、重賞でも好走。ダート転向3戦目の昨年のJBCレディスクラシックは、4コーナーで先頭に立つと後続に4馬身差をつけ、大きな勲章を手にしました。それ以降は勝ち星から遠ざかっていますが、2走前の川崎記念はアタマ+ハナ差の3着で、力は示しました。JpnⅠを制して以来となる大井での走りに注目が集まります。

    ■アーテルアストレア
    *JRA 橋口慎介 厩舎 牝5歳
    *成績 21戦8勝2着2回
    *重賞タイトル
     スパーキングレディーカップ(JpnIII)(2024)
     クイーン賞(JpnIII)(2024)
     レディスプレリュード(JpnII)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     デビューは芝で、2戦目からはダートへ転向すると、着実に勝ち星を重ねていきました。2度目の交流重賞だった昨年のレディスプレリュードはゴール前で鮮やかに差し切り、初タイトルを獲得。その後もクイーン賞とスパーキングレディーCを優勝しました。2011&12年のミラクルレジェンド以来となる連覇を目指します。

    ■ヴィブラフォン
    *JRA 高木登 厩舎 牝5歳
    *成績 17戦5勝2着1回
    *重賞タイトル
     神奈川記念(JRA・地方交流)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     デビューから3戦は芝で走り、ダート転向初戦で初勝利をあげました。それ以降もコツコツと走り続け、昨年一度限りのJRA&地方の神奈川記念で重賞初挑戦Vを飾りました。その後は牝馬の交流重賞に参戦し、兵庫女王盃は5着。4コーナーで先頭に立った前走のスパーキングレディーCは惜しくもかわされ3着でした。大井に初登場。

    ■グランブリッジ
    *JRA 新谷功一 厩舎 牝5歳
    *成績 19戦6勝2着7回
    *重賞タイトル
     エンプレス杯(JpnII)(2023)
     TCK女王盃(JpnIII)(2023)
     ブリーダーズゴールドカップ(JpnIII)(2022)
     関東オークス(JpnII)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     新馬戦以外は全て掲示板を外さない堅実派です。牝馬の交流重賞は関東オークス、ブリーダーズゴールドC、TCK女王盃、エンプレス杯と4勝。牡馬の一線級にも果敢に挑み、今年の川崎記念はライトウォーリアのアタマ差2着、紅一点だった前走の帝王賞は4着と好走しました。相性のいい大井の舞台で1年7か月ぶりのVを狙います。

    ■ライオットガール
    *JRA 中村直也 厩舎 牝4歳
    *成績 16戦6勝2着0回
    *重賞タイトル
     兵庫女王盃(JpnIII)(2024)
     クイーン賞(JpnIII)(2023)
     レパードS(GIII)(2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     昨年のレパードSは牡馬を抑えて重賞初挑戦Vを飾りました。それ以降は牝馬の交流重賞でキャリアを重ねていき、クイーン賞は古馬牝馬を抑えてのうれしい勝利。今年の兵庫女王盃は初代覇者として名を刻みました。昨年のレディスプレリュードは最後の直線で1度は先頭に立ちましたが、惜しくもかわされ3着。リベンジの一戦です!

    <他地区馬の紹介>

    ■アンティキティラ
    *高知 別府真司 厩舎 牝5歳
    *成績 46戦12勝2着9回
    *重賞タイトル
     読売レディス杯(2024)
     佐賀ヴィーナスカップ(2024)
     秋の鞍(SP1)(2022)
     若草賞(SP1)(2022)
     花吹雪賞(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道からデビューし、2021年秋から高知へ移籍。全国の舞台で戦い、通算5つの勲章を手にしています。グランダム・ジャパンの古馬秋シーズンでは、園田の兵庫サマークイーン賞2着、金沢の読売レディス杯優勝、名古屋の秋桜賞6着。現在25ポイントで、暫定1位のキャリックアリードに次ぐ地方2位タイにつけています。

    *レディスプレリュードの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第21回 レディスプレリュード(JpnII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ラブラブパイロ
    小林9/26稍 1000m-64.0秒 800m-49.4秒 600m-36.9秒
    ■アイコンテーラー
    栗東9/26CW良 1200m-83.5秒 1000m-68.3秒 800m-53.0秒 600m-37.2秒 200m-11.1秒
    ■アーテルアストレア
    栗東9/28坂路 800m-56.0秒 600m-40.4秒 200m-12.8秒
    ■ヴィブラフォン
    美浦9/27W稍 1000m-67.7秒 800m-51.9秒 600m-37.1秒 200m-11.4秒
    ■グランブリッジ
    栗東9/25CW良 1000m-70.9秒 800m-54.4秒 600m-39.1秒 200m-12.5秒
    ■ライオットガール
    栗東9/27坂路 800m-53.1秒 600m-38.4秒 200m-12.6秒
    ■アンティキティラ
    高知9/23不良 800m-54.5秒 600m-39.8秒 200m-12.5秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第21回 レディスプレリュード(JpnII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     この大井開催は3日連続で交流重賞が行われました。口火を切ったのは、3歳以上の牝馬によるレディスプレリュード。出走馬はJRA、他地区、大井から7頭と少頭数になりましたが、全馬が重賞ウイナーというラインナップでした。

     そのなかでも、昨年のエンプレス杯以降勝ち星はありませんが、牡馬の一線級とも戦ってきたグランブリッジ、昨年のJBCレディスクラシック(大井)優勝馬アイコンテーラー、昨年のこのレースの覇者アーテルアストレアが、上位人気に支持をされました。

     結果、グランブリッジが1年7か月ぶりの勝利をあげ、5つ目のタイトルを獲得。コンビを組む川田将雅騎手は「常に精一杯の走りをして、全力で頑張ってくれていましたが、勝つという結果にだけ結びつかなくて、競馬の難しさを改めて感じながらの日々でした。やっと勝つことができてホッとしています」と振り返りました。

     グランブリッジは道中5番手を追走。直線で2番手から抜け出したアイコンテーラーをゴール寸前でアタマ差かわしました。勝ちタイムは1800m1分53秒2(良)。2着はアイコンテーラー、そこから3/4馬身差遅れた3着は大外から脚を伸ばしたアーテルアストレアでした。

     グランブリッジは大目標となるJBCレディスクラシック(11月4日、佐賀)に向けても弾みがついた一戦。川田騎手は「何より久しぶりに勝ち切るのだと、馬と強い気持ちを持って挑みましたし、ゴール前もその気持ちを存分に出してくれて捕まえ切ってくれたと思います。久しぶりにこの勝利を手にして、表彰式や勝ち馬写真を撮る時間を彼女に改めて思い出してもらって、これからいいことにつながればと思います」と期待を込めました。

     大井から唯一参戦したラブラブパイロは6着でした。1枠1番からインの3、4番手を追走する内容に、「本当は後方からと思いましたが、最内枠であの位置にスーッと行けたことで、(逆に)動けなくなりました。馬は頑張ってくれたし、力はつけているんだなぁと思いましたが、内容次第ではもうちょっと違う結果になったかもしれません」と西啓太騎手。

     今後について荒井朋弘調教師は、選定されればJBCレディスクラシックに向かいたいとのこと。若い頃は輸送でかなりうるさい面を見せていたそうですが、今年は門別、盛岡まで長距離遠征を行い勲章(門別・ノースクイーンC)まで手にしたのは精神的な成長の証。これまでの経験を生かし、2年連続の大舞台にチャレンジして欲しいと思います。



    <他陣営のコメント>

    2着 アイコンテーラー 松山弘平騎手
    「ゲートは良くありませんでしたが、頭数が少なくて外枠だったので、何とか挽回できました。スタートひとつで、変わっていたかなと思います。この斤量(57キロ)でも差がなく、頑張ってくれました」

    3着 アーテルアストレア 武豊騎手
    「状態も良く、頭数は少ないし思った通りのレースはできましたが、できれば湿った馬場の方が掛かりがいいですね。次も雨のほうが良さそうです」

    4着 ヴィブラフォン 菅原明良騎手
    「いいスタートからハナを切れて、気分良く走れていました。最後は休み明けのぶんかなと思います」

    5着 ライオットガール 岩田望来騎手
    「本来の走りではないですね。最後も手前を替えていないです。次に向けては叩いていいと思います」

    6着 ラブラブパイロ
    本文参照

    7着 アンティキティラ 多田羅誠也騎手
    「相手が強かったので、後ろからゆっくりと様子を見ながら進めました。僕の馬も止まっている感じではないですが、それ以上に相手が強くて、最後は離された感じです。馬は頑張っているし、感じも悪くはなかったです。物見などはないですが、小回りの方がいい馬だと思います」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    21 令6 グランブリッジ 牝5 川田 将雅
    20 5 アーテルアストレア 牝4 武 豊
    19 4 プリティーチャンス 牝5 岩田 望来
    18 3 レーヌブランシュ 牝4 松山 弘平
    17 2 マルシュロレーヌ 牝4 川田 将雅
    16 令元 アンデスクイーン 牝5 戸崎 圭太
    15 平30 プリンシアコメータ 牝5 J.モレイラ
    14 29 クイーンマンボ 牝3 C.ルメール
    13 28 タマノブリュネット 牝4 田邊 裕信
    12 27 サンビスタ 牝6 岩田 康誠
    11 26 ワイルドフラッパー 牝5 蛯名 正義
    10 25 メーデイア 牝5 濱中 俊
    9 24 ミラクルレジェンド 牝5 岩田 康誠
    8 23 ミラクルレジェンド 牝4 岩田 康誠
    7 22 ザッハーマイン 牝5 的場 文男
    6 21 ツクシヒメ 牝3 山田 信大
    5 20 パフィオペディラム 牝5 左海 誠二
    4 19 パフィオペディラム 牝4 左海 誠二
    3 18 アウスレーゼ 牝4 真島 大輔
    2 17 ジーナフォンテン 牝7 佐藤 隆
    1 16 プルザトリガー 牝5 内田 博幸