重賞レース

第21回 TCK女王盃(JpnIII)

  • 2018年1月24日(水)
  • 16:10発走
第21回優勝馬:ミッシングリンク号

年明け最初の重賞となる、牝馬限定のダートグレード競走です。全国から集まった女傑が真冬のダート女王の座を目指します。このところはJRA所属馬の攻勢が続いており地方所属馬の奮起にも期待が寄せられます。
<上位2頭(地方所属馬に限る)にエンプレス杯の優先出走権を付与>

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    南関東競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第21回 TCK女王盃(JpnIII)>

    ララベル
    昨年のJBCレディスクラシックを優勝し、地方所属馬として10年ぶりにJBCの称号を得ました。NARグランプリ4歳以上最優秀牝馬も受賞。この春から繁殖入りすることは発表されているだけに、女王の走りを一戦一戦心に焼き付けたいと思います。

    ラインハート
    JBCレディスクラシックは中央からの移籍初戦。中団後方から脚を伸ばし、メンバー中一番の上がりを繰り出して、優勝したララベルから0.2秒差の3着に突っ込んできました。同じ舞台で巻き返しを図ります。自慢の末脚炸裂なるのでしょうか?!

    パーティードレス
    中央から南関東に転厩後、勝ち星はありませんが大井コースでの走りは堅実な成績を残しています。前走の東京シンデレラマイルは中団後方から進出し、優勝したニシノラピートから5馬身差の2着。短距離中心に走ってきたので距離は未知なる挑戦。

    プリンシアコメータ
    川崎所属だったベルモントフェリスの愛娘で、母父はアジュディケーティング。前走のクイーン賞はスピードを生かし逃げ切り勝ちを収め、念願の重賞タイトルを手にしました。2走前のJBCレディスクラシックは優勝したララベルとタイム差なしの2着。

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    <第21回 TCK女王盃(JpnIII)>

    (1月22日現在)

    調教インタビュー動画・調教追い切り動画はこちら

    ■ララベル
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牝6歳
    *成績 17戦8勝2着4回
    *重賞タイトル
     JBCレディスクラシック(JpnI)(2017)
     しらさぎ賞(SIII)(2016)
     ロジータ記念(SI)(2015)
     桜花賞(SI)(2015)
     東京2歳優駿牝馬(SI)(2014)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JBCレディスクラシックを制した女王ララベルが、いよいよそれ以来となる実戦を迎えます。今回の結果とコンディション次第ではフェブラリーSへの挑戦も視野に入っているそうですが、この春からは繁殖入りが決まっています。

     前走後は茨城県のKSトレーニングセンター内にあるケイツーステーブルで緩めずにトレーニングを続けてきて、12月上旬に帰厩しました。それ以降も至って順調にじっくりと進めてきたそうです。「若い頃は疲れやすいところもありましたが、今は強い調教を行ってもへこたれなくなりましたね」と担当の横山和己厩務員。

     体質が弱いながらも高い素質を持ち合わせ、ゆっくりしたローテーションで大切に育てられてきました。そんな中でも、2歳、3歳、4歳、5歳と南関東の女王として君臨し、ダートグレード競走に挑戦しながらも、大崩れがなく高いレベルで走り続けてきたこともこの馬のすごさです。

     普段からとても優しくおっとりしている気性の持ち主ですが、レースにいけば勝負根性をいかんなく発揮して、最後まで全力で走り切ろうとする頑張り屋。牝馬ながらも550キロ以上の大型馬で、雄大に周回。ゲート裏ではのんびりとあくびをすることもあるそうですが、ゲートに入るとシャキッとするメリハリのしっかりできる馬。

     プリンシアコメータとの再戦は多くの人たちが注目していることでしょう。前走よりもララベルの方が2キロ重い57キロを背負います。プリンシアコメータのスピードあふれる走りに、ララベルがどんな戦いで挑むのか……。

     「JBCの勝ち馬として恥じない競馬をしたいと思っています。これまでよりも目標にされたり斤量差もあったりしますが、やることは変わらないので、いつも通りのララの走りをさせてあげたいです」(真島大輔騎手)。

     「最終追い切りを終えた時点ではまだ心臓に余裕がある感じですが、調子自体はとてもいいと思っています。まずは無事に走ってもらうことが一番ですが、JBCでは最後の直線でご迷惑をかけたこともあったので、そのモヤモヤ感をスッキリさせたいです」(荒山勝徳調教師)。

     女王ララベルの走りを、目に心にしっかり焼きつけたいと思います。

    ■ラインハート
    *大井 月岡健二 厩舎 牝7歳
    *成績 40戦5勝2着2回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央から移籍以降、JBCレディスクラシックは優勝したララベルから0.2秒差の3着、続くクイーン賞も3着。1番人気だった前走の東京シンデレラマイルはまさかの7着に敗れました。

     「マイル戦で前残りの馬場だったこともあって、自分のペースで行けなかったですね。位置を取りに行った分、終いが甘くなったと思います。この馬にはマイル戦の流れもきつかったですね。今回はJBCと同じ距離ですし、じっくりいって終いの脚にかけたいと思っています。ただ、この雪の影響で当日はどんな馬場になるのか、運も味方をして欲しいですが……」(月岡健二調教師)。

     とてもタフな馬で、状態はキープ中とのこと。

    ■パーティードレス
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牝7歳
    *成績 26戦5勝2着1回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央から移籍以降、海外遠征以外は安定した成績を残してきました。前走の東京シンデレラマイルのパフォーマンスも印象的で、中団後方から脚を伸ばしてきて、優勝したニシノラピートからは5馬身差をつけられましたが2着をキープ。

     「前走は的場さん(ニシノラピート)にうまく乗られたなぁと思っています。マイルもこなしてくれたし、折り合いもつく馬なので、1800m戦にも挑戦させることにしました。前走も仕上がりは良かったんですが、今回はさらにハリも出て良くなっています。展開に左右はされますが、終いの脚にかける自分の競馬をさせたいです」(荒山調教師)。

    <中央馬の顔ぶれ>

    ■オールポッシブル
    *JRA 高橋亮 厩舎 牝4歳
    *成績 12戦3勝2着1回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     芝とダートで勝ち星を挙げていますが、地方のダート戦と1800m戦は初挑戦。昨年のTCK女王盃覇者ワンミリオンスの半妹が、どんな走りを見せるでしょうか?!

    ■タガノヴェローナ
    *JRA 中村均 厩舎 牝4歳
    *成績 12戦3勝2着2回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     ここ2戦はダートグレード競走に出走しキャリアを積んできました。今回は中野省吾騎手が初騎乗で、どうエスコートをするのか興味深い1戦。タガノトネールの半妹。

    ■ブランシェクール
    *JRA 高柳瑞樹 厩舎 牝5歳
    *成績 17戦4勝2着2回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     前走の成田特別(1000万下)は、三浦皇成騎手を背に後方から早め先団に押し上げていっての勝利。外枠からもまれないスムーズな競馬で、ダートグレード競走に再挑戦。

    ■プリンシアコメータ
    *JRA 矢野英一 厩舎 牝5歳
    *成績 18戦5勝2着2回
    *重賞タイトル
     クイーン賞(JpnIII)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JBCレディスクラシックはララベルとタイム差なしの2着。前走のクイーン賞は他馬を寄せ付けないスピードで重賞初制覇を飾りました。ララベルとは斤量2キロ差。

    ■ミッシングリンク
    *JRA 齋藤誠 厩舎 牝4歳
    *成績 14戦3勝2着2回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     前走の中山ダート1800m戦(1000万下)では、持ち前のスピードを生かして逃げ切り勝ちを収めました。大井を知り尽くしている戸崎圭太騎手とのコンビ。

    *TCK女王盃の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第21回 TCK女王盃(JpnIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ララベル
    小林1/19不良 1200m-80.0秒 1000m-63.4秒 800m-49.3秒 600m-37.1秒 一杯追
    ■ラインハート
    大井1/20重 800m-53.2秒 600m-37.4秒 馬なり
    ■パーティードレス
    小林1/19不良 1200m-80.0秒 1000m-63.4秒 800m-49.3秒 600m-37.1秒 一杯追
    ■オールポッシブル
    栗東1/20CW良 1200m-85.4秒 1000m-68.7秒 800m-53.7秒 600m-39.6秒 200m-12.2秒 馬なり
    ■タガノヴェローナ
    栗東1/21坂路 800m-54.6秒 600m-39.6秒 200m-12.5秒 馬なり
    ■ブランシェクール
    美浦1/20W稍 800m-51.7秒 600m-37.4秒 200m-13.1秒 馬なり
    ■プリンシアコメータ
    美浦1/20W稍 800m-50.8秒 600m-37.0秒 200m-12.9秒 一杯追
    ■ミッシングリンク
    美浦1/21W稍 1200m-82.9秒 1000m-67.7秒 800m-52.2秒 600m-38.1秒 200m-12.9秒 強めに
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関東競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第21回 TCK女王盃(JpnIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     1998年に創設されたTCK女王盃も今年で21回目。TCKの砂上で繰り広げてきた真冬を彩る牝馬たちの熱き戦いは、その時代に輝いてきた女傑たちが魅了し続けてきました。

     今年も全国各地から楽しみな面々が集結。1番人気はJBCレディスクラシック2着でクイーン賞を圧勝したプリンシアコメータが1.4倍。2番人気が前走4歳上1000万下を勝って勢いにのるミッシングリンクで5.0倍。3番人気はJBCレディスクラシック優勝以来のレースとなる女王ララベルが5.6倍。

     終わってみれば、大井を知り尽くしている戸崎圭太騎手がエスコートをしたミッシングリンクの完勝。デビューしてからしばらくは芝で走り、重賞・紫苑Sにも挑戦した馬ですが、ここ2戦はダート戦に転向し着実に結果を出してきました。ダートグレード競走初挑戦での重賞初制覇。中央馬からまた新しいダートグレード競走の覇者が誕生しました。

     週初めの降雪の影響により不良馬場での競馬。レースは短距離を中心に使ってきたオールポッシブルが先手を取っていき、前半600m通過は37秒4、1000m通過が62秒8というペースを作っていくと、2番手にはララベルがつけ、差がなく内にエミノマユアク、外にミッシングリンクが続いていきました。

     「スタートセンスのある馬でハナにも行けるスピードはありましたが、今日は先生(齋藤誠調教師)とのお話しで、馬場の内側が重いようなので、逃げにこだわずに行く馬を行かせて運ぼうということになりました。ゆったりした流れでリズム良くいけました」(戸崎騎手)。

     3コーナーでララベルが一気に先頭に変わると、すかさずミッシングリンクも並びかけ、中団から進出したブランシェクールも押し上げてきて、最後の直線へ。

     ライバルたちを競り落としたミッシングリンクが力強く先頭に立つと、後続馬たちとの差を広げていきました。「ずっと反応も良かったし手応えも抜群でした」と戸崎騎手は言っていて、2着のブランシェクールに2馬身差をつけての完勝でした。勝ちタイムは1800m1分53秒9(不良)。

     3着は中団から脚を伸ばしてきたラインハートで地方最先着。1番人気のプリンシアコメータは、中団前から最後は内目をついて上がってきましたが伸び切れずに6着に終わりました。

     「地方のダートは合うと思っていましたが、強い競馬を見せることができて良かったです。センスの高い馬ですし、これからまたさらに成長して活躍してくれると思います」(戸崎騎手)。

     今後のミッシングリンクはダートグレード競走に挑戦する予定。次から次へとニューヒロインが誕生していく中央競馬の層の厚さを、改めて痛感させられました。


     なお、JBCレディスクラシック優勝以来の実戦となった女王ララベルは4着に終わりました。着順的には残念でしたが、メンバー中一番重い57キロを背負い、最後も渋太く食らいつき、どんな時でも大崩れがないのは本当に立派です。

     「乗っていても感じは良かったですし、ララベルらしい走りを見せてくれました。ただ、苦手な展開になってしまったというか、3コーナーで追いかけていた馬がいなくなって先頭に立った時にフワッとしてササったんですが、それでも最後は盛り返してくれて改めて地力のある馬だなぁと感じました。力はあります」(真島大輔騎手)。

     荒山勝徳調教師のお話しでは、この後はフェブラリーSに挑戦予定で、そのまま繁殖入りするそうです。TCKからデビューし、長きに渡って女王として君臨してきたララベルの走りが見られるのも、あと1戦……。



    <他陣営のコメント>

    2着 ブランシェクール 三浦皇成騎手
    「外枠も良くて、いいリズムでスムーズに運べました。最後までしっかり脚を使ってくれました」

    3着 ラインハート 笹川翼騎手
    「自分の競馬に徹して自分のリズムで走れれば、最後までしっかり脚を使って伸びてくることも再確認できました。前走が不甲斐なかったので安心しました」

    4着 ララベル 真島大輔騎手
    上記参照

    5着 ファイトユアソング 山崎誠士騎手
    「ペースが落ち着いていたのでもっとばらけてくれていればぁというのはありました。1800mも許容範囲内ですが、マイルがベストです」

    6着 プリンシアコメータ 横山典弘騎手
    「馬の雰囲気は良かったですが、最後は伸びなかったです」

    7着 タガノヴェローナ 中野省吾騎手
    「砂をかぶって集中力を欠いているような感じだったので、砂をかぶらない方がいいですね。もっと走れる馬だと思います」

    8着 パーティードレス 荒山勝徳調教師
    「距離が長かったです。孝太(本橋孝太騎手)も『道中ペースが遅くて行きたがっていて、最後も伸びてはいるけど切れがなかった』と言っていました。マイルまでの方が良さそうですね」

    9着 ローレライ 堀千亜樹調教師
    「最初からポツンと1頭でついていく感じになったのでやる気をなくしてしまいました。相手は強かったですがもっと走れていいと思っています」

    10着 エミノマユアク 澤田龍哉騎手
    「スピードのある馬で自分のペースで進めていきましたが、3コーナーでペースが上がった時についていけなくなりました。いい経験になったと思うし、これを生かして頑張っていきたいです」

    11着 リボンスティック 山田質調教師
    「相手も強かったですし距離も長かったです。自己条件に戻ればもっとやれると思います」

    12着 ルナマティーノ 瀧川寿希也騎手
    「このメンバーとも頑張って走ってくれて、自己条件ならまた違うと思います」

    13着 オールポッシブル 福永祐一騎手
    「短いところを使ってきたので楽に先手を取れて進めることができましたが、勝負所でこられた時に抵抗できませんでした。もっと短い方が良さそうですね」

    14着 ダンシング 藤本現暉騎手
    「3コーナーで手応えが怪しくなりました」

    競走除外 マテリアメディカ 山本聡哉騎手 疾病(疝痛)
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    21 平30 ミッシングリンク 牝4 戸崎 圭太
    20 29 ワンミリオンス 牝4 戸崎 圭太
    19 28 ホワイトフーガ 牝4 大野 拓弥
    18 27 サンビスタ 牝6 C.デムーロ
    17 26 メーデイア 牝6 濱中 俊
    16 25 メーデイア 牝5 濱中 俊
    15 24 ハルサンサン 牝4 今野 忠成
    14 23 ラヴェリータ 牝5 M.デムーロ
    13 22 ユキチャン 牝5 今野 忠成
    12 21 ヤマトマリオン 牝6 幸 英明
    11 20 ラピッドオレンジ 牝5 内田 博幸
    10 19 サウンドザビーチ 牝6 勝浦 正樹
    9 18 グラッブユアハート 牝6 安藤 勝己
    8 17 レマーズガール 牝5 武 豊
    7 16 レマーズガール 牝4 武 豊
    6 15 ネームヴァリュー 牝5 佐藤 隆
    5 14 レディバラード 牝5 藤田 伸二
    4 13 ベラミロード 牝5 内田 利雄
    3 12 ヤマノリアル 牝4 張田 京
    2 11 ケープリズバーン 牝4 熊沢 重文
    1 10 トミケンクイン 牝4 川原 正一