重賞レース

第25回 アフター5スター賞(SIII)

  • 2018年8月29日(水)
  • 20:10発走
第25回優勝馬:キタサンミカヅキ号

短距離戦で持ち味を発揮する快速馬たちが、自慢のスピードで残暑を吹き飛ばす1,200mのスプリント戦。東京盃からJBCスプリントへ続く秋の短距離交流重賞に向け、南関東所属の有力馬が始動する注目のレースです。
<優勝馬にテレ玉杯オーバルスプリントおよび東京盃の優先出走権を付与>

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    南関東競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第25回 アフター5スター賞(SIII)>

    キタサンミカヅキ
    移籍初戦だった昨年のアフター5スター賞と東京盃を優勝。JBCスプリントは優勝馬から0.1秒差の5着になるなど、短距離戦線で大活躍中です。前走のプラチナカップは久しぶりの勝利を挙げて、南関東同士での格の違いを見せつけました。

    コーリンベリー
    中央時代にはJBCスプリントや東京スプリントなどを制しているダート短距離界の女王。前走のしらさぎ賞から南関東の一員になり、7歳牝馬が58キロを背負いながら4着でした。その後はここに向けてじっくり調整をしてきたそう。斤量55キロ。

    アピア
    大井生え抜き馬で、外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを続けています。優駿スプリントを皮切りに、船橋記念と習志野きらっとスプリントを制しているスピードとパワーを兼ね備えた実力馬。1200m戦での折り合いは鍵を握ります。

    クルセイズスピリツ
    優駿スプリントは西啓太騎手とのコンビで、11番人気ながらも抜群のスタートを切って2番手からの差し切り勝ち。前走の習志野きらっとスプリントは初めて南関東古馬への挑戦でしたが2着に入り、力があることを改めて証明したばかり。

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    <第25回 アフター5スター賞(SIII)>

    (8月27日現在)

    調教インタビュー動画・調教追い切り動画はこちら

    ■キタサンミカヅキ
    *船橋 佐藤賢二 厩舎 牡8歳
    *成績 50戦9勝2着11回
    *重賞タイトル
     プラチナカップ(SIII)(2018)
     東京盃(JpnII)(2017)
     アフター5スター賞(SIII)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央から移籍以降、南関東短距離戦線のトップクラスで走り続けているキタサンミカヅキ。昨年は東京盃とアフター5スター賞を勝ち、JBCスプリントは勝ち馬から0.1秒差の5着。今年に入ってからも、東京スプリントとさきたま杯で僅差の2着になり、全国区の力があることを示しています。母も祖母も曾祖母も南関東所属だったゆかり深い血統。

     前走の第1回プラチナカップは、是が非でも勝ちたい、勝たなくてはいけない、一戦でした。森泰斗騎手が初騎乗し、道中はいつもより前目の4番手外目を追走。最後の直線では一気に前をとらえて抜き去って、2着のウェイトアンドシーに4馬身差をつけて優勝しました。

     「もう少し後ろからでもいいなとは思っていましたが、スタートと流れを見ながら、あの位置に。勝負所では手応えが怪しいかなと一瞬は思いましたが、直線を向いて手前を替えたらしっかり反応してくれました。理想的な競馬ができたし、時計も含めてすごくいい内容でした。強い馬です!」(森騎手)。

     連覇がかかるこのアフター5スター賞は、59キロを背負います。G1馬コーリンベリーや、勢いのあるアピアやクルセイズスピリツなどもいますが、意地とプライドを見せたいところ。「状態はいいし、59キロもこなしてくれると思う。ここまでの実績を考えても、格の違いを見せつけたいね」(佐藤賢二調教師)。

    ■アピア
    *大井 藤田輝信 厩舎 セ7歳
    *成績 26戦15勝2着1回
    *重賞タイトル
     習志野きらっとスプリント(SII)(2018)
     船橋記念(SIII)(2018)
     優駿スプリント(SIII)(2014)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     2歳のデビュー時から、「乗り味はオープン級」と御神本訓史騎手も絶賛してきたアピア。3歳時には優駿スプリントを勝ち、その後は中央入りした時期もありましたが、再び南関東へ。引き続き外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。

     前走の習志野きらっとスプリントは、スタートの出がよくないことも想定内で、後方から徐々に進出していくスタイル。3コーナー付近では前にいた4頭を射程圏内に捉えられるポジションにつけると、最後の直線では前にいた馬たちの間を割って力強く抜け出しました。2着のクルセイズスピリツには1馬身差。

     「この馬を例えるなら、速く動ける戦車のようです。あふれるスピードとものすごいパワーの持ち主なので、御すのがなかなか大変な馬ですが、人間がコントロールできればもっと長い距離も走れると思います」(御神本騎手)。

     1200m戦でも結果は出していますが、折り合いがついて、いかに自分のリズムで走れるかがポイント。

     去年のアフター5スター賞は、スタートで躓き、砂をかぶって折り合いに欠くところもあり、リズムに乗り切れないレースになりました。それでも優勝したキタサンミカヅキに0.3秒差の3着。7歳ですが奥の深い馬で、今年はどんな走りを見せてくれるでしょう。

    ■コーリンベリー
    *大井 的場直之 厩舎 牝7歳
    *成績 28戦8勝2着4回
    *重賞タイトル
     東京スプリント(JpnIII)(2016)
     JBCスプリント(JpnI)(2015)
     かきつばた記念(JpnIII)(2015)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     2015年JBCスプリントの覇者コーリンベリー。ダート短距離界の女王が、南関東の一員になったことは大きなニュースにもなりました。

     初戦は、4月25日に行われたしらさぎ賞。休み明けで、まだ結果の出ていない浦和コース、牝馬ながらも58キロの斤量を背負う過酷な条件の中、御神本訓史騎手を背にハナを主張していきましたが、4コーナーでは後続馬に交わされて4着。

     「無理をしている訳でもないのですが手応えはありませんでした。すんなり行けなかったし、向正面でも手前を替えなくて……」(御神本騎手)。

     さすがに58キロを背負う競馬は堪えたようで、レース後も疲れが抜けるのに時間がかかったそうですが、その後は回復したそう。レースの選択肢はあったものの、斤量が少しでも軽く走ることができる、このアフター5スター賞に向けてきたそうです。今回は55キロ。

     「追い切りもよかったし、前回も精一杯のことをしてきましたが、今回もいい状態で送り出せると思います。牝馬とは思えないような迫力のある馬体で、いいモノは持っています。ただ、僕は全盛期を触っていないのでわかりませんが、7歳になって年齢的な衰えはあると思います。この馬の能力でどのくらいカバーしてくれるかですね」(的場直之調教師)。

     この大井開催は、7152勝を挙げた的場文男騎手の新記録を、みんなでお祝いしようという開催です。そのメインイベントでもある重賞で、叔父さん(的場騎手)と甥っ子(的場調教師)による、記念すべき重賞勝利のシーンが見られるのでしょうか。

    ■クルセイズスピリツ
    *大井 荒井朋弘 厩舎(小林) 牡3歳
    *成績 21戦8勝2着4回
    *重賞タイトル
     優駿スプリント(SII)(2018)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]
    クルセイズスピリツ号は8/28時点で競走除外となっております。

     北海道、名古屋、そして南関東で走り、充実一途で勢いにのる3歳馬クルセイズスピリツ。優駿スプリントは西啓太騎手と初コンビで、抜群のスタートを切って先行していくと、直線ではしっかり抜け出して、最後まで力強い走りで優勝。勝ちタイムは1200m1分12秒6(やや重)。11番人気でしたが、貫禄すら感じさせるような圧巻の内容でした。

     「先生からは『行けるスピードがあるので強気に乗ってくれ』という指示を受けて、予定通りの位置につけられました。直線は長く感じましたが渋太く走ってくれました。スタートセンスのよさと乗りやすさがいいところです」(西騎手)。

     クルセイズスピリツにとっても、管理する荒井朋弘調教師も西騎手も川口厩務員も、みんながうれしい重賞初制覇でした。

     前走は習志野きらっとスプリントに出走。南関東古馬への初挑戦や船橋競馬場初出走、さらには久しぶりの左回りと、クリアしなければならないことも多くありましたが、優勝したアピアに0.2秒差の2着。それでも、左回りは外に張りながらの走りだったそうで、前走もフロックではなく力があることを改めて証明し、陣営も自信を深めたそうです。

     その後も順調に進めてきて、今度はアフター5スター賞への挑戦。船橋1000mよりも大井1200mの方がこの馬の持ち味を発揮できると陣営も見ていて、どんな戦いを見せてくれるのか非常に楽しみです。このレースの3歳馬の優勝は、ケイアイジンジンとハードデイズナイトがいて、クルセイズスピリツも続くことはできるでしょうか。

     「3枠5番に入りましたし、行くか2番手か、先行していく形にはなると思います。一戦ごとに体重が増えていても競馬はちゃんと走ってくれているので、成長はしているのでしょうね。相手は強くなりますが、走り慣れた右回りで巻き返したいです。まだ3歳なので、強い相手と戦って強くなっていって欲しいです」(荒井調教師)。

     クルセイズスピリツ号は8/28時点で競走除外となっております。

    *アフター5スター賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第25回 アフター5スター賞(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■キタサンミカヅキ
    船橋8/25良 1200m-76.8秒 1000m-62.5秒 800m-49.1秒 600m-37.2秒 一杯追
    ■アピア
    牧場8/25坂路 600m-37.1秒 200m-12.1秒 馬なり
    ■コーリンベリー
    大井8/25良 1000m-65.2秒 800m-50.9秒 600m-37.5秒 馬なり
    ■クルセイズスピリツ
    小林8/24良 1000m-68.0秒 800m-52.4秒 600m-38.3秒 強めに
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関東競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第25回 アフター5スター賞(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     11月4日に京都競馬場で行われるJBCスプリントの指定競走として、南関東のスピード自慢たちが勢ぞろいをしたアフター5スター賞。今年は昨年の覇者でもあるキタサンミカヅキ(船橋・佐藤賢二厩舎)が、斤量59キロを背負いながらもどんな強さを見せるのか注目が集まり、1.8倍の断然の1番人気に推されました。

     昨年は中央からの移籍初戦で陣営も手探りの中で制し、その後の東京盃も快勝。JBCスプリントは優勝したニシケンモノノフから0.1秒差の5着と、中央馬の一線級を相手にしても、ヒケの取らない力があることは証明してきました。

     持ち味は末脚なだけに展開面で涙を呑むこともありますが、どんな状況においても確実に脚を伸ばし、高いレベルで安定して走れているのは、力のある証拠。このアフター5スター賞もキタサンミカヅキの格の違いをまざまざと見せつけるものになりました。

     「今日は先行馬が残りやすい馬場だったので、前と離されすぎないようにというのは考えていました。でも、あまりついていって終いが伸びなければ嫌だなぁというのはあったので、アピアがスッと行ってくれたのでその後ろから、いい目標ができたのでレースはうまくいきました」と、前走のプラチナカップ(優勝)からコンビを組んでいる森泰斗騎手も納得の表情。

     サマーダイアリーをはじめ、スアデラ、タイセイラナキラ、コーリンベリーと、牝馬4頭が激しい先行争いを展開し、それらを見る形で、内からキャンドルグラス、外にはアピアがつけ、キタサンミカヅキは中団。その後は勝負所を6、7頭分の外からグングン上がっていき、最後の直線では豪快に伸びました。これがこの馬の真骨頂。

     「4コーナーでは外を回らされましたが、反応が違いますよね。59キロはきつい斤量ですが、馬格もあるし力があるので大丈夫だろうとは思っていました。特にいつもと変わったところはなかったですね。しっかり脚は使ってくれていますが、抜け出したら馬自体は余裕があるのでフワフワしていました。本当に強いと思います」(森騎手)。

     最後は2着のアピアに3馬身差をつけ、勝ちタイムは1200m1分11秒8(重)でフィニッシュ。3着にはキャンドルグラスが入りました。

     佐藤賢二調教師は今後のローテーションについては、オーナーと相談をすることを前置きした上で、自身の中では東京盃からJBCスプリントと、去年と同様のローテーションを組んでいきたいことを集まった報道陣に話しました。

     「元々の持っている力がある馬」と佐藤調教師はキタサンミカヅキのことを評していますが、ここ数戦の走りっぷりから見ても、8歳にしてより強さが際立ったように思います。「強い中央馬たちを負かさないと」(佐藤調教師)と、これからのビッグレースに向けて強い想いで臨んできます。

     南関東所属だった母のキタサンジュエリー、祖母のキタサンコール、曾祖母のパーセントと、ゆかり深い血統の持ち主でもあるキタサンミカヅキが、これからの大一番に向けてどんなパフォーマンスを展開していくのか楽しみです。中央からの強力メンバーを相手に弾け飛んでくる姿を思い浮かべると、胸躍ります。



    <他陣営のコメント>

    2着 アピア 御神本訓史騎手
    「ペースが速かったので、そういう意味では折り合いもついて上手な競馬ができました。最近の中ではゲートが一番よかったし、いい気分で走ることもできました。今日は時計も速かったですし、相手も強かったです。1000mが適距離の馬なので、1200mでも収穫がありました」

    3着 キャンドルグラス 赤岡修次騎手
    「3歳の頃に比べたらよくなりましたが、それでもトモの緩さがあって手前の替えないところがあるので、最後の直線で替えてくれればもっと走れると思います。1200mから1400mはいいので、これからさらにどう成長してくるかですね」

    4着 マルモリロイヤル 笠野雄大騎手
    「馬は頑張ってくれたし、もう少しで3着でした。終いを生かす形で最後は外に出してくれという指示通りに乗ることができました。この馬はとても乗りやすくて自分でガツンとハミを取ってくれるので、逆に競馬を教えてくれる感じです。力は出してくれたと思いますが、欲を言えば3着が欲しかったですね」

    5着 スウィープアウェイ 柏木健宏騎手
    「(パドックではかなり気持ちを高めていましたが)前回よりも落ち着いていたそうです。最後さばければ3着はありましたが、前の馬が下がってきた時にスピードを落として、そこからまた伸びたので根性はある馬です」

    6着 サトノタイガー 笹川翼騎手
    「スタートも抜群によくて、前走よりも状態は上がっているように思いました」

    7着 ゴーディー 佐藤友則騎手
    「スタートは速いのですが、二の脚がついていけませんでした。あの厳しい展開になっても頑張ってくれたと思いますが……。」

    8着 ミヤジマッキー 瀧川寿希也騎手
    「予定通りの位置取りで、久しぶりにいい脚を使ってくれて、いい時の感じが戻ってきました。終いはいい脚を使ってくれるので、ためた方がいいです。年齢的なズブさが増してきたので、もう少し長い距離の方がいいかもしれません」

    9着 プリサイスキング 達城龍次騎手
    「追走一杯になってしまいました」

    10着 キスミープリンス 張田昂騎手
    「1200mは忙しいですね」

    11着 スアデラ 繁田健一騎手
    「行きたがっていたので、もう一列後ろで競馬はさせたかったです」

    12着 タイセイラナキラ 藤田輝信調教師
    「息が入らない厳しい展開になりました」

    13着 サマーダイアリー 矢野貴之騎手
    「ここに入るとペースが速くて流れも厳しくなりました。今後に向けていい勉強になったと思います」

    14着 コーリンベリー 的場文男騎手
    「行きっぷりがよくなくて、この馬の力ではないでしょう」

    *このレースを最後に引退し、繁殖入りが決まりました。

    競走除外 クルセイズスピリツ 左前肢跛行
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    25 平30 キタサンミカヅキ 牡8 森 泰斗
    24 29 キタサンミカヅキ 牡7 繁田 健一
    23 28 ルックスザットキル 牡4 早田 功駿
    22 27 ジョーメテオ 牡9 坂井 英光
    21 26 サトノタイガー 牡6 吉原 寛人
    20 25 ハードデイズナイト 牝3 山崎 誠士
    19 24 ジーエスライカー 牡5 坂井 英光
    18 23 タカオセンチュリー 牡8 柏木 健宏
    17 22 ヤサカファイン 牡4 石崎 駿
    16 21 ケイアイジンジン 牡3 的場 文男
    15 20 ディープサマー 牡6 川島 正太郎
    14 19 ベルモントサンダー 牡6 石崎  駿
    13 18 コアレスタイム 牡8 内田 博幸
    12 17 ロッキーアピール 牡7 今野 忠成
    11 16 ハタノアドニス 牡8 早田 秀治
    10 15 ハタノアドニス 牡7 内田 博幸
    9 14 キングリファール 牡5 佐藤  隆
    8 13 スピーディドゥ 牡5 内田 博幸
    7 12 ゴールドヘッド 牡5 的場 文男
    6 11 イナリコンコルド 牡4 内田 博幸
    5 10 サントス 牡5 鈴木 啓之
    4 9 サプライズパワー 牡3 石崎 隆之
    3 8 スペクタクル 牡5 内田 博幸
    2 7 ツキフクオー 牡3 森下  博
    1 6 ツキノイチバン 牡5 佐々木竹見