重賞レース

第42回 京浜盃(SII)

  • 2019年3月20日(水)
  • 16:10発走
第42回優勝馬:ステッペンウルフ号

4月のクラシック戦線開幕を間近に控え、3歳のトップクラスが勢揃いします。数多くのクラシック馬を輩出している伝統のレースで、地元デビューの素質馬だけでなく、初めてTCKコースに参戦する他場の所属馬や、他地区から転入した馬の走りなど、クラシックロードを占う上で注目の一戦です。
<上位3頭に羽田盃の優先出走権を付与>

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    <第42回 京浜盃(SII)>

    ヒカリオーソ
    フリオーソの愛息が南関生え抜き3歳世代のトップクラスに君臨中。イメージよりも脚質に幅のある馬ですが、重賞勝ちを収めた平和賞と雲取賞はいずれも逃げ切り。

    イグナシオドーロ
    北海道時代は北海道2歳優駿とブリーダーズゴールドジュニアカップを優勝し、NARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞。川崎の内田勝義厩舎に移籍し初戦を迎えます。

    ウィンターフェル
    北海道2歳優駿はイグナシオドーロの僅差の2着。全日本2歳優駿は地方最先着の5着。北海道から船橋の川島正一厩舎に移籍し、どんな走りを見せていくでしょうか。

    ホワイトヘッド
    有力移籍馬が目立ちますが、ホワイトヘッドもその1頭。重賞勝ちはないものの、高いレベルで走ってきた実力馬で、能力は相当なものと関わる人たちの期待も大。

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    (3月18日現在)

    調教インタビュー動画・調教追い切り動画はこちら

    ■ヒカリオーソ
    *川崎 岩本洋 厩舎 牡3歳
    *成績 8戦3勝2着2回
    *重賞タイトル
     雲取賞(SIII)(2019)
     平和賞(SIII)(2018)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     フリオーソ産駒の勢いが止まりません!南関東では、雲取賞と平和賞の勝ち馬ヒカリオーソがいて、クラシックトライアルを優勝して羽田盃と東京ダービーの優先出走権をつかんだアエノエンペラーもいて、ユングフラウ賞の覇者ポッドギルもいて……。フリオーソの現役時代を見ていたファンにとっても、今年の南関クラシックロードは感慨深いものになりそうです。

     その中の筆頭格は、もちろんヒカリオーソ。前走の雲取賞は57キロを背負いながらも逃げ切り勝ちを収めて、ミューチャリーらを一蹴。貫禄を感じさせるような勝ちっぷりで、一戦ごとに力をつけている印象です。

     賞金面ではクラシック戦線に向けて心配はないものの、前走後の疲労感が少なく、羽田盃へ直行するには間隔が空くことから、この京浜盃へ。

     「腰も良化してきて、自分で動けるようになってきたと思います。どんな競馬でもできますが、勝ったレースを考えると、すんなり逃げた方がいいような気もしますね。今回は前回よりも軽く56キロでいけるのもいいです。前哨戦からいい走りをして欲しいですね」(岩本洋調教師)。

     人気を分け合うと思われるウィンターフェルが北海道からの移籍初戦。全日本2歳優駿で対戦し、この時はウィンターフェルの方が先着しています(ウィンターフェルが5着、ヒカリオーソは7着)。ヒカリオーソはスムーズさに欠き力を出せることができなかっただけに、ここで改めて力関係を見てみたいところ。

    ■ウィンターフェル
    *船橋 川島正一 厩舎 牡3歳
    *成績 8戦3勝2着3回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]
    ■ホワイトヘッド
    *船橋 川島正一 厩舎 牡3歳
    *成績 6戦2勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     さぁ、北海道からやって来た大物君が南関初戦を迎えます。ウィンターフェルはここまで重賞タイトルはありませんが、北海道2歳優駿やサンライズカップ、栄冠賞を2着、全日本2歳優駿は地方最先着の5着と、すばらしい成績を残してきました。

     その後は放牧休養をはさみ、船橋競馬場の川島正一厩舎へ。入厩後は雲取賞から始動するプランもあったそうですが、もっとじっくり乗り込んでからとここまで待って、この京浜盃から始動。

     一方、ホワイトヘッドは北海道2歳優駿4着の実績があり、こちらも素質の高さに定評があります。この京浜盃出走に向けて賞金順では厳しいところにいたのですが、結果的にはフルゲートにならずに出走できることになった運も、勝負事は生かしたいところ。

     「(ウィンターフェルは)最終追い切りはホワイトヘッドと併せてさすがの走りでしたね。抜け出すとフワッとはしていましたが、レースに向けては距離も問題ないと考えています。目標は東京ダービーなので、そこに向けてもうちの厩舎流の仕上げで一段ずつギアを上げていきたいです。

     (ホワイトヘッドは)まだ完成されていない状態でここまで走れているので、ポテンシャルは相当なものがありますね。最終追い切りはウィンターフェルに遅れましたが、途上であることと完成度の部分で仕方のない部分もあると思います。現状の能力でどのくらい走れるか見てみたいです」(川島調教師)。

    ■カジノフォンテン
    *船橋 山下貴之 厩舎 牡3歳
    *成績 5戦2勝2着0回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     地方競馬を彩った名牝ジーナフォンテン。現役引退後は繁殖生活に入り、これまで5頭の産駒を競馬場に送り出しましたが、今年3歳のカジノフォンテンが現在のところ一番の出世馬と言ってもいいでしょう。ジーナフォンテン産駒初めての新馬勝ちと重賞出走。ジーナフォンテンの名前が、再びクローズアップされるようになりました。

     カジノフォンテンはデビュー戦では能力の違いで2着馬に7馬身差をつけての圧勝。その後はスムーズな走りができず本来の力を出せずに終わりましたが(勝ったレースもありましたが)、前走の雲取賞は大外枠から3番手外目を進めていき、勝負所では逃げていたヒカリオーソに並びかけるようなシーンもありましたが、最後はヒカリオーソに離されミューチャリーにも交わされ3着。

     斤量差もありましたが、重賞キャリアのある馬たちに真っ向勝負で挑み、これだけ走れるパフォーマンスを示しました。優先出走権をつかんでこの舞台へ!

     「雲取賞は13番人気と人気は低かったですが、スムーズな走りができればこのくらいはやれる馬だと思ってきました。一戦ごとに馬は成長していて、仕上げに関してはいつも通り順調にきています」と山下貴之調教師。

     ジーナフォンテン産駒初のクラシック出走に向けても、この前哨戦から力が入る当時を知るジーナフォンテンファンも多いでしょう。血のロマンも競馬の醍醐味。

    ■シビックヴァーゴ
    *大井 米田英世 厩舎 牡3歳
    *成績 5戦1勝2着3回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     デビューから5戦を走り、スタートに課題のある馬ですが大崩れがありません。前走のハイセイコー記念もスタートで遅れ窮屈になる箇所もありながら、最後は最内から食い下がり2着。敗れはしたものの厳しい競馬の中で、力を示したと言えるでしょう。デビュー前からその素質の高さに定評のあった馬で、今後が非常に楽しみです。

     前走後はこれまでの疲れを癒すためとクラシック戦線に向けて、放牧休養へ出たのは予定通りとのこと。1か月は人を乗せずにのんびり過ごし、そこから立ち上げ1か月ほど乗り出してから、1月下旬に帰厩。

     「まだこれからの馬ですが、前走に比べるとトモはしっかりしてきているかなと思います。ひと追いごとに良化はしていますが、今回はまだ休み明けかなぁという感じはありますね。地力でどのくらい走ってくれるか。

     前に行きたい馬たちもいるので、その馬たちを行かしてその後ろでリズムよく走れれば。スタートを決めてスムーズな競馬はさせたいです」(米田英世調教師)。

    *京浜盃の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第42回 京浜盃(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ヒカリオーソ
    川崎3/15稍 1000m-67.8秒 800m-51.0秒 600m-37.4秒 馬なり
    ■ウィンターフェル
    船橋3/16良 1000m-63.8秒 800m-50.5秒 600m-38.5秒 一杯追
    ■ホワイトヘッド
    船橋3/16良 1000m-64.4秒 800m-51.1秒 600m-39.1秒 一杯追
    ■カジノフォンテン
    船橋3/16良 1000m-62.6秒 800m-48.9秒 600m-36.6秒 馬なり
    ■シビックヴァーゴ
    大井3/16良 1000m-65.2秒 800m-51.4秒 600m-37.3秒 強めに
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    <第42回 京浜盃(SII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     早いもので、南関クラシックレースの足音が聞こえる季節になりました。前哨戦の京浜盃は今年で42回目を迎える伝統の一戦で、のちのスターホースとなる面々も、この舞台から羽ばたいていきました。

     過去5年の優勝馬を遡ってみても、ハッピースプリントをはじめ、タービランス、ヒガシウィルウィン、ヤマノファイトが、クラシックホースとなり、古馬になってからも称号を手にしています。

     今年は雲取賞を圧勝したフリオーソ産駒ヒカリオーソや、北海道2歳優駿2着のウィンターフェルが移籍初戦を迎えるなど、14頭がラインナップ。そんな中、御神本訓史騎手が初めて手綱を取った3番人気ステッペンウルフ(船橋・佐藤賢二厩舎)の末脚が決まり、この路線の主役の1頭として名乗り出ました。

     ステッペンウルフは北海道デビュー馬で、栄冠賞は3着。昨年末から船橋の佐藤厩舎に移籍をし、堅実な走りを続けてきました。これで一気に3連勝!!!父は、同厩の大将格ヒガシウィルウィンと同じサウスヴィグラス、母がディープキッス、母父はアグネスタキオンという血統の3歳牡馬。

     「急に頂いた依頼でしたが、うまく誘導できて結果を残すことができてホッとしています。スタートはよかったのですが、主張していきそうな有力馬が多かったので、その後ろくらいで競馬ができればいいなと思っていたので理想的な展開になりました」と、レースを振り返る御神本騎手。

     レベルフォーがハナを主張していく形になり、2番手にホールドユアハンド、3番手にヒカリオーソ。その後ろの内にステッペンウルフと外にはウィンターフェルが続いていき、大きく縦長の展開。

     「馬の雰囲気もすごくよくて、いいリズムで1コーナーに入ることができて、前にいる有力馬の動きを見ながら4コーナーまで進めることができました」。

     4コーナーに入ると、各馬が横一線になる大混戦。残り200mからステッペンウルフが力強く抜け出すと、ウィンターフェルも必死に食らいついていきましたが、その差は縮まらず。ステッペンウルフが後続に半馬身差をつけての優勝。勝ちタイムは1700m1分49秒0(良)。

     「抜け出すまでは速かったですが、抜け出してからソラを使ってフワフワしていました。余力はあるのですが一生懸命に追わなきゃいけないと思って乗っていました。レースはすごく上手な馬です。あまり力んで走ることもなくて、距離も2000mまでは持ちそうなイメージなので、クラシック路線でも活躍してくれると思います」。

     2着がウィンターフェル、3着には12番人気ホワイトヘッドが大外から一番の脚で突っ込んできて、この3頭までが羽田盃への優先出走権を手にすることになりました。

     南関重賞常連厩舎の佐藤賢二厩舎から、新たな重賞ウイナーが誕生。

     「気の難しさはある馬ですが、前より真面目に走れるようになってきました。うちに来てからは、先行していく競馬が続いていましたが、今日のような差す競馬ができたのも収穫でしたね。道中ためていけた分、終いは弾けることができました。次の羽田盃もフロックじゃないところを見せたいので、きっちり仕上げていきたいです」(佐藤調教師)。



    <他陣営のコメント>

    2着 ウィンターフェル 森泰斗騎手
    「力はあるのですが、全然集中仕切れていませんね。道営の時からこういう感じではあったようですが……。馬が横にいても気持ちが途切れがちになる感じで、乗り役泣かせです。距離は延びた方が道中はゆったり走れるのでいいと思います」

    3着 ホワイトヘッド 本橋孝太騎手
    「エンジンを徐々にかけていこうと思ったらかなり外を回る形になりましたが、4コーナーで外を回ってサーッと行った時のあの感じはすごかったです。勝っちゃうんじゃないかなと思ったくらいの手応えでした。馬体重のプラス20キロもよくなっているものだと思います。いいモノはある馬だし、距離が延びても大丈夫そうです」

    4着 ジョーパイロライト 張田昂騎手
    「走りは悪くなかったです。競馬はあれ以上ないくらいのところを進めることができたのですが、最後は伸び負けました。まだ幼さも残るし発展途上の馬ですが、もう少しで権利を取れただけに本当に悔しいです」

    5着 カジノフォンテン 本田正重騎手
    「スタートの速い馬ですが、1700mの大外枠は1コーナーまでの距離がないのでやっぱり不利ですね。(本田騎手が乗って)砂をかぶるのは初めてだったのですが嫌がっていました。でも、そんなに負けてはいないですし、悲観する内容ではありません。距離はこなせるし、チャンスはあると思います」

    6着 シビックヴァーゴ 笹川翼騎手
    「放牧休養明けにしては上手に走ってくれたと思います。掲示板にのることができればよかったですが、今後に向けてもいい内容だったので、また工夫をして頑張っていきたいです」

    7着 オーシャンブラック 西啓太騎手
    「前は行く競馬が中心でしたが、今日のような競馬でもある程度はイメージがついたのは収穫でした。砂もひるむことはなくて、3~4コーナーでもおっ!と思う手応えでした」

    8着 アギト 左海誠二騎手
    「向正面で砂をかぶらないところに出したら手応えもとてもよかったので、もしかしたら……とは思っていたのですが、内からフッと目の前に出てこられて砂をかぶり出したら、進みが悪くなりました。状態は上向いてきているし、砂を克服できれば。先々走ってくる馬ですよ」

    9着 グラビテーション 今野忠成騎手
    「スタートして3完歩目で躓いて、それが全てですね。チークをしたことで道中のハミ取りはよかったです」

    10着 マイコート 繁田健一騎手
    「最後の直線で挟まれしまったので、もっと走れると思います」

    11着 キングイモン 達城龍次騎手
    「スタートはゆっくりの馬で、位置取りは想定内です。道中はついていけましたが、このクラスになると脚が違うので(勝負所で)置いていかれてしまいますね」

    12着 ホールドユアハンド 矢野貴之騎手
    「初めて乗せて頂きましたが、カーッとなるのは課題ですが背中の感じはよかったです。1コーナーの入りでガチャついた分、リズムはよくなかったです。初めての馬場もあると思いますが、進みはもう少しでした」

    13着 レベルフォー 石崎駿騎手
    「行くようにという指示だったので自分の競馬はできましたが、スピードのある馬なので、今後は短距離戦線にいくようです。その方が持ち味は生かせると思います」

    14着 ヒカリオーソ
    レース中に鼻出血を発症。3月21日から4月19日までの30日間の出走が制限されました。
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    42 平31 ステッペンウルフ 牡3 御神本 訓史
    41 30 ヤマノファイト 牡3 本橋 孝太
    40 29 ヒガシウィルウィン 牡3 森 泰斗
    39 28 タービランス 牡3 森 泰斗
    38 27 オウマタイム 牡3 左海 誠二
    37 26 ハッピースプリント 牡3 吉原 寛人
    36 25 ジェネラルグラント 牡3 石崎 駿
    35 24 パンタレイ 牡3 森 泰斗
    34 23 クラーベセクレタ 牝3 戸崎 圭太
    33 22 ジーエスライカー 牡3 戸崎 圭太
    32 21 ナイキハイグレード 牡3 戸崎 圭太
    31 20 ディラクエ 牡3 今野 忠成
    30 19 トップサバトン 牡3 御神本 訓史
    29 18 サワライチバン 牡3 内田 博幸
    28 17 シーチャリオット 牡3 内田 博幸
    27 16 ベルモントストーム 牡3 石崎 隆之
    26 15 ナイキアディライト 牡3 石崎 隆之
    25 14 ノムラリューオー 牡3 石崎 隆之
    24 13 トーシンブリザード 牡3 石崎 隆之
    23 12 アイアイアスリート 牡3 脇本 一幸
    22 11 オリオンザサンクス 牡3 早田 秀治
    21 10 ゴールドヘッド 牡3 的場 文男
    20 9 キャニオンロマン 牡3 吉井 竜一
    19 8 ナイキジャガー 牡3 的場 文男
    18 7 ジョージタイセイ 牡3 藤村 和生
    17 6 スペクタクル 牡3 張田 京
    16 5 ブルーファミリー 牡3 的場 文男
    15 4 カシワズプリンセス 牝3 高橋 三郎
    14 3 アーバントツプ 牡3 田部 和廣
    13 2 アウトランセイコー 牡3 高橋 三郎
    12 ロジータ 牝3 野崎 武司
    11 昭63 ナスノダンデー 牡3 宮浦 正行
    10 62 クリノロイヤル 牡3 石崎 隆之
    9 61 ハナキオー 牡3 堀 千亜樹
    8 60 マルゼンアデイアル 牡3 的場 文男
    7 59 ステートジヤガー 牡3 山口 勲
    6 58 サンオーイ 牡3 高橋 三郎
    5 57 ホスピタリテイ 牡3 西川 栄二
    4 56 コーナンルビー 牝3 堀 千亜樹
    3 55 タガワテツオー 牡3 高橋 三郎
    2 54 ダイシンプリンス 牡3 成田 清輔
    1 53 ハツシバオー 牡3 宮浦 正行