重賞レース

第12回 東京シンデレラマイル(SIII)

  • 2018年12月30日(日)
  • 16:30発走
第12回優勝馬:ラーゴブルー号

年末に3日連続で行う重賞の第2弾は、年の瀬のダートを彩るレディーたちが競演するマイル戦の牝馬重賞。年明けの交流重賞に向けて、地元所属馬の勢力図を確認する意味でも見逃せない一戦です。
<優勝馬にTCK女王盃およびエンプレス杯の優先出走権を付与>

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    <第12回 東京シンデレラマイル(SIII)>

    ラーゴブルー
    ミッドウェイファームで調教を続けている外厩馬。今年のしらさぎ賞は52キロの斤量で優勝し、前走は58キロで完勝。すばらしい成長力を武器に、最有力候補。

    ニシノラピート
    昨年の東京シンデレラマイルは的場文男騎手とのコンビで逃げ切り勝ちを収め、しらさぎ賞に続いて2つ目のタイトル。自分の競馬に徹して逃げ粘れるか?!

    クロスウィンド
    前走のロジータ記念は人気馬たちを一蹴し、南関重賞初制覇。北海道時代にマイル戦で重賞勝ちはありますが、今回は久しぶりの舞台。3歳馬が古馬に挑みます。

    コパノビジン
    中央2勝馬。南関東では3戦を消化し、大井コースでは2戦2勝と負けなし。荒山勝徳厩舎<小林>の一員になり、どう再生されるのでしょうか。重賞初挑戦!

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    <第12回 東京シンデレラマイル(SIII)>

    (12月29日現在)

    調教インタビュー動画・調教追い切り動画はこちら

    ■ラーゴブルー
    *川崎 内田勝義 厩舎 牝4歳
    *成績 16戦7勝2着3回
    *重賞タイトル
     しらさぎ賞(SIII)(2018)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     今回の最有力候補はもちろんラーゴブルーでしょう。中央未勝利で昨年12月から南関東の一員になると、そこから一気に連勝を飾りながら、今年4月のしらさぎ賞は52キロの斤量で優勝。

     前走のシンデレラマイルトライアルは、ニシノラピートと並んで58キロを背負いました。御神本訓史騎手を背に、道中は逃げるニシノラピートをピッタリとマークする形で、最後の直線で楽に交わすと、最後は3馬身差をつける圧勝でした。

     「最初はB級くらいかなと思っていたのですが、馬がグングンよくなっていきました。その成長力はすごいと思いますし、力をつけています。52キロから58キロでこの競馬ができたので、(東京シンデレラマイルも)自信を持っていけます」と御神本騎手も褒めていました。

     ラーゴブルーは外厩馬として茨城県のミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。2つ目のタイトルを目指し、さらにどんな強さを見せるでしょうか。

     「前は体に弱いところもありましたが、だいぶしっかりしてきて、もう心配はないですね2走前は相手を楽に逃げ切らせて負けてしまったので、自分で動いて思い切った競馬をして欲しいと御神本君にはお願いしました。この競馬内容で強さを見せてくれたので、強気の競馬ができるのもわかってよかったです。

     今回は自信を持って出走させたいですね。来年はもっと力がついてくると思うし、ダートグレード競走でもいい勝負ができる馬になって欲しいです。そのくらいの能力はありそうです」(内田勝義調教師)。

    ■ニシノラピート
    *大井 市村誠 厩舎 牝7歳
    *成績 49戦10勝2着2回
    *重賞タイトル
     東京シンデレラマイル(SIII)(2017)
     しらさぎ賞(SIII)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央2勝馬で、2年前の6月から南関東で走り始め、コツコツコツコツと勝ち星を積み重ねていきながら、昨年のしらさぎ賞を優勝し、念願の重賞ウイナーの仲間入りをしました。昨年の東京シンデレラマイルも優勝。

     7歳牝馬がここまで長きに渡って走り続けているのは、ニシノラピート自身の力はもちろんのこと、陣営のサポートも大きいでしょう。今回は短期のリフレッシュ放牧明け。

     「年齢を重ねるごとにそのスピードが増してきています。なかなかこういう牝馬はいませんね。馬の硬さが取れて柔らかさが出て、馬自体が良化しているので走れていると思います。絶対的なスピードのある馬なので、今回も逃げるようになると思いますが、単騎で逃げたいです」(市村誠調教師)。

     コンビを組む的場文男騎手は、自身が持つ重賞最年長勝利記録の更新がかかっています。

    ■クロスウィンド
    *船橋 佐藤裕太 厩舎 牝3歳
    *成績 18戦6勝2着3回
    *重賞タイトル
     ロジータ記念(SI)(2018)
     王冠賞(H2)(2018)
     ブロッサムカップ(H3)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道では2つの重賞勝ち。現在は南関東で走り、前走のロジータ記念を優勝してS1馬の仲間入りをしました。道中は人気馬のクレイジーアクセルやゴールドパテックを前に見ながら進めていき、勝負所で早めにステッキが入りながらも、最後は叩き合いを制しました。

     「コーナーの進みがイマイチの馬なので、3~4コーナーに気をつけていけば、直線は伸びてくれると思っていました。まだパンチ力の物足りなさはありますが、良くも悪くも渋太く走ってくれるので、それなりに崩れずに走ってくれる馬だと思います」(矢野貴之騎手)。

     今年の南関3歳牡馬たちの活躍は光りますが、クロスウィンドも牝馬路線でどのくらい食らいついていけるのか興味深いです。

     「状態は仕上がっていますが、マイルの内回りよりももう少し距離は長い方が得意のような感じもします。前走の馬体重減は想定外だったので、今回は少しプラスでいきたいです。胸を借りるつもりです」(佐藤裕太調教師)。

    ■ファイトユアソング
    *川崎 佐々木仁 厩舎 牝7歳
    *成績 49戦7勝2着5回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     この東京シンデレラマイルを最後に、生まれ故郷のグランド牧場で繁殖入りすることになったファイトユアソング。

     「疲労回復が早くてタフな馬で、予定通りにちゃんとレースを使い続けてきたのも本当にすごいと思います。背中がよくなってきたことでストライドも伸びるようになってきて、今年のしらさぎ賞(2着)くらいの状態で出走できそうです。有終の美を飾りたいですね」と苦楽を共にしてきた畠中厩務員。

     ファイトユアソングは中央3勝馬で、2年前の春から南関東所属になると、(南関東で)勝ち上がるまでに19戦も要しましたが、末脚を武器に、それ以降は大井のシンデレラチャレンジで4勝をあげ、重賞戦線でも活躍しました。

     「7歳になっても去年と変わらずに元気いっぱいで、前走の内容もよかったです。ラストランなので無事に走って欲しいというのが一番で、それで結果が出せれば最高ですね」(佐々木仁調教師)。

     悲願の肩掛けまでもう少し。初騎乗の吉原騎手がどうエスコートするのでしょう。

    *東京シンデレラマイルの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第12回 東京シンデレラマイル(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ラーゴブルー
    牧場12/26坂路 600m-37.9秒 200m-12.2秒 馬なり
    ■ニシノラピート
    大井12/26稍 1000m-63.7秒 800m-50.4秒 600m-37.8秒 強めに
    ■クロスウィンド
    船橋12/26良 1000m-67.8秒 800m-51.7秒 600m-38.7秒 馬なり
    ■ファイトユアソング
    川崎12/6良 1000m-66.9秒 800m-52.3秒 600m-39.0秒 馬なり
  • 高橋華代子のレースレポート

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    <第12回 東京シンデレラマイル(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     今年の東京シンデレラマイルを制したのは、御神本訓史騎手がエスコートをしたラーゴブルー(川崎・内田勝義厩舎)でした。中央未勝利から南関東入りし、外厩馬としてミッドウェイファームで日々の調教を積んでいる馬です。「成長がゆっくりで体の弱さはありましたが、だいぶしっかりしてきました」と、最近の充実ぶりに目を細める内田調教師。

     とは言っても、南関に移籍以降、ダートグレード競走以外では一度も連を外したことがない抜群の安定感を誇っています。しらさぎ賞は斤量52キロで優勝しましたが、シンデレラマイルトライアルは58キロを背負って、逃げていたニシノラピートを早めに抜き去る圧巻の内容で勝利したばかり。そんな勝ちっぷりからも、ここは1.9倍の断然の1番人気に推されていました。

     レースは約7か月ぶりの実戦だったエターナルモールが52キロの斤量を生かして果敢に逃げる展開。逃げると思われていたニシノラピートは3番手内から進めていき、その隣にラーゴブルーが追走。

     「前走がすごく強い勝ち方をしてくれたので、今日は自信を持って作戦は立てずに臨みました。有力馬(ニシノラピート)が前に行く展開にならなかったので、あれ?っていう感じにはなりましたが、この馬の状態も手応えもよかったので、あとはレースの流れにのっていこうと思いました」(御神本騎手)。

     ラーゴブルーは3コーナーでエターナルモールに並びかけると、そのまま先頭に立って、直線で後続を突き放すかと思ったところに……。残り100mからニシノラピートが猛追。最後はこの2頭の叩き合いになり、ラーゴブルーがニシノラピートをアタマ差しのいでの決着になりました。勝ちタイムは1600m1分41秒9(良)。

     今後のラーゴブルーはダートグレード競走なども見据えていくそうです。

     「3コーナーを回る時には抜群の手応えで上がってくることができたので、4コーナーを回って追い出した時に弾けてくれるかなと思いましたが、前回58キロで一杯の競馬をさせている影響もあるのか、意外にあれ?っていうところがありました。詰め寄られてヒヤッとしましたが、それでも交わさせないところがこの馬の強さです」(御神本騎手)。

     御神本騎手は大井競馬場での重賞は復帰後初勝利だったそうです。やはり、表彰台が似合う騎手です。



     一方、ニシノラピートはこのレースを最後に繁殖入りすることが、管理する市村誠調教師からレース後に発表されました。

     ニシノラピートは中央から南関東に移籍以降、下級クラスからコツコツと上り詰め、昨年はしらさぎ賞と東京シンデレラマイルを制覇。牝馬ながらも、年齢を重ねるごとにスピードと強さが増し、7歳まで立派に走り抜きました。

     この東京シンデレラマイルも的場文男騎手を背に、最近では逃げて持ち味を発揮してきた馬が3番手から進め、最後の直線ではラーゴブルーにアタマ差まで詰め寄っての2着。「前に行きたい馬たちもいたので、この作戦は考えていました。残り100mで伸びたので、これは行けると思いましたが……。引退レースだっただけに、勝たせてあげたかったです」(的場騎手)。


     決して得意な形とは言えない展開になっても、前走完敗した相手を追い詰めた姿は、多くの感動を呼びました。

     「ラピートはスピードと回復力がすばらしくて、お利口さんでした。最初の頃は硬い馬でしたが、今はそういう部分も解消されて、年齢を重ねるごとに強くなってくれました。厩務員も一生懸命やってくれたと思います。

     ラピートにはいい思いをさせてもらって本当にありがたかったです。子供は中央に行くかもしれませんが、こっちに来てくれるのも楽しみにしています。またラピートのような馬に出会いたいですね」(市村調教師)。

     ニシノラピート、お疲れ様でした。


    <他陣営のコメント>

    2着 ニシノラピート 同上参照

    3着 コパノビジン 真島大輔騎手
    「もう少し前につけたかったですが、いいレースはしてくれたと思いますよ。競馬も上手な馬だし、これからも楽しみです」

    4着 ステップオブダンス 森泰斗騎手
    「枠順もよかったです。成長曲線が緩やかですが、復調はしてきています。冬場よりも暖かくなった方がいい馬です」

    5着 シェアハッピー 柏木健宏騎手
    「相手は強かったですが頑張ってくれました。もうひとつ前につけたかったですが、みんながパーッと行ったので、自分のペースで行かせることにしました。マイルの内回りよりも、もっと長い方がいいですね。道中外に張るところがあるので、左回りの方が走りやすいです」

    6着 スプリングキャロル 吉井章騎手
    「この馬の力は出して頑張って走ってくれたと思います。(重賞初騎乗でしたが)緊張は全くなかったです。年末でお客さんがいっぱいいる中で乗ることができて、モチベーションが上がりました。またこういう舞台で乗りたいです」

    7着 ガーデンズキュー 笹川翼騎手
    「いつものキューと変わらずに、いい意味でよい仕上がりでした。内側の砂が浅くて伸びる馬場だったので、内を意識して乗りロスのない競馬ができたと思います。重賞初挑戦でしたが、思っていた以上に頑張ってくれました」

    8着 ファイトユアソング 吉原寛人騎手
    「もっとペースが流れて欲しかったです。スローでダンゴ状態からのよーいドンでは厳しかったです。外枠からだったので、内に潜り込めていれば……」
    *このレースを最後に生まれ故郷のグランド牧場で繁殖入り。

    9着 エイシンルジーナ 本橋孝太騎手
    「もうひとつ前で競馬ができればよかったですが、いきなり強いメンバーとやったので……。でも、牡馬みたいないい馬ですよ」

    10着 アッキー 今野忠成騎手
    「砂をかぶって嫌がっていましたが、直線で外に出したら伸びてくれました。陣営とも『パサパサすぎる砂は嫌がったり、マイルも忙しい』という話しになりました。乗っている感じはいいし、こちらでも力は出せそうです」

    11着 ジュエルクイーン 岡部誠騎手
    「枠順のせいにはしたくないですが、もう一つ前の内で競馬をさせたかったですが、思った位置を取れませんでした。勝負所からもジリジリとは来ているのですが……」

    12着 エターナルモール 赤岡修次騎手
    「斤量が軽いので(52キロ)行けたら行こうと。5キロくらいの差があるとスーッと行けちゃうので、感じよく進めることができましたが、ラーゴブルーが早く動いてきて苦しくなりました。今日は休み明けの分で、ひと叩きして違うと思いますよ」

    13着 エヌティボタン 町田直希騎手
    「メンバーが強かったですし、この馬なりにはちゃんと走れていると思います」

    14着 クロスウィンド 佐藤裕太調教師
    「外枠からいいポジションを取るために脚を使い、道中も脚をためられないペースになりました。自分のペースで走れなかったのと距離ももう少し欲しかったです」

    15着 ブルージェット 石崎駿騎手
    「1コーナーに入る前で折り合いはつきそうでしたが、外から並ばれた時にハミを取ってしまいました。このメンバーに入ると、スピードのある馬たちがそろっているので、いいポジションをすんなり取るのは厳しいです。もっと短い方が持ち味は発揮できると思います」

    16着 ワカチナ 和田譲治騎手
    「スタートも道中の走りも悪くなかったですが、力がもう少しついてくるといいですね」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    12 平30 ラーゴブルー 牝4 御神本 訓史
    11 29 ニシノラピート 牝6 的場 文男
    10 28 トーセンセラヴィ 牝5 森 泰斗
    9 27 ブルーチッパー 牝5 森 泰斗
    8 26 ノットオーソリティ 牝3 御神本 訓史
    7 25 ビタースウィート 牝6 佐藤 博紀
    6 24 ミヤサンキューティ 牝4 真島 大輔
    5 23 テイエムヨカドー 牝7 山田 信大
    4 22 ザッハーマイン 牝5 的場 文男
    3 21 パノラマビューティ 牝7 張田 京
    2 20 ミスジョーカー 牝5 本橋 孝太
    1 19 ベルモントノーヴァ 牝6 石崎 駿