重賞レース

第67回 東京ダービー(SI)

  • 2021年6月9日(水)
  • 20:10発走
第67回優勝馬:アランバローズ号

東京大賞典と並び、TCK重賞で最も長い歴史を誇る伝統のレースです。羽田盃に続く南関東3歳クラシック三冠レースの第二関門として、南関東屈指の若駒たちがしのぎを削ります。実力だけでなく運も要求されるこのレースは、日本最多勝利数記録を持つ“TCKの帝王”的場文男騎手が過去38回の騎乗でいまだ未勝利。今年こそは悲願の初優勝に期待がかかります。
<上位2頭にジャパンダートダービーの優先出走権を付与>

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    <第67回 東京ダービー(SI)>
    (6月1日現在)

    アランバローズ
    昨年は無敗で全日本2歳優駿などを勝ち、NARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞。羽田盃は逃げる自分の形に持ち込み2着になり、スピード能力は随一も距離延長は鍵。

    トランセンデンス
    北海道時代のJBC2歳優駿は2着で、南関東移籍後はニューイヤーカップを優勝。混戦状態だった前走の羽田盃は、3番手からの差し切り勝ちを決め、堂々1冠目を獲得。

    ギガキング
    北海道時代には岩手遠征の南部駒賞で重賞制覇。南関東移籍後、前走の東京湾カップは5,6番手から勝負所で先頭に並びかけると、直線で後続を突き放す内容で完勝。

    チサット
    母のネフェルメモリーは2009年南関東牝馬2冠馬で、東京ダービーは1番人気に推されるも4着。愛息チサットが京浜盃の称号を引っ下げ、母と同じ舞台に上がります。

    ジョエル
    前走のクラウンカップは張田昂騎手を背に豪快に差し切り、ジョエルと張田京厩舎にとって念願の重賞初勝利を挙げました。この東京ダービーも張田親子が挑みます。

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    <第67回 東京ダービー(SI)>

    (6月7日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■トランセンデンス
    *浦和 小久保智 厩舎 牡3歳
    *成績 11戦3勝2着3回
    *重賞タイトル
     羽田盃(SI)(2021)
     ニューイヤーカップ(SIII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道時代にはJBC2歳優駿2着になり、南関東移籍後はニューイヤーカップで重賞初制覇を飾ると、前走の羽田盃はアランバローズがハイペースで逃げる中3番手で進めていき、最後はしっかり差し切って1冠目を獲得。勝ち時計は1800m1分51秒5(重)。羽田盃が1800mになって21回目で2番目に速い時計でした。

     「この馬の優れている部分は、ゆったりした気性とゆったりした走法で、そういうのが大井の外回りのレースではいいですね。羽田盃の勝ち時計も例年に比べて相当速いですし、今年の3歳は強そうです。東京ダービーもハイレベルな混戦になると思います」とコンビを組む森泰斗騎手。

     前哨戦の京浜盃はスタートでトモを滑らせ後方から脚を伸ばす内容で4着になりましたが、スタートが普通に決まれば力はあることを改めて示す結果になりました。

     その後はいつものように牧場での調整を挟み、ここに向けてきたそうです。今年南関東3冠馬になるチャンスがあるのは、1冠目を制したトランセンデンスただ1頭。羽田盃馬としてどんな走りをするのか期待も高まります。

     「羽田盃はスタートが決まって位置を取れて、終いは元々いいので差し切れましたね。帰厩してから少し暑さが気になっていたのか覇気がイマイチありませんでした。羽田盃の勝ち時計も速かったので、その疲労も抜け切ってなかったのかなと。今回は状態を上向かせるというよりは、ちゃんと戦える状態に戻すことに専念しました。

     この馬のいいところは闘争心ですね。スカッとした走りを見せてくれると思います。それができる状態になりました」(小久保智調教師)。

     小久保厩舎としては2015年にラッキープリンスが優勝し、その年の2着がパーティメーカーで、東京ダービーワンツーフィニッシュを飾ったことも記憶に新しいです。

     今年もこのトランセンデンスと的場文男騎手が初めて手綱を取るトーセンマッシモの2頭出し。小久保調教師は毎年どんな思いで東京ダービーに送り出しているのでしょうか。「毎年デビューした仔全馬が出走できたらいいなぁと思っています」。

    ■アランバローズ
    *船橋 林正人 厩舎 牡3歳
    *成績 7戦5勝2着1回
    *重賞タイトル
     全日本2歳優駿(JpnI)(2020)
     ハイセイコー記念(SI)(2020)
     ゴールドジュニア(SIII)(2020)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     アランバローズは船橋生え抜き馬。2歳時は無敗で全日本2歳優駿などを制し、NARグランプリ2歳最優秀牡馬を獲得。休み明けだった京浜盃は、スタートで遅れ道中も初めてもまれる競馬になり9着でした。

     前走の羽田盃は、スタートを決めて一気に先頭に立っていくとかなり行きたがりながら、前半1000m通過が60秒8というハイラップで進めていき、それでも最後まで必死に粘り込み、ゴール前に交わされたトランセンデンスに1馬身4分の1差で2着。

     「スピードが桁外れにすごくて気が良すぎる分、いつも以上に行きたがりました。かなり我慢はさせましたが、あれ以上抑えると頭が上を向くような感じになるので。自分の競馬をして負けたので、相手を褒めるしかありません」(左海誠二騎手)。

     結果は残念でしたが、さすがはアランバローズという強さを改めて見せました。一生に一度の舞台ということから、東京ダービーを選択。今回も展開と距離が一番の鍵を握ります。

     「パターンを変えずにこれまで通りの調教をしてきました。最終追い切りはゆったり入ってゴール前に気合を入れて欲しいとタツ(調教パートナーの山口達弥騎手)には伝えましたが、ピッチを上げた時の反応も良くて、あまり見たことがないような時計が出ました。それでもケロッとしています」(林正人調教師)。

     アランバローズは逃げてどこまで粘り込むのでしょうか?!そして林正人厩舎は2年連続3度目のダービー勝利となるのでしょうか?!「ダービーは毎年出るのも大変だし、特別なレースですよね。(アランバローズは)距離が延びるのは良くないですが、小細工なしで自分の競馬をするだけです。この馬の力を信じます」。

    ■チサット
    *大井 佐宗応和 厩舎(小林) 牡3歳
    *成績 13戦5勝2着3回
    *重賞タイトル
     京浜盃(SII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     チサットは南関東に非常にゆかり深い馬。母が2009年の南関東2冠牝馬ネフェルメモリー、曾祖母が1992年の羽田盃などを制したカシワズプリンセス。母も曾祖母も牝馬ながら東京ダービーで1番人気になるほどの逸材でしたが、ネフェルメモリーは僅差の4着、カシワズプリンセスも14着に敗れ、東京ダービー制覇はこの一族の悲願でもあるでしょう。

     チサットも母と同じホッカイドウ競馬からデビュー。イノセントカップで3着になり、南関東では3連勝を飾って一気に京浜盃を優勝し、重賞ウイナーの仲間入り。

     京浜盃を改めて振り返ると、チサットは中団から追走する形になり、道中厳しい競馬になりながらも、勝負所からステッキが入ると外を回りながらグーンと進出し、最後はメンバー中一番の上り38秒1の脚を繰り出し豪快に差し切りました。

     「ロスなく乗っている訳ではなく、むしろロスが多かったので、内容的には最高の競馬になりました。元々のポテンシャルの高い馬ですが、総合力の高さでカバーしてくれた部分もあるし、本来ならもっと強かったと思います。この馬のいいところは反応の良さで、促したらすぐに行ってくれるようなギアを持っています」(笹川翼騎手)。

     羽田盃は笹川騎手がお休み中で和田譲治騎手が手綱を取り、優勝したトランセンデンスから0.5秒差の4着でしたが、今回は再び笹川騎手とのコンビで臨みます。

     「前走は思ったより伸び切れませんでしたが、(弾き飛ばされる)不利もあったのでそういうことも影響したのかなぁとも思っています。この中間も順調に仕上げられて、状態の維持はできています。距離延長はやってみないとわかりませんが、条件はみんな一緒だし、レースセンスがあってどんな競馬でもできる馬なのでこなして欲しいですね。

     やることはやってきたので、あとは展開なども向いてくれれば。ダービーは特別なレースですが、人馬ともにプレッシャーをかけずに、いつも通りに臨みたいです」(佐宗応和調教師)。

    ■ギガキング
    *船橋 稲益貴弘 厩舎 牡3歳
    *成績 11戦4勝2着3回
    *重賞タイトル
     東京湾カップ(SII)(2021)
     南部駒賞(M1)(2020)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     ホッカイドウ競馬時代には盛岡競馬場の遠征競馬で南部駒賞を優勝。南関東では和田譲治騎手とコンビを組み、前走の東京湾カップは道中5,6番手から早めに進出していき、最後の直線では他馬を突き放していく姿は圧巻で、2着のギャルダルに5馬身差をつけて南関東の重賞初勝利を飾りました。

     「3コーナーくらいから早めに動き出して強気な競馬をしました。直線も遊ぶところはありますが、今日は一生懸命走ってくれて頑張ってくれましたね。必死で追いましたが、5馬身差という結果で、ダービーが楽しみになってきます」と、レース後の和田騎手。

     厩舎開業から7年で、東京ダービーに管理馬を送り出すのは3頭目という、新進気鋭の稲益貴弘調教師。

     「ダービーは特別なレースですし、16頭しか出られないので出るのもすごいレースですよね。今年は混戦だと思うのでどの馬にもチャンスはあると思っています。

     (ギガキングは)気性の激しい馬でアクションを起こす時がものすごく速いので、怪我をさせないように気をつけていますが、乗ってしまえば従順な馬です。ここまで順調にきました。真っすぐに走れる馬なので右も左も関係ないですし、距離が延びるのも大丈夫だと思っています。消耗戦のような展開になってくれた方がいいので、この馬の長くいい脚を使えれば」(稲益調教師)。

    ■ジョエル
    *船橋 張田京 厩舎 牡3歳
    *成績 8戦3勝2着3回
    *重賞タイトル
     クラウンカップ(SIII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     ジョエルは船橋生え抜き馬。前走のクラウンカップは張田昂騎手を背に見事優勝し、ジョエルにとっても管理する張田京調教師にとっても、念願の重賞タイトルを手にしました。張田親子で重賞制覇!!!

     ジョエルは中団後方から内で我慢をし、勝負所から4頭分の外に持ち出すと、最後の直線ではメンバー中最速38秒1の脚を使って、ライバルたちを豪快に差し切りました。

     「(父の調教師としての重賞初勝利ですが)僕がプレゼントしたという訳ではなくて、逆にずっと乗せて頂いてありがたい気持ちです。距離も延びていい馬なので東京ダービーも一緒に頑張りたいです」と、レース後に張田騎手が涙ぐむシーンもありました。

     張田調教師は騎手時代に地方通算2600勝を挙げ、重賞も数多く制してきた名手。東京ダービーは1998年にアトミックサンダーで優勝し、今年は調教師としての初勝利を狙います。

     ジョエルのあの末脚が大井競馬場の外回りコースでどのくらい発揮されるのか、ワクワクします!

     「ジョエルは扱いやすく余計なことをしない馬で、レース振りも一戦ごとに充実著しいですよね。乗り方は昂に任せます。

     乗り役の時にダービーは勝たせて頂きましたが2着も多かったので、勝つのは難しいレースであることは実感しています。ダービーは管理させてもらった時から目標にしているレースなので、2頭(ともに生え抜き馬ジョエル&ワールドリング)出せるのはうれしいですね。あとは無事に帰ってきてくれれば」(張田調教師)。

    *東京ダービーの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第67回 東京ダービー(SI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■トランセンデンス
    浦和6/4稍 800m-55.7秒 600m-39.9秒 直一杯
    ■アランバローズ
    船橋6/4良 1000m-64.4秒 800m-47.6秒 600m-34.7秒 末一杯
    ■チサット
    小林6/4稍 1000m-63.2秒 800m-49.3秒 600m-36.9秒 一杯に
    ■ギガキング
    船橋6/5右重 1000m-64.9秒 800m-48.3秒 600m-35.9秒 末一杯
    ■ジョエル
    船橋6/5右重 1000m-62.9秒 800m-48.1秒 600m-35.9秒 一杯に
  • 高橋華代子のレースレポート

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    <第67回 東京ダービー(SI)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     南関東3歳馬最高の栄誉、67回目を迎えた東京ダービー。一生に一度の晴れの舞台に16頭が集結しました。今年は混戦ムードを漂わせていましたが、昨年の2歳チャンピオン・アランバローズ(船橋・林正人厩舎)が、1番人気に応えてJpnI馬の底力を見せつけました。

     アランバローズの馬主は、2019年の日本ダービーをロジャーバローズで優勝されている猪熊広次様。生産が、2018年の東京ダービーで2着のクリスタルシルバーと3着のクロスケを送り出している大狩部牧場様(新冠)。父はヘニーヒューズ、母がカサロサーダ、母父ステイゴールドという血統の3歳牡馬。

     騎乗した左海誠二騎手は、2013年のインサイドザパーク以来2度目。管理する林正人調教師は、インサイドザパークと昨年のエメリミットに続き、2年連続3度目(全て生え抜き馬)で、南関東現役調教師としてはダービー最多勝利。

     アランバローズは昨年5月の船橋最初の新馬戦を制し、12月の全日本2歳優駿まで負けなしで、NARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞しました。

     休み明け緒戦だった京浜盃は、スタートで遅れ道中も初めてもまれる競馬になり9着でしたが、前走の南関東1冠目の羽田盃は、スタートが決まるもかなり行きたがりながら、前半1000m通過が60秒8というハイラップで進めていき、それでも最後まで必死に粘り込み、負けて強しの2着でした。

     今回も好スタートを決めスーッとハナに立ち、前半600mの通過は羽田盃(35秒8)よりも速い35秒4でしたが、その後の1000m通過が羽田盃よりもグッと遅い62秒。「2コーナーの立ち上がりでペースを落とせたのが勝因ですね。それが最後の粘りに生きたと思います。前回と違ってフ~ッと抜けたので、あそこで掛かりっぱなしだったら、終いは残せなかったと思います」(左海騎手)。

     レースは、逃げるアランバローズの2番手に東京湾カップの勝ち馬ギガキング、3番手の内には未知の魅力たっぷりなギャルダル、その外に羽田盃馬トランセンデンスが追走していき、馬群は固まり加減。

     3コーナー過ぎからアランバローズが後続を引き離しにかかると、すかさずギャルダルも食らいついていきました。「(ギャルダルが)すぐそこにいるのはわかったので、普段は声を出さないですが、今回はアランに対して、『がんばれ、がんばれ』って言いながら追っていました」。

     逃げ粘るアランバローズに、ギャルダルが外から並びかけようとするも、その差は縮まらず。アランバローズがギャルダルに4分の3馬身差つけたところでゴール。勝ちタイムは2000m2分6秒6(良)。3着は追い込んできたブライトフラッグでした。

     「前にダービーを勝たせて頂いていたからこそ、この乗り方ができたかもしれません。決して気楽ではなかったしプレッシャーは感じていましたが、まだ(ダービーを)勝っていなければ、ちょっと硬くなったかもしれないし、それが馬に伝わって引っ掛かったかもしれません。最高のレースで一番いい形のレースができました」。

     なお、アランバローズは小柄な馬としても知られ、この東京ダービーもメンバー最軽量の439キロでした。左海騎手に乗り味を聞いてみると、「乗っていると小さい感じはありません。跳びがすごくダイナミックで、キャンターは跳んでいるみたいです。パワフルではないですが素軽くて、時計もどこまででも出そうな感じです」とのこと。

     管理する林調教師の優勝インタビューでは、これまでに見たことがないくらい高揚している姿が映されました。2歳チャンピオンホースがここ2戦は結果を出せなかっただけに、その重圧もあったそうです。

     「最後は頭が真っ白になってしまいました。アランは僕が今までやってきた馬たちの中でも2歳から抜けています。余計なことはしないで、これまで通りのことをして、馬の力を信じて送り出しました。それにしっかり応えてくれて大した馬だと思います。休み明け3戦の中でも一番いい状態でした。

     ダービーは気合だけでは勝てないし、馬が強いだけでも勝てないし、どうやって運を引き込むかだと思います。

     今後についてはこれから考えますが、秋からは古馬との戦いになるので、そこからまたキャリアを積んでいかなくてはいけません。僕らとしても1400mから1600mでは古馬に入ってもそん色はないと思っているので、これからも一戦一戦頑張っていきたいです」(林調教師)。



    <他陣営のコメント>

    2着 ギャルダル 矢野貴之騎手
    「馬場見せを兼ねた中間追い切りに乗せて頂いた時よりも、馬自体はパワフルになっているなぁという印象を受けました。それでもまだギアはもう一段階ありそうで、気性的にも幼いのでこれからの馬ですね。

    1~2コーナーのペースは流れていましたが、向正面に入ったら一気に遅くなったので、それで(アランバローズに)息を入れられた感じです。それでも流れ的には完璧で、4コーナーでは勝てるなと思ったくらいの手応えでした。

    最後ももっとガツンときそうな感じはありますが交わせなかったのは、まだそこが幼い部分でもあると思うし、相手(アランバローズ)ももうひと踏ん張りしている分、さすがはJpnI馬なのかなぁと。現段階の全能力は発揮してくれたと思うし、本当に気持ちがいいくらい思った通りに乗れました。残念でしたがいい競馬でした」

    3着 ブライトフラッグ 本橋孝太騎手
    「思っていたよりもペースが遅かった中で、ポジション的にはあのくらいの位置は想定内でしたが、そこから全てが裏目に出て噛み合わなかったです。それでもよく伸びてくれて、普通なら交わせていたと思うので本当に悔しいです。羽田盃で初めて乗せて頂いた時にメドは立ってダービーへの自信はあったので、その感覚は合っていたんだなぁとは感じていますが、あの差なので本当に悔しいです」

    4着 ジョエル 張田昂騎手
    「スタートは抜群でしたが、大外枠(8枠16番)過ぎて位置取りが良くなかったです。それでもそんなに差はないし、最後に(3着馬に)差されてしまったのは展開面で勝ちにいった分です。条件も問題はないし、体は緩すぎてようやく固まってきたところなので、これからの馬ですよ」

    5着 トーセンクロード 石崎駿騎手
    「もうちょっといいポジションは取りたかったですが、まだ緩くて体も未完成なので、ゲートから出て一歩二歩目の間に周りにサーッと行かれちゃった感じですね。最内枠(1枠1番)だったので、結局はそれで後手後手になってあの後ろのポジションになってしまい、その辺りはもったいなかったです。外枠からレース運びが変わっていたら、もう少し差はつめられたんじゃないかなと。まだこれからの馬でしょうけど、力はあるし、いい馬ですね」

    6着 ギガキング 和田譲治騎手
    「馬なりで行っても外々を回る感じになりそうだったので、アランバローズ以外はそんなに行きそうな馬もいなかったので、2番手につけていこうと思いました。1~2コーナーは流れていましたが、向正面からグッと遅くなっても折り合いはついて、すごくいいイメージで乗っていました。

    チャンスはあるんじゃないかと思ったのですが、3コーナーくらいで誠二さん(アランバローズ)がペースを上げたらついていけなくなってコーナーで置かれました。また直線では頑張ってくれて5着はあるかなぁと思ったのですが」

    7着 マカベウス 本田正重騎手
    「手応えほど伸びなくて、今のところはマイルくらいの方がいいかもしれません」

    8着 ワールドリング 今野忠成騎手
    「スタートしてから進みが良くなかった分、位置取りはちょっと後ろになってしまいました。それでも最後はそれなりに反応してくれて、急に相手は上がりましたが頑張ってくれました。条件も問題ありません」

    9着 チサット 笹川翼騎手
    「最初はそうでもなかったですが、残り1000mくらいから促しても進んでいかなかったのは、僕が乗せて頂いてからは初めてです。反応が良くなくてずっとギアも入らなかったです。目に見えない疲れがあったのか、気性面で嫌気を差したのか、その辺は馬に聞いてみないとわからないのですが、いつもなら僕が落ち着かせるようなイメージで挑んできたんですが、今日は落ち着き過ぎていたように思いました」

    10着 トーセンマッシモ 的場文男騎手
    「現状では相手も強かったですが、精神的に集中し切れていない所があって、本気になればこれからもっと走ってくる馬ですよ」

    11着 トランセンデンス 森泰斗騎手
    「位置取りは予定通りでしたが、最初からいつもの手応えではなかったです」

    12着 サヨノグローリー 町田直希騎手
    「後方からいい感じで上がっていきましたが、そこからのパワーが周りは一枚上でした。ひと脚は使ってくれたので、お~っ!と思った時に終わってしまった感じです。道中も外々を回らされて、その辺もうまくリズムにのれませんでしたね。とても乗りやすい馬で、条件は問題なかったです。馬にとってはいい経験になったと思います」

    13着 セイカメテオポリス 御神本訓史騎手
    「行きっぷりは元々いい方ではありませんが、今日はずっと反応がなかったです」

    14着 タブラオ 真島大輔騎手
    「スタートして少ししたら行きっぷりが良くなくて、1コーナーではもういい感じではなかったです。アランバローズの真後ろについて行こうと思ったら、いきなりやめてしまいました。前回もそうですが集中していないなぁという感じです。まだ子供ですね。距離もちょっと長いです」

    15着 ピースフラッグ 山崎誠士騎手
    「位置取りは出たなりでしたが、3コーナーでの手応えは怪しかったです。距離もちょっと長いように思います」

    16着 ホウヨウクリスタル 吉井章騎手
    「初めての右回りは馬も慣れていなくて、距離も初めてという中でも頑張って走ってくれました。僕自身もダービーに初めて乗せて頂いて、ハイレベルの馬たちの雰囲気というのはまた違って、いい経験をさせてもらいました。毎年あの舞台に立ちたいです」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    67 令3 アランバローズ 牡3 左海 誠二
    66 2 エメリミット 牡3 山口 達弥
    65 令元 ヒカリオーソ 牡3 山崎 誠士
    64 平30 ハセノパイロ 牡3 矢野 貴之
    63 29 ヒガシウィルウィン 牡3 森 泰斗
    62 28 バルダッサーレ 牡3 吉原 寛人
    61 27 ラッキープリンス 牡3 今野 忠成
    60 26 ハッピースプリント 牡3 吉原 寛人
    59 25 インサイドザパーク 牡3 左海 誠二
    58 24 プレティオラス 牡3 本橋 孝太
    57 23 クラーベセクレタ 牝3 戸崎 圭太
    56 22 マカニビスティー 牡3 戸崎 圭太
    55 21 サイレントスタメン 牡3 金子 正彦
    54 20 ドリームスカイ 牡3 戸崎 圭太
    53 19 アンパサンド 牡3 戸崎 圭太
    52 18 ビービートルネード 牡3 町田 直希
    51 17 シーチャリオット 牡3 内田 博幸
    50 16 アジュディミツオー 牡3 佐藤 隆
    49 15 ナイキアディライト 牡3 石崎 隆之
    48 14 キングセイバー 牡3 酒井 忍
    47 13 トーシンブリザード 牡3 石崎 隆之
    46 12 ヒノデラスタ 牡3 桑島 孝春
    45 11 オリオンザサンクス 牡3 早田 秀治
    44 10 アトミックサンダー 牡3 張田 京
    43 9 サプライズパワー 牡3 石崎 隆之
    42 8 セントリック 牡3 宮浦 正行
    41 7 ジョージタイセイ 牡3 藤村 和生
    40 6 カネショウゴールド 牡3 一ノ瀬 亨
    39 5 プレザント 牡3 桑島 孝春
    38 4 グレイドショウリ 牡3 石崎 隆之
    37 3 アポロピンク 牝3 鈴木 啓之
    36 2 アウトランセイコー 牡3 高橋 三郎
    35 平元 ロジータ 牝3 野崎 武司
    34 昭63 ウインドミル 牡3 石川 綱夫
    33 62 ジヨージレツクス 牡3 本間 茂
    32 61 ハナキオー 牡3 堀 千亜樹
    31 60 ミルコウジ 牡3 本間 茂
    30 59 キングハイセイコー 牡3 高橋 三郎
    29 58 サンオーイ 牡3 赤間 清松
    28 57 ダイシンシラユキ 牡3 田部 和廣
    27 56 スズユウ 牡3 武井 秀治
    26 55 タカフジミノル 牡3 赤間 清松
    25 54 ソウルシヤトー 牡3 赤間 清松
    24 53 ハツシバオー 牡3 宮浦 正行
    23 52 サンコーモンド 牡3 赤間 清松
    22 51 ロツキライン 牡3 角田 次男
    21 50 ゴールデンリボー 牡3 赤間 清松
    20 49 ダイエイモンド 牡3 高橋 三郎
    19 48 ヨウコウザン 牡3 岡部 正道
    18 47 トキワタイヨウ 牡3 赤間 清松
    17 46 フジプリンス 牡3 溝辺 正
    16 45 リユウトキツ 牡3 佐々木 吉郷
    15 44 ヤマノタイヨウ 牡3 田畑 勝男
    14 43 ウエルスダイバー 牡3 高橋 三郎
    13 42 ヒカルタカイ 牡3 竹山 隆
    12 41 シンオウ 牡3 高柳 恒男
    11 40 ヒガシユリ 牝3 佐々木 竹見
    10 39 パールマウンテン 牡3 大和田 五郎
    9 38 シンニツケイ 牡3 小筆 昌
    8 37 セルコール 牡3 須田 茂
    7 36 ヤグチホープ 牡3 矢熊 壽
    6 35 ダイサンコトブキ 牡3 矢熊 壽
    5 34 セイシヨウ 牡3 吉田 実
    4 33 ダイニコトブキ 牡3 須田 茂
    3 32 ハツユキ 牡3 永井 繁
    2 31 オートネ 牡3 栗田 武
    1 30 ローヤルレザー 牝3 朝倉 文四郎