分析レポート
Analysis Report
第67回
東京ダービー(SI)
2021年06月9日(水) 20:10発走
東京ダービーは、主要な前哨戦の上位馬が中心!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は令和3年5月26日時点
上位人気馬はそれなりに堅実
単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-3-5-8](3着内率60.0%)、3~6番人気の馬は[4-6-3-27](3着内率32.5%)、7番人気以下の馬は[2-1-2-88](3着内率5.4%)となっている。伏兵の台頭も珍しくないが、まずは前評判の高い馬に注目したい。
3着内数は「船橋」「大井」が最多も……
所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-1-3-13](3着内率27.8%)、「船橋」の馬は[5-3-3-42](3着内率20.8%)、「大井」の馬は[3-4-4-46](3着内率19.3%)、「川崎」の馬は[1-2-0-22](3着内率12.0%)となっている。3着内数は「船橋」「大井」が最多タイだったものの、3着内率は「浦和」が断然のトップである。さらに、第65回(令和元年)以降の過去2年は2頭の「川崎」所属馬が3着以内に好走を果たしているので、これから勢力図が変わってくる可能性もありそうだ。
どちらかと言えば外枠有利
枠番別成績を見ると、1~4枠の馬は[2-3-5-66](3着内率13.2%)、5~8枠の馬は[8-7-5-57](3着内率26.0%)となっている。基本的には外枠有利なレースと言えるだろう。
大敗直後の馬は不振
前走の着順別成績を見ると、7着以内の馬は[9-10-10-93](3着内率23.8%)、8着以下の馬は[1-0-0-30](3着内率3.2%)となっている。前走の着順が8着以下だったにもかかわらず3着以内となったのは、第65回(令和元年)1着のヒカリオーソのみである。大敗直後の馬は評価を下げたい。
“羽田盃”を経由してきた馬が優勢
前走のレース別成績を見ると、「羽田盃」の馬が3着内率30.9%と優秀な成績を収めている。一方「東京湾カップ」「東京ダービートライアル」「東京プリンセス賞」の馬はいずれも3着内率が10%未満である。基本的には“羽田盃”組を重視した方が良さそうだ。
“羽田盃”の上位馬は信頼できる
“羽田盃”における着順別成績を見ると、3着以内の馬は[7-3-4-15](3着内率48.3%)、4~7着の馬は[0-4-4-20](3着内率28.6%)、8着以下の馬は[0-0-0-22](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[3-3-2-66](3着内率10.8%)となっている。 “羽田盃”の上位馬は高く評価すべきだろう。
“京浜盃”における着順も重要
“京浜盃”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[5-3-9-17](3着内率50.0%)、6着以下の馬は[2-0-0-30](3着内率6.3%)、「不出走」の馬は[3-7-1-76](3着内率12.6%)となっている。 “羽田盃”だけでなく、その前哨戦である“京浜盃”における着順もチェックしておきたい。
“全日本2歳優駿”で善戦した馬は見逃せない
“全日本2歳優駿”における着順別成績を見ると、8着以内の馬は[5-3-5-8](3着内率61.9%)、9着以下・中止の馬は[1-0-0-10](3着内率9.1%)、「不出走」の馬は[4-7-5-105](3着内率13.2%)となっている。なお、第63回(平成29年)以降の過去4年に限ると、8着以内の馬は[3-1-2-2](3着内率75.0%)、9着以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[1-3-2-43](3着内率12.2%)である。ダートグレード競走のJpnIである“全日本2歳優駿”で善戦した馬は、上位に食い込む可能性が高いと見て良さそうだ。