重賞レース

第58回 ハイセイコー記念(SI)

  • 2025年11月12日(水)
  • 20:10発走
第58回優勝馬:ゼーロス号
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    レースについて

    レース概要

    南関東所属の若駒によって争われる、2歳戦線のSⅠ競走。第1回(昭和43年)から第33回(平成12年)までは「青雲賞」の名称で施行されていましたが、TCKが生んだ国民的スターホースであるハイセイコーの偉業を称え、第34回(平成13年)から現在の名称に改められました。なお、そのハイセイコーが第5回(昭和47年)の当レース優勝時に記録した1分39秒2の優勝タイムは、半世紀以上の歳月を経た今も破られていないレースレコードです。

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が短い内回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。距離適性はもちろん、コーナー4つのコース形態に対する適性も問われます。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第58回 ハイセイコー記念(SI)>
    (11月6日現在)

    ゴーバディ
    前走ゴールドジュニアはイン3、4番手を進める厳しい競馬になりましたが、最後は外に持ち出すと差し切り、単勝1.1倍の断然人気に応えました。吉井章騎手とともに重賞初制覇。

    ドキドキ
    果敢に逃げた前走ゴールドジュニアは直線までしぶとく粘りましたが、最後は惜しくもかわされ2着でした。現在4連対中の抜群の安定感で、初タイトルを狙います。

    ゼーロス
    デビューから2連勝。前走の鎌倉記念はコースや左回りなど初物づくしでしたが、3着に力走しました。JBCスプリントをファーンヒルで制したオーナー様と厩舎が再タッグ。

    ロウリュ
    デビューから4戦連続で2着。前走2歳一組による「とき特別」は競り合いを制し、念願の1勝目を挙げました。母も祖母も在厩していたゆかりの血統で、初の勲章を目指します。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第58回 ハイセイコー記念(SI)>

    (11月10日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■キングパッション
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡2歳
    *成績 1戦1勝2着0回
    *詳細データ[ → ]

     10月24日に大井で行われた新馬戦は2番手から直線で抜け出しV。1600m1分42秒8(重)という好タイムで駆けました。荒山勝徳調教師は「先を見据えて最後まで追ってくれたので、馬もピリッとしました。そのぶんレース後は疲れも出ましたが、今は回復して状態は問題ありません。2戦目が重賞という馬もあまりいないと思いますが、いきなり勝ってもおかしくない能力はあるので挑戦させます」とコメント。今回は今野忠成騎手が騎乗することに「僕の重賞初勝利(09年トゥインクルレディー賞・フサイチミライ)は今野騎手でした。今でもうちの代打の切り札的存在。テン乗りも全く気にしていないですし、(乗り方は)任せます」と絶大な信頼を寄せていました。

    ■ゴーバディ
    *大井 的場直之 厩舎 牡2歳
    *成績 4戦3勝2着1回
    *重賞タイトル
     ゴールドジュニア(SIII)(2025)
    *詳細データ[ → ]

     ゴールドジュニアは吉井章騎手とともに重賞初Vを3連勝で決めました。3番手の内に包まれる厳しい競馬になりましたが、4コーナーで外に持ち出し差し切ったことに「馬が強かったから勝つことができました」と吉井騎手。その後は当初から予定していたハイセイコー記念に向け、順調に乗り込んできたそうです。的場直之調教師は「目標は来年のダート三冠なので、まだ調教で追ってはいないですし、無理をさせていません。これもポテンシャルが高いからできることで、能力を信じて出走させます」とコメント。距離が200m延びることに「折り合いはつくし、どういう競馬にも対応してくれる馬なので問題はありません」と話していました。ここまでの競馬内容からも、重賞連勝に期待が高まります。なお、的場厩舎からは2戦2勝のポッドフェスタも出走。

    ■ゼーロス
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡2歳
    *成績 3戦2勝2着0回
    *詳細データ[ → ]

     笹川翼騎手が手綱を取り、デビューから3戦2勝。前走・鎌倉記念は初の川崎コースで、コーナーでは大きくふくれるところもありましたが、最後の直線だけで3着に追い上げました。「コーナーで曲がらなくて、1頭だけ1700mぐらい走っている感じ。能力はかなりあると思います」と笹川騎手。今回は大井コースに戻ることに、荒山勝徳調教師は「右回りは内にササるところがあるので、ブリンカーを着けてハミを替えるので、操縦がしやすくなればいいなと思っています。ちゃんと走れれば、能力は相当あります」と話していました。ハイセイコー記念は2015年に管理馬トロヴァオ(現・誘導馬)が制した思い出のレース。絶好調の厩舎から新たな重賞ウイナーが誕生するのか注目が集まります。

    ■ドキドキ
    *大井 高橋清顕 厩舎 牡2歳
    *成績 5戦2勝2着2回
    *詳細データ[ → ]

     新馬戦は本来の走りができず5着に終わりましたが、それ以降は4戦2勝2着2回と連対率パーフェクト。前走のゴールドジュニアは果敢に逃げて、最後はゴーバディにかわされ2着でしたが、しぶとく粘った姿も印象的でした。2か月経った現在の様子について、高橋清顕調教師は「頑張ってくれたぶん、疲れを取るのに1か月くらいはかかりましたが、涼しくなって活気も出てきたし、前回くらいの状態では出せます。前は入れ込みやすい馬でしたが、今は落ち着いて大人になってきました」とのこと。初距離については「スムーズな自分の競馬ができれば、スピードで押し切ってくれると思っています。どんな走りをするかドキドキしますね」と微笑みました。

    ■ロウリュ
    *大井 森下淳平 厩舎 牡2歳
    *成績 5戦1勝2着4回
    *詳細データ[ → ]

     デビューから4戦連続2着でしたが、前走は競り合いを制して、念願の初勝利を挙げました。チークピーシーズを初めて装着したことに「普段からマイペースな仔なので、集中力を持たせてファイトする気持ちを高めることができたのも良かったと思います」と森下淳平調教師。このレースに向けて「仕上がりは今までで一番だし、力では劣ってはいないと思います。どれだけ本気で走れるか」と楽しみにしていました。なお、母ベストパートナー、祖母ニジノムコウは管理馬だったことに「こういう馬で重賞に出られるのは、うれしいです。馬格はありますが、スピードがあっていい反応を見せてくれるところは、母と祖母にも似ていると思います」とコメント。相手なりに走れることも強みに、厩舎ゆかりの血統が重賞初挑戦Vを狙います。

    *ハイセイコー記念の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第58回 ハイセイコー記念(SI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ポッドマーフィー
    川崎10/27右良 1000m-68.2 秒 800m-52.0 秒 600m-38.3 秒
    ■ゼイトク
    大井10/27良 800m-53.9 秒 600m-38.3 秒
    ■ルートヴィヒ
    川崎10/27右良 1000m-67.6 秒 800m-50.3 秒 600m-37.7 秒
    ■ライゾマティクス
    浦和10/26良 800m-54.8秒 600m-39.2秒
    ■ケテンドリーム
    大井10/27良 800m-57.8 秒 600m-41.8 秒
    ■クルマトラサン
    船橋10/27良 1000m-66.8 秒 800m-51.5 秒 600m-38.1 秒
    ■ドウザン
    川崎10/27右良 1000m-67.5 秒 800m-50.2 秒 600m-37.6 秒
    ■ピコイチ
    大井10/27良 800m-51.4 秒 600m-37.2 秒
    ■ビッティンキバラ
    大井10/26重 1000m-64.1 秒 800m-50.9 秒 600m-38.3 秒
    ■イチニチショチョウ
    大井10/27良 800m-54.0 秒 600m-38.4 秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第58回 ハイセイコー記念(SI)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     11月12日に行われた南関東2歳SⅠのハイセイコー記念。鎌倉記念は大きくロスがありながら3着に入ったゼーロス(単勝2.9倍)と3連勝でゴールドジュニアを制したゴーバディ(単勝3.1倍)が人気を分け合いました。

     逃げたのはドキドキで、2番手にデンテブリランテ、外の3番手にゴーバディが追走。その後ろにゼーロスが続いていきました。3コーナーからゴーバディが一度は先頭に立ちましたが、外から抜群の手応えでゼーロスがかわし、そのまま押し切り勝ち。

     2着は8番手から脚を伸ばしたポッドフェスタが入り、3着はメンバー最速の上がり3ハロン38秒8の脚で追い込んだロウリュ。ゴーバディは最後に脚色が鈍り5着でした。

     ゼーロスは大井・荒山勝徳厩舎<小林>の生え抜き馬。デビューから2連勝を飾り、前走の鎌倉記念は初物づくしの中、コーナーで大きく外に膨れるロスがありながらも3着となり、力は示していました。今回はブリンカーを着用し、ハミを替えて挑んだ一戦。

     コンビを組んだ笹川翼騎手は「前回はすごいレースを見せてしまいましたが、ちゃんと走れれば、このくらいやれる馬。道中は目の前にゴーバディという強い馬がいたので目標にさせてもらって、結果的にいい走りになって良かったです」と振り返りました。

     今後に向けては「エンジンが違いますね。正直、力強さは意外とありませんが、なんか速い馬という馬。課題を一戦ごとにクリアしていて、裏を返せれば伸びしろしかありません。まだベイビーですが、ポテンシャルは中央ともやれる馬だと期待しています。地方競馬のオルフェーヴルを目指して頑張っていきたいです」とニッコリ。

     ゼーロスは馬主の(株)カナヤマホールディングス様、荒山調教師、笹川騎手のトリオで、3日のJBCスプリントをファーンヒルで制したばかり。そんな勢いある陣営から新たな重賞ウイナーが誕生。

     今後については未定ということですが、荒山調教師は「体の割にはすごくタフな部分がある馬。まだまだ上でもやれる力は秘めているので、ダート三冠も狙っていけると思っています」と力を込めました。

     一方、5着のゴーバディについて吉井章騎手は「淡々としたいいペースで理想通り。勝ち馬を外に回してっていうイメージでしたが、逆に力でねじ伏せられました。(+14キロの馬体重に)間が空いたので、今日は余裕があったかもしれませんが、先を見据える意味では良かったかもしれません」とコメント。

     ポテンシャルの高さから陣営の期待度も非常に大きく、来年のダート三冠に向けて大事にじっくり育てている馬であることは公言してきました。この経験をバネに、さらに成長していく姿を楽しみにしています!



    <他陣営のコメント>

    2着 ポッドフェスタ 矢野貴之騎手
    「4コーナーで勝った馬に離されてしまいましたが、あそこで並べるくらいの手応えがあれば、かわしていた感じです。今日も走り切っていないし、ポテンシャルはなかなかのもの。距離は延びていいと思います」

    3着 ロウリュ 吉原寛人騎手
    「スタートは思ったより出ていかなかったですが、自分のリズムで最後はしっかり脚を使ってくれました。ポテンシャルはすごいと思いますよ。最後の直線で手前を替え切れなかったのは、トモの力がまだつききっていないのかな。跳びも大きいので、1700m、1800mになった時に逆転があればいいなと思います」

    4着 プロローク 藤田凌騎手
    「スイッチを入れるとムキになるし、スイッチを入れないとフワッとします。距離が延びたほうが良さそうだし、これから走ってくる馬だと思いますよ」

    5着 ゴーバディ 吉井章騎手
    コメントは同上

    6着 シャンスラード 西啓太騎手
    「砂をかぶっても問題はなかったですが、距離はもっと短いほうがいいかなと思いました。1600mでもやれる力はありますが、それならもうひとつ後ろの位置で、最後に脚を使う感じ。1400mのほうが強気に乗れますね」

    7着 ベイビーモンストル 本田正重騎手
    「今日は自分の走りはできたと思うので、今後に向けて、もっとキャリアを積んでいければ」

    8着 バーバリオン 安藤洋一騎手
    「一線級のメンバーと初めて戦って、自分の競馬ができないのは想定内。初めてもまれたし、思った以上に頑張ってくれたとは思います。距離は若干長いかもしれません」

    9着 ドキドキ 御神本訓史騎手
    「メンバーは強かったですが、スピードのある馬で、自分の競馬はできていると思います。距離はもっと短いほうが良さそう」

    10着 ヒュプシュ 岡村健司騎手
    「5着とも差はないので自己条件なら。癖もなく乗りやすく、素直な仔ですよ」

    11着 デンテブリランテ 藤本現暉騎手
    「いいポジションにつけられたので、無理をして下げずに、気分良くいこうと思いました。一発狙っていたので、あの位置で。先々は楽しみな馬ですよ」

    12着 カンノンハヤテ 張田昂騎手
    「流れに乗れず不発でした。もっとやれる馬だと思うので、また切り替えて頑張ります」

    13着 アイリーズ 山中悠希騎手
    「経験不足なところもありましたが、今回を生かして、成長していってもらえたらいいですね」

    14着 キングパッション 今野忠成騎手
    「いいモノは持っている馬ですが、装鞍所からテンションが上がっていました。競馬も集中していなかったです」

    15着 ユーロハートビート 野畑凌騎手
    「前目のポジションは欲しかったですが、スピードのある馬が多かったので。良い折り合いはついていましたが、コーナーでは置かれてしまいました。もう少し長い距離でも対応できそうなので、この先が楽しみです」

    16着 コンシール 中村尚平騎手
    「休み明けで+28キロ。今後に向けてもいい経験にはなったと思います」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    58 令7 ゼーロス 牡2 笹川 翼
    57 6 スマイルマンボ 牡2 矢野 貴之
    56 5 ダテノショウグン 牡2 御神本 訓史
    55 4 マンダリンヒーロー 牡2 矢野 貴之
    54 3 ノブレスノア 牡2 森 泰斗
    53 2 アランバローズ 牡2 左海 誠二
    52 令元 ゴールドビルダー 牡2 森 泰斗
    51 平30 ラプラス 牡2 矢野 貴之
    50 29 ハセノパイロ 牡2 本田 正重
    49 28 ミサイルマン 牡2 笹川 翼
    48 27 トロヴァオ 牡2 本田 正重
    47 26 ストゥディウム 牡2 石崎 駿
    46 25 ブラックヘブン 牡2 有年 淳
    45 24 ソルテ 牡2 金子 正彦
    44 23 ドラゴンシップ 牝2 御神本 訓史
    43 22 セルサス 牡2 石崎 駿
    42 21 ショウリュウ 牡2 的場 文男
    41 20 ナイキハイグレード 牡2 戸崎 圭太
    40 19 ヴァイタルシーズ 牡2 酒井 忍
    39 18 ロイヤルボス 牡2 内田 博幸
    38 17 アタゴハヤブサ 牡2 的場 文男
    37 16 トウケイファイヤー 牡2 有年 淳
    36 15 シルクビート 牡2 的場 文男
    35 14 スオウライデン 牡2 森下 博
    34 13 スオウリージェント 牡2 森下 博
    33 12 レオボストン 牡2 鷹見 浩
    32 11 イチコウキャプテン 牡2 藤村 和生
    31 10 ハイフレンドアトム 牡2 的場 文男
    30 9 ゴールドヘッド 牡2 的場 文男
    29 8 セイントサブリナ 牝2 張田 京
    28 7 バクシンマーチ 牡2 張田 京
    27 6 ジョージタイセイ 牡2 藤村 和生
    26 5 サブノトウショウ 牡2 秋吉 和美
    25 4 ブルーファミリー 牡2 的場 文男
    24 3 ナイキゴージャス 牡2 的場 文男
    23 2 フジノリニアー 牝2 野崎 武司
    22 平元 マスコツトキング 牡2 佐々木 竹見
    21 昭63 リバテイリツチ 牡2 鈴木 啓之
    20 62 ナスノダンデー 牡2 宮浦 正行
    19 61 ダイゴクランド 牡2 本間 光雄
    18 60 タカシマリーガル 牡2 宮浦 正行
    17 59 テイオーカン 牡2 的場 文男
    16 58 ブリージーラツド 牡2 松本 勉
    15 57 チユウオーリーガル 牡2 佐々木 洋一
    14 56 ホスピタリテイ 牡2 西川 栄二
    13 55 ステイード 牡2 高橋 三郎
    12 54 タガワテツオー 牡2 スチーブ・コーゼン
    11 53 マイリマンド 牡2 高橋 三郎
    10 52 リマンドタイコウ 牝2 高橋 三郎
    9 51 サンコーモンド 牡2 赤間 清松
    8 50 リツリンサカエ 牡2 宮浦 正行
    7 49 シタヤロープ 牡2 佐々木 竹見
    6 48 オロマツホース 牝2 桑島 孝春
    5 47 ハイセイコー 牡2 高橋 三郎
    4 46 パールナデイア 牡2 松浦 備
    3 45 フジプリンス 牡2 赤間 清松
    2 44 タマプチー 牡2 赤間 清松
    1 43 カミヤス 牡2 溝辺 正