重賞レース
第70回 大井記念(SI)
- 2025年5月21日(水)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要南関東所属のトップホースによって争われる、古馬中距離路線のSⅠ競走。第1回が施行されたのは昭和31年で、第58回(平成25年)までは2,400m、2,500m、2,600mの長距離コースを舞台に争われていましたが、第59回(平成26年)からは帝王賞と同じ2,000mのコースで施行されるようになりました。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はスタンド前の4コーナー付近で、400mほど先のゴールを一旦通過し、そのまま一周します。ダート競馬のチャンピオン・ディスタンスとされる距離のコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第70回 大井記念(SI)>
(5月13日現在)
■キリンジ
JRA&兵庫時代はジャパンダートダービー2着やJBCクラシック(佐賀)3着になるなど交流重賞で活躍。大井に移籍後は今年の金盃で6馬身差Vを飾り、初タイトルを獲得しました。
■キングストンボーイ
JRAでは21年の青葉賞でハナ差の2着となり、勲章は惜しくも逃しました。それ以降は芝とダートのオープンで好走。昨年12月に大井へ移籍し、勝島王冠を皮切りに重賞3連勝中です。
■ヒーローコール
22年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を受賞した実力馬です。2走前の報知オールスターCは逃げ切り勝ちを収め、念願の古馬タイトルを獲得しました。6つ目の重賞勝ちを狙います。
■マンダリンヒーロー
23年は地方馬初のアメリカ遠征を行い、サンタアニタダービーはハナ差の2着、ケンタッキーダービーにも出走。NARグランプリ特別表彰を受賞しました。今回は半年ぶりの実戦です。
■リベイクフルシティ
2歳時は無傷の4連勝でゴールドジュニアを制し、勲章を手にしました。3歳時はクラシックに挑戦するなど、幅広い距離で走り続けています。前走のブリリアントCは2着に逃げ粘りました。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第70回 大井記念(SI)>(5月19日現在)
調教追い切り動画はこちら
JRA時は23年のジャパンダートダービー2着や兵庫時はJBCクラシック(佐賀)3着など、交流重賞で活躍。そんな実力馬が今年から大井の一員になりました。1月の金盃は4コーナー手前で一気に先頭に立つと後続に6馬身差をつけ、初タイトルを獲得。それ以降は交流重賞の舞台で戦いました。渡邉和雄調教師は「跳びが大きいので、ダイオライト記念(5着)はビチャビチャの雨馬場が合わなかったし、川崎記念(4着)は小回りで力を出し切れませんでした。懸念していた左回りがダメではないということもわかりましたが、大井に戻るのはプラス。長い距離の方がいいですが、2000mも問題はないので、持ち味の爆発力のある走りを見せてほしいです」とコメント。
■キングストンボーイ
*大井 渡邉和雄 厩舎 セ7歳
*成績 21戦5勝2着3回
*重賞タイトル
ブリリアントカップ(SIII)(2025)
報知グランプリカップ(SIII)(2025)
勝島王冠(SII)(2024)
*詳細データ[ → ]
JRA時は21年のテレビ東京杯青葉賞でハナ差の2着など芝の舞台で活躍しました。昨年1月からダートに転向。12月に大井へ移籍後は、勝島王冠、報知グランプリC、ブリリアントCと重賞3連勝中です。前走からコンビを組む吉原寛人騎手は「追ってからの反応がピカイチで、ためた分はしっかり伸びてくれます。エンジンの違いも感じるし、すごい馬ですね」とニッコリ。渡邉和雄調教師は「心臓がむちゃくちゃいいです。一戦ごとに力をつけているし、交流重賞も意識している馬。課題はゲートですが、大井の2000mは1コーナーまでが長いので、もし出遅れたとしてもいい位置は取りやすいと思います」と話していました。
渡邉調教師は強力な3頭出し。先ほどもご紹介したキリンジとJRA時にマイルチャンピオンシップ南部杯3着だったキタノヴィジョンも送り出します。「(キタノヴィジョンも)一度使ってピリッとしています。天文学的数字にはなってしまいますが、3頭同着優勝を目指してほしいですね」と笑顔でした。■ヒーローコール
*浦和 小久保智 厩舎 牡5歳
*成績 26戦9勝2着5回
*重賞タイトル
報知オールスターカップ(SIII)(2025)
戸塚記念(SI)(2023)
黒潮盃(SII)(2023)
雲取賞(SIII)(2023)
鎌倉記念(SII)(2022)
*詳細データ[ → ]
5月17日に2100勝を達成した小久保智厩舎は3頭が出走します。その筆頭格はヒーローコール。浦和生え抜き馬で、22年の鎌倉記念を皮切りに通算タイトルは5勝。2走前の報知オールスターCは逃げ切り、念願の古馬重賞を制しました。前走のブリリアントCは7着で、巻き返しを図る一戦。「(前走は)中途半端な仕上がりになり、重賞は万全で臨まないと厳しいことを再確認しました。今回はしっかりと仕上がっているので、いい走りはしてくれると思います」と小久保調教師。鞍上は東京湾C(ケンシレインボー)で重賞初制覇を飾って勢いに乗る山中悠希騎手が初騎乗します。
なお、東京ダービー馬カイルについては「休み明けを一度使って、気力も動きも充実。馬は若いし、一発狙っています」。移籍後連対率パーフェクトのオピニオンリーダーについては「レースが上手になっているし、体質改善もうまくいったと思います。好勝負できる状態」と語りました。■ライトウォーリア
*川崎 内田勝義 厩舎 牡8歳
*成績 35戦9勝2着4回
*重賞タイトル
川崎記念(JpnI)(2024)
報知オールスターカップ(SIII)(2024)
勝島王冠(SII)(2022)
埼玉新聞栄冠賞(SIII)(2022)
*詳細データ[ → ]
JRA時はオープンを勝ち上がり、22年夏に川崎へ移籍。タイトルを獲得しながら、高みに向かってチャレンジし続けています。7歳になった昨年は飛躍の年となり、川崎記念でJpnⅠ初制覇。9月には川崎所属馬初の海外遠征を行い、コリアC4着でした。この年のNARグランプリ年度代表馬も受賞。連覇を狙った前走の川崎記念(8着)について内田勝義調教師は「出遅れが響いて、残念な結果でした。その後も問題なく調教は続けて、いい雰囲気で送り出せます。大井・2000mという条件も悪くはないし、うまく流れに乗っていければ。南関東同士なのでいい結果を出したいです」と力を込めました。今回はライアン・クアトロ騎手が初騎乗。手綱さばきに注目が集まります。
大井デビュー馬で、22年のゴールドジュニアは無傷の4連勝で制しました。1200mのタイトルホルダーですが、現在は1800mでも好走中です。前走のブリリアントCは2番手追走から3コーナーで先頭に立って押し切りを図りましたが、最後の直線でキングストンボーイにかわされ2着でした。「厳しいペースだったと思いますが、早めに上がっていって粘り強く走れたのは、力をつけている証だと思います」と宗形竹見調教師。その経験を生かし、今回は更なるパフォーマンスに期待が高まります。「2000mも許容範囲内。逃げにはこだわっていませんが、前目のポジションからリズムよく競馬ができれば、充実している今は大きく崩れないと思います」と楽しみにしていました。
*大井記念の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第70回 大井記念(SI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■サヨノネイチヤ 小林5/10稍 1000m-69.0秒 800m-52.8秒 600m-38.8秒 ■セイカメテオポリス 大井5/10稍 1000m-63.9秒 800m-50.7秒 600m-37.7秒 ■ナンセイホワイト 大井5/11良 1000m-66.9秒 800m-52.4秒 600m-37.7秒 ■ヒーローコール 浦和5/10重 800m-54.6秒 600m-38.9秒 ■ランリョウオー 浦和5/10重 800m-53.0秒 600m-38.6秒 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第70回 大井記念(SI)>
優勝インタビュー動画はこちら
5月21日は今年で70回目を迎えた伝統の一戦、大井記念(SⅠ)が行われました。南関東の古馬15頭が集結。重賞3連勝中のキングストンボーイ(単勝1.3倍)と金盃を制した後も交流重賞で好走してきたキリンジ(単勝4.2倍)に人気が集中しました。
ここで逃げ切りを決めたのは、単勝10.9倍の3番人気ライトウォーリア(川崎・内田勝義厩舎)。昨年のNARグランプリ年度代表馬を受賞した実力馬が、約1年1か月ぶりに勝利を飾りました。
初騎乗のライアン・クアトロ騎手を背に、1枠1番から好ダッシュで先頭へ。クアトロ騎手は「馬のことを知ろうと思って、先週、追い切りに乗りに行きました。大きいストライドを生かすために、前に行かせた方がいい馬だなぁと。後ろから脚をためるのは良くないと思いました。前に行ってこの馬のペースで進めることができれば、後ろの馬たちに大変な思いをさせることができると考えていたので、良いペースで逃げられました」とコメント。
3~4コーナーからキングストンボーイが一気に進出して並びかけましたが「(ライトウォーリアは)余力があったので、大丈夫だと思いました。スピードとパワーを兼ね備えた馬です」。
最後の直線は2頭の競り合いになりましたが、ライトウォーリアはしぶとく粘り、3/4馬身差をつけてゴール。勝ちタイムは2000m2分4秒4(やや重)。2着のキングストンボーイから4馬身遅れた3着は2番手から粘り込みを図ったオピニオンリーダーでした。
優勝したライトウォーリアはこれで5つ目のタイトルを獲得。昨年は川崎記念を制してJpnⅠホースとなり、川崎所属馬としては初めて海外にも遠征しました(コリアC・4着)。川崎記念以来となる久しぶりの勝利に陣営も歓喜。
内田勝義調教師は「JpnⅠを勝っている馬だから底力もあるし、8歳でも心身ともに若いです。前回は出遅れてレースをしていないし、それまでも流れに乗れずに負けていたので、スムーズな競馬をした時は強いですね。状態はずっと良かったので、結果が出てホッとしています」と胸をなでおろしました。
なお、クアトロ騎手は国内の重賞初勝利。「南関東の重賞勝ちを目指して何回も挑戦してきたので、今回は勝てて本当にうれしいです。騎乗する機会をくださった関係者の皆さまに感謝いたします」と笑顔でした。
<他陣営のコメント>
2着 キングストンボーイ 吉原寛人騎手
「スタートは想定通りです。前は、出てからの行き脚がもうちょっとあったので、その部分であの位置に収まりました。逃げに有利な馬場だったし、スローからのよーいドンは、ライトウォーリアに向きました。もっと攻めた乗り方もしたかったですが、2000mを意識しました。最後はだらけてしまったので、連戦の疲れもあったのかなと。馬はこれまでよく走ってくれています。3連勝がストップしたのは悲しいですが、力はある馬だし、負けたのはライトウォーリアで、この2頭が抜けていましたから……」
3着 オピニオンリーダー 矢野貴之騎手
「頑張っていますね。体重は変わっていないですが、ひと回り大きくなって、背中もしなやかに使えている感じです。すんなり2番手につけて、王道の競馬でよく粘っていますよ。いい競馬だったので、今後が楽しみです」
4着 ヴィアメント 本田正重騎手
「初めて乗ったので比べられませんが、調子は良さそうですね。少ししぶいですが、乗りやすい馬でした」
5着 リベイクフルシティ 和田譲治騎手
「スタートは出ましたが、外が速くて砂をかぶる感じ。ちょっと怯みながらになりましたが、促したらまたハミを取って、あの位置をキープできたことはとても良かったです。3、4コーナーでうまく外に出せて、しまいはいい感じで伸びてくれました」
6着 キタノヴィジョン 安藤洋一騎手
「もうちょっとペースが速くなるのかなと思いながら乗っていて、スタートはイメージより進まなかったので、この位置で。返し馬の感じで、急かしていいタイプではなさそうに思ったので、しまいを生かそうと思いました。今日は展開が向きませんでしたが、チャンスはありそうです。大井の外回りは合うし、もっと距離は長くても対応してくれそうです」
7着 ヒーローコール 山中悠希騎手
「自分でペースを作って競馬をした方が生きるかなと思いましたが、このメンバーで外枠でもあったので、行けませんでした。すいません」
8着 キリンジ 笹川翼騎手
「ペースが遅く、決め手はある方ではないので、流れが合わなかったです。展開が変われば。大井なら、もうちょっと長い距離がいいですね」
9着 ハデスキーパー 藤田凌騎手
「位置取りはすごく良かったですが、気の難しさを出しました。このクラス使っていけばチャンスはありそうです。もう少し短い方が良さそうですね」
10着 カイル 本橋孝太騎手
「考えられる中で、一番いいポジションをつけることはできましたが……」
11着 ミヤギザオウ 御神本訓史騎手
「気持ちが途中で切れてしまった感じですね」
12着 ジョエル 今野忠成騎手
「位置取りはイメージしていた通りですが、思っているよりもう一段階反応がなかったです。ズブさがでてきたのかな。まだまだ元気があって、馬の感じはいいですよ」
13着 マンダリンヒーロー 野畑凌騎手
「道中は進みづらいところがあって、終始気合をつけながら。4コーナーでひとつギアは上がりましたが、最後は止まってしまいました」
14着 ノースザワールド 山崎誠士騎手
「馬自体は乗りやすくて、すごく操作性はいいと思いました。(移籍初戦で)まだ慣れていない感じ。ダートも問題はなさそうです」
15着 グランデマーレ 本村直樹騎手
「馬は頑張っていますが、距離は長かったですね……」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 70 令7 ライトウォーリア 牡8 R.クアトロ 69 6 サヨノネイチヤ 牡5 西 啓太 68 5 セイカメテオポリス 牡5 吉原 寛人 67 4 ランリョウオー 牡4 本橋 孝太 66 3 ミューチャリー 牡5 御神本 訓史 65 2 ストライクイーグル 牡7 御神本 訓史 64 令元 モジアナフレイバー 牡4 繁田 健一 63 平30 リッカルド セ7 矢野 貴之 62 29 ウマノジョー 牡4 山本 聡哉 61 28 ケイアイレオーネ 牡6 的場 文男 60 27 プレティオラス 牡6 本橋 孝太 59 26 サミットストーン 牡6 石崎 駿 58 25 フォーティファイド 牡8 御神本 訓史 57 24 トーセンルーチェ 牡6 張田 京 56 23 マズルブラスト 牡9 戸崎 圭太 55 22 セレン 牡5 石崎 隆之 54 21 ライジングウェーブ 牡6 酒井 忍 53 20 コウエイノホシ 牡5 坂井 英光 52 19 マズルブラスト 牡5 張田 京 51 18 エイシンチャンプ 牡6 内田 博幸 50 17 ケージーチカラ 牡5 的場 文男 49 16 サンデーバニヤン 牡4 鷹見 浩 48 15 ネームヴァリュー 牝5 石崎 隆之 47 14 ゴールドマイニング 牡5 一ノ瀬 亨 46 13 ドラールアラビアン 牡6 的場 文男 45 12 イナリコンコルド 牡5 内田 博幸 44 11 ゴールドヘッド 牡4 的場 文男 43 10 カワノスパート 牡5 的場 文男 42 9 アブクマポーロ 牡5 石崎 隆之 41 8 パルブライト 牝4 石崎 隆之 40 7 ホウエイコスモス 牡4 高橋 三郎 39 6 ノーブルウイナー 牡6 佐々木 洋一 38 5 ハシルショウグン 牡5 的場 文男 37 4 ハシルショウグン 牡4 的場 文男 36 3 アーデルジーク 牡4 鈴木 啓之 35 2 ダイコウガルダン 牡5 高橋 三郎 34 平元 アラナスモンタ 牡5 高橋 三郎 33 昭63 チヤンピオンスター 牡4 桑島 孝春 32 62 ダツシユホウシヨウ 牡4 的場 文男 31 61 テツノカチドキ 牡6 佐々木 竹見 30 60 テツノカチドキ 牡5 佐々木 竹見 29 59 ポートテンユウ 牡5 西川 栄二 28 58 ミサキネバアー 牡4 的場 文男 27 57 フルイチエース 牡4 石川 綱夫 26 56 タイムリーヒツト 牡4 高橋 三郎 25 55 カツアール 牡4 高橋 三郎 24 54 グランドカイザー 牡5 高橋 三郎 23 53 ホープランサー 牡4 佐々木 忠昭 22 52 アグネスチカラ 牡5 高柳 恒男 21 51 チユウオキヤプテン 牡5 赤間 清松 20 50 マルイチダイオー 牡4 角田 次男 19 49 ジユラク 牡5 佐々木 竹見 18 48 マルイチキング 牡4 角田 次男 17 47 フジズイコウ 牡5 岡部 正道 16 46 ロイヤルワラビ 牡4 佐々木 竹見 15 45 アポスピード 牡4 高橋 三郎 14 44 ヨシミジユニアー 牡5 松浦 備 13 43 ヤシマナシヨナル 牡4 渥美 忠男 12 42 アオイライコー 牡7 渥美 忠男 11 41 ブラツクメイジ 牡5 高橋 三郎 10 40 オーシヤチ 牡5 岡部 盛雄 9 39 コクユウ 牡4 宮下 紀英 8 38 ユキロウ 牡5 宮下 哲朗 7 37 ミナトフブキ 牡5 佐々木 竹見 6 36 ダイニコトブキ 牡6 須田 茂 5 35 エータイム 牡5 佐々木 國廣 4 34 ユウセイ 牡5 鈴木 冨士雄 3 33 オートネ 牡5 須田 茂 2 32 ケンチカラ 牡5 小筆 昌 1 31 ブゼントシユキ 牡5 荒山 徳一