重賞レース

第17回 JBCスプリント(JpnI)

  • 2017年11月3日(金)
  • 16:25発走
第17回優勝馬:ニシケンモノノフ号

「ダート競馬の祭典」JBCの短距離部門です。JBCクラシック同様、JRA所属馬が過去16戦を15勝と圧倒する中、地方勢で唯一の優勝を果たしたのが、2007年、地元TCK所属のフジノウェーブでした。今年はフジノウェーブに続くTCKのヒーローは現れるのか?注目のレースです。
<上位5頭のうち南関東所属最先着馬2頭にゴールドカップの優先出走権を付与>

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    <第17回 JBCスプリント(JpnI)>

    コパノリッキー
    JBCクラシックとフェブラリーSを連覇するなど、ダート界のスターホース。JBCは4年連続の出走ですが、今年はスプリント路線に初出走します。森泰斗騎手が騎乗することも報じられていますが、どうエスコートをするのか非常に楽しみです。

    コーリンベリー
    2年前のJBCスプリントは血気盛んな牡馬たちを抑えて、牝馬で初優勝。前走の東京盃は骨折休養で約8か月ぶりの実戦でしたが、勝ち馬から0.5秒差の6着。一度使ったことで、どのくらいの変わり身を見せるのか、復活を待ち望む人も多いでしょう。

    スノードラゴン
    芦毛のルックスが愛らしい人気実力ピカイチのスノードラゴンが大井競馬場に初登場。3年前のスプリンターズSの覇者。芝を中心に走っていますが、ダートグレード競走では高いレベルで安定しています。末脚発揮し、どんな走りを見せるでしょう か?!

    キタサンミカヅキ
    中央6勝の成績で南関東入りすると、アフター5スター賞と東京盃まで優勝して、一気にダートグレード競走ウィナーに!どんな競馬でもできるセンスの高い馬だそうですが、ためていった方がより末脚を発揮できるそう。古巣・中央勢に立ち向かいます。

    ブルドッグボス
    中央時代に7勝を挙げている実力馬ですが、重賞&ダートグレード競走は未勝利で、南関東へ移籍。3走前に、クラスターカップを制して念願の重賞&ダートグレード競走制覇を飾りました。中央時代にコンビを組んだことのある内田博幸騎手が騎乗予定。

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    <第17回 JBCスプリント(JpnI)>

    (11月1日現在)

    調教インタビュー動画・調教追い切り動画はこちら

    ■キタサンミカヅキ
    *船橋 佐藤賢二 厩舎 牡7歳
    *成績 43戦8勝2着8回
    *重賞タイトル
     東京盃(JpnII)(2017)
     アフター5スター賞(SIII)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央6勝の実績で南関東入りすると、南関東移籍初戦のアフター5スター賞を制し、続く東京盃も優勝して、一気にダートグレード競走ウィナーの仲間入りを果たしました。

     レースセンスの高い馬で、行かせようと思えば行ける脚はあるそうですが、ためていった方が、より末脚が発揮できるタイプ。この2戦とも道中無理をせずにじっくり脚をためていきながら、3~4コーナーで進出すると、最後の直線では確実に弾けました。

     スローペースになっても、前に行っている馬たちを差し切る強靭な末脚。このJBCスプリントという大舞台でどのくらい発揮されるのか楽しみです。

     東京盃後もダメージはなく、ここまで予定通りのメニューを順調にこなしてきたそうです。一週前追い切りでみっちりいった分、最終追い切りは無理をさせない内容でしたが、それでも軽快に馬場を駆け抜けました。

     「動かせばどこまでも伸びていきそうで、道中の動きも追ってからの反応もとてもよかったですし、恥ずかしい競馬はしないと思っています。一戦ごとに変わってきて、最初は硬い印象でしたが硬さが抜けてきた分、馬自身も走りやすくなっている感じです。

     いい意味でうるささが出てきて、中央時代もそういう馬だったと聞いているので本来の感じに戻ってきたのでしょうね」と、調教パートナーの米谷康秀調教師補佐。

     担当している高橋栄喜厩務員のお話しでも、「前走よりも楽な動きで走っていますね」と好感触。

     先日行われた秋の天皇賞では、北島三郎オーナーのキタサンブラックが優勝しました。騎手時代から30年以上の付き合いでお世話になっているという佐藤調教師も応援に駆けつけて口取り写真に収まっていたそうです。

     「北島先生から、『この勢いで今度は(キタサンミカヅキが)勝ってくれ』って激励して頂いたし頑張らないと。前走を考えてもここは楽しみだし、キタサンブラックの勢いを借りてJBCを勝ちたいね。いい状態で送り出せるしここは楽しみにしている」(佐藤調教師)。

    ■ブルドッグボス
    *浦和 小久保智 厩舎 牡5歳
    *成績 23戦8勝2着6回
    *重賞タイトル
     クラスターカップ(JpnIII)(2017)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央時代は7勝を挙げて、ダートグレード競走ではもう一歩のところで涙を呑んでいましたが実績は抜群。鳴り物入りで南関東へ移籍以降も高いレベルで走り続け、3走前のクラスターカップでは3番手からの差し切り勝ちで、レコードタイムを叩き出しました(盛岡1200m1分8秒8・やや重)。念願の重賞ウィナーに!!!

     しかし、その後のオーバルスプリントはスタートで大きく躓き、それでも3、4番手に取りついていきましたが、脚を使った分なのか伸び切れずに3着。前走の東京盃は中団前につけ、3~4コーナーでは持ったままの抜群の手応えで上がっていきましたが、抜け出すと遊ぶ面を見せ、最後は惜しくもキタサンミカヅキに大外から差し切られました。

     この中間も順調に進めてきたそうで、最終追い切りも無事に終えたそうです。

     調教パートナーの橋本直哉騎手に聞いてみると、「いい意味で平行線だと思います。暑かった時期よりも、今は気持ちも出てきて元気もありますね。野田トレセンでは大人しいですが、浦和競馬場に連れてくると気合いが入って、オンオフの切り替えはやっぱりすごいです。パワーもピカイチですね」とのこと。

     今年の春に入厩以降から、このJBCスプリントを目標に置いて仕上げられてきました。「迫力が違うよね。こういう馬がG1に出るんだなぁって見せつけられている感じ(苦笑)」と、これまで数多くの南関東重賞ウィナーを誕生させてきた橋本幸逸厩務員が言っていたことを思い出します。

     「前走を振り返ってみても、中央馬が入ったレースで、馬なりで4コーナーを回るのってなかなかできないことだと思うよ。逆に余裕がありすぎて最後に頭をあげてしまったけど、一回抜いてしまった力はなかなか入らないから。1分12秒2(良)で走っているけど、時計はもう1秒はつめられると思う。ここは勝ちたい」(小久保智調教師)。

     今回は中央時代に騎乗経験があり、大井を知り尽くしている内田博幸騎手が手綱を取ることになりました。現在のブルドッグボスのどんな一面を引き出すのかも非常に楽しみです。

    ■スアデラ
    *船橋 佐藤裕太 厩舎 牝4歳
    *成績 15戦6勝2着2回
    *重賞タイトル
     習志野きらっとスプリント(SIII)(2016)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     南関東生え抜き馬。2歳、3歳時は能力の高さで距離もこなしてきましたが、今年に入ってから持ち前のスピードを生かせる短距離戦線に転向すると、その素質が一気に開花。

     3走前の習志野きらっとスプリントは、スタートから抜群のスピードを見せてそのまま押し切りました。途上であったとは言えのちのクラスターカップ覇者のブルドッグボスを6馬身ぶっち切って優勝しましたが、なかなかできる芸当ではありません。スアデラのスピード能力をまざまざと見せつけました。

     それ以降、アフター5スター賞では状態がよすぎたことで力みが生じたことや、スタートで遅れたことでテンに脚を使い伸び切れずに5着に終わり、前走の東京盃は好スタートを切って5、6番手を追走していくも、展開が合わずに勝負所では窮屈になってしまい8着に終わりました。しかし、ともに力を発揮できていない中で、優勝馬から1秒以内。

     今回は大井1200mでより好成績を挙げているという高知の赤岡修次騎手が初めて手綱を取ることになりました。スアデラの持ち味をどう発揮させるのでしょうか。

     最終追い切りではやりすぎないように無理をさせない内容でしたが、調教パートナーの西村栄喜騎手を背にして軽快な走りを見せて好調を伺わせました。

     「行き過ぎない内容は予定通りで、いい感じにきているので状態は問題ないと思っています。前向きですが落ち着いていていいテンションは保てているし、息遣いもいいですね。

     若い頃に比べると、キャンターを乗っている時のフットワークがポンポンと出ていて、前に進んでいく体の使い方がリズムよくてとてもいいです。言葉では伝えづらいですが、上のクラスにいる馬だなぁって改めて感じます」(西村騎手)。

     ナイキマドリードなども手掛けている担当の舟山浩厩務員のお話しでは、雰囲気は変わらずいいそうで、カイバもよく食べて実にもなっているそうです。それだけ健康体でもあるのでしょう。

     ここ2戦の走りからももっと走れていいと関係者も言っているだけに、今回は自分の力を出し切れるような悔いのない走りをして欲しいと思います。

     「南関東生え抜き馬でこういうレースに送り出せるのはとてもうれしいです。スアデラが気持ちよくリズムよく走ってくれれば……。状態もいいですし、勝つつもりで送り出します」(佐藤裕太調教師)。

    <中央馬の顔ぶれ>

    ■コパノリッキー
    *JRA 村山明 厩舎 牡7歳
    *成績 30戦15勝2着2回
    *重賞タイトル
     マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)(2016・2017)
     かしわ記念(JpnI)(2014・2016・2017)
     帝王賞(JpnI)(2016)
     JBCクラシック(JpnI)(2014・2015)
     フェブラリーS(GI)(2014・2015)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     JBCクラシックとフェブラリーSを連覇するなど、ダート界のスターホース。JBCは4年連続の出走ですが、今年はスプリント路線に初出走。森泰斗騎手のエスコートが楽しみです。

    ■コーリンベリー
    *JRA 小野次郎 厩舎 牝6歳
    *成績 25戦8勝2着4回
    *重賞タイトル
     東京スプリント(JpnIII)(2016)
     JBCスプリント(JpnI)(2015)
     かきつばた記念(JpnIII)(2015)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     2年前のJBCスプリントは牝馬で初優勝。前走の東京盃は骨折休養で約8か月ぶりの実戦でしたが、勝ち馬から0.5秒差の6着でした。一度使ったことでの変わり身に期待。

    ■スノードラゴン
    *JRA 高木登 厩舎 牡9歳
    *成績 51戦8勝2着12回
    *重賞タイトル
     スプリンターズS(GI)(2014)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     芦毛のルックスが愛らしい9歳馬。3年前のスプリンターズSの覇者ですが、北海道スプリントカップは3年連続出走し、2着、3着、3着。末脚身上。大井コースは初。

    ■ドリームバレンチノ
    *JRA 加用正 厩舎 牡10歳
    *成績 53戦12勝2着11回
    *重賞タイトル
     東京盃(JpnII)(2016)
     JBCスプリント(JpnI)(2014)
     兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)(2013)
     シルクロードS(GIII)(2013)
     函館スプリントS(GIII)(2012)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     2014年JBCスプリント(盛岡)覇者も今年10歳。昨年の東京盃以降勝ち星からは遠ざかっていますが、年齢を感じさせない肉体と精神力で、上位に入る走りを見せています。

    ■ニシケンモノノフ
    *JRA 庄野靖志 厩舎 牡6歳
    *成績 36戦11勝2着7回
    *重賞タイトル
     北海道スプリントカップ(JpnIII)(2017)
     兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)(2016)
     兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)(2013)
     イノセントカップ(H3)(2013)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     北海道から中央へ移籍以降も息の長い活躍で、幅のある脚質を見せています。父のメイショウボーラーはダートと芝で大活躍し、2005年JBCスプリント(名古屋)は4着でした。

    ■ネロ
    *JRA 森秀行 厩舎 牡6歳
    *成績 35戦7勝2着8回
    *重賞タイトル
     京阪杯(GIII)(2016)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中央芝の重賞ウィナー。久しぶりのダート戦で、大井競馬場に初登場。キーンランドカップ(8着)の手綱を取った中野省吾騎手が再び騎乗。省吾マジック炸裂なるのか注目です。

    ■ノボバカラ
    *JRA 天間昭一 厩舎 牡5歳
    *成績 28戦7勝2着5回
    *重賞タイトル
     カペラS(GIII)(2016)
     プロキオンS(GIII)(2016)
     かきつばた記念(JpnIII)(2016)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     先行力を生かしダート短距離戦を中心に好走。今回は2007年JBCスプリントをフジノウェーブとのコンビで制した御神本訓史騎手が初騎乗。どんな一面を引き出すのでしょう⁈

    *JBCスプリントの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第17回 JBCスプリント(JpnI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■キタサンミカヅキ
    船橋10/30右不 1200m-83.3秒 1000m-65.1秒 800m-50.6秒 600m-37.5秒 末強めに
    ■ブルドッグボス
    浦和10/30本馬場重 1000m-64.7秒 800m-50.6秒 600m-37.5秒 G前強
    ■スアデラ
    船橋10/30右不 1000m-67.8秒 800m-49.7秒 600m-35.9秒 馬なり
    ■コパノリッキー
    栗東10/30CW不 1200m-85.8秒 1000m-68.1秒 800m-52.0秒 600m-37.5秒 200m-12.6秒 強めに
    ■コーリンベリー
    美浦10/31D良 1000m-64.6秒 800m-51.0秒 600m-38.2秒 200m-12.2秒 馬なり
    ■スノードラゴン
    美浦10/31坂路 800m-53.0秒 600m-38.6秒 200m-12.3秒 G前強
    ■ドリームバレンチノ
    栗東10/30坂路 800m-56.5秒 600m-41.7秒 200m-12.2秒 馬なり
    ■ニシケンモノノフ
    栗東10/31坂路 800m-52.6秒 600m-38.4秒 200m-12.4秒
    ■ネロ
    栗東10/31坂路 800m-48.8秒 600m-37.3秒 200m-13.4秒
    ■ノボバカラ
    美浦10/31W稍 1000m-67.9秒 800m-52.3秒 600m-38.6秒 200m-13.5秒 強めに
  • 高橋華代子のレースレポート

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    <第17回 JBCスプリント(JpnI)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     昨年の川崎競馬場で行われたJBCスプリントは、大井、南関東、地方競馬の総大将でもあるソルテが挑戦して6着(2番人気)。結果としては非常に残念でしたが、たくさんの夢や感動を与えてくれました。あの興奮から、ちょうど1年……。

     今年、JBCスプリントが行われる直前のJBCレディスクラシックで、大井のララベルが優勝。地方競馬ファンとしては熱気冷めやらぬ状態の中、JBCスプリントの熱戦が始まりました。

     1番人気に推されていたのは、森泰斗騎手が初騎乗となるダート界のスターホース、コパノリッキー。JBCクラシックは2勝していますが、スプリントは初挑戦。2番人気はダートグレード競走での安定感が光る横山典弘騎手騎乗のニシケンモノノフ。

     前哨戦の東京盃1着のキタサンミカヅキ(4番人気)と2着のブルドッグボス(3番人気)が満を持して参戦してきたことも、地方競馬ファンにとっては頼もしいものになりました。元々は中央で走っていた馬たちですが、現在は南関東の一員となり、古巣・中央勢を相手にこの大一番で力が入ります。

     レースは、2年前の覇者コーリンベリーが一気に先頭に立っていくと、2番手外には中野省吾騎手が手綱を取ったネロ、ニシケンモノノフは3、4番手を追走。スタートでダッシュがつかずに後方にいたコパノリッキーが、3コーナー手前で一気に先団に押し上げていきました。

     最後の直線に入ると、コーリンベリーが粘りながらも、中野騎手のネロと森騎手のコパノリッキーがわずがに先頭へ。そこへ前が狭くなったニシケンモノノフが内をつき、一瞬のうちに抜き去ったところがゴールでした。着差以上の強さ。勝ちタイムは1200m1分11秒4(重)。

     「スピードはある馬なので行けたら行こうと思っていたのですが、早い馬たちもいたので、行く気で行って、まだ来るようなら行かせようと。イメージ通りの競馬になりました。

     (最後の直線では)狙った進路があるようでないような感じで狭くなってしまい、馬も躊躇していましたが、あそこで内に切り替えてよかったですね。(切り替えたら)すごくいいフットワークに戻ってくれたのでよかったです」(横山騎手)。

     着順を整理すると、優勝したのはニシケンモノノフで、2着にコパノリッキー、3着は中団後方から追い込んできたブルドッグボス、4着がネロ。この上位4頭がタイム差なしで、アタマ、アタマ、クビの大激戦。ブルドッグボスと後方から追い込んできて5着に入ったキタサンミカヅキの上がりは、ともに36秒2の最速。

     今年のJBCスプリントは2着から5着までに南関馬と南関騎手が入る結果でした。最近のJBCは南関勢が多く上位をにぎわすことは少なかっただけに、勝利を逃したことは本当に残念ですが、今後もこういう舞台での活躍が続いていって欲しいと願いたいです。

     さて、優勝したニシケンモノノフは北海道からデビューし、2歳秋から中央競馬へ移籍。兵庫ジュニアグランプリ優勝を皮切りに、コツコツと走り続けてきました。特に昨年に入ってからは安定した成績を収め、一度も掲示板を外していません。その先に、JBCスプリントというビッグタイトルが待っていました……。

     「6歳ですがタフな馬で元気いっぱいです。来年もさらに楽しみだと思いますよ。真面目な馬で本当に頭が下がりますね。楽しい競馬をさせてくれました」と、横山騎手はレース後に愛馬の頑張りをねぎらっていました。



    <他陣営のコメント>

    2着 コパノリッキー 森泰斗騎手
    「1馬身くらいの遅れは想定内と言われていたのですが、スタートがもっとうまく切れていれば結果も違ったと思います。1200mは初めてだったので、道中の流れもこれまでとは違うので戸惑っていたかもしれません。チャンスを頂いたのに本当に残念です」

    3着 ブルドッグボス 内田博幸騎手
    「もう少し前で競馬をさせたかったですね。それでも差のない走りをしているし頑張っています」

    4着 ネロ 中野省吾騎手
    「前走よりも状態はよく感じたので、今日は自信を持って積極的に運べたのもよかったです。最初にもう少し楽に位置を取れていればまた違ったと思うんですが、それでも自分の競馬はできました。ダートも大丈夫ですね」

    5着 キタサンミカヅキ 繁田健一騎手
    「リズムは悪くなかったですが、前が壁になっていたので、もっとスムーズなポジションが理想的でした。最後思っていたよりも止まってしまったのはそういう面もあったと思います。あとはもう少し流れてくれた方がよかったですね。残念です」

    6着 コーリンベリー 松山弘平騎手
    「プレッシャーがきつくてもう少し楽に行けていれば違ったと思います」

    7着 スノードラゴン 大野拓弥騎手
    「道中の感じはよかったですが、直線で手前を替え切れませんでした。9歳ですが馬は柔らかいし闘志もあります」

    8着 スアデラ 赤岡修次騎手
    「スタートは出ましたがスタート直後にトモを滑らせた分、中団からの競馬になってしまいました。滑らずに前々で競馬をしていたらまた違う結果だったと思います。悔しいです」

    9着 ドリームバレンチノ 岩田康誠騎手
    「脚は使って伸びていますが、前が止まらなかったですね」

    10着 プリサイスキング 達城龍次騎手
    「(他馬の影響で)あの位置になりましたが、このメンバーとでももっと前につける脚はあります。収穫はあったレースですし、力のある馬なので今後に生かしていきたいです」

    11着 アンサンブルライフ 真島大輔騎手
    「前に馬を置いて内でためられればよかったんですが、外だったのでもっと我慢をさせたかったです」

    12着 ノボバカラ
    3、4番手から進めていくも徐々に後退。

    13着 セトノプロミス
    中団後方から追走していき、そのまま伸び切れず。

    14着 メジャーアスリート 高橋哲也騎手
    「この馬なりには頑張っているのですが……」

    15着 シゲルカガ 山崎誠士騎手
    「ある程度は先行できたんですが……」

    16着 ゴーディー 的場文男騎手
    「逃げたかったけど逃げられなかった。寒い時期より夏場のほうがいい感じだね」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    17 平29 ニシケンモノノフ 牡6 横山 典弘
    16 28 ダノンレジェンド 牡6 M.デムーロ
    15 27 コーリンベリー 牝4 松山 弘平
    14 26 ドリームバレンチノ 牡7 岩田 康誠
    13 25 エスポワールシチー 牡8 後藤 浩輝
    12 24 タイセイレジェンド 牡5 内田 博幸
    11 23 スーニ 牡5 川田 将雅
    10 22 サマーウインド 牡5 藤岡 佑介
    9 21 スーニ 牡3 川田 将雅
    8 20 バンブーエール 牡5 松岡 正海
    7 19 フジノウェーブ 牡5 御神本 訓史
    6 18 ブルーコンコルド 牡6 幸 英明
    5 17 ブルーコンコルド 牡5 幸 英明