重賞レース
第15回 勝島王冠(SII)
- 2023年12月7日(木)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要レース名はTCKの所在地(品川区勝島)に由来します。年末に行われる「東京大賞典」のトライアルレースとして2009年に準重賞から重賞となり、さらに2018年からはグレードが「SIII」から「SII」に格上げされました。年末の大一番を目指す南関東の有力馬がひしめく、ハイレベルで注目度の高いレースです。
<優勝馬に東京大賞典の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第15回 勝島王冠(SII)>
(11月29日現在)
■カジノフォンテン
2021年の川崎記念とかしわ記念を優勝し、NARグランプリダートグレード競走特別賞を受賞。実績ナンバー1のJpnⅠホースが、2年7か月ぶりのVを目指します。
■スワーヴアラミス
JRAでは3つの重賞を制した実力馬です。正攻法の競馬で真っ向勝負に挑んだ前走の日本テレビ盃は、ウシュバテソーロから0秒8差の3着。能力の高さを見せました。
■ランリョウオー
ここ3戦は僅差の2着と惜しい競馬が続いています。大井・1800mで行われた2021年の雲取賞と今年のブリリアントCを優勝。相性のいい舞台で重賞5勝目を狙います。
■ギガキング
前走のフリオーソレジェンドCなど左回りの重賞6勝。勝島王冠と同じ条件となる今年のブリリアントCは0秒1差の5着でした。右回りの走りに注目が集まります。
■ライトウォーリア
JRAから移籍し、昨年の埼玉新聞栄冠賞と勝島王冠を連勝。それ以降の白星はありませんが、5戦中4戦がダートグレード競走に出走し、強い馬たちと戦っています。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第15回 勝島王冠(SII)>(12月5日現在)
調教追い切り動画はこちら
■スワーヴアラミス
*大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡8歳
*成績 44戦10勝2着9回
*重賞タイトル
東海テレビ杯東海S(GII)(2022)
エルムS(GIII)(2021)
マーチS(GIII)(2020)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]JRAでは1700mから1800mで重賞3勝している実績馬。昨年10月の富士見オープンで南関東移籍初戦Vを飾ってから勝ち星はありませんが、高いレベルでの安定した走りが光ります。今年は7戦走り、2着4回3着2回。最近は中団から後方での競馬が続いていましたが、前走の日本テレビ盃は強豪を相手に2番手追走から粘り込み3着でした。荒山勝徳調教師は「泰斗(森騎手)にこれまでとは違う競馬をして欲しいとお願いをしました。頑張ってくれたと思います。前走後は牧場での調整をして10日前に入厩。今回の方が体の中からグッとくるハリはあると思います。8歳ですが、馬は元気。南関東でもタイトルを取らせてあげたいです」と話していました。
■ライトウォーリア
JRAではオープン勝ち、昨年夏から南関東に移籍しました。外3番手を追走した昨年の勝島王冠は、直線で抜け出すと2馬身差V。埼玉新聞栄冠賞に続き2連勝を飾りました。その後は5戦走り、ダートグレード競走4戦にチャレンジ。東京大賞典(5着)、川崎記念(5着)、帝王賞(6着)、白山大賞典(5着)と、いずれも地方馬最先着でした。内田勝義厩舎の外厩舎馬としてミッドウェイファームで調教を積んでいる馬で、ここに向けも順調に進めてきたそうです「予定通りのローテーション。南関東同士だし結果は出したいですね」(内田調教師)。今回は2枠4番に入りました。スムーズな走りの方がよりいい馬だけに、戦い方にも注目が集まります。
■ギガキング
*船橋 稲益貴弘 厩舎 牡5歳
*成績 29戦12勝2着3回
*重賞タイトル
フリオーソレジェンドカップ(SIII)(2023)
報知グランプリカップ(SIII)(2022・2023)
ダービーグランプリ(M1)(2021)
東京湾カップ(SII)(2021)
南部駒賞(M1)(2020)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]重賞は左回りで6勝。前走の第1回フリオーソレジェンドCは外を回される厳しい展開でしたが、スローペースを一気の差し切りで決めました。その後は9月の日本テレビ盃への出走を予定していましたが、目の外傷により自重。牧場に移動後もトレーニングは続け、10月上旬に帰厩後も意欲的に乗り込んできました。「目の保護のためにパシュファイヤーをつけていたら、怪我の功名というか集中力も増しているので、レースでもつける予定です。距離や時計のかかる馬場は得意としている舞台なので、課題の右回りもこなして欲しいです」(稲益貴弘調教師)。なお、同じ条件で行われた4月のブリリアントCは、優勝したランリョウオーから0秒1差の5着でした。
■ランリョウオー
*浦和 小久保智 厩舎 牡5歳
*成績 26戦11勝2着6回
*重賞タイトル
ブリリアントカップ(SIII)(2023)
東京記念(SI)(2022)
大井記念(SI)(2022)
雲取賞(SIII)(2021)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]この秋は3戦連続で2着。東京記念と埼玉新聞栄冠賞は逃げ粘りましたが惜しくもかわされ、3番手から進めた前走のマイルグランプリは久しぶりのマイル戦でしたが食い下がりました。レース後はいつものように牧場での調教を積み、10日前に野田トレセンに帰厩しました。「(外馬場の砂の入れ替えにより内馬場での調整ですが)ストレスはあるかなぁという感じはありますね。大外枠(8枠16番)に入りましたが、どの枠でもいいとは思っていました。行かないと結果は出ていないので、前々の競馬はさせたいです」(小久保智調教師)。これまでの重賞4勝は全て大井コースです。なお、同厩からは昨年の東京ダービー馬カイルも出走します。
JRA時代はオープンを優勝。今年1月から南関東に移籍すると、7戦いずれも掲示板を外さない安定した走りが続いています。前走のマイルグランプリは3着。「乗り方の難しい馬で、もまれないスムーズな競馬では終いが甘くなるし、砂をかぶると嫌がって下がってしまいます。前走も嫌気を差しても伸びてきたので、力はありますね」と坂井英光調教師は振り返っていました。今回は「マイルがベストの馬だとは思いますが、1800mも許容範囲内。状態はうちに来てから一番なので、噛み合えばチャンスはあります」とコメント。なお、同厩からは11戦9勝2着2回のサヨノネイチヤも参戦します。詳細はTCK公式lineアカウントで書かせて頂いたので併せてご覧ください!
*勝島王冠の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第15回 勝島王冠(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■スワーヴアラミス 小林12/2左良 800m-52.5 秒 600m-37.0 秒 ■ライトウォーリア 牧場12/2坂路 600m-37.8 秒 200m-12.1秒 ■ギガキング 船橋12/3良 1000m-64.4 秒 800m-49.8 秒 600m-37.4 秒 ■ランリョウオー 浦和12/1良 1000m-62.4秒 800m-49.2秒 600m-36.6秒 ■デュードヴァン 小林12/2良 1200m-84.6 秒 1000m-67.0 秒 800m-50.1 秒 600m-36.6 秒 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第15回 勝島王冠(SII)>
優勝インタビュー動画はこちら
南関東3歳以上が集まった勝島王冠(SⅡ)は、JpnⅠ2勝馬カジノフォンテンをはじめ、昨年の覇者ライトウォーリア、JRA重賞3勝馬スワーヴアラミス。さらには、ランリョウオーやギガキングら重賞活躍馬たちがズラリと勢ぞろいしました。
B1から挑戦した5番人気サヨノネイチヤ(大井・坂井英光厩舎<小林>)が5連勝で重賞初制覇。これで通算成績12戦10勝2着2回とし、この路線に新星が誕生しました。
レースを振り返ると、スタート直後に寄られて挟まったことで、いつもより後ろの9番手を追走。デビューからコンビを組む西啓太騎手は「どこからでも競馬はできると思っていました。まだ真面目に走っていないので、馬がゴチャゴチャしていた方がいい意味でハミを取ってファイトしてくれて、逆に集中していました」とコメント。
3~4コーナーで外から先団に上がり、最後の直線では2番手追走から先頭に立って粘り込んだライトウォーリアをゴール寸前で差し切りました。勝ちタイムは1800m1分54秒2(良)。ハナ差の2着がライトウォーリア。そこから2馬身差の3着がロードレガリスでした。
サヨノネイチヤは3歳4月デビュー。成長が遅く、レース後も疲れが出やすいことから、間隔を空けながらゆったりとしたローテーションが組まれてきました。さらに、調教では気の難しさもあり、坂井調教師から指名のあった西騎手が調教から乗り続けてきました。
西騎手は「調教はヤンチャでかなり苦労していますが、レースでは強い馬がいればいるほど頑張るタイプです。今までの過程があるので、重賞を勝つことができたのはむちゃくちゃうれしいです。良くも悪くも相手なり。今日は集中して真面目に走り切ったかなという感じはありますが、1頭ではふらついていたので、まだまだ伸びしろがあると思います」と笑顔。
今回は斤量差があったとは言え、このメンバーの中にいきなり入っての重賞初挑戦Vは、なかなかできることではありません。
「心肺機能が高いし、レースで最後に追いかける時の脚はすごいものがありますね。王道の競馬で、力でねじ伏せてくれました。今日の内容からもダートグレード競走を意識したい馬です」(坂井調教師)。
この後は放牧休養に入り、4月9日のブリリアントカップ、5月15日の大井記念、6月26日の帝王賞を視野に入れていきたいそうです。未知の魅力にあふれた大井生え抜き馬が登場しましたね。
<他陣営のコメント>
2着 ライトウォーリア 矢野貴之騎手
「位置取りが激しくなったぶん、前半ちょっと(ハミを)噛んでいる感じはありましたが、最後までよく踏ん張っています。運の差で負けました……。馬はよく頑張っていると思います」
3着 ロードレガリス 落合玄太騎手
「勢いはありましたが、並んでもう一回内から伸びられた時にきつくなってしまいました。並んでからスッとかわせれば違ったかもしれません。休み明けにしては力を出してくれました」
4着 デュードヴァン 御神本訓史騎手
「距離の不安はありましたが、うまく立ち回れました。デキもすごく良かったので、この馬の競馬はできました。距離はギリ長いですね。1600mまでかなとは思いますが、ちゃんと走ってくれました」
5着 スワーヴアラミス 森泰斗騎手
「乗せて頂くのは2回目ですが、右回りはもたれて走るので、左回りに比べると良くないですね。そこだけだと思います」
6着 ランリョウオー 本橋孝太騎手
「向正面の入りくらいでリラックスして走れていましたが、3、4コーナーの進みがいつもの感じではなかったです。いつもは持ったまま上がってこれますが……」
7着 ギガキング 和田譲治騎手
「コーナーでモタモタするところがあって、直線はジリジリ伸びました。休み明けもあったと思うので、次ですね。パシュファイヤーはいいですね」
8着 カイル 室陽一朗騎手
「馬体重も戻ってきて(+10キロ)、前走よりも気の入りが良くていい走りができました。馬は頑張っています」
9着 デュープロセス 藤田凌騎手
「思ったよりついていけて、4コーナーまではスムーズに行けました。いい感じだなぁと思いましたが、4コーナーでかぶされる所があって、そこで嫌がる素振りを見せて、リズムが崩れました。南関東同士でも、いいところは見せてくれそうな雰囲気は感じました」
10着 コスモポポラリタ 桑村真明騎手
「道中はいい感じに進められました。3、4コーナーで伸びそうな手応えでしたが、外々になったぶん、あまり伸び切れませんでした」
11着 ミヤギザオウ 今野忠成騎手
「スタートに尽きますね。最近は(ゲートの中で)悪さはしていませんでしたが、ブリンカーを気にして、スイッチが切れた感じです」
12着 エブリワンブラック 藤本現暉騎手
「いい走りをした時のイメージで乗りました。自分の競馬はできていると思います」
13着 マンガン 山崎誠士騎手
「距離不足に尽きますね。自分の条件に合ったレースなら違うと思います」
14着 リベイクフルシティ 笹川翼騎手
「斤量(52キロ)も軽かったので、そこは生かしたかったですが。結果論ですが、出していき過ぎて、彼のリズムとはちょっと違いました。それでわかったこともあるので、次に乗ることがあれば、うまく調整をしたいです」
15着 カジノフォンテン 澤田龍哉騎手
「ずっとライトウォーリアに来られたので、きついのもあったのかなという印象です」
出走取消 ジョエル 疾病(感冒)
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 15 令5 サヨノネイチヤ 牡4 西 啓太 14 4 ライトウォーリア 牡5 矢野 貴之 13 3 コズミックフォース 牡6 御神本 訓史 12 2 カジノフォンテン 牡4 張田 昂 11 令元 モジアナフレイバー 牡4 繁田 健一 10 平30 モジアナフレイバー 牡3 繁田 健一 9 29 ディアドムス 牡5 岡部 誠 8 28 セイスコーピオン 牡6 森 泰斗 7 27 ムサシキングオー 牡6 笹川 翼 6 26 ハブアストロール 牡4 左海 誠二 5 25 ガンマーバースト 牡6 森 泰斗 4 24 プーラヴィーダ 牡3 戸崎 圭太 3 23 スマートインパルス 牡4 A.ムンロ 2 22 スーパーパワー 牡5 真島 大輔 1 21 セレン 牡4 石崎 隆之