重賞レース
第3回 ゴールドジュニア(SIII)
- 2022年9月22日(木)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要準重賞として実施されていた「ゴールドジュニアー」が2020年から重賞に格上げされ、TCKで行われる最初の2歳重賞となりました。昨年からは距離を1,200mに変更。デビューして間もない若駒たちが集い、翌年のクラシック制覇を夢見て若さ溢れる走りを披露します。
<上位2頭にハイセイコー記念の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線部分が長く、外寄りの枠からでもレース序盤の先行争いに加わりやすいコース形態と言えます。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第3回 ゴールドジュニア(SIII)>(9月20日現在)
調教追い切り動画はこちら
ポリゴンウェイヴはホッカイドウ競馬からの移籍馬で、栄冠賞とブリーダーズゴールドジュニアカップでともに3着と、レベルの高い場所で走ってきました。
南関東の移籍初戦は、8月31日に浦和競馬場で行われた新設の準重賞・ルーキーズサマーカップ。左海誠二騎手を背に1番人気に応えて逃げ切り快勝。4コーナー付近で2番手につけていた馬がつかまえにいき並びかけようとしましたが、すぐに引き離して最後は3馬身差をつけました。
左海騎手は「1周ずっととぼけらながらの走りだったので、よほど秘めた能力がありますね。スピードが勝っているのでハナに行きましたが、本来はハナに行く馬ではないと思うし、番手の競馬をしたら違うと思います。」とコメント。
初めての左回りもクリアをし十分に余力を残した走り。今回の大井コースは初めて走りますが、右回りは門別競馬場で走り慣れています。「前回は初めての左回りだったので、今回は慣れた右回りのぶん真面目に走ってくれればいいなぁと思います。あれだけとぼけていても走り切っちゃうところがすごいし、やってみないとわかりませんが真面目にさえ走ってくれれば力はあると思います」(左海騎手)。今後の重賞戦線が非常に楽しみなってくる逸材です。
「前走は気性的にレースに集中しないところもありましたが勝ってくれました。環境にも慣れてその分の上積みはあります。門別で戦ってきた相手を考えると勝って欲しいです」(小久保調教師)。
担当はランリョウオーやダノンレジーナでも重賞を勝っている絶好調の田中厩務員です。デビューから和田譲治騎手とコンビを組み負けなしの3戦3勝。1200mから1600mまでの距離を走り、良馬場から水が浮くような不良馬場もこなして、様々な条件を克服して結果を残してきました。
8月16日に大井競馬場で実施したはやぶさ特別は、二の脚速く先頭に立っていくと、最後の直線で後続を引き離して1馬身4分の1差をつけて優勝。その後はこのレースに向け順調に調整を続けてきたそうです。
「適性距離は未知です。スタミナはマイルも持つと思いますが、まだ幼いところもあるので、集中力を考えると現状では1200mがいいのかなと感じています。砂をかぶるのも多少は大丈夫だと思いますし、ある程度先行した方が競馬はしやすいです。
最終追い切りは反応が良く満足のいく仕上がりで、使いながらパワーアップして一番いい状態だと思います。能力を発揮できればトップを取れる力はあると思って送り出します」(宗形竹見調教師)。
母のラッキーバトルも宗形厩舎に所属し、担当は同じ人見厩務員が手掛けてきました。母は惜しくも南関東で重賞を勝つことはできませんでしたが、息子が制することになったらドラマチックです!新種牡馬ネロ産駒。ここまでデビューから負けなしの2戦2勝で、ともに1200m戦で快速ぶりを披露しています。達城龍次騎手が手綱を取り、8月15日の新馬戦は逃げ切り勝ちを収め、9月8日の2戦目は道中外の3番手から進め、直線で競り合いを制しました。
馬房ではとても大人しい馬とのことですが、走る時はきっちりと結果を出し、オンオフの切り替えがしっかりできる馬とのこと。当初から短距離路線を見据すえていたため、このゴールドジュニアはぜひ使いたいレースだったそう。デビューしてまだ1か月ほどですが、重賞の舞台に上がります。
「新馬戦は速い時計が出る馬場だったとは言え、1200m1分12秒9(重)というのは、なかなか見ないくらい(新馬では)速い時計だったと思います。2戦目は1200m1分14秒0(良)でしたが、最初がスローだったぶんで、最後は36秒8の脚で上がれているので内容は良かったです。
前走はしっかり仕上げているので、今回は間隔もないので疲れを残さないように追い切りはかけずに維持しています。スピード能力はかなりのものがあるのでここは勝ちたいです」(立花伸調教師)。
ナックサンライズはもちろんのこと、立花調教師、達城騎手ともに重賞初制覇に期待がかかります。新種新種牡馬ベストウォーリア産駒のグリーリーは、今回の南関東生え抜き組の中では最も早い5月20日に川崎競馬場からデビュー。自厩舎期待の若手・古岡勇樹騎手とコンビを組み、月に1回のペースで走り、4戦2勝2着1回3着1回と堅実な走りを続けています。
最初は434キロだった馬体重も前走には453キロになり、この短期間で20キロほど増えました。成長著しい1頭が、初物尽くしの中ではどんな走りを見せてくれるでしょうか。
「馬体重が増えているのは成長分ですし、体型自体も変わってキ甲も抜けてきました。トモのいい馬でパワフルですね。3戦目のシャイニングスター賞はヒーローコールから大差の2着ですが、あれだけ突かれていっても残ったのは立派だったし、この馬もいいモノは持っていると思います。
逃げる競馬が続いていますが、ワンターンなら差す競馬も対応はできそうなので、ゲート次第ですね。ドシッとしている馬なので初コースは問題ないですし、右回りは小向トレセンで調教をして対応してくれています」(岩本洋調教師)。*ゴールドジュニアの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第3回 ゴールドジュニア(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■ポリゴンウェイヴ 浦和9/17良 800m-56.3秒 600m-40.0秒 末強めに ■リベイクフルシティ 大井9/17良 800m-52.1秒 600m-36.9秒 馬なり ■ナックサンライズ 中間軽め ■グリーリー 川崎9/17良 1000m-68.4秒 800m-51.9秒 600m-38.9秒 馬なり -
高橋華代子のレースレポート
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<第3回 ゴールドジュニア(SIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
南関東競馬も今年最初の2歳重賞が始まりました。大井競馬場で実施した第3回ゴールドジュニア(SⅢ)。創設されたばかりの歴史の浅い重賞ですが、第1回覇者はのちに東京ダービー&全日本2歳優駿を制するアランバローズ、第2回はママママカロニと、将来を嘱望された若駒たちが先頭でゴールを駆けてきました。
今年は和田譲治騎手とコンビを組む3番人気リベイクフルシティ(大井・宗形竹見厩舎)がデビューから無傷の4連勝を飾り、3年連続で無敗馬が勝利。
「跨った時からポテンシャルの高い馬だなと思っていたので、そういう馬に調教から携わってレースにも乗せて頂けたのはありがたかったし、ずっとお世話になってきた竹見さん(宗形調教師)の所属馬で重賞を勝つことができのたは興奮したし感動しました。競馬で泣くというのはあまりないですが、今回は涙が出そうでした。馬も本当に強かったです」と和田騎手は振り返りました。
リベイクフルシティは初めて9番手付近を追走する競馬。直線では早め先頭に立った1番人気ポリゴンウェイヴも粘り込みを図ろうとしましたが、リベイクフルシティは内から外に持ち出すとメンバー最速36秒8の脚を繰り出し、半馬身抜き去ったところがゴール。勝ちタイムは1200m1分12秒8(重)。
「ゲートは出ましたが、周りが速くて砂をかぶってひるんだので、これはまずいなぁと、内で我慢をしてロスなく乗ろうと思いました。普通の馬なら砂をかぶってひるんで、そのまま終わってしまうパターンです。
でも、リベイクは砂をかぶって嫌がりながら、3コーナー過ぎで急にハミを取り出したんです。普段から調教や追い切りでもそこからペースを上げていきますが、馬が競馬を知っているというか、どんなことを考えてあそこから上がっていったのか、直接聞いてみたいです。思っていた以上の強さで賢い馬だなぁと感じました」(和田騎手)。
2着でも力は示した浦和のポリゴンウェイヴ。なお、3着には浦和の新馬勝ち馬ピノホホッア、4着が船橋の新馬勝ちをした牝馬のポーチュラカが入り、それぞれ1戦のキャリアで初物尽くしの中でも見せ場たっぷりの内容でした。
リベイクフルシティが今年最初の南関東2歳の重賞ウイナーになりました。母のラッキーバトルはホッカイドウ競馬の重賞ウイナーで、宗形厩舎所属としても走りました。母は惜しくも南関東の重賞を勝つことはできませんでしたが、引退から5年が経ち、息子がその夢を叶えることができたのもドラマチックです。
「(リベイクフルシティは)競馬がまだ不器用なので、幼さが抜けて安心して見られるようになってくれれば、なおさら強い競馬ができるようになると思います。今回は完成度で勝たせて頂いたとうよりも、能力があったから勝たせて頂けた感じなので、まだまだ伸びしろはあります。
わがままなところがあるので早い時期にセン馬になったと思いますが、和田が普段から調教で甘やかさないようにしっかり乗ってくれていて、ひとつの目標にしていたゴールドジュニアを勝つことができて良かったです」と宗形調教師もニッコリ。
今後は距離を延ばしていくプランもあるそうで、ハイセイコー記念や鎌倉記念、平和賞なども見据え、距離が持てば、来年はクラシック戦線も目指していきたいということです。未知の魅力にあふれた大井生え抜きのスター候補生が出現しました!
<他陣営のコメント>
2着 ポリゴンウェイヴ 左海誠二騎手
「先頭に立つと遊びますね。(先頭で進めた馬が早めに下がってきたため)早く抜け出したくはなかったので、一番良くない形になってしまいました。直線半ばくらいまで並んでいたら多少は遊んでも凌げますが、先頭に立つのがちょっと早すぎました。力負けではありません。
初コースも問題はなかったですし、今日は追いかける競馬ができたというのもあるのか、右回りの方が走りは良く感じました」
3着 ピノホホッア 山崎誠士騎手
「すごくいい馬ですね。まだ2戦目で初めてのことばかりなのに、遠征もコースも右回りもナイターも砂をかぶることも全部をこなして、すごいと思います。ドシッとしていて乗りやすいしパワーもありました。今回はキャリアの差だと思います。このまま順調にいってクラシック路線に進めれば楽しみですね」
4着 ポーチュラカ 小杉亮騎手
「これが2戦目で初物尽くしだったし、ちょっとテンションが上がるかなと思いましたが、物見もすることなくドッシリしていました。牝馬ですが遠征でも動じないタイプです。いいポジションにはつけられて、ちょっとペースは速かったですが馬の力で押し切れないかなと思って乗っていました。
最後にかわされたのは惜しかったですが、2戦目でこれだけ走れたので経験を積んでいけば、すごく楽しみだと思います。まだキ甲も抜けていないのでもっと大きくなりそうですし、普段の調教に乗っている感じでは1500mや1600mでも対応はしてくれそうです」
5着 ナックサンライズ 達城龍次騎手
「初めて砂をかぶる競馬をして嫌がっていました。直線を向いて外に出せばいつもの脚を使ってくれるかなと思いましたが、ペースがペースだったので、前半で脚を使ったぶん、終いも厳しかったです」
6着 グリーリー 古岡勇樹騎手
「右回りは初めてだったので少し外に張っていました。砂をかぶってひるむところはありましたが、最初だけで、あとは普通に競馬をしていたので大丈夫そうです。まだ成長途上なのでこれからもっと良くなっていくと思います」
7着 サンドエンプレス 矢野貴之騎手
「スピードはすばらしかったです。スタミナがついてくればもっといいと思います」
8着 ジンステージ 東原悠善騎手
「馬は頑張っていたので今後の経験になってくれれば」
9着 ブルマリンシェール 西啓太騎手
「スタート直後に(他馬に)寄られてひるんだり、フラフラ走っている馬にも気にするような所がありました」
10着 キュアドリーム 山下貴之調教師
「重賞ではペースがきつくておっつけ通しでした」
11着 ロアリングルックス 安藤洋一騎手
「行きっぷりも良くてペースが速くなると思ってあの競馬をしましたが、最後は苦しくてのめっていました」
*赤嶺亮調教師も重賞初出走 最初から手掛けさせて頂いた馬で重賞に出ることができたのはうれしかったです。
12着 ラドリオ 岡村健司騎手
「乗っていた和田さん(和田騎手)からも、フラフラするところがあるとは聞いていたので気をつけていましたが、やはりフラフラしました。まだ緩さもあるので芯がしっかりしてくればいいですね。背中はすごくいいものを持っているので」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 3 令4 リベイクフルシティ セ2 和田 譲治 2 3 ママママカロニ 牡2 矢野 貴之 1 2 アランバローズ 牡2 左海 誠二