重賞レース
第5回 ブリリアントカップ(SIII)
- 2022年4月21日(木)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要「大井記念」のトライアル競走として、2018年から重賞に格上げとなりました。2019年からは2,000mから1,800mへと距離が変更され、中距離だけでなくマイルの有力馬も参戦。南関東重賞戦線の一年を占う意味でも注目のレースです。
<上位2頭に大井記念の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第5回 ブリリアントカップ(SIII)>
(4月12日現在)
■ノートウォージー
古馬になっても活躍が続く4歳馬たち。ノートウォージーは黒潮盃3着で、前走のブリリアントカップトライアルも持ち前のスピードを生かし逃げ切り勝ちを収めました。
■セイカメテオポリス
大井期待の生え抜き馬で、昨年の三冠を戦い、戸塚記念で重賞初制覇。古馬に入っても高いレベルで安定した走りが続き、前走のダイオライト記念は5着。末脚身上。
■ジョエル
船橋期待の生え抜き馬で、昨年はクラウンカップと黒潮盃を優勝。前走の墨田川オープンではマグナレガーロの2着。黒潮盃と同距離で、一年振りの勝利を目指します。
■ノンコノユメ
中央時代にフェブラリーSやJDDなどを制してきたノンコノユメが10歳になって初戦を迎えます。昨年は9歳で帝王賞2着になるなど実績上位。4か月ぶりの実戦。
■レッドフレイ
中央時代は4歳上3勝クラスを優勝。昨年末から南関東の一員で、前走のフジノウェーブ記念はルーチェドーロの2着。距離も守備範囲で重賞初制覇に期待がかかります。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第5回 ブリリアントカップ(SIII)>(4月19日現在)
調教追い切り動画はこちら
■ノンコノユメ
*大井 荒山勝徳 厩舎(小林) セ10歳
*成績 43戦9勝2着9回
*重賞タイトル
サンタアニタトロフィー(SIII)(2019)
フェブラリーS(GI)(2018)
根岸S(GIII)(2018)
東京中日スポーツ杯武蔵野S(GIII)(2015)
ジャパンダートダービー(JpnI)(2015)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]10歳になったノンコノユメが、いよいよ始動。中央時代にはフェブラリーSやジャパンダートダービーなどを勝ち、7歳で南関東に移籍以降も一線で走り続けています。
昨年9歳時は帝王賞で地方馬最先着の2着になりましたが、年末の東京大賞典は10着。「道中は行く所行く所で挟まれたりつまったりして、とてもかわいそうな競馬になりました。全く競馬になっていません」と振り返っていた真島大輔騎手。
その後はいつも通り放牧休養を挟み、3月半ばに帰厩。「ひと追いごとに調子を上げてきていますが、いい頃に比べるともう少しかなという感じはしています。ただ、戦ってきた相手の違う馬ですし、地力でどこまでやれるかですね」(荒山勝徳調教師)。
ノンコノユメと同厩のレッドフレイは、中央時代に4歳以上3勝クラスを勝ち上がり、リステッド競走やオープンレースなどにも出走。
昨年末から南関東の一員になり2連勝を飾ると、前走のフジノウェーブ記念は5番手付近からの競馬で、優勝したルーチェドーロの2着でしたが、相手があまりにも強すぎました。「レースはうまく立ち回れて頑張っていますが、今日は勝ち馬を褒めるしかないですね。例年なら勝っていたと思います。距離は1800mでも大丈夫です」(森泰斗騎手)。
当初は前走後に休養へ出る予定だったそうですが、疲れもないために、今後を見据えて1800m戦の重賞へ挑戦。「状態はいい意味で平行線です。自在に動けて終いの脚もしっかりしている馬。南関東同士の重賞を取る力は持っていると思います」(荒山調教師)。
さらに、荒山厩舎からはコパノジャッキーも参戦で、3頭出しです!大井競馬場で馬房が隣同士というフィアットルクスとノートウォージーが、仲良く参戦してきます。
フィアットルクスは昨年の覇者で、中央未勝利の馬が連勝街道を突き進んで重賞ウイナーにまで上り詰めたことは大きな話題になりました。その後も大井記念2着、東京記念3着。埼玉新聞栄冠賞の8着は浦和コースが合わなかったもので、前走の勝島王冠は6着とは言え、優勝したコズミックフォースから0.3秒差。
それ以降は放牧休養に出たものの思った以上に疲れがあったことから無理はせずにじっくり立て直し、3月中旬に帰厩。
「この馬は休み明けでも走れる馬で、前回の放牧休養明け(東京記念3着)よりも今回の方がしっかり乗り込めています。斤量58キロはやってみないといけませんが、連覇に向けて期待の大きい一戦だとは思っています」(藤田輝信調教師)。
一方、ノートウォージーは東京湾カップの覇者ドライヴシャフトの半弟で、昨年の黒潮盃3着馬。昨年夏以降からは非常に安定した成績を残していて、前走のブリリアントカップトライアルはパストーソやチサットといった同世代の有力馬たちを抑えて逃げ切り勝ちを収めました。古馬になってからの重賞は初挑戦!
「馬も前向きになってきて充実一途ですね。55キロで出られるのもいいですし、胸を借りるつもりです。ハナにこだわっているつもりはありませんが、スタートが確実に良くなっていてこの速さは武器です。今回は的場さん(的場文男騎手)が乗ってくれるので自然と積極的な競馬にはなるとは思います」(藤田調教師)。
皆さんもご存じのように、65歳の的場騎手は国内最年長騎手で最多勝記録の持ち主でもあり、自身の記録を日々更新中です。重賞を最後に勝ったのは2018年9月の東京記念でシュテルングランツとの逃げ切り勝ちで、自身が持つ重賞最高齢勝利を62歳12日に更新。今回優勝した場合はその記録を大幅更新することになります!昨年のクラシックを戦った今年4歳になった馬たちが、古馬になってもいい競馬を続けています。セイカメテオポリスは大井期待の生え抜き馬。
昨年の戸塚記念は、間を割って目が覚めるような末脚を発揮し重賞初勝利を挙げると、それ以降の勝ち星はありませんが、強力な先輩たちに食らいつく走りが続いています。
前走のダイオライト記念は初の古馬ダートグレード競走でしたが、後方から押し上げてくる競馬で5着と掲示板を確保。3着に入ったミューチャリーに次ぐ上がりの時計で追い込んできた姿が印象的でした。
「その後の調整も順調で、追い切りもいつも通りにいい感じでしたが、獣医師さんの診断では今までで一番いい状態と言ってくれました。ようやく実が入ってきたんだなぁという感じです。
重賞レースはロスのない競馬をしたいですし、この馬は馬群も大丈夫で多少狭くても割ってこれる馬なので、この枠に入ったのは良かったです。1800mはちょっと忙しいかもしれませんが、許容範囲内ではあるし、力をつけているので右回りも左回りも関係ありません。もうひとつ(重賞を)取りたいですね」 (渡邉調教師)。■ジョエル
昨年クラシックを戦ってきた今年4歳になった馬たちの奮闘が続きますが、ジョエルもその1頭。船橋期待の生え抜き馬で、クラウンカップと黒潮盃の2つの重賞ウイナー。常に安定した走りが続き、ここまで東京大賞典とジャパンダートダービー以外は全て掲示板を確保し、相手なりに走ることができるのは魅力です。
ここ最近の競馬を振り返っても、強い相手と戦いながらさらに強さが増している印象。「状態は維持できています。力のある馬だし、いつも一生懸命頑張ってくれて相手なりに走れていると思います。力は出せる条件なので、またタイトルを取らせてあげたいですね」(張田調教師)。
重賞絶好調の張田親子が挑みます。騎手時代は数多くの重賞勝ちを収めてきた張田調教師。調教師になって記念すべき重賞初勝利が、このジョエルと挙げた昨年のクラウンカップでした。あれから1年が経ち、張田厩舎の重賞は通算6勝。ここ3戦はオープンレースで力をつけてきたジョエルが、今年最初の重賞レースでどんな走りを見せるでしょうか!*ブリリアントカップの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第5回 ブリリアントカップ(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■ノンコノユメ 小林4/16不 1000m-66.7秒 800m-51.0秒 600m-37.7秒 馬なり ■レッドフレイ 小林4/16不 1000m-63.2秒 800m-49.0秒 600m-36.5秒 一杯追 ■フィアットルクス 大井4/17重 1000m-66.6秒 800m-53.4秒 600m-39.5秒 馬なり ■ノートウォージー 大井4/17重 1000m-66.5秒 800m-53.1秒 600m-38.9秒 馬なり ■セイカメテオポリス 大井4/17重 1000m-63.1秒 800m-49.2秒 600m-36.0秒 強めに ■ジョエル 船橋4/17稍 1000m-65.2秒 800m-50.3秒 600m-37.4秒 一杯追 -
高橋華代子のレースレポート
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<第5回 ブリリアントカップ(SIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
今年で5回目を迎えたブリリアントカップには、16頭の百戦錬磨の馬たちが出走。1回目から全てフルゲートの16頭立てで実施されてきたレースです。大井記念のトライアルレースでもあり、その先には帝王賞という上半期のビッグレースもあり。一方で、マイル戦を主戦場にしている馬たちにとっても出走しやすいレース。
1番人気は3.4倍のレッドフレイ。以下、単勝オッズ10倍以下には、セイカメテオポリス、ノンコノユメ、ジョエル、フィアットルクスが続いたものの、出走馬全体を見渡してもネームバリューのある馬たちがそろい、どの馬が勝ってもおかしくないような混戦ムードを漂わせていました。
『ここも御神本騎手!』と思った方も多かったでしょう。優勝したのは、御神本訓史騎手が手綱を取った9番人気ロードゴラッソ(川崎・佐々木仁厩舎)。
御神本騎手は今年に入ってから7つ目のタイトルを獲得。そんな絶好調の御神本騎手にエスコートされたロードゴラッソは、中央時代にシリウスSと名古屋大賞典を制している重賞ウイナー。
今年7歳になり南関東へ移籍すると、佐々木厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。移籍4戦目で、自身にとって2年1か月振りの待望の勝利を飾りました。
雨が降り馬場は重。馬群は大きく3つに分かれました。自身が持つ最高齢重賞勝利記録更新がかかっていた65歳の的場文男騎手が騎乗したノートウォージーが、ハナを主張。すかさず2番手にレッドフレイがつけ、その後ろにはフィアットルクスやセイカメテオポリス、ロードゴラッソらが前の集団。その後ろの集団にはノンコノユメらが追走し、最後方からは大きく離れたノーブルサターン。
「こちらの水にも慣れてきて、馬もだいぶリラックスして上向いた状態で臨めました。大外枠だったので内の馬を見ながらと思いましたが、考えていたよりも前の位置が取れて、ペースも落ち着いたので良い流れだと思っていました」と御神本騎手。
3コーナー付近から、ロードゴラッソは外から一気に進出して先頭に立ち、直線では後続を引き離しにかかりました。
「ペースも落ち着いていたし、マークしていた馬が楽に走っていたので、早めに動いてロードゴラッソの長く良い脚を使おうと思いました。直線では後ろから来ているのがわかりましたが、最後まで垂れずにしっかり走ってくれて感謝しています」。
最後は脚を伸ばしてきた4歳馬セイカメテオポリスに1馬身4分の3差をつけての完勝。勝ちタイムは1800m1分51秒3(重)で、レースレコードを樹立。
2着はセイカメテオポリス。2馬身離れた3着争いは横並びになる混戦で、出走メンバー最年長10歳のノンコノユメが入り、来年も南関東で走る権利を獲得。
ロードゴラッソは3年前の東京大賞典で5着になったことがあり、今回はそれ以来の大井コース。関係者も驚く強さを発揮し、改めてこの馬の底力を実感させられました。
それにしても、御神本騎手の今年に入ってからの重賞での活躍は凄まじいものがあり、ここまで通算7勝で、大井の重賞レースはダートグレード競走をのぞくと5勝と負けなし。
「今まで通りで特別なことはしていませんが、巡り合わせというのはありますよね。3歳、古馬、短距離、中距離、長距離と、今年はそろっているなぁという印象です。この流れを維持していきたいです」。
<他陣営のコメント>
2着 セイカメテオポリス 矢野貴之騎手
「走っています。馬自体は3歳の頃と違って注文がつかなくなってきました。対応してきているのは成長ですね。4コーナーで勝てると思ったくらいの感触でしたが、最後は展開の差です。うまく御神本さんに抜け出された分かな。力をつけているのは間違いないので、どこかでもうひとつ取りたいですね」
3着 ノンコノユメ 真島大輔騎手
「前より返し馬やゲートで怖さはなくなりましたが、今日のような乗り方をすれば、まだやれるってことは感じました。道中はイメージ通りでしたが、4コーナーではあの位置から外に切り返すと抜けてしまうので、絶対にあの進路と思いました。ごちゃつきましたが、10歳でも根性は負けない馬です」
4着 フィアットルクス 本田正重騎手
「道中はいい感じでしたが、どうしてもコーナーがもたつくというか、もたつく前に自分で流して行きましたが、それでももたつきます。最後は頑張ってくれました」
5着 ゴールドホイヤー 山崎誠士騎手
「道中でもオッと思わせるところがありました。このくらいの距離は合っています」
6着 サルサレイア 酒井忍騎手
「終いはいい脚を使ってくれて、すごく乗りやすくて素直な馬です。もう少しで掲示板でしたが、力は出していると思います」
7着 コパノジャッキー 今野忠成騎手
「重賞になるともうワンパンチ欲しいですね。今日も道中の感じは悪くなくて伸びかけましたが、最後は脚色が一緒になってしまいました」
8着 レッドフレイ 森泰斗騎手
「前走1400mの速い流れで競馬をさせたこともあってか、馬もちょっとその気になっていました。気をつけてはいましたが、今日は操縦が利きませんでした」
9着 ジョエル 張田昂騎手
「馬の状態は悪くありませんが、ゲートがうるさくなるのは課題ですね。最後は上がっていこうと狙ったところで挟まってしまいました」
10着 ハイランドピーク 藤本現暉騎手
「スタートはうまく行ってくれた分、いい所に付けすぎたのかもしれません。一列二列後ろだったら、もう少し切れたのかなという感じです。馬もスムーズにあの位置を取れたので、いい所はあるかなぁと思いましたが……」
11着 トランセンデンス 本橋孝太騎手
「スタートで挟まれる不利があって、後手になりました」
12着 クロスケ 笹川翼騎手
「気で走る過ぎるところがあって、ちょっとイライラしていました。」
13着 ノーブルサターン 町田直希騎手
「ゲートの出が良くなかったので、それが全てです。離れた後ろからになってしまいました」
14着 ハセノパイロ 藤本凌騎手
「レースに行っての気持ちが入っていないような感じはあります」
15着 ノートウォージー 的場文男騎手
「いつものこの馬のスタートではなくて、楽に行けませんでした。一線級とやっていれば力はついてくるし、いいモノは持っているから通用してきますよ」
16着 タイサイ 石崎駿騎手
「先行争いが激しくて、展開が少し厳しかったです。タイサイの能力を上手く引き出せませんでした。状態は良かったので、次はもっと良いレースができるようにしたいです」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 5 令4 ロードゴラッソ 牡7 御神本 訓史 4 3 フィアットルクス 牡6 本橋 孝太 3 2 ストライクイーグル 牡7 御神本 訓史 2 平31 キャプテンキング 牡5 坂井 英光 1 30 リッカルド セ7 矢野 貴之