重賞レース
第24回 TCK女王盃(JpnIII)
- 2021年1月20日(水)
- 16:10発走

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レースについて
レース概要年明け最初の重賞となる、牝馬限定のダートグレード競走です。全国から集まった女傑が真冬のダート女王の座を目指します。
<上位2頭(地方所属馬に限る)にエンプレス杯の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第24回TCK女王盃(JpnIII)>
(1月12日現在)
■プリンシアコメータ
明け8歳。4年前のJBCレディスクラシックではララベルとの死闘の末、2着に敗れましたが、それ以降、エンプレス杯やレディスプレリュードなど重賞4勝と、実績ナンバー1。
■マドラスチェック
JBCレディスクラシックは、優勝したファッショニスタとの叩き合いで、タイム差なしの惜しい2着。引き続き、TCK女王盃を制した時の森泰斗騎手とのコンビ。
■マルシュロレーヌ
キョウエイマーチの孫。レディスプレリュードは、ダート重賞&地方コースともに初挑戦でしたが鮮やかな差し切り勝ちを収め、JBCレディスクラシックは3着でした。
■マルカンセンサー
大井生え抜き馬。2年前のTCK女王盃では2着に入り話題を集めました。それ以降もコンスタントに走り続け、前走の東京シンデレラマイルは復活の兆しを見せた2着。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第24回 TCK女王盃(JpnIII)>(1月18日現在)
調教追い切り動画はこちら
今年のTCK女王盃は9頭立てと少頭数になり、南関東からは3頭。その筆頭格になるのは、笹川翼騎手とコンビを組むマルカンセンサー。母のキャニオンドリームは2003年から2006年にかけて大井所属として走った馬です。
マルカンセンサーは新進気鋭・高野厩舎の生え抜き馬としてデビューし、2年前のTCK女王盃は的場文男騎手が騎乗し、9番人気ながらも中団の内目から追い込み2着(優勝ビスカリア)。
中央馬を相手に人気薄の馬が上位に来たこと自体が本来は立派なことですが、高野調教師が非常に悔しがっていた姿も印象的でした。それだけこの馬の能力の高さを感じているからこそ。
その後もコンスタントに勝ち星を挙げていきながら、ダートグレード競走でも好走。強い相手と戦っていきながらタフに走り続け、前走の東京シンデレラマイルは笹川翼騎手を背に中団から内をついて上がり、最後はダノンレジーナから2馬身差の2着で、南関東牝馬2冠アクアリーブルらは一蹴しました。
「流れひとつでチャンスがあると思っていましたが、それ以上に勝った馬がいい所にいたっていう感じです。ずっと一線級でやってきている馬ですし、馬自体もやっと良くなってきていたので、このくらいやれたのはうれしかったです」(笹川騎手)。
その後はこのTCK女王盃を大目標に、順調にトレーニングを積んできたそうです。
「この時期は相性もいい感じで、自分で状態を上げてきているように思います。一昨年のTCK女王盃の頃よりも、首筋なども太くなって、体もたくましくなりました。気力も上向いていますね。いい舞台に状態もピークで使えるので、好勝負を期待しています」(高野調教師)。
ここまでも、高野厩舎の「チャレンジング・スピリット」精神で、一線級たちと果敢に戦ってきたマルカンセンサー。充実している今、これまでの経験を生かすことはできるでしょうか!<中央馬の顔ぶれ>
■プリンシアコメータ
*JRA 矢野英一 厩舎 牝8歳
*成績 35戦8勝2着7回
*重賞タイトル
ブリーダーズゴールドカップ(JpnIII)(2020)
エンプレス杯(JpnII)(2019)
レディスプレリュード(JpnII)(2018)
クイーン賞(JpnIII)(2017)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]川崎所属ベルモントフェリスの愛娘。ナンバー1の実績で、レディスプレリュードやエンプレス杯など重賞4勝。4年前のJBCレディスクラシックは2着。明け8歳。
■マドラスチェック
昨年のTCK女王盃は森泰斗騎手が騎乗し、3番手からの差し切り勝ちを決め、念願の重賞初制覇を飾りました。その後も高いレベルで走り続け、連覇を目指します。
■マルシュロレーヌ
ダート重賞&地方コース初挑戦だった、2走前のレディスプレリュードは差し切り勝ちを収め、続くJBCレディスクラシックは3着でした。キョウエイマーチの孫娘。
■レーヌブランシュ
昨年の関東オークスは3番手からの差し切り勝ちで重賞初制覇を飾り、その後は古馬牝馬たちに果敢に挑戦してきました。明け4歳になり初登場!キュンティアの孫娘。
■ローザノワール
中央ダート4勝で、2年前の関東オークスは4着。前走のJBCレディスクラシックはスタートで躓き11着。今回はスタートを決めて得意の先手を取っていきたいところ。
*TCK女王盃の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第24回 TCK女王盃(JpnIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■マルカンセンサー 大井1/16良 1000m-65.1秒 800m-51.4秒 600m-37.5秒 一杯追 ■プリンシアコメータ 美浦1/17W稍 600m-37.1秒 200m-12.2秒 馬なり ■マドラスチェック 美浦1/17坂路 800m-51.6秒 600m-37.4秒 200m-11.8秒 馬なり ■マルシュロレーヌ 栗東1/17坂路 800m-57.9秒 600m-41.7秒 200m-13.8秒 馬なり ■レーヌブランシュ 栗東1/17CW良 1200m-87.2秒 1000m-69.5秒 800m-53.7秒 600m-39.0秒 200m-12.8秒 馬なり ■ローザノワール 栗東1/17坂路 800m-55.6秒 600m-40.1秒 200m-12.4秒 一杯追 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第24回 TCK女王盃(JpnIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今年に入り再び無観客競馬として実施している大井開催。昨年のTCK女王盃は、お客様が見守るそれまでの普通の光景の中、森泰斗騎手が中央のマドラスチェックを勝利に導き、場内の華やいだ雰囲気が印象的でした。今年は打って変わり、静けさの中での牝馬たちの祭典。
10倍以下のオッズには3頭。前走のJBCレディスクラシックでは惜しい3着だったマルシュロレーヌが1.9倍の1番人気。昨年の覇者マドラスチェックは2.4倍で2番人気。昨年の関東オークス優勝馬レーヌブランシュが6.4倍の3番人気。
終わってみれば、川田将雅騎手がエスコートしたマルシュロレーヌ(中央・矢作芳人厩舎)が、前走の鬱憤を晴らすかのような勝利を飾りました。「前回はスムーズな競馬をしてくれましたが、この馬の能力を発揮できずに終わってしまったので、そこを一番ケアして注意して乗ろうと思いました」(川田騎手)。
9頭という少頭数の中、重賞4勝馬で明け8歳のプリンシアコメータがハナを切っていく形になり、2番手にはマドラスチェック、3番手にはレーヌブランシュが続き、マルシュロレーヌは後方から追走。
「前半はそんなに進んでいかなかったですが、向正面に入ったあたりから馬がその気になってくれて進み出してくれたので、それをコントロールしながら、いい雰囲気で走れていたと思います」。
勝負所から進出していき、4コーナーでは、前にいた馬たちが激しい攻防を繰り広げる中、マルシュロレーヌは計ったかのような末脚で、抜け出していたレーヌブランシュをゴール前で半馬身差交わしました。勝ちタイムは1800m1分53秒7(良)。2着がレーヌブランシュ、3着はプリンシアコメータ。
「手応えは良かったです。直線は長いので、ゴール前でつかまえればいいというイメージでゆっくり動かしていきながら、良い雰囲気で捕まえてくれたと思います」。
マルシュロレーヌは芝で3勝を挙げ、昨年9月からダート戦に転向すると、レディスプレリュードに続き2つ目のタイトルを獲得。祖母にはキョウエイマーチがいる血統。
矢作調教師のお話しでは、JBCレディスクラシック(金沢)を最終的には目標にしていきたいそうですが、今後は馬の状態に合わせたプランを考えていきたいということでした。今年は牝馬戦線の中心的存在として更なる期待が高まります。
一方、地方競馬最先着の4着は、笹川翼騎手が騎乗した6番人気のマルカンセンサー(大井・高野毅厩舎)でした(マドラスチェックと同着)。
道中は4番手から進め、最後の直線では内目から追い上げ、中央馬たちに食らいついていった姿は見応えたっぷりでした。優勝馬マルシュロレーヌから0.6秒差で、3着のプリンシアコメータとはタイム差なし。
「思い描いたとおりのポジショニングができて、4コーナーまでは勝てるかもしれないと思わせるようないい手応えでした。最後は狭い所を割って来て、よく頑張ってくれました。このくらい走っても不思議ではない馬です。いい走りができたとは言っても競馬は1着がいいので、どこかでタイトルを取らせてあげたいです」(笹川騎手)。
マルカンセンサーは大井で走ったキャニオンドリームの愛娘。高野厩舎の生え抜き馬としてデビューし、2年前のTCK女王盃は2着だったことは記憶に新しいところでしょう。
高野厩舎の『チャレンジング・スピリット』精神で、強い相手と戦い続けてきた現役生活。人馬ともに重賞初制覇達成シーンが、いずれやって来ることを心待ちにしています!
<他陣営のコメント>
2着 レーヌブランシュ 松山弘平騎手
「大外で良かったですし、3番手から前でレースができました。少しズブくなるようなところもありますが、最後までしっかり走ってくれて、馬も頑張ってくれていい内容でした」
3着 プリンシアコメータ 岩田康誠騎手
「久しぶりにこの馬の逃げる競馬ができて頑張ってくれました。58キロの斤量でもこれだけ走れるというのは、まだまだ元気だなぁと思います。直線ではもう一回差し返そうともしてくれました」
4着 マルカンセンサー 笹川翼騎手
同上参照
同着 マドラスチェック 森泰斗騎手
「予定通りの位置取で完璧な流れでしたが、最後は伸び切れませんでした。レース間隔も空いていたし、多少の余裕もあったかもしれません」
6着 サルサレイア 吉原寛人騎手
「最後もよーいドン!の中ではしっかり脚を使ってくれて、置いていかれない感じで上がってはくれましたが、メンバーが強かったですね。もうちょっと前が速くなって、上がり勝負の時に脚を使えたらなぁという感じです。切れのあるいい脚は持っています」
7着 ローザノワール 石橋脩騎手
「(スタートを)出てから半歩遅れてしまい、もう少し前に行きたかったですが、道中はスムーズに流れに乗ってくれました。砂をかぶるとやめようとするところもありますが、今日はやめることなく、前に向かってくれました。(今までの成績からも)ムラなところはありますが、頑張って走ってくれたと思います」
8着 ジェネラルエリア 加藤聡一騎手
「4コーナーくらいまで頑張ってくれましたが、力及ばずでした。馬群に取り付いていい感じで運んでくれましたが、現状では力の差ですね。初コースでも物見などはありませんでした」
9着 エースウィズ 和田譲治騎手
「ゲートの中でうるさい所があって出遅れました。最初のコーナーまではハミ取りも良かったですが、このメンバーということもあって、最後は置かれてしまいました」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 24 令3 マルシュロレーヌ 牝5 川田 将雅 23 2 マドラスチェック 牝4 森 泰斗 22 平31 ビスカリア 牝7 森 泰斗 21 30 ミッシングリンク 牝4 戸崎 圭太 20 29 ワンミリオンス 牝4 戸崎 圭太 19 28 ホワイトフーガ 牝4 大野 拓弥 18 27 サンビスタ 牝6 C.デムーロ 17 26 メーデイア 牝6 濱中 俊 16 25 メーデイア 牝5 濱中 俊 15 24 ハルサンサン 牝4 今野 忠成 14 23 ラヴェリータ 牝5 M.デムーロ 13 22 ユキチャン 牝5 今野 忠成 12 21 ヤマトマリオン 牝6 幸 英明 11 20 ラピッドオレンジ 牝5 内田 博幸 10 19 サウンドザビーチ 牝6 勝浦 正樹 9 18 グラッブユアハート 牝6 安藤 勝己 8 17 レマーズガール 牝5 武 豊 7 16 レマーズガール 牝4 武 豊 6 15 ネームヴァリュー 牝5 佐藤 隆 5 14 レディバラード 牝5 藤田 伸二 4 13 ベラミロード 牝5 内田 利雄 3 12 ヤマノリアル 牝4 張田 京 2 11 ケープリズバーン 牝4 熊沢 重文 1 10 トミケンクイン 牝4 川原 正一