重賞レース
第1回 ゴールドジュニア(SIII)
- 2020年9月21日(月)
- 20:10発走

- レース
について - 注目馬
情報 - 重賞
直前情報 - レース
レポート - 歴代
優勝馬
-
レースについて
レース概要2019年まで準重賞として実施されていた「ゴールドジュニアー」が今年から重賞に格上げされたことで、TCKで行われる最初の2歳重賞となりました。デビューして間もない若駒たちが集い、翌年のクラシック制覇を夢見て若さ溢れる走りを披露します。
<上位2頭にハイセイコー記念の優先出走権を付与>コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は2コーナー奥のポケットで、スタートしてすぐカーブを迎えます。内枠に入った馬の方が先行しやすいコース形態のため、ポジションを巡る序盤の駆け引きも見どころです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第1回 ゴールドジュニア(SIII)>
(9月15日現在)
■トーセンウォーリア
父は新種牡馬ドゥラメンテ、母はアンズチャンの初仔。ここまで逃げたレースは3戦3勝。まだ1頭になると遊びながらの余裕ある走りとのこと。大井は初コース。
■ランリョウオー
目下3戦2勝2着1回で、逃げても差してもレースができるセンスの持ち主。今回は初めての大井コースでどんな走りを見せるでしょうか。祖母はファビラスラフイン。
■マカベウス
北海道と南関東で活躍したショウリダバンザイの4番仔。目下2戦2勝、初コースだった前走のはやぶさ特別もしっかりと差し切り決めて、将来が楽しみになる内容でした。
■ソウマトウ
デビューから2連勝を飾り、スケールの大きさに注目度の高い馬。前走のはやぶさ特別は1番人気に推されながらもダッシュがつかず後方から6着。巻き返しを図ります。
-
高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第1回 ゴールドジュニア(SIII)>(9月19日現在)
調教追い切り動画はこちら
マカベウスの父はゼンノロブロイ、母が北海道と南関東で大活躍した女傑ショウリダバンザイ。ここまで2戦を走り、非常に強い競馬内容が続いています。
「最初から跳びのカッコいい馬だなぁと見ていました。道中フワフワしてハミがかかるのに時間はかかりますが、しっかり追い始めてからのギアチェンジは見ていても気持ちがいいですね。これまで乗ってくれた騎手たちも、『乗り味がちょっと違う』と言ってくれているので、それも自信につながっています」(米谷康秀調教師)。
7月21日の船橋競馬場で実施したリアトリスデビュー(1500m)は、前に馬を置いて4番手から。勝負所で外に持ち出すと、最後の直線では一気に伸び脚を発揮し、2着馬に4馬身差をつける完勝。
前走のはやぶさ特別(1400m)は初物尽くしの中、道中は5、6番手から馬群で進めていき、最後は37秒5の末脚を繰り出し力でねじ伏せる形で完勝。勝ちタイムは1分27秒7(良)。
ここもどんな強さを見せるのか大きな注目が集まります。
「一週前にハードな追い切りを行ったので、最終追い切りは反応を見る程度というのは予定通りです。状態はキープできています。外枠だったのはショックでしたが、そんなことは言っていられないので。人気上位馬は先行勢が多いので、その後ろにつけられれば。枠順が出た時からドキドキしています(笑)。楽しみにしています!」(米谷調教師)。
マカベウスにとっても、米谷厩舎にとっても、重賞初制覇となるのでしょうか!今回は森泰斗騎手が初騎乗。■サウスワールド
南関東のリーディング・浦和の小久保智厩舎から楽しみな2頭が出走してきます。
トーセンウォーリアは、4月24日に浦和競馬場で行われたドリームチャレンジ2歳新馬(800m)で逃げ切り勝ちを収め、2着馬に5馬身差。今年の南関東2歳新馬勝ち1号!その後も地元の浦和だけではなく川崎遠征も行うなど、すでに5走をし、出走メンバーの中で最も豊富なキャリアです。
前走の川崎競馬場で行われたシャイニングスター賞(1400m)も逃げ切り勝ちを収め、「スタートがいいからスピードで勝っていますが、いい意味でムキになることがないし、1頭になると遊んでしまうので、逃げるよりも前に馬を置いて追っかける方が理想的かもしれません」と、左海誠二騎手はレース後に振り返っていました。
ここまでの結果だけを見ると、逃げている時に勝っていますが、小久保調教師はその辺りをどう見ているのでしょう。
「暑さを気にしている時に結果が出なかっただけで、逃げなくてもいいし、逃げにはこだわっていません。ここ2戦は汗をかけるようになって調子も上がっていたので結果を出していましたが、今はまた暑さを気にして途上の部分もあるので、現状でどんな走りを見せてくれるかですね。力はある馬だし、右回りは問題ないと思っています」(小久保調教師)。
一方、今年から北海道2歳戦で新設された1100mのレコードを出したサウスワールドが、移籍初戦を迎えます。母は南関東でも走ったパーカッショニスト。
8月12日に門別競馬場で行われたフレッシュチャレンジで、2番手から先頭に立つ競馬で、1100m1分6秒8(良)で駆け、2着馬に2秒3差の大差勝ち。その1戦を走り南関東へ。
「面白い馬ですよ。最終追い切りはトーセンウォーリアに遅れましたが、回転が上がるほど速くなって伸びていく感じの体幹なので、反応しきれていないだけです。レコードは出しているけど、気持ちがのってからのスピードが速いので、ガーッと逃げるだけで終わる馬ではないですね。2、3番手から、追えば追うほど伸びていくイメージです。これから距離が延びても、引き出しがいっぱいあるなぁと思っています」(小久保調教師)。大井の素質馬としても定評があり、新馬戦(1200m)、2戦目(1400m)ともに持ち前のスピードを生かして圧勝してきた楽しみな牝馬。
前走のはやぶさ特別(1400m)は1番人気に推されましたが、後方から初めて砂をかぶる展開になり、最後も伸び切れず6着に終わりました。
「前回は間隔が空いて馬もボケていた感じもあったし、スタートで躓いて初めて泥をかぶる競馬にもなったので度外視ですね。一度使って、馬もピリッとしてきたし、跳びも軽くなりました。
牝馬なので今年の最終目標は東京2歳優駿牝馬です。2戦目で上がり37秒3の脚を使ってくれて、追い出してからのスピードは2歳馬でなかなか出る時計ではありません。いい競馬をしてくれると思って送り出します」(三坂盛雄調教師)。ここまで2戦2勝と圧倒的なスピードで押し切ってきたアランバローズ。5月8日に船橋競馬場で実施したスズランデビュー2歳新馬は、1000m1分00秒9(やや重)、6月18日の月下香特別でも1200m1分13秒4(良)。今回は全てが初物尽くし、どんな戦いを見せるのでしょうか。
ゲートの中でチャカチャカする所があって、特に2戦目は、スタートがゆっくりで二の脚で先頭に押し上げていっただけに、今回はゲートで尾持ちをして臨むそうです。
「2戦目はテンションが高かったので、今回は間隔を空けたことで落ち着きがあります。一生懸命になりすぎるところがあるのでうまく折り合ってくれれば。ハナにはこだわっていないですが、前で競馬はさせたいですね。右回りも問題はないと思います。いいスピードは持っているし、こういう舞台でやれる雰囲気のある馬ですね」(林正人調教師)。8月21日に大井競馬場で組まれた新馬戦で、ファルキートは2番手から先頭に立って後続を突き放す内容で、2着馬に9馬身差をつける圧勝。1400m1分27秒6(良)という好タイム。まだ1戦のキャリアですが、未知の魅力はたっぷりです。
ここに向けて順調に調整を行い、まだ1回しか使っていないだけに上がり目も十分で、体調も上がってきていることを森下淳平調教師も話していました。
「最終追い切りは古馬との3頭併せで、負荷をかけるために外を回った分遅れましたが、最後までフットワークはしっかりしていたので内容は良かったです。気性の粗削りな所はありますが、フットワークが噛み合った時は2歳らしからぬ走りをしてくれるので、上手に走れた時は楽しみです。
もまれる競馬などのキャリアも必要なので強気にはなれませんが、力通りに走れれば遜色ない馬だと思っています」(森下調教師)。*ゴールドジュニアの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第1回 ゴールドジュニア(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■マカベウス 船橋9/16良 1000m-67.5秒 800m-50.5秒 600m-37.1秒 G前追 ■トーセンウォーリア 浦和9/16良 800m-54.3秒 600m-39.9秒 強めに ■サウスワールド 浦和9/16良 800m-54.5秒 600m-40.1秒 一杯追 ■ソウマトウ 小林9/16稍 1000m-65.9秒 800m-50.7秒 600m-37.5秒 馬なり ■アランバローズ 船橋9/16良 800m-50.3秒 600m-36.1秒 G前強 ■ファルキート 大井9/16良 1000m-66.1秒 800m-51.2秒 600m-37.6秒 一杯追 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第1回 ゴールドジュニア(SIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
これまでは準重賞として行われてきましたが、今年から重賞に格上げされたゴールドジュニア。南関東2歳重賞レースはここからのスタートです。人間で言えば幼稚園の運動会のようなかわいらしい雰囲気を漂わせていた2歳馬たち。将来、南関東を担っていくようなスターホースと出会うことができますように。夢いっぱいのレースです!!!
記念すべき第一回のゴールドジュニアを制したのは、左海誠二騎手が手綱を取った2番人気アランバローズ(船橋・林正人厩舎)。
今回は船橋競馬場から大井競馬場への初遠征で、何もかもが初物尽くしでした。ゲートでちゃかついてスタートが良くない時もあったことから、今回は尾持ちをして臨むと言っていた厩舎サイド。好枠から好スタートを決めて二の脚も速く、道中は後続を5、6馬身引き離しての逃げ。
「力のある馬なので、しっかり走ってくれて強い勝ち方をしてくれました。ちょっと気のいい馬なので、折り合いだけは気をつけました。スタートも良くて、仕掛けたらスピードにもスッとのってくれたので、いい形でレースを運ぶことができましたね。今日の感じでは、気持ち距離が延びても大丈夫かなという感触はつかめました」(左海騎手)。
アランバローズは最後までしっかりした脚取りで、後方から中団に押し上げ一番の上がり38秒0の脚で突っ込んできた同じ船橋のマカベウスに2馬身半差。3着は浦和のサウスワールド。勝ちタイムは1400m1分27秒0(良)。
「2戦目はテンションが高くて、今回はあえて3か月間隔を空けたことで、落ち着きもあっていい状態でした。性格的な問題で間隔はつめて使いたくはないので、今後については馬の状態とオーナーサイドと相談をして決めたいと思います」(林調教師)。
アランバローズはこれで3戦3勝とし、無敗の重賞ウイナーへ。今年の東京ダービー馬エメリミットを手掛けた厩舎から、また新たな生え抜きの重賞ウイナーが誕生。アランバローズはどんな未来が待っているのでしょうか。
一方、今回は惜しくも敗れてしまいましたが、負けて強しの競馬をしたのが、2着だったマカベウス(船橋・米谷康秀厩舎)。母は北海道と南関東で活躍した女傑ショウリダバンザイです。
森泰斗騎手を背に、1400m戦の大外枠で道中は外を回る不利がありながら、後方から進出していって、最後は先ほども書いたような豪快な末脚で2着。あのゴール前の脚には圧倒されました。
「すごくいい馬で、性格もいいし、2歳らしからぬ力強さもあります。外々を回る不利がありながら、正直なところはよくあそこまで来たなぁという競馬だったと思います。今回に関しては運がなかったかなと。最後の脚はなかなか使えるものではないですし、それでもまだ余裕があるような雰囲気でした。
1400mはあきらかに忙しいですし、距離適性はもっと長い方がいいと思います。馬が成長過程でどう育っていくかはわらからない部分ですが、すごい馬になる可能性は感じさせます」(森騎手)。
ショウリダバンザイの息子マカベウスも覚えておきましょう!
<他陣営のコメント>
3着 サウスワールド 笹川翼騎手
「スタートはあまり速くなかったですが反応が良かったのであの位置になりました。キャリアが浅いので砂をかぶってひるんだり、まだ探り探りの走りをしていたので、それを考えるとしっかりと先につながるいい競馬だったのかなぁと思います。
筋肉の質はあまりいないレベルの馬で、これまで触ったことがないような柔らかくてフワ~ッとした感じでした。首を撫でただけでも、これはすごいなぁって思いました。能力は一線級で、これからの成長が楽しみです」
4着 セイカメテオポリス 矢野貴之騎手
「スタートは元々うまくはないですが、その後でうまく走れてリカバリーできたんじゃないかなと思います。一歩目は遅いですが、三歩目からは加速力があるので、いい位置に行けて、最後もジリジリ伸びてくれました。距離はもう少し延びても大丈夫ですね。経験を積めば時計ももっと詰まるはずです」
5着 フォルメッシ 張田昂騎手
「1400mの内枠からロスなく行けて楽についていけました。ゲートは元々速くはないですが、今日はポンと出てくれたし、乗りやすい馬ですよ。パワーがついてくれば、もっといいですね」
6着 トーセンウォーリア 今野忠成騎手
「(初の大井コースで)今日はもたれて走っていました。また変わってくると思います」
7着 マテーラフレイバー 繁田健一騎手
「もう一列後ろで競馬をしたかったですが、スタートがあまりにも良くて気持ち引っ掛かりましたね。競馬自体の内容は悪くなかったので、その辺が良くなればもうひと脚使えるようになると思います」
8着 ツエンダー 酒井忍騎手
「初コースでも物見や右回りは気にせずに現状の力は出してくれたと思います。まだ緩さもあるし、これからの馬です」
9着 ソウマトウ 御神本訓史騎手
「前回もスタートで躓いていたようですが、今日もトモを落としました。タイミングが合わなかった感じです。砂をかぶるのはあまり良くなかったですがその辺りは慣れてくると思います」
10着 ファルキート 山崎誠士騎手
「初めてもまれて砂も嫌がって走っていたので、今回は参考外ですね。力を出し切れれば前回のような時計で走れると思いますし、これが経験になれば」
11着 サブノキコウシ 和田譲治騎手
「気難しさがあって、ステッキを入れると寄れるところがあると聞いていましたが、最後の直線でステッキを左から右に持ち替えた時にギュッと左に寄れました。ただ、道中の走りの内容は悪くなかったです」
12着 パルヴニール 藤田凌騎手
「キャリアの差もありますが、休み明けで久しぶりだったので、引っ掛かっているのではなく入れ込み自体がきつくて、前半で力を使い過ぎてしまった感じです」
13着 ライヴマカロン 伊藤裕人騎手
「初コースでしたが、物見をしたりするところはなかったし、右回りも問題はありません。一気に相手も上がって、まだまだこれからの馬なので、現状では頑張ったと思います」
-
回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 1 令2 アランバローズ 牡2 左海 誠二