重賞レース
第17回 勝島王冠(SII)
- 2025年12月3日(水)
- 20:10発走
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レースについて
レース概要南関東所属のトップホースによって争われる、古馬中距離路線のSⅡ競走。平成20年まで施行されていた準重賞の「勝島賞」を前身としており、平成21年に第1回が施行されました。TCKの所在地(東京都品川区勝島)がレース名の由来となっている競走です。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。 -

高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第17回 勝島王冠(SII)>
(11月27日現在)
■オピニオンリーダー
4走前の大井記念は2番手から粘り込みを図り3着。3走前の帝王賞は5着ウィルソンテソーロに0秒4差の7着でした。同厩の実績馬ランリョウオーとヒーローコールもラインアップ。
■キングストンボーイ
移籍初戦だった昨年の勝島王冠は後続に5馬身差をつける圧勝。それ以降の報知グランプリCとブリリアントCも制し、重賞3連勝を飾りました。史上2頭目となる連覇を目指します。
■ダテノショウグン
デビューからハイセイコー記念と黒潮盃を含む8連勝を飾り、輝かしい成績を残してきました。古馬重賞に初挑戦した前走のブリリアントCは5着。今回は7か月ぶりの実戦です。
■ミックファイア
23年は無敗のまま南関東三冠を制した大井生え抜きのスターホース。ダービーグランプリV後は古馬のGⅠ/JpnⅠに果敢に挑戦し、今回は2年5か月ぶりとなる地元馬同士の戦いです。
■ライトウォーリア
JRAから22年8月に移籍以降、重賞5勝。24年には川崎記念で初のJpnⅠを制し、その年のNARグランプリ年度代表馬に輝きました。今回がラストランで、種牡馬になる予定です。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第17回 勝島王冠(SII)>(12月1日現在)
調教追い切り動画はこちら
■キングストンボーイ
*大井 渡邉和雄 厩舎 セ7歳
*成績 24戦5勝2着5回
*重賞タイトル
ブリリアントカップ(SIII)(2025)
報知グランプリカップ(SIII)(2025)
勝島王冠(SII)(2024)
*詳細データ[ → ]
昨年の勝島王冠は直線で力強く抜け出し、後続に5馬身差をつける圧勝。JRAからの移籍初戦で初タイトルを獲得しました。それ以降も報知グランプリCとブリリアントCを制し、無敵の強さで重賞3連勝。前走のマイルグランプリは4年11か月ぶりとなるマイル(JRA時代に2歳1勝クラスの芝でV)に挑戦しましたが、最後は伸び切れずに7着でした。移籍後初めて連対を外したことに「マイルに尽きますね。コース形態を考慮してテンから気合をつけていったぶん、リズムを崩して、しまいの脚がなかった感じです」と渡邉和雄調教師。今回は昨年Vを飾った相性のいい舞台となり「1600m以外では崩れていないですし、連覇を目指して頑張ります」と力を込めました。
デビューから重賞2勝を含む8連勝を飾った大井生え抜きの期待馬。古馬重賞に初挑戦した前走のブリリアントC(5着)後は大井記念に向けて調整していましたが、鼻出血を発症して放牧休養へ。森下淳平調教師は「3歳のジャパンダートクラシックを使う前も発症して回避をしたので、今回は肺の状態から整えて、しっかりやり直しました。今思えば、ブリリアントCも見えない部分でその影響があったのかもしれません」と振り返ります。今回は7か月ぶりの実戦ですが「ここまで予定通りに進めてきました。古馬になって筋力がついたことでパワフルになりましたが、休養が長かったぶん、実際はどこまで頑張ってくれるかなというのはありますね」とコメント。
JRA時代はオープン勝ちを収め、この秋から大井へ移籍しました。前走のマイルグランプリは最後方から進めて9着という結果に「すごく神経の細かい馬ですが、レースでは思ったよりも乗りやすかったです。1600mは忙しかったので、距離が延びて外回りの1800m、2000mならチャンスはあると思います。勝島王冠は勝ちたいですね」とレース直後の藤田凌騎手。5か月ぶりの実戦を使い、今回は2戦目を迎えることに藤田輝信調教師は「動きはかなり良くなっています。前走はコーナーではもたついていましたが、しまいはしっかりしていたので、着順ほど内容は悪くないです。内回りより外回りで直線が長くなるほうが、しっかり走ってくれると思います」と話していました。初タイトル獲得に期待が高まります。
■ミックファイア
*大井 渡邉和雄 厩舎 牡5歳
*成績 16戦7勝2着0回
*重賞タイトル
ダービーグランプリ(M1)(2023)
ジャパンダートダービー(JpnI)(2023)
東京ダービー(SI)(2023)
羽田盃(SI)(2023)
*詳細データ[ → ]
23年は南関東無敗の三冠馬となり、その年のNARグランプリ3歳最優秀牡馬を受賞しました。人気実力を兼ね備えた大井生え抜きのスターホース。ダービーグランプリV後は9戦に渡り古馬G1/JpnⅠの舞台にチャレンジし続けてきました。24年のかしわ記念(5着)、マイルチャンピオンシップ南部杯(4着)などでJRA勢とも好走。今回は2年半ぶりとなる地元馬同士の戦いに「緩めず調整をしてきて、前走よりも予定通りに進めています。このまま無事にゲートインしてほしいです。古馬になってからは、この馬のポテンシャルの高さを考えて、全てGⅠ/JpnⅠにチャレンジしてきました。今回は久しぶりの南関東同士の戦いですし、期待を持って送り出します」と渡邉和雄調教師。
■ライトウォーリア
*川崎 内田勝義 厩舎 牡8歳
*成績 39戦10勝2着4回
*重賞タイトル
大井記念(SI)(2025)
川崎記念(JpnI)(2024)
報知オールスターカップ(SIII)(2024)
勝島王冠(SII)(2022)
埼玉新聞栄冠賞(SIII)(2022)
*詳細データ[ → ]
22年8月にJRAから移籍以降、重賞5勝を挙げました。その中でも24年の川崎記念でJpnⅠの勲章を獲得し、その年のNARグランプリ年度代表馬を受賞。輝かしい実績を残してきた雄が、この勝島王冠でラストランを迎えます。内田勝義調教師は「最近の結果は伴っていませんが、馬自体の調子はずっと良いです。8歳になってもいつも元気はつらつで、本当にえらい馬ですね」と褒めています。今後は種牡馬入り予定で「川崎記念を勝ってくれたり、海外遠征(コリアC・4着)も経験させてくれたり、これからも忘れられない1頭になります。一度勝ったことのある舞台なのでいい走りはしてほしいですが、何より無事に走り終えてほしいです」と愛馬にエールを送りました。
*勝島王冠の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第17回 勝島王冠(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■スワーヴアラミス 小林12/2左良 800m-52.5 秒 600m-37.0 秒 ■ライトウォーリア 牧場12/2坂路 600m-37.8 秒 200m-12.1秒 ■ギガキング 船橋12/3良 1000m-64.4 秒 800m-49.8 秒 600m-37.4 秒 ■ランリョウオー 浦和12/1良 1000m-62.4秒 800m-49.2秒 600m-36.6秒 ■デュードヴァン 小林12/2良 1200m-84.6 秒 1000m-67.0 秒 800m-50.1 秒 600m-36.6 秒 -

高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第17回 勝島王冠(SII)>
優勝インタビュー動画はこちら
大井・1800mの舞台で行われる勝島王冠。今年もネームバリューたっぷりの南関東所属馬たちが勢ぞろいをし、熱戦を繰り広げました。1着馬は東京大賞典(12月29日、大井)の優先出走権が与えられるトライアル。
昨年の勝島王冠を皮切りに重賞3連勝の実績があるキングストンボーイ(大井・渡邉和雄厩舎)がV。2018&19年のモジアナフレイバーに次ぐ2頭目の連覇を達成しました。
吉原寛人騎手を背に道中は7番手付近を追走し、3コーナー手前で外から進出。直線では逃げ粘るライトウォーリア、3コーナーで2番手に押し上げたナンセイホワイトに並びかけて競り合いになりましたが、最後は差し切って1番人気に応えました。
3/4馬身差の2着は7番人気でしたが力走したナンセイホワイト。そこから1馬身差の3着がラストランだった2番人気ライトウォーリアでした。
キングストンボーイは前走のマイルグランプリで移籍後初めて連を外す7着。そこからの巻き返しに「前走は初めての大井の内回りで、思うような結果が出せませんでした。それ以外は安定して走れていたので、今日も自分の力を出せれば良い競馬をしてくれると思っていました」と渡邉和雄調教師。
吉原騎手は「1800mでは一番強い馬だと思っているので、今日は負けられない気持ちで臨みました、外目になりましたが、逆に詰まるよりは動きたいところで動いた方が良い馬なので、あの位置から。上がっていく時も抜群の手応えでした」と振り返りました。
なお、吉原騎手は地方競馬の重賞200勝を達成。「本当にうれしいです。ここまで長かったので感極まりました。後輩に抜かれないぐらいの記録を残して引退したいと思っています」と力を込めました。
そして、ライトウォーリアはラストランを無事に終えました。昨年は川崎記念を勝ち、NARグランプリ年度代表馬に輝いた川崎の雄。
今回は2022年に勝利を飾った時の矢野貴之騎手が手綱を取り「59キロの斤量の分もあるのか折り合いがつきすぎて、もうちょっとうなっていく感じでも良かったかなと思いますが、馬はよく頑張っていますよ」とのこと。
コンビを組むのは2023年の勝島王冠・2着以来で「2年ぶりに乗せてもらいました。8歳でも衰えている感じはなくて、引退するのはもったいないと思いますが、この後は大事な仕事(種牡馬)があるので無事に終われたことは良かったです」と労っていました。
ライトウォーリア、お疲れ様でした!


<他陣営のコメント>
2着 ナンセイホワイト 安藤洋一騎手
「一生懸命走りすぎるところのある馬ですが、外枠(8枠12番)だったので前に壁を作れず行きたがっていました。気持ちを切らさないような競馬はして、最後は夢も見ましたね。いい競馬はしてくれたと思います。初めて乗せてもらいましたが感じもつかめたし、乗り方次第ではめちゃめちゃ走れると思います!」
3着 ライトウォーリア 矢野貴之騎手
同上
4着 ハデスキーパー 西啓太騎手
「イメージ通りの競馬ができたし、この相手でよく頑張っています」
5着 バハルダール 藤田凌騎手
「展開が向きませんでした。速くなるかなと思いましたが、速くならず。動きたい時に動けませんでした。この馬の良さは出せませんでしたが、大井1800m、2000mは一番合っています」
6着 ムットクルフェ 本田正重騎手
「このメンバーの中で力を出して頑張ってくれたし、もっと力をつけていければいいですね」
7着 ミックファイア 笹川翼騎手
「勝つかと思ったぐらいですが、反応がなかったですね。のめり気味に走っていました」
8着 オピニオンリーダー 桑村真明騎手
「仕掛けどころでついていけませんでした」
9着 ダテノショウグン 御神本訓史騎手
「まだちょっと戻り切っていないように思いますが、雰囲気は悪くないです」
10着 ヒーローコール 山中悠希騎手
「ハナを取り切って自分のリズムで走った方がいい馬ですね」
11着 マースインディ 藤本現暉騎手
「10歳でも状態は変わらず元気ですし、馬は頑張っています」
12着 ランリョウオー 本橋孝太騎手
「状態は良さそうでしたが、このペースでも折り合っていて……。(他馬に)来られた時に抵抗ができませんでした」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 17 令7 キングストンボーイ セ7 吉原 寛人 16 6 キングストンボーイ セ6 御神本 訓史 15 5 サヨノネイチヤ 牡4 西 啓太 14 4 ライトウォーリア 牡5 矢野 貴之 13 3 コズミックフォース 牡6 御神本 訓史 12 2 カジノフォンテン 牡4 張田 昂 11 令元 モジアナフレイバー 牡4 繁田 健一 10 平30 モジアナフレイバー 牡3 繁田 健一 9 29 ディアドムス 牡5 岡部 誠 8 28 セイスコーピオン 牡6 森 泰斗 7 27 ムサシキングオー 牡6 笹川 翼 6 26 ハブアストロール 牡4 左海 誠二 5 25 ガンマーバースト 牡6 森 泰斗 4 24 プーラヴィーダ 牡3 戸崎 圭太 3 23 スマートインパルス 牡4 A.ムンロ 2 22 スーパーパワー 牡5 真島 大輔 1 21 セレン 牡4 石崎 隆之

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