重賞レース

第32回 マイルグランプリ(SII)

  • 2025年10月22日(水)
  • 20:10発走
第32回優勝馬:ゴールドレガシー号
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    レースについて

    レース概要

    南関東所属のトップホースによって争われる、1マイル=1,600mの古馬SⅡ競走。第1回(平成7年)から第16回(平成22年)までは4月前後に、第17回の中止を経て施行された第18回(平成23年)から第26回(令和元年)までは10月下旬~11月中旬に、第27回(令和2年)から第29回(令和4年)までは7月下旬~8月上旬に施行されていましたが、第30回(令和5年)以降は施行時期が10月中旬~11月中旬に改められました。

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が短い内回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。距離適性はもちろん、コーナー4つのコース形態に対する適性も問われます。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第32回 マイルグランプリ(SII)>
    (10月16日現在)

    キングストンボーイ
    大井へ移籍以降は勝島王冠、報知グランプリC、ブリリアントCと重賞3連勝を飾り、パーフェクト連対中。20年の2歳1勝クラス(芝)を制して以来となるマイル戦に挑みます。

    リンゾウチャネル
    19年のホッカイドウ三冠馬となり、その年のNARグランプリ3歳最優秀牡馬を受賞。22年2月から大井所属となり、前走のスパーキングサマーCで移籍以降待望の重賞勝ちを収めました。

    ムエックス
    船橋に移籍以降はBクラスからスタートしました。重賞初挑戦だった昨年のマイルグランプリは自厩舎のスマイルウィに僅差の2着。それ以降は2つの重賞を制し、交流重賞でも好走中です。

    フジユージーン
    岩手所属時は2&3歳に重賞7勝を挙げ、4歳では3戦連続の2着。大井に移籍し、初戦を迎えます。デビュー前の馴致などから深く携わってきた自厩舎の杉山海波騎手が手綱を取る予定です。

    アランバローズ
    全日本2歳優駿やハイセイコー記念などを勝ち、NARグランプリ2020 2歳最優秀牡馬を受賞。翌年には東京ダービーも制しました。マイルグランプリは3年連続の参戦となり、昨年は僅差の3着でした。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第32回 マイルグランプリ(SII)>

    (10月20日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■アランバローズ
    *船橋 林正人 厩舎 牡7歳
    *成績 29戦10勝2着4回
    *重賞タイトル
     東京ダービー(SI)(2021)
     全日本2歳優駿(JpnI)(2020)
     ハイセイコー記念(SI)(2020)
     ゴールドジュニア(SIII)(2020)
    *詳細データ[ → ]

     前走の千葉ダートマイルは逃げ粘りましたが、JRAからの移籍初戦だったヘニータイフーンに3/4馬身差かわされ惜しい2着でした。「アランも最後は踏ん張っているし、3着以下とは大差。勝った相手を褒めるしかないです」と林正人調教師。このマイルグランプリは3年連続の参戦となり、昨年は僅差の3着でした。「去年と比べてもパフォーマンスは落ちていないです。前走は過去最高体重(470キロ)でしたが、7歳になっても体つきが良くなってビックリしています。調教も変わらず動くし、何よりモチベーションが下がらないのがすごいです」。今回は7枠14番に入りましたが「どの枠に入っても、自分のペースで気持ちよく行くだけ。1コーナーまでにハナを取れなくても、向正面から行ってもいいし、逆に外枠に入ったのは良かったです。今回も、らしさ全開で行きます!」と話していました。

    ■キングストンボーイ
    *大井 渡邉和雄 厩舎 セ7歳
    *成績 23戦5勝2着5回
    *重賞タイトル
     ブリリアントカップ(SIII)(2025)
     報知グランプリカップ(SIII)(2025)
     勝島王冠(SII)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     JRAから大井へ移籍以降、重賞3連勝を含む連対率パーフェクト。1800mから2000mでの好走が続いていますが、今回は約4年11か月ぶりとなるマイルです(JRA時代に2歳1勝クラスの芝でV)。渡邉和雄調教師は「吉原(寛人)騎手は『1800mがベストだけど、2000mよりはマイルのほうがいい可能性もある』と言ってくれています。どんな距離でもスタートの1歩目は遅い馬なので、今回の枠(8枠15番)はいいし、1コーナーでいい位置を取れれば、大井の内回りもこなしてくれると思います」とコメント。約2か月ぶりの実戦になることに「この馬は間隔をつめると良くないので、このくらい空いていたほうが力はしっかり出してくれると思っています」と期待を寄せていました。

    ■ナチュラルハイ
    *浦和 小久保智 厩舎 牡5歳
    *成績 25戦5勝2着2回
    *詳細データ[ → ]

     JRA時代はオープンを中心に走り、浦和に移籍しました。9月11日の多摩川オープンから始動予定でしたが、当日の天候不順により競走取り止め。そのまま17日の東京記念が初戦となり、自身初となる2400mでも3着に力走しました。このマイルグランプリに向けては「前走を使って、状態も雰囲気も、ものすごく良くなっています。硬さが抜けたので、動くだろうなという感じ。距離もマイルぐらいのほうが合っていると思うし、楽しみにしています」と小久保智調教師。同じ山口裕介オーナーとのタッグで、ポリゴンウェイヴが兵庫ゴールドC(10月17日、園田)を勝ち、2年半ぶりのうれしいタイトルを手にしたばかり。ナチュラルハイもその勢いに乗り、勝利を目指します。

    ■フジユージーン
    *大井 岡野尚光 厩舎 牡4歳
    *成績 14戦9勝2着3回
    *重賞タイトル
     楠賞(2024)
     東北優駿(M1)(2024)
     ダイヤモンドカップ(M1)(2024)
     スプリングカップ(M2)(2024)
     南部駒賞(M1)(2023)
    *詳細データ[ → ]

     岩手時代に東北優駿など重賞7勝を挙げたスターホースが大井に移籍。4歳になった今年は岩手の古馬たちと戦い、3戦連続2着という成績でした。南関東ではA1の格付けで、この路線のトップホースたちとの初対戦。岡野尚光調教師は「今回は(移籍初戦で)手探りの部分もありますし、体重も600キロくらいあって、まだ余裕があります。それでも、最終追い切りはものすごい時計が出ました。フットワークが大きくてきれいなので、見た目は速く見えませんでしたが、さすがだなぁと。今回は地力でどのくらい頑張ってくれるか。今後に向けても無事に走り終えてほしいです」と話していました。

     なお、自厩舎のルーキー・杉山海波騎手がフジユージーンと初コンビ。実は、デビュー前に馴致などを行っていたという深い間柄です。詳細は、南関魂に書かせていただきましたのでご覧ください。「海波が調教から丁寧に乗って一生懸命やってくれています」(岡野調教師)。

     *フジユージーンと杉山騎手のお話しはこちら

    ■ムエックス
    *船橋 張田京 厩舎 牡7歳
    *成績 36戦13勝2着5回
    *重賞タイトル
     オグリキャップ記念(SP1)(2025)
     川崎マイラーズ(SIII)(2025)
    *詳細データ[ → ]

     重賞初挑戦だった昨年のマイルグランプリは自厩舎のスマイルウィに僅差の2着でしたが、それ以降は2つのタイトルを獲得しました。交流重賞でも好走中で、去年と今年では戦ってきた相手が違います。調教パートナーでもある張田昂騎手は「今年の方が状態はいいです。前走(テレ玉杯オーバルスプリント・3着)後もダメージはないし、馬はピンピンして元気ですね」とコメント。マイルは今年3月の京成盃グランドマイラーズでフォーヴィスムのクビ差2着となって以来です。「最近は1400mの仕上げだったぶん、気持ちが競馬に向けて前向きになっている感じ。久しぶりのマイルなので、レースではうまく折り合ってくれれば。勝ちたいですね」と力を込めました。

    ■リンゾウチャネル
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡9歳
    *成績 54戦16勝2着10回
    *重賞タイトル
     スパーキングサマーカップ(SII)(2025)
     楠賞(2019)
     王冠賞(H2)(2019)
     北海優駿(H1)(2019)
     北斗盃(H2)(2019)
    *詳細データ[ → ]

     前走のスパーキングサマーCはキッチリと差し切り、19年のホッカイドウ三冠馬が南関東での勲章も手にしました。「理想的な流れ。前半で楽ができたぶん、最後の切れはすばらしかったです」と安藤洋一騎手。今回は昨年12月の勝島王冠(6着)以来の大井コースに、荒山勝徳調教師は「右回りよりも左回りのほうが上手ですが、今はマイルがベスト。状態もいいし、9歳でも若くて頭が下がります。おじさんたちに力を与えるパフォーマンスをしてくれているので、僕も頑張らないと!」と微笑みました。同厩からは上がり馬リコールガー(今年の連対率パーフェクト)が重賞に初挑戦します。なお、荒山厩舎は地方通算997勝(10月19日現在)。1000勝のメモリアルV達成にも注目が集まります。

    *マイルグランプリの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第32回 マイルグランプリ(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■スマイルウィ
    船橋11/11良 1000m-65.1 秒 800m-50.3 秒 600m-37.4 秒
    ■ランリョウオー
    浦和11/9良 800m-54.2 秒 600m-38.9 秒
    ■ソリストサンダー
    小林11/10良 1000m-64.0 秒 800m-49.2 秒 600m-36.4 秒
    ■デュードヴァン
    小林11/10良 1000m-66.0秒 800m-50.4秒 600m-36.5秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第32回 マイルグランプリ(SII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     10月22日に南関東3歳以上によるマイルグランプリが行われました。歴代の覇者にアブクマポーロやコンサートボーイ、アジュディミツオー、フジノウェーブ、ミューチャリーら希代の名馬たちが名を連ねています。32回目を迎えた今年も好メンバーが集結。

     そんななか、矢野貴之騎手が騎乗した6番人気ゴールドレガシー(藤田輝信厩舎)が人気馬たちを抑えて重賞初制覇を飾りました。

     ハナを切ったのは、リコールガー(8番人気)。好位にはムエックス(1番人気)、アランバローズ(3番人気)、キングストンボーイ(2番人気)といった上位人気馬たちが続いていきました。

     ゴールドレガシーは中団後方から徐々に進出。ムエックスが4コーナー過ぎから先頭に立って押し切りを図りましたが、ゴールドレガシーは馬群から外に持ち出すと、最後はメンバー最速の上がり3ハロン38秒1の脚を使い、かわしました。勝ちタイムは1600m1分39秒1(重)。2馬身差の2着はムエックス、さらに2馬身離れた3着はリコールガーでした。

     昨年9月のマイルグランプリトライアル(2着)以来のコンビだった矢野騎手は「あの時は決め手がなく、もうワンパンチほしいなという印象でしたが、今日は道中から気持ちよく走ってくれて、最後も切れましたね」とコメント。

     好騎乗も光ったレースに「王道の競馬では勝てないと考えていたので、逆に窮屈なところを狙ってタメていった結果、うまくハマりました。馬も頑張ってくれたし、すばらしい状態に仕上げてくれた厩舎スタッフの方にも感謝しています」と振り返りました。

     ゴールドレガシーはJRA時代に3勝クラスを勝ち、オープンで戦いました。23年7月に大井へ移籍。それ以降はマイルを主戦場にして抜群の安定感を誇り、南関東の重賞に初挑戦した前走のサンタアニタトロフィーは2着。そして、ついに念願の勲章を手にしました。7歳にして、さらなる進化を遂げているパフォーマンスに、今後の期待も高まります。



    <他陣営のコメント>

    2着 ムエックス 張田昂騎手
    「馬なりで行きましたが、ペースが速かったですね……。時計的にはよく走っていますが……」

    3着 リコールガー 野畑凌騎手
    「いいスタートでハナも切れて、理想的な競馬はできました。道中、強い馬に圧をかけられたぶん、最後は止まってしまいました」

    4着 オメガシンフォニー 本田正重騎手
    「いいポジションにつけられたと思います。牝馬1頭で、このメンバーでこれだけやれたので満足です。今後も楽しみですね」

    5着 ハデスキーパー 達城龍次騎手
    「内々でジッとしている競馬でしたが、4コーナーで挟まれたのが痛かったです。それがなければ、もっと上の着順はあったと思います。このクラスでも通用する力はありそうです」

    6着 ナチュラルハイ 御神本訓史騎手
    「内があくかなと思いましたが、あきませんでした。展開が向かなくても、外を回れば、もっと前に来ていたと思います。1600m向きではないので、もう少し長い距離で改めて」

    7着 キングストンボーイ 吉原寛人騎手
    「内に潜り込みたかったですが、タイミングが合わなくて、4頭の外はキツかったです。跳びが大きいので、大井1600mの小回りより、1800mの外回りくらいがベストだと思います」

    8着 リンゾウチャネル 安藤洋一騎手
    「体調はすごく良かったと思います。ペースが速かったので、あのポジションはちょうどいいと思っていましたが、3コーナー手前くらいで、追走いっぱいになりました」

    9着 バハルダール 藤田凌騎手
    「すごく神経の細かい馬ですが、レースでは思ったよりも乗りやすかったです。1600mは忙しかったので、距離が延びて外回りの1800m、2000mならチャンスはあると思います。一度使って状態も上向くと思いますし、次走予定の勝島王冠は勝ちたいです」

    10着 モズリッキー 町田直希騎手
    「理想はスムーズなもまれない競馬でしたが、テンのペースの違いで、もまれる競馬になりました。それでも、思ったより我慢をして走ってくれていました。先生は『良くなる余地がある』と言っていたので、これからも期待しています」

    11着 フジユージーン 杉山海波騎手
    「ゲートの1、2歩目はゆっくりでしたが、そこからスピードに乗れば速かったです。ただ、息が入らず、苦しい展開になりました。(重賞初騎乗について)重賞のペースや展開など、勉強になりました。この経験を生かして、もっとうまくなりたいです」

    12着 カールスバート 岡村健司騎手
    「一気の相手強化でマイルの一線級がそろいましたが、馬場差があっても時計はつめているし、頑張ってくれたと思います。ただ3~4コーナーの不利はかなり痛かったです」

    13着 エスケンドリーム 西啓太騎手
    「メンバーも強かったですが、いろいろとスムーズさを欠いてしまい、不完全燃焼です」

    14着 アランバローズ 笹川翼騎手
    「うまくいかなかったです。すごくいい状態でもってきてくれたのですが、結果、前に厳しい流れ。その辺が全てですね」

    15着 シシュフォス 山中悠希騎手
    「普段と違って走るほうに気持ちが向いていないのかなという感じ。追い切りは馬なりで動くのに、今日は競馬に集中していなかったです」

    16着 グランデマーレ 本村直樹騎手
    「馬は頑張っていますが、レースの流れが速く、息を入れる暇がなかったです」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    32 令7 ゴールドレガシー 牡7 矢野 貴之
    31 6 スマイルウィ 牡7 矢野 貴之
    30 5 スマイルウィ 牡6 矢野 貴之
    29 4 ゴールドホイヤー 牡5 山崎 誠士
    28 3 ティーズダンク 牡4 矢野 貴之
    27 2 ミューチャリー 牡4 御神本 訓史
    26 令元 ワークアンドラブ 牡4 笹川 翼
    25 平30 クリスタルシルバー 牡3 岡部 誠
    24 29 セイスコーピオン 牡7 赤岡 修次
    23 28 セイスコーピオン 牡6 森 泰斗
    22 27 ソルテ 牡5 吉原 寛人
    21 26 セイントメモリー 牡7 本橋 孝太
    20 25 トーセンアドミラル 牡6 川島 正太郎
    19 24 ピエールタイガー 牡4 真島 大輔
    18 23 ボク 牡6 A.ムンロ
    17 23 中止 -- ------
    16 22 クレイアートビュン 牡6 的場 文男
    15 21 ロイヤルボス 牡5 張田 京
    14 20 デスモゾーム 牡4 真島 大輔
    13 19 フジノウェーブ 牡5 御神本 訓史
    12 18 アジュディミツオー 牡5 内田 博幸
    11 17 ナイキアディライト 牡5 石崎 駿
    10 16 ブラウンシャトレー 牡7 張田 京
    9 15 ベルモントアクター 牡7 石崎 隆之
    8 14 フレアリングマズル 牡4 的場 文男
    7 13 アローセプテンバー 牡6 張田 京
    6 12 インテリパワー 牡5 張田 京
    5 11 ゴールドヘッド 牡4 的場 文男
    4 10 アブクマポーロ 牡6 石崎 隆之
    3 9 コンサートボーイ 牡5 内田 博幸
    2 8 コンサートボーイ 牡4 石崎 隆之
    1 7 アマゾンオペラ 牡4 石崎 隆之