重賞レース

第22回 レディスプレリュード(JpnII)

  • 2025年10月7日(火)
  • 20:10発走
第22回優勝馬:ビヨンドザヴァレー号
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    レースについて

    レース概要

    全国各地からさまざまな世代の実績馬が集う、3歳勢を含めた牝馬路線のダートグレード競走。平成16年に第1回が施行された「TCKディスタフ」を前身としている競走で、第8回(平成23年)から現在の名称に変更されており、第10回(平成25年)からダートグレード競走のJpnⅡとなりました。

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。スピードもスタミナも問われるスタンダードなコースです。
    体系図

    拡大できます

    月日 レース名 競馬場 距離
    2025/7/9 スパーキングレディーカップ 川崎 1,600m
    2025/8/28 ブリーダーズゴールドカップ 門別 2,000m
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第22回 レディスプレリュード(JpnII)>
    (10月1日現在)

    アンモシエラ
    昨年のブルーバードCで重賞初制覇。それ以降もダート三冠路線(羽田盃2着&東京ダービー3着)で牡馬と戦いました。JBCレディスクラシックは古馬牝馬を抑え、JpnⅠの勲章を獲得。

    テンカジョウ
    デビューから全て3着以内という成績を残しています。昨年のマリーンCは後続に5馬身差をつけて重賞初挑戦Vを飾り、それ以降も兵庫女王盃、エンプレス杯キヨフジ記念を制覇。

    フェブランシェ
    昨年の東京シンデレラマイルとしらさぎ賞を勝ち、前走のスパーキングレディーCで念願の交流重賞Vを飾りました。地方競馬屈指の実力牝馬が、古巣・JRA勢を迎え撃ちます。

    ローリエフレイバー
    2歳時は東京2歳優駿牝馬V。3歳ではロジータ記念を制し、NARグランプリ3歳最優秀牝馬を受賞しました。4歳の今年はビューチフルドリーマーCと、3年連続で勲章を手にしています。

  • 高橋華代子の重賞直前情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第22回 レディスプレリュード(JpnII)>

    (10月5日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■フェブランシェ
    *大井 藤田輝信 厩舎 牝5歳
    *成績 15戦6勝2着1回
    *重賞タイトル
     スパーキングレディーカップ(JpnIII)(2025)
     しらさぎ賞(SIII)(2025)
     東京シンデレラマイル(SIII)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     前走のスパーキングレディーCで念願の交流重賞の勲章を手にしました。3コーナー手前で先頭に立って押し切る内容に、吉原寛人騎手は「物見をするところがあって進みの難しさもある馬ですが、上手に走ってくれました。早めに抜け出して、ちょっと遊ぶところもありましたが、そこからがしぶとく頑張ってくれましたね」と振り返っています。これにより、グランダム・ジャパン古馬秋シーズンのポイント順位は暫定2位(地方所属馬ではトップ)。最終戦の今回は大井・1800mが舞台になることに、藤田輝信調教師は「吉原騎手は1600mくらいまでがベストな距離と言っていたので1800mになるのは不安もありますが、状態は良いのでこなしてくれると信じています」と話していました。

    ■ラブラブパイロ
    *大井 荒井朋弘 厩舎(小林) 牝6歳
    *成績 35戦9勝2着5回
    *重賞タイトル
     ノースクイーンカップ(H2)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     前走の盛岡で行われたビューチフルドリーマーCは、西啓太騎手を背に中団から追走。徐々に進出して追い上げましたが、最後は僅差の3着でした。この結果に荒井朋弘調教師は「左回りはスタートで押していってもモタついて、いいところを取りに行けず。コーナーでもモタついて、最後の直線だけで脚を使ったなという感じでしたね」と振り返ります。長距離遠征後もダメージはなく、ここに向けても順調に調整を続けてきたそうです。今回の条件について「右回りの1800mはいいですが、中央馬が相手なので、どのくらいやれるかですね。砂を嫌がる時とそうでない時があるので、外枠の方が競馬はしやすかったですが、自分の走りができれば……」とのこと。

    ■ローリエフレイバー
    *大井 月岡健二 厩舎 牝4歳
    *成績 17戦7勝2着1回
    *重賞タイトル
     ビューチフルドリーマーカップ(M1)(2025)
     ロジータ記念(SI)(2024)
     東京2歳優駿牝馬(SI)(2023)
    *詳細データ[ → ]

     3年連続でタイトルを獲得している大井生え抜き牝馬。昨年はNARグランプリ3歳最優秀牝馬も受賞しました。前走は盛岡のビューチフルドリーマーCに遠征し、押し切り勝ちを収めました。2着馬に1馬身差の勝利に「盛岡の坂は初経験だったので、思ったよりも、しまいは伸びなかったです。ただ、遠征をクリアしてくれたし、休み明けでリフレッシュができたのも良かったと思います」と月岡健二調教師。今回は2度目となる交流重賞ですが「最終追い切りは満足のいく内容。内枠(1枠1番)はいい結果が出ていないし、気分屋なところのある馬ですが、4歳秋を迎えて今後に向けてもちゃんと走れるように、いいきっかけをつかんでほしいです」とエールを送りました。

    <JRA所属馬の紹介>

    ■アンモシエラ
    *JRA 松永幹夫 厩舎 牝4歳
    *成績 16戦4勝2着4回
    *重賞タイトル
     JBCレディスクラシック(JpnI)(2024)
     ブルーバードカップ(JpnIII)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     昨年のブルーバードCで初タイトルを手にし、それ以降も交流重賞に参戦しています。ダート三冠は強豪牡馬と戦い、羽田盃(2着)&東京ダービー(3着)ともに逃げ粘り、力を示しました。JBCレディスクラシック(佐賀)は後続に4馬身差をつける逃げ切り完勝。古馬牝馬たちを抑えて、念願のJpnⅠの勲章を獲得しました。

    ■タクシンイメル
    *JRA 武英智 厩舎 牝4歳
    *成績 13戦4勝2着1回
    *詳細データ[ → ]

     デビューから3戦は芝で走り、4戦目からはダートに転向。未勝利、1勝クラスを勝ち上がりました。今年3月に3勝クラスによる芝3000mにもチャレンジ。唯一の牝馬が果敢に走り抜きました。近走では2勝クラスと3勝クラスを連勝してオープン入り。通算4勝全てが、今回と同じ1800mで結果を残してきました。重賞初挑戦Vを目指します。

    ■テンカジョウ
    *JRA 岡田稲男 厩舎 牝4歳
    *成績 10戦6勝2着0回
    *重賞タイトル
     エンプレス杯(JpnII)(2025)
     兵庫女王盃(JpnIII)(2025)
     マリーンカップ(JpnIII)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     10戦して6勝3着4回という抜群の安定感を誇ります。昨年のマリーンCは直線で力強く抜け出し、重賞初挑戦Vを決めました。それ以降も交流重賞で戦い、兵庫女王盃、エンプレス杯キヨフジ記念で、3つ目のタイトルを獲得。今回は大井に初登場し、そのパフォーマンスに期待が高まります。母は川崎所属だったフィオレロという血統。

    ■バスタードサフラン
    *JRA 渡邊薫彦 厩舎 牝4歳
    *成績 12戦4勝2着3回
    *詳細データ[ → ]

     これまで12戦して11戦が1800mの舞台で戦いました。昨年は1勝クラスと2勝クラスを逃げ切り連勝。約半年の休み明けだった前走の3勝クラスは+16キロで戦いましたが、後続に1馬身半差をつけての勝利。勢いそのままに重賞初挑戦Vを狙います。なお、母は2014年のエーデルワイス賞を制したウィッシュハピネスという血統。

    ■ビヨンドザヴァレー
    *JRA 橋口慎介 厩舎 牝5歳
    *成績 19戦4勝2着6回
    *詳細データ[ → ]

     デビューから一貫して芝で走り続けてきました。昨年11月に3勝クラスを勝ち、それ以降は重賞へ。初タイトルをかけたターコイズCで2着になると、2走前はヴィクトリアマイルにも出走しました。今回は初ダートとなり、その戦いぶりに注目が集まります。叔父はアメリカのダートGⅠなどを制して大活躍したムブタヒージという血統。

    <他地区馬の紹介>

    ■アンティキティラ
    *高知 別府真司 厩舎 牝6歳
    *成績 56戦12勝2着11回
    *重賞タイトル
     読売レディス杯(2024)
     佐賀ヴィーナスカップ(2024)
     秋の鞍(SP1)(2022)
     若草賞(SP1)(2022)
     花吹雪賞(2022)
    *詳細データ[ → ]

     高知の名門・別府真司厩舎に所属。全国にチャレンジし、通算タイトルは5勝を挙げています。現在行われているグランダム・ジャパン古馬秋シーズンの読売レディス杯(金沢)と秋桜賞(名古屋)は、いずれも2着。ポイント順位は、地方所属馬の中で大井のフェブランシェに次ぐ暫定2位です。レディスプレリュードは3年連続の参戦となり、上位を目指します。

    *レディスプレリュードの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第22回 レディスプレリュード(JpnII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ラブラブパイロ
    小林9/26稍 1000m-64.0秒 800m-49.4秒 600m-36.9秒
    ■アイコンテーラー
    栗東9/26CW良 1200m-83.5秒 1000m-68.3秒 800m-53.0秒 600m-37.2秒 200m-11.1秒
    ■アーテルアストレア
    栗東9/28坂路 800m-56.0秒 600m-40.4秒 200m-12.8秒
    ■ヴィブラフォン
    美浦9/27W稍 1000m-67.7秒 800m-51.9秒 600m-37.1秒 200m-11.4秒
    ■グランブリッジ
    栗東9/25CW良 1000m-70.9秒 800m-54.4秒 600m-39.1秒 200m-12.5秒
    ■ライオットガール
    栗東9/27坂路 800m-53.1秒 600m-38.4秒 200m-12.6秒
    ■アンティキティラ
    高知9/23不良 800m-54.5秒 600m-39.8秒 200m-12.5秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第22回 レディスプレリュード(JpnII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     10月7日、3歳以上の牝馬によるレディスプレリュードが行われました。JRA5頭、高知1頭、南関東6頭による戦い。

     菱田裕二騎手が手綱を取った5番人気ビヨンドザヴァレー(JRA・橋口慎介厩舎)が重賞初制覇を飾りました。芝からダートに転向しての初戦でしたが、ダートの重賞勝ち馬たちを一蹴。この路線にニューヒロインが誕生しました。

     レースは、道中5番手を追走。3コーナー手前から外に持ち出すと、最後までしっかりと脚を伸ばしてゴール直前で差し切りました。勝ちタイムは1800m1分52秒9(良)。

     クビ差の2着は、スタートで大きく遅れながらも直線でインから抜け出した1番人気テンカジョウ。3着は3コーナー過ぎから先頭に立って押し切りを図ったバスタードサフランでした。

     ビヨンドザヴァレーは初ダートをクリアしてのVに、菱田騎手は「道中、砂をかぶる場面もありましたが、ひるむことなく走ってくれました。橋口厩舎は普段からダートコースも調教で乗ってくださっているので、その成果が出たと思います」とコメント。

     今後は体調を考慮しながら、優先出走権を獲得したJBCレディスクラシック(11月3日、船橋・1800m)を視野に入れていくそうです。橋口調教師は「能力は2歳から感じていましたが、まさかダートでこんなに強い勝ち方をしてくれるとはビックリしました。次も楽しみです」と期待を寄せました。

     なお、地方馬の最先着は、3着から3/4馬身差の4着フェブランシェ(大井・藤田輝信厩舎)。4番手から徐々に進出し、直線では先頭に立つシーンも見られましたが、僅差で敗れました。

     吉原寛人騎手は「理想的なレースができましたが、あまり早く先頭には立ちたくなくて。抜いた馬に差し返されたので、そういうところは乗り難しさもあります。1800mもうまくこなしてくれましたが、直線が長いと甘くなる感じもあるので、マイルくらいが乗りやすいですね」と振り返っていました。



    <他陣営のコメント>

    2着 テンカジョウ 松山弘平騎手
    「ゲートに少し難さのある馬。前走は大外枠で大丈夫でしたが、今日は奇数(6枠7番)で先入れだったので……」

    3着 バスタードサフラン 酒井学騎手
    「初めての競馬場とナイターで同型馬もいましたが、1番理想的な形で運べました。最後までしぶとく粘ってくれたし、いきなりの重賞挑戦で出せるパフォーマンスは全て出し切って、よく頑張ってくれたと思います」

    4着 フェブランシェ
    同上

    5着 ベルグラシアス 町田直希騎手
    「いい脚を使ってくれましたね。放牧休養明けでしたが、馬も良くなって帰ってきてくれました。体重も増えていましたが(+13キロ)、もっと増えてもいいくらいです。これから楽しみですね」

    6着 マテリアルガール 山中悠希騎手
    「前回(読売レディス杯・3着)乗せてもらった時よりも雰囲気は良くて、いい感じに向いているのかなと思いました」

    7着 ラブラブパイロ 西啓太騎手
    「こういう競馬しかないと思っていて、どこまで差をつめられるかという感じ。思ったより差はつめられたのかな。5着は欲しかったですが」

    8着 タクシンイメル
    重賞初挑戦。1コーナーで先頭に立っていき、最後の直線もしぶとく粘りましたが……。

    9着 アンモシエラ
    昨年のJBCレディスクラシックを制した実績馬。道中は好位のインから追走しましたが、勝負どころで後退していきました。

    10着 ローリエフレイバー 野畑凌騎手
    「今日はこのメンバーで1列目には行けないと思ったので、(中団から)しっかり競馬をさせたのはイメージ通り。状態は良かったです。現状では1800mは短いので、2000m以上は欲しいですね」

    11着 シトラルテミニ 矢野貴之騎手
    「もともと非力な感じで、小さな体でよく頑張っていると思います。一線級に入ると、もうワンパンチついてくればさらにいいですね」

    12着 アンティキティラ
    高知から全国の舞台で戦い、レディスプレリュードは3年連続の出走。道中は11番手付近を進めていく内容でした。
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    22 令7 ビヨンドザヴァレー 牝5 菱田 裕二
    21 6 グランブリッジ 牝5 川田 将雅
    20 5 アーテルアストレア 牝4 武 豊
    19 4 プリティーチャンス 牝5 岩田 望来
    18 3 レーヌブランシュ 牝4 松山 弘平
    17 2 マルシュロレーヌ 牝4 川田 将雅
    16 令元 アンデスクイーン 牝5 戸崎 圭太
    15 平30 プリンシアコメータ 牝5 J.モレイラ
    14 29 クイーンマンボ 牝3 C.ルメール
    13 28 タマノブリュネット 牝4 田邊 裕信
    12 27 サンビスタ 牝6 岩田 康誠
    11 26 ワイルドフラッパー 牝5 蛯名 正義
    10 25 メーデイア 牝5 濱中 俊
    9 24 ミラクルレジェンド 牝5 岩田 康誠
    8 23 ミラクルレジェンド 牝4 岩田 康誠
    7 22 ザッハーマイン 牝5 的場 文男
    6 21 ツクシヒメ 牝3 山田 信大
    5 20 パフィオペディラム 牝5 左海 誠二
    4 19 パフィオペディラム 牝4 左海 誠二
    3 18 アウスレーゼ 牝4 真島 大輔
    2 17 ジーナフォンテン 牝7 佐藤 隆
    1 16 プルザトリガー 牝5 内田 博幸