重賞レース

第32回 アフター5スター賞(SIII)

  • 2025年9月3日(水)
  • 20:10発走
第32回優勝馬:ファーンヒル号
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    レースについて

    レース概要

    南関東所属のトップホースによって争われる、古馬短距離路線のSⅢ競走。第1回(平成6年)から第8回(平成13年)までは1,800mのコースで施行されていましたが、新スタンド建替えに伴いゴール位置を変更していた第9回(平成14年)が1,790mのコースで、第10回(平成15年)が1,190mのコースで施行され、第11回(平成16年)以降は1,200mのコースが舞台となりました。

    コース紹介
    4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線部分が長く、外寄りの枠からでもレース序盤の先行争いに加わりやすいコース形態と言えます。
  • 高橋華代子の注目馬情報

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第32回 アフター5スター賞(SIII)>
    (8月27日現在)

    ファーンヒル
    JRAで3勝クラスを勝ち上がり、京葉S(リステッド)は2着でした。この夏、大井へ移籍。前走の習志野きらっとスプリントは直線で力強く抜け出し、重賞初挑戦Vを決めました。

    ポリゴンウェイヴ
    ホッカイドウから浦和へ移籍し、ニューイヤーCとクラウンCを制覇。それ以降は勝ち星から遠ざかりましたが、大井・1200mの、ゆりかもめオープンで2年2か月ぶりの勝利を挙げました。

    リオンダリーナ
    ホッカイドウ時代はデビューから4連勝を飾り、リリーCと園田プリンセスCの勲章を獲得。大井へ移籍後、2走前の優駿スプリントトライアルで優勝し、前走の優駿スプリントは2着でした。

    ジゼル
    デビューから11連勝を飾るなど抜群の安定感を誇ります。前走のアフター5スター賞トライアルは直線で抜け出し、2馬身差をつけて完勝しました。念願のタイトルを狙います。

    マックス
    JRAで2勝クラスを勝ち上がり、2022年の初夏に大井へ移籍しました。昨年の東京盃は全国の強豪を相手に2着になるなど、重賞での好走も光ります。実力馬が悲願の重賞Vへ!

  • 高橋華代子の重賞直前情報

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    <第32回 アフター5スター賞(SIII)>

    (9月1日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■ジゼル
    *船橋 山中尊徳 厩舎 牝6歳
    *成績 19戦14勝2着0回
    *詳細データ[ → ]

     船橋生え抜き馬で、19戦14勝という抜群の成績を残しています。前走のアフター5スター賞トライアルは外の3番手から進めて、2年連続の勝利。アフター5スター賞も去年に続いての参戦に、調教パートナーでもある山中尊徳調教師は「去年は一気に砂をかぶってやめてしまったので(7着)、今回もそこは鍵になりますね。重賞を取れるポテンシャルは持っていると思っていますが、自分の競馬ができるかどうか。暑さも気にせず、状態は変わらずいいですよ」と話していました。前回コンビを組んだ笹川翼騎手はファーンヒルに騎乗するため、今回は野畑凌騎手が初騎乗。南関東リーディング3位の若武者が、どうエスコートするのかも楽しみです。なお、山中厩舎からは連勝中のワラも参戦。

    ■ファーンヒル
    *大井 荒山勝徳 厩舎(小林) 牡6歳
    *成績 26戦5勝2着4回
    *重賞タイトル
     習志野きらっとスプリント(SII)(2025)
    *詳細データ[ → ]

     JRAからの移籍初戦だった前走の習志野きらっとスプリントは直線で力強く抜け出し、重賞初挑戦Vを飾りました。船橋コース、1000m、ナイターなど初物をクリア。笹川翼騎手は「気難しさがあると聞いていたので、気持ちを切らさないように乗りました。手応えもずっと良く、重心をすごく低くして走るので、見ている皆さんも格好良かったんじゃないかなと思います」と笑顔でした。今回は重賞連勝をかけての出走に、荒山勝徳調教師は「前回は距離と大外枠というのも良かったと思います。JRAではポカもあったような馬なので、舞台が替わって最後まで集中力が持つかどうか。状態は変わらないですが、距離延長は走らせてみないとわからないですね」と慎重ムードでした。

    ■マックス
    *大井 福永敏 厩舎(小林) セ8歳
    *成績 36戦9勝2着10回
    *詳細データ[ → ]

     JRAから22年初夏に移籍。コツコツと下級クラスから戦っていき、昨年は東京盃で2着になるなど交流重賞でも好走している実力馬です。前走の武蔵野オープンは後続に4馬身差をつけて逃げ切り、1200m1分11秒0という好タイムで駆けました。福永敏調教師は「この本番につながるレースになればいいなと思っていたので、イメージ以上に強かったです。今年8歳になりましたが、暑い時期は得意。どんな競馬でもできる馬で、最内枠はロスなく進められるのでいいと思います」と話していました。このアフター5スター賞は23年3着、24年2着となり、あと一歩のところで涙を呑んできたレース。三度目の正直で悲願のタイトル獲得を目指します。なお、福永厩舎からは重賞2勝馬ボヌールバローズも出走。

    ■リオンダリーナ
    *大井 坂井英光 厩舎(小林) 牝3歳
    *成績 7戦5勝2着1回
    *重賞タイトル
     園田プリンセスカップ(2024)
     リリーカップ(H3)(2024)
    *詳細データ[ → ]

     ホッカイドウ時代に2つの重賞を含む4連勝を飾り、ローレル賞遠征後、大井へ移籍。初戦の優駿スプリントトライアルを勝ち、前走の優駿スプリントは2着でした。前走について「スタートが遅くてテンに脚を使ったので、普通の馬なら着外もあるなと思って見ていました。負けて悔しいですが、内容は強かったです」と坂井英光調教師。この舞台に向けては「テンションは落ち着いていて、カイバも食べているし、いい調整ができました。尾っぽを取る練習もしたので、今回は良いスタートを切らせたいです。逃げた方がいい馬なので展開は鍵になりますが、50キロの斤量も生かしたいですね」とコメント。13年に50キロを背負って勝利を飾ったハードデイズナイトに続く史上2頭目の3歳牝馬Vに期待かかかります。

    *アフター5スター賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第32回 アフター5スター賞(SIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■エンテレケイア
    浦和9/6良 800m-53.3秒 600m-38.6秒
    ■ジゼル
    船橋9/7右良 1000m-63.3秒 800m-48.8秒 600m-36.2秒
    ■スターシューター
    大井9/7良 1000m-62.4秒 800m-49.9秒 600m-37.1秒
    ■スワーヴシャルル
    牧場9/7坂路 600m-37.8秒 200m-12.1秒
    ■マックス
    小林9/6稍 1000m-68.7秒 800m-51.0秒 600m-36.8秒
  • 高橋華代子のレースレポート

    南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中

    <第32回 アフター5スター賞(SIII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     9月3日、アフター5スター賞が行われました。JBCスプリント(11月3日、船橋)の指定競走。優先出走権はありませんが、選定にあたり、その成績が重視されるという競走です。

     電撃の6ハロン戦に南関東のスピード自慢が勢ぞろいしたなか、笹川翼騎手とコンビを組んだファーンヒル(大井・荒山勝徳厩舎<小林>)が1番人気に応えて快勝。JRAから移籍初戦だった前走の習志野きらっとスプリントに次いで重賞2連勝を飾りました。

     道中は外の3番手を追走。4コーナー付近で先頭に並びかけると、直線で力強く抜け出し、後続に2馬身差をつけました。笹川騎手は「スタートが決まったので、レースはスムーズに進めることができました。次のJBCスプリントも意識をして、少し早めに追い出しました。その辺りも確認ができたので良かったです」とコメント。

     この10年で最速の勝ちタイム1200m1分10秒9(良)だったことは「ポテンシャルがないと出せません。次の大一番もかなり期待を持って臨めると思います」と改めて手応えをつかんだ様子でした。

     荒山調教師は「JRAにいた頃から気を抜くところがあると聞いていましたが、しっかり走ってくれたと思います。それでも笹川騎手は『最後はやめていた』と言っていたので、着差以上の強さ。距離は1200mよりも1000mの方がいいと思います。今回のパフォーマンスを見ても、次のJBCスプリント(船橋・1000m)も十分にやれると思うので、地方代表としていい走りをしたいです」と力を込めました。

     なお、荒山厩舎は重賞成績絶好調です。8月26日のスパーキングサマーC(リンゾウチャネル)を皮切りに、27日のフリオーソレジェンドC(サントノーレ)、この日のアフター5スター賞(ファーンヒル)。9月7日のコリアC(ディクテオン)では地方所属馬初の海外ダート重賞Vを挙げ、世界を股にかけて重賞4連勝中です。

     11月3日のJBC船橋への期待も高まります。クラシックにサントノーレ、スプリントにファーンヒルがスタンバイ。レディスクラシックにはJRA3勝クラスを勝ち上がったヘニータイフーンも視野に入れるそうです(一度オープンを使ってからの結果次第)。

     荒山厩舎から目が離せませんね!



    <他陣営のコメント>

    2着 トーセンサンダー 安藤洋一騎手
    「スタートして挟まれたので、まともに走れれば、もうちょっといい競馬ができたと思います。あまり急かさないでいった方が良さそうで、爆発力はありますね。こっちの砂も流れも大丈夫でした」

    3着 ドリームビリーバー 吉井章騎手
    「久しぶりに乗りましたが、競馬が上手になって成長しています。厩舎サイドがずっと競馬を教えてくれていたのが、今日に生きたと思います」

    4着 マックス 矢野貴之騎手
    「ペースが速く、軽量馬が飛ばしていく中で、自分のリズムを崩された感じがあります。もうワンパンチ欲しいですが、頑張っています。衰えはないし、タイミングさえ合えば」

    5着 オメガレインボー 本田正重騎手
    「外枠だったので、道中は外を回る競馬。結果論ですが、一列下げてロスがなかったら、もう少し上の着順を狙えたかもしれません」

    6着 スワーヴシャルル 御神本訓史騎手
    「うまくスタートを切れたし、5着は欲しかったですね。9歳になっても、これだけ短距離で戦えて、またどこかでチャンスがあれば。今日は十分に走ってくれています」

    7着 ランベリー 菅原涼太騎手
    「それなりに自分の走りはできて、徐々に力もついてきています。またチャンスがあれば」

    8着 ポリゴンウェイヴ 山中悠希騎手
    「テンのスピード負けはしましたが、久しぶりのキックバックに驚きながらも、集中力は切らさずに走れていたので、そこは収穫があったと思います」

    9着 フリーダム 達城龍次騎手
    「斤量50キロだけあって、スタートは半端なく速かったです。しまいはもっと粘ってくれるかなと思いましたが、古馬は強かったです」

    10着 マースインディ 藤本現暉騎手
    「1200mはこの馬に忙しかったですが、最後は真ん中くらいまで来てくれているし、いい脚は使えるなという印象です」

    11着 リオンダリーナ 西啓太騎手
    「スタートで寄られてキツくなりましたが、50キロだったし、内枠に入ったので行くつもりで行きました。道中の圧とかも含めてキツかったですが、経験していればまた違ったと思います」

    12着 ワラ 笠野雄大騎手
    「(前の週の)船橋のレースは取り止めになったなかで、馬自身は頑張って走ってくれたと思います」

    13着 シーサーペント 和田譲治騎手
    「初めてまたがりましたが、オープン馬だなぁという感じ。どっしりして力がありますね。大井1200mは流れに乗り切れていましたが、最後は脚が一緒になってしまいました。1400mの方がより良さそうですね」

    14着 ボヌールバローズ 吉原寛人騎手
    「右回りの方がスムーズに競馬をしてくれるので、いいリズムで4コーナーを回ってくれました。ずっと短いところを使っていたからか、最後の粘りがなくなりました。リズムは良かったけど、最後は甘くなりましたね」

    15着 ジゼル 野畑凌騎手
    「出負けをして、すぐに前に入られたのが痛かったです。馬が完全にやる気をなくしてしまいました。うまく外に出せたけど伸び切れませんでした」

    16着 グランデマーレ 本村直樹騎手
    「つまずいてしまいましたが、馬は頑張っています」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    32 令7 ファーンヒル 牡6 笹川 翼
    31 6 エンテレケイア 牡6 吉原 寛人
    30 5 ギシギシ 牡5 笹川 翼
    29 4 プライルード 牡3 本田 正重
    28 3 ワールドリング 牡3 張田 昂
    27 2 サブノジュニア 牡6 矢野 貴之
    26 令元 キタサンミカヅキ 牡9 森 泰斗
    25 平30 キタサンミカヅキ 牡8 森 泰斗
    24 29 キタサンミカヅキ 牡7 繁田 健一
    23 28 ルックスザットキル 牡4 早田 功駿
    22 27 ジョーメテオ 牡9 坂井 英光
    21 26 サトノタイガー 牡6 吉原 寛人
    20 25 ハードデイズナイト 牝3 山崎 誠士
    19 24 ジーエスライカー 牡5 坂井 英光
    18 23 タカオセンチュリー 牡8 柏木 健宏
    17 22 ヤサカファイン 牡4 石崎 駿
    16 21 ケイアイジンジン 牡3 的場 文男
    15 20 ディープサマー 牡6 川島 正太郎
    14 19 ベルモントサンダー 牡6 石崎 駿
    13 18 コアレスタイム 牡8 内田 博幸
    12 17 ロッキーアピール 牡7 今野 忠成
    11 16 ハタノアドニス 牡8 早田 秀治
    10 15 ハタノアドニス 牡7 内田 博幸
    9 14 キングリファール 牡5 佐藤 隆
    8 13 スピーディドゥ 牡5 内田 博幸
    7 12 ゴールドヘッド 牡5 的場 文男
    6 11 イナリコンコルド 牡4 内田 博幸
    5 10 サントス 牡5 鈴木 啓之
    4 9 サプライズパワー 牡3 石崎 隆之
    3 8 スペクタクル 牡5 内田 博幸
    2 7 ツキフクオー 牡3 森下 博
    1 6 ツキノイチバン 牡5 佐々木 竹見