重賞レース
第15回 優駿スプリント(SII)
- 2025年7月17日(木)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要南関東所属の若駒によって争われる、3歳短距離路線のSⅡ競走。この世代を代表するスピード自慢が揃ううえ、3歳ダート三冠競走や南関東3歳牝馬クラシック三冠競走の路線から転戦してくる馬も珍しくなく、バラエティに富んだ出走メンバーにも注目です。第1回(平成23年)から第13回(令和5年)までは6月下旬に施行されていましたが、全日本的なダート競走の体系整備に伴い、第14回(令和6年)以降は施行時期が7月上旬~7月中旬に改められました。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線部分が長く、外寄りの枠からでもレース序盤の先行争いに加わりやすいコース形態と言えます。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第15回 優駿スプリント(SII)>
(7月9日現在)
■リオンダリーナ
ホッカイドウ在厩時にデビューから4連勝し、リリーCと園田プリンセスCを含む2つのタイトルを獲得。前走の優駿スプリントトライアルは逃げ切り、大井移籍初戦Vを決めました。
■ハーフブルー
ホッカイドウ在厩時に芝以外は全てハナを切るスピードを見せました。昨年のエーデルワイス賞は4着。大井へ移籍後はパーフェクト連対中で、前走の優駿スプリントトライアルは2着でした。
■ブライトフラッシュ
船橋生え抜き馬で、デビューから無傷の5連勝中です。ここ2戦はいずれも古馬との対戦でしたが、押し切り勝ち。主戦の庄司大輔騎手とともに無敗のままタイトル獲得を狙います。
■キエティスム
ホッカイドウ出身馬で、昨年末から大井へ移籍。7月8日に盛岡で行われたハヤテスプリントは直線で抜け出し、重賞初制覇を飾りました。今回は中8日での出走を予定しています。
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高橋華代子の重賞直前情報
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<第15回 優駿スプリント(SII)>(7月15日現在)
調教追い切り動画はこちら
ホッカイドウで1勝を挙げ、昨年12月に大井へ移籍。前走の盛岡で行われたハヤテスプリントは直線で抜け出し3馬身差をつけて初タイトルを獲得しました。管理する田中正人調教師も重賞初制覇。今回は中8日で参戦することに、田中調教師は「いい内容で勝ってくれましたが、心臓のいい馬で、まだ本気で走っていないところもあります。間隔はありませんが、一生に一度の舞台ですし、使える条件がそろえば使いたいとは思っていました。目に見えない部分での疲労はあるかもしれませんが、回復させられることは全てやってきました。ポテンシャルが高く、運も持っている馬。チャレンジャーではありますが、力をしっかり発揮できれば面白い存在ではあると思っています」と期待を寄せました。
左の瞳が青く見える魚目(さめ)が名前の由来になっているというハーフブルー。ホッカイドウから昨年末に大井へ移籍。デビューしてから芝と交流重賞以外はパーフェクト連対です。前走のトライアルは2番手を追走し、逃げ粘るリオンダリーナの2着。今回はリベンジの一戦に鈴木啓之調教師は「直線で(他馬に)寄られてひるんで伸びを欠いたところもあったので、悲観はしていません。スピードはあるし、まだ子供ですがオンオフの切り替えはしっかりできる馬。状態も上がっているので、いい結果を期待したいですね」とエールを送りました。同厩舎からはジューンドラゴンとコーラルキングという楽しみな面々も出走します。鈴木調教師は第1回の覇者ミヤサンキューティを手掛けました。思い出深い舞台での管理馬3頭のパフォーマンスに注目ですね!
ホッカイドウで走り、今年2月から大井所属となり4戦を消化。大井で2連勝、それ以降は川崎のネクストスター東日本で2着、船橋の若潮スプリントは5着でした。ここまでの戦いに、荒山勝徳調教師は「ネクストスター東日本はスムーズな競馬にはなりませんでした。それでもあれだけ走れていたので、若潮スプリントは2度目の左回りだったし期待をしていましたが、イマイチでしたね」と振り返ります。今回は2戦2勝と好成績を残している大井に戻り「乗ってくれている吉原寛人騎手も『左回りは外に張るので、右回りの方が乗りやすい』と言っていました。テンには速くないので、しまいを生かすイメージで、どのくらいやれるかですね」とのこと。荒山厩舎はフジコチャンとティントレットが連勝中。フィエレッツァも続くことができるか期待が高まります。
川島正一厩舎の生え抜き馬で、24年11月のデビューから無傷の5連勝中。調教パートナーでもある庄司大輔騎手がレースでも手綱を取り続けています。「能力(試験)前から、スピードがあって身体能力の高い馬だなぁと感じていました。5連勝するのはすごいことですが、この馬の能力を考えると、それができておかしくはないです。レースでは一生懸命になりすぎるところもあって、まだ課題もありますが、ここまでは能力の高さで勝ってくれています」と庄司騎手。今回は一線級、大井、右回りと初物づくしのなかで戦いますが、この路線に新星が誕生するのか楽しみです。なお、川島厩舎からは3勝馬ジョイフルロックも参戦します。
ホッカイドウではリリーCと園田プリンセスCを含む無傷の4連勝。前走のトライアルは、初物づくしでさらにはカンパイもあった中でも果敢に逃げ粘り、移籍初戦Vを決めました。西啓太騎手は「元々が繊細な馬ですが、イレギュラーなことがあっても勝ち切ってくれて、力は相当あるんだなと思いました」とコメント。7か月ぶりの実戦がかなりタフな内容になり、デリケートな馬だけにその後の反動も懸念されましたが、坂井英光調教師は「逆にいい意味で裏切られていて、状態はかなり上がっています。調教ではしっかり動けるようになって、カイバも食べるようになりました。今回はマークもきつくなると思いますが、逃げるのがベストなので主張していきます。勝てると信じて送り出します!」と力を込めました。
*優駿スプリントの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第15回 優駿スプリント(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■オーソレリカ 浦和7/4稍 800m-55.5秒 600m-39.9秒 ■カヌレフレイバー 小林7/5良 1000m-69.3秒 800m-53.0秒 600m-39.5秒 ■ギガース 船橋7/6右良 1000m-65.3秒 800m-49.0秒 600m-36.3秒 ■ザイデルバスト 船橋7/6右良 1000m-67.6秒 800m-50.6秒 600m-37.4秒 ■ティントレット 小林7/5良 1000m-67.9秒 800m-50.9秒 600m-36.9秒 ■パペッティア 小林7/5良 1200m-80.0秒 1000m-62.9秒 800m-49.1秒 600m-37.0秒 -
高橋華代子のレースレポート
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<第15回 優駿スプリント(SII)>
優勝インタビュー動画はこちら
7月17日は南関東3歳スプリント王決定戦の優駿スプリントが行われました。これからの短距離路線を担っていく頼もしい16頭が集結。
トライアル2着のハーフブルー(大井・鈴木啓之厩舎)がリベンジを果たしました。この日が31回目の誕生日だった笹川翼騎手を背に初タイトルを獲得。
トライアル勝ちのリオンダリーナがハナを主張していくと、ハーフブルーは外の2番手を進めました。「スタートが良かったので、ある程度は主張していって、ポジションは他の馬の出方を見て決めようと思っていました。(リオンダリーナが)外から主張してきましたが、ハーフブルーは器用な馬なので、うまく切り返すことができました」と笹川騎手。
4コーナーでリオンダリーナに並びかけると、残り200m手前で先頭に立ち、最後は1馬身差をつけてゴールしました。勝ちタイムは1200m1分12秒3(重)。
「最後はこれまでとは違った走りでした。これも厩舎関係者がしっかり仕上げてくださって、フィジカル面も上がってきたからだと思います。道中はこれで負けたら仕方がないくらいの気持ちだったので、よく凌ぎ切ってくれました」。
2着は逃げ粘ったリオンダリーナ。そこから3/4馬身差の3着はフレンドローマで、メンバー最速の上がり3ハロン37秒4の脚を使い追い上げました。
ハーフブルーはホッカイドウ競馬からデビューし、昨年暮れに大井へ移籍。ここまで通算12戦して芝と交流重賞以外は連対率パーフェクトというすばらしい成績です。名前の由来でもある左の瞳が青く見える魚目(さめ)も印象的な牝馬。
「スタートが抜群に速くて、レースセンスも良くて、乗り役が乗っていて安心できる馬です。まだ3歳で体も一戦ごとに良くなっているので、今後の牝馬路線での活躍が楽しみな逸材だと思います」と期待を寄せていました。
なお、管理する鈴木調教師は、2011年から始まったこのレースの初代チャンピオン・ミヤサンキューティも手掛けました。「あれから10年以上が経って、違った意味で調教に関しても工夫をしながら、ここまできた感じです。勝ててうれしいです」と胸をなで下ろしていました。
今後のハーフブルーは休養に入り、ローテーションは菊地博オーナーと相談をして決めるそうです。これまで1000m、1200mを中心に走ってきた馬ですが、元騎手でもある鈴木調教師は「僕が乗った感じではマイルくらいは持ちそう」とも話していました。この夏を順調に過ごし、また強い走りを見せてほしいですね!
<他陣営のコメント>
2着 リオンダリーナ 西啓太騎手 (1番人気)
「悔しいです。行き切った方がいいだろうというのは先生とも話していて、イメージ通りではありました。ただ、ポジションを取るまでに脚を使ったぶん、最後にちょっと苦しくなった感じです。枠が逆だったらというのもありました。1200mなら古馬相手でもやれるスピードはあると思います」
3着 フレンドローマ 矢野貴之騎手
「いい競馬でした。長距離を使ってきたぶん、行きっぷりは良くありませんでしたが、本当に器用に立ち回っています。体幹がしっかりして馬の成長も感じるし、現状では1800mの方が良さそう。本当にうまく走っているし、すばらしい馬ですよ」
4着 フィエレッツァ 吉原寛人騎手
「大井の方が乗りやすいですね。ゴチャついて追い出しがスムーズではなかったですが、やめずに走ってくれたので、次につながると思います」
5着 タツノキングオー 本田正重騎手
「右回りは初めてだったので、コーナーはちょっと抜ける感じはありました。一度使っていれば違ったかもしれません。初物づくしで頑張ったと思いますよ」
6着 コーラルキング 吉井章騎手
「自分のペースで走って、最後はちゃんと脚を使ってくれました。競馬が上手な馬だし、次につながる競馬にはなったかなと思います」
7着 ブライトフラッシュ 庄司大輔騎手
「初の右回りは普段の調教から乗っていたので問題はありませんでした。今まで自分のペースでしか走ったことがなかったので、テンのスピードとか周りが速く、追っつけてあの位置でした……。いい経験になったと思います」
8着 ランベリー 菅原涼太騎手
「直線も伸びてくれて、頑張ってくれました」
9着 ハセノブライアン 本橋孝太騎手
「4コーナーくらいで前の馬を気にしたのか、ずっとブレーキをかけていました。最近はスンナリで淡々と行けるポジションだったので、こういう形になったのが久しぶりだったからなのかな」
10着 カンノンミカヅキ 池谷匠翔騎手
「前の流れにあまりついて行けませんでしたが、しまいは伸びてきています。右回りも問題はありません。馬自体の調子は悪くないので、また頑張りたいです」
11着 キエティスム 山本政聡騎手
「スタートは速かったですが、周り馬たちの二の脚の方が速かったです。精神的に大人になれば、もっとやれると思うので、そこの成長に期待したいと思います」
12着 フリーダム 和田譲治騎手
「3~4コーナーで前がゴチャゴチャしましたが、うまくさばいてくれて、4コーナーくらいでは掲示板もあるかなと思いましたが、最後は脚が上がってしまいました」
13着 ジューンドラゴン 達城龍次騎手
「前目につけてほしいという指示で、インの利を生かしていきました。ペースが速かったぶん追走がいっぱいで、最後はバタバタになってしまいました」
14着 パンクビート 山中悠希騎手
「スピードはありますが、重賞のペースにもっと慣れるといいなと思いました」
15着 ジョイフルロック 御神本訓史騎手
「控える競馬をさせたかったですが、思っていたよりも大敗してしまいました。もう一回、自己条件で改めてですね」
16着 リヴェルベロ 木間塚龍馬騎手
「休養明けでしたが、ハナに行くスピードはあったので、もうちょっと内枠なら楽に行けたのかなと思います」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 15 令7 ハーフブルー 牝3 笹川 翼 14 6 ティントレット 牡3 矢野 貴之 13 5 フジコチャン 牝3 森 泰斗 12 4 プライルード 牡3 本田 正重 11 3 ワールドリング 牡3 張田 昂 10 2 カプリフレイバー 牡3 繁田 健一 9 令元 ナガタブラック 牡3 伊藤 裕人 8 平30 クルセイズスピリツ 牡3 西 啓太 7 29 バンドオンザラン 牡3 赤岡 修次 6 28 エイシンヒート 牡3 矢野 貴之 5 27 ルックスザットキル 牡3 早田 功駿 4 26 アピア 牡3 御神本 訓史 3 25 ハードデイズナイト 牝3 山崎 誠士 2 24 ゴールドキャヴィア 牝3 御神本 訓史 1 23 ミヤサンキューティ 牝3 真島 大輔