重賞レース
第36回 東京スプリント(JpnIII)
- 2025年4月16日(水)
- 20:10発走

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レースについて
レース概要全国各地からスピード自慢が集う、古馬短距離路線のダートグレード競走。70秒あまりの間に繰り広げられるスリリングな攻防が見どころです。
平成3年に第1回が施行された「東京シティ盃」を前身としている競走で、第20回(平成21年)から現在のレース名に改称。同時にダートグレード競走となり、JRAや地方競馬の他地区に所属する馬も出走可能となりました。コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点は向正面の2コーナー付近で、スタートから3コーナーまでの直線部分が長く、外寄りの枠からでもレース序盤の先行争いに加わりやすいコース形態と言えます。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第36回 東京スプリント(JpnIII)>
(4月9日現在)
■イグザルト
JRAでは2勝クラスを勝ち上がり、3勝クラスで2着3回という成績を残しました。昨年夏に大井へ移籍。前走のフジノウェーブ記念は7馬身差の圧勝劇で重賞初制覇を飾りました。
■エートラックス
昨年の兵庫チャンピオンシップは軽快に逃げ切り、3連勝で初タイトルを獲得しました。その後も北海道スプリントC2着、兵庫ゴールドトロフィー3着と、交流重賞で好走しています。
■エンテレケイア
JRA1勝2着3回という成績で、2021年の春に浦和へ移籍。それ以降もコツコツと走り続けてきました。昨年は同条件となるアフター5スター賞をはじめ、6歳で3つの勲章を奪取。
■ガビーズシスター
1番人気に推された昨年のカペラSは3連勝でダート重賞初挑戦Vを決めました。その後はサウジアラビアのリヤドダートスプリントで3着。帰国初戦で、牝馬の勝利を目指します。
■サンライズホーク
2023から24年にかけ、サマーチャンピオンを皮切りに交流重賞3連勝を飾りました。それ以降の勝ち鞍はありませんが、近走でも2戦連続僅差の2着となり、力は示しています。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第36回 東京スプリント(JpnIII)>(4月14日現在)
調教追い切り動画はこちら
JRAで2勝クラスを勝ち上がり、昨年夏から大井へ移籍しました。前走のフジノウェーブ記念は3番手を追走し、最後は後続を引き離して7馬身差をつける圧勝。勝ちタイム1400m1分24秒1(重)はレースレコードタイでした。御神本訓史騎手は「今日はとんでもない時計で走ってくれましたが、まだまだ伸びしろがある馬」と手応えをつかんだ様子。この東京スプリントに向けた調整について荒山勝徳調教師は「レース後はなかなかオフにならず、時間がかかりました。乗り出してからは疲れもなく、平行線ですね」とのこと。距離短縮については「1400mの方が結果を出しているので、1200mはどうかなと思いますが、ポテンシャルは高い馬なので頑張ってほしいです」と話しました。
■エンテレケイア
*浦和 小久保智 厩舎 牡7歳
*成績 39戦9勝2着10回
*重賞タイトル
船橋記念(SIII)(2024)
アフター5スター賞(SIII)(2024)
習志野きらっとスプリント(SII)(2024)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]JRA1勝で、21年春から浦和へ移籍。コツコツと走り続け、昨年は同条件となるアフター5スター賞をはじめ、3つの勲章を手にしました。前走のゴールドCはいつものように持ち前のスピードを生かして逃げましたが、最後はアウストロに差されてクビ差の2着。惜しい結果に終わりましたが、力はしっかりと見せました。「去年はかなり追い込んだので、使ってきた分の反動もあったと思います。今回は間隔を空けましたが、いい仕上がりなので、安定して走れそうですね」と小久保智調教師。去年6歳でブレイクした印象ですが、「歩様が固まってスムーズになってきた分、充実してきたと思います。ブレイクは7歳の今年かもしれませんよ」とニッコリ。浦和勢史上初の優勝を目指します。
デビューした北海道の地で重賞に出走し、23年12月に大井へ移籍。羽田盃と東京ダービーに挑戦しましたが、それ以降は短距離路線に転向しました。昨年の優駿スプリントで初タイトルを獲得し、北海道スプリントCは3着に力走。休み明けだった前走のフジノウェーブ記念は6番手付近を追走しましたが、伸び切れずに8着でした。荒山勝徳調教師は「負けすぎですね。出遅れや走りをやめてしまうような癖もあって、力を出し切れませんでした」とコメント。ここに向けた調整については「3歳から4歳になって、体には実が入ってきましたが、普段の調教を見ると、やる気があまり感じられないです……。力はある馬なので、競馬でやめずに走ってくれれば」と願いを込めました。
JRAデビュー馬で、20年の兵庫ジュニアグランプリは無傷の3連勝で重賞初挑戦Vを飾りました。この時に1400mで勲章を手にしましたが、それ以降は1200mのオープンで3勝。今年1月に大井へ移籍しました。準重賞のウインタースプリントは外の3番手を追走し、直線抜け出し完勝。前走のフジノウェーブ記念は23年のコーラルS以来となる1400mで、逃げ粘り5着でした。今回は交流重賞出走に藤田輝信調教師は「1400mよりも1200mの方がいい馬なので、この距離ならと思っています。追い切りの動きも良く、仕上がりは良好です。ポテンシャルはすごく高いですが、騎乗の難しいところがある馬。テン乗りの張田(昂)騎手にうまくコントロールしてもらえればと願っています」と話していました。
<JRA所属馬の紹介>
■エートラックス
昨年の兵庫チャンピオンシップは逃げ切り、重賞初挑戦Vを決めました。それ以降は北海道スプリントC2着、兵庫ゴールドトロフィー3着と、交流重賞で好走。ダートでは逃げか2番手で競馬をしてきましたが、昨年の東京盃は本来の行きっぷりではなく、中団から追走して12着でした。キャリアを重ねた今、巻き返しを図ります。
■ガビーズシスター
国内のダートは連対率パーフェクト。昨年のカペラSは差し切り、3連勝で重賞初制覇を飾りました。2月に実施したサウジアラビアのリヤドダートスプリント(3着)後の一戦。なお、祖母は北海道に所属し、函館3歳Sを制したエンゼルカロ。地方競馬にゆかりの孫娘がラブミーチャン(13年)、コーリンベリー(16年)に続く牝馬の勝利を狙います。
■サンライズホーク
*JRA 牧浦充徳 厩舎 セ6歳
*成績 18戦7勝2着2回
*重賞タイトル
かきつばた記念(JpnIII)(2024)
兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)(2023)
サマーチャンピオン(JpnIII)(2023)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]23年から24年にかけ、サマーチャンピオンを皮切りに交流重賞3連勝を果たしました。それ以降の勝ち鞍はありませんが、近走は連続2着。兵庫ゴールドトロフィーはハナ差、かきつばた記念はクビ差で涙を呑みましたが、力は示しています。大井は初出走で、1200mは23年のクラスターC以来。そのパフォーマンスに注目が集まります!
■ダノンスコーピオン
*JRA 福永祐一 厩舎 牡6歳
*成績 22戦4勝2着0回
*重賞タイトル
NHKマイルC(GI)(2022)
アーリントンC(GIII)(2022)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]デビューから芝で走りました。22年のNHKマイルCとアーリントンCを制し、21年の朝日杯フューチュリティステークスは3着となった実力馬です。前走のマーチSからダートに転向。59キロを背負い、優勝したブライアンセンスから0秒9差の8着でした。今回は大井に初参戦。この場所を知り尽くす笹川翼騎手が手綱を取ります。
■ラプタス
*JRA 渡邊薫彦 厩舎 セ9歳
*成績 34戦10勝2着3回
*重賞タイトル
兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)(2022)
サマーチャンピオン(JpnIII)(2021)
かきつばた記念(JpnIII)(2020・2021)
黒船賞(JpnIII)(2020)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]20年の黒船賞で重賞初挑戦Vを飾り、通算タイトル5勝をあげている交流重賞の常連馬です。昨年のサマーチャンピオンは優勝したアラジンバローズから0秒2差の2着に好走しました。大井は20年の東京盃(4着)、23年のJBCスプリント(5着)以来となる3度目の出走。19年のキタサンミカヅキに続く9歳馬Vを目指します。
*東京スプリントの情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
第36回 東京スプリント(JpnIII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■イグザルト 小林4/11稍 1000m-66.5秒 800m-49.7秒 600m-36.4秒 ■ギガース 船橋4/12良 1000m-63.4秒 800m-49.3秒 600m-37.1秒 ■サンライズホーク 栗東坂路4/9良 1000m-54.8秒 800m-39.7秒 600m-25秒 200m-12.2秒 ■グランデマーレ ■エンテレケイア 浦和4/10良 1000m-55.0秒 800m-38.3秒 ■ティントレット 小林4/11稍 1200m-83.8秒 1000m-66.2秒 800m-49.8秒 600m-36.4秒 ■ギャルダル 船橋4/12良 800m-48.8秒 600m-36.2秒 ■マックス 小林4/11稍 1000m-64.8秒 800m-49.2秒 600m-36秒 ■ダノンスコーピオン 栗東坂路4/12良 1000m-55.7秒 800m-38.9秒 600m-24.5秒 200m-11.8秒 ■マザオ 境町4/12良 1000m-60.6秒 800m-45.9秒 600m-35.4秒 200m-11.6秒 ■エートラックス 栗東坂路4/13稍 1000m-54.1秒 800m-39.1秒 600m-24.7秒 200m-12.1秒 ■デュアリスト 牧場坂路4/12 800m-37.8秒 600m-24.2秒 200m-12秒 ■ボイラーハウス 大井4/11重 1000m-65.8秒 800m-51.6秒 600m-37.2秒 ■ラプタス 栗東坂路4/11良 1000m-54秒 800m-38.8秒 600m-25.6秒 200m-13秒 ■ガビーズシスター 美浦坂路4/13良 1000m-55.5秒 800m-40秒 600m-25.5秒 200m-12.7秒 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第36回 東京スプリント(JpnIII)>
優勝インタビュー動画はこちら
4月16日に交流重賞の東京スプリント(JpnⅢ)が行われました。昨年は坂井英光厩舎のジャスティンが西啓太騎手を背に優勝し、JRA時代から含む4つ目のタイトルを獲得。2009年のフジノウェーブ以来となる地元馬の勝利に沸きました。
そんなジャスティンが今年の東京スプリント当日、小田吉男オーナーのX(旧Twitter)で引退を発表。今後は種牡馬になる予定とのこと。産駒の誕生が今から待ち遠しいです。
さて、今年の東京スプリントはJRA5頭&南関東10頭の合計15頭が集結。エートラックス(JRA・宮本博厩舎)がジョアン・モレイラ騎手とともに、昨年の兵庫チャンピオンシップ以来となる1年ぶりのVを飾りました。
激しい先行争いの中、エンテレケイアが主導権を握ると、エートラックスは2番手を追走。残り200m過ぎに抜け出し、最後は後続の追撃を振り切りました。勝ちタイムは1200m1分11秒3(やや重)。
クビ差の2着は中団から脚を伸ばしたサンライズホーク。そこから半馬身差の3着が粘り込んだエンテレケイアでした。
エートラックスのモレイラ騎手はこの日の騎乗を振り返り、「スタートは一瞬遅かったですが、そこからはスピードに乗って、リズムよくスムーズな競馬ができました。ハナに立つのは少し早いかなと思いましたが、よく粘ってくれました」とコメント。
1年ぶりのパートナーの成長に、「体だけではなく、メンタルも強くなったと思います。今日は馬の気分も仕上がりも良く、全てがつながって、いいパフォーマンスを見せることができました」と笑みを浮かべていました。
エートラックスはここまで1200mから1700mで勝ち星をあげていますが、宮本博調教師のお話しでは、今後は短距離路線を使っていくとのこと。具体的な予定はこれからオーナー様と考えていくそうです。
なお、エートラックスの母の弟は2021年の優駿スプリント&アフター5スター賞の覇者ワールドリングです。叔父が輝いた大井・1200mの舞台で、甥っ子も美酒を味わいました。今後の展開も楽しみにしています!
<他陣営のコメント>
2着 サンライズホーク ミルコ・デムーロ騎手
「4コーナーはスムーズではなかったです。ちょっとずつ上がって頑張ってくれましたが、前の馬は楽だったので、捕まえられませんでした」
3着 エンテレケイア 吉原寛人騎手
「よく行き切ってくれて、そこからのしぶとさはエンテレケイアらしい脚でした。右回りは外にもたれて追いづらいところがあるので課題ですね。休み明けで体重は減っていましたが動ける体ではあったので、重すぎよりは良かったです」
4着 イグザルト 御神本訓史騎手
「内枠も良かったし、いい競馬はできました。馬場が軽く脚抜きが良すぎて、最後の踏ん張りは、馬場の差もあるかなと。交流でもやれることはわかりました。1400mの方が走りやすいですが、1200mでも対応はできますね」
5着 ガビーズシスター クリストフ・ルメール騎手
「5、6番手でちょうどいい競馬ができました。今回は古馬との戦いで、一番外枠だったし、ラスト150mでいっぱいでした。直線はいつも通りの反応でしたが、最後はストライドが小さくなりました。初のナイターや馬場は大丈夫です」
6着 ダノンスコーピオン 笹川翼騎手
「もう少しスムーズなら勝ち負けできていたと思います。まだまだやれるし、ダートの短距離でいいところまでくるので、これからも楽しみです」
7着 ラプタス 小沢大仁騎手
「1200mは久しぶりだったし、行く馬も多かったので後方からになるかなと思っていましたが、ゲートも一歩目からはしっかり出てくれたので、前目で運ぶことができました。枠は外だったので、外を回される形になり最後は苦しくなりましたが、悲観する内容ではなかったです。もっと楽な競馬ができていれば。9歳ですが元気もあるし、頑張ってくれています」
8着 マックス ライアン・クアトロ騎手
「道中はすごく良くて勝った馬をマークしましたが、勝負どころでついていけなくなりました。タフなレースでした」
9着 ギャルダル 澤田龍哉騎手
「前回は気持ちが空回りしていました。今日も入れ込みというか馬っ気を出していましたが、前回よりも落ち着いているなという感じ。馬場が前残りで差し切れませんでしたが、脚はしっかりと使ってくれました」
10着 ティントレット 矢野貴之騎手
「馬の雰囲気はすごくいいですが、(ハミ受けにより)コーナーでのバランスの取り方が難しくなっている分、直線を向いた時に伸び切れていない感じですね。気の難しさもある馬ですが、スムーズに走れれば、めっちゃ強いと思っています」
11着 デュアリスト 張田昂騎手
「ペースが遅くて、自分のリズムで走らせてあげられませんでした」
12着 ギガース 本田正重騎手
「短い方がいいですね。もうちょっと真面目に走ってくれれば」
13着 マザオ 吉井章騎手
「久しぶりの1200mでしたが、馬は最後までよく頑張ってくれました。交流重賞でも道中は食らいついていました。ペースが遅くて、前が止まらずという感じでしたね。(マザオ自身は)力もつけているし、毎回状態もいいです。南関東の重賞なら」
14着 ボイラーハウス 達城龍次騎手
「交流重賞なのでペースは流れるかなと思いましたが、スローで外を回されました。相手も強いし、展開も向かなかったですね。ペースは流れた方が向きますね」
15着 グランデマーレ 本村直樹騎手
「前回からブリンカーを着用して耳覆いを外し、行きっぷりも良くなっています。ポジション取りも良かったですが、3、4コーナーあたりで手応えが怪しくなりました」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 36 令7 エートラックス 牡4 J.モレイラ 35 6 ジャスティン 牡8 西 啓太 34 5 リュウノユキナ 牡8 横山 武史 33 4 シャマル 牡4 川須 栄彦 32 3 リュウノユキナ 牡6 柴田 善臣 31 2 ジャスティン 牡4 坂井 瑠星 30 平31 キタサンミカヅキ 牡9 森 泰斗 29 30 グレイスフルリープ 牡8 武 豊 28 29 キタサンサジン 牡5 内田 博幸 27 28 コーリンベリー 牝5 松山 弘平 26 27 ダノンレジェンド 牡5 丸田 恭介 25 26 ノーザンリバー 牡6 蛯名 正義 24 25 ラブミーチャン 牝6 戸崎 圭太 23 24 セイクリムズン 牡6 岩田 康誠 22 23 セレスハント 牡6 福永 祐一 21 22 スーニ 牡4 川田 将雅 20 21 ゼンノパルテノン 牡7 内田 博幸 19 21 フジノウェーブ 牡7 御神本 訓史 18 20 ベルモントストーム 牡7 石崎 隆之 17 19 フジノウェーブ 牡5 御神本 訓史 16 18 ベルモントファラオ 牡7 御神本 訓史 15 17 ブルーローレンス 牡4 的場 文男 14 16 ブラウンシャトレー 牡7 張田 京 13 15 ハタノアドニス 牡7 内田 博幸 12 14 フレアリングマズル 牡4 的場 文男 11 13 サプライズパワー 牡7 石崎 隆之 10 12 アローセプテンバー 牡5 左海 誠二 9 11 カガヤキローマン 牡6 森下 博 8 10 セントリック 牡5 宮浦 正行 7 9 アマゾンオペラ 牡6 石崎 隆之 6 8 ヒカリルーファス 牡4 早田 秀治 5 7 ブルーファミリー 牡5 早田 秀治 4 6 ハナセール 牡6 高橋 三郎 3 5 ウエルテンション 牡5 久保田 信之 2 4 テツノヒリユウ 牡9 鷹見 浩 1 3 ダイコウガルダン 牡6 早田 秀治