重賞レース

第68回 金盃(SII)

  • 2024年1月24日(水)
  • 16:35発走
第68回優勝馬:ランリョウオー号

TCKで行われる年明け最初の重賞で、国内で最も長い距離(2,600m)で争われるダート重賞です。コースを約1周半駆け抜けるため、長距離ならではのペース配分や位置取りが勝敗を分けるケースも多く、ジョッキーたちの腕比べも見逃せないポイントです。
<上位2頭にダイオライト記念の優先出走権を付与>

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    <第68回 金盃(SII)>
    (1月16日現在)

    ミヤギザオウ
    2022羽田盃はインから差し切り、南関東1冠目を獲得。課題でもあるスタートを決めた前走の金盃トライアルは半馬身差の2着でした。久しぶりの勝利を目指します。

    アンタンスルフレ
    愛知時代に2022&23北國王冠、23東海菊花賞と3つの重賞勝ちを収めました。浦和に再転厩した前走の金盃トライアルは競り合いを制し、3連勝。勢いに乗ります。

    セイカメテオポリス
    昨年はオグリキャップ記念、大井記念、東京記念とSP1&S1を3連勝。それ以降もダートグレード競走にチャレンジし、今回は4戦ぶりとなる南関東同士の戦いです。

    ランリョウオー
    2022大井記念&東京記念など4つのタイトルホース。地力の高さを見せ、幅広い距離で活躍しています。なお、同厩からカイル、牝馬のマテリアルガールも参戦予定。

    マンガン
    3コーナーから進出して後続を突き放した2021金盃は9馬身差をつけ、2つ目のタイトルを獲得。その後も中・長距離を使い、前走の東京大賞典は強豪たちと戦いました。

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    <第68回 金盃(SII)>

    (1月22日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■セイカメテオポリス
    *大井 渡邉和雄 厩舎 牡6歳
    *成績 28戦6勝2着4回
    *重賞タイトル
     東京記念(SI)(2023)
     大井記念(SI)(2023)
     オグリキャップ記念(SP1)(2023)
     戸塚記念(SI)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     昨年はオグリキャップ記念、大井記念、東京記念とSP1&S1を3連勝。それ以降はダートグレード競走に再挑戦し、今回は4戦目ぶりに南関東同士の戦いです。「1週前追い切りの時計が物足りなさもあったので、最終追い切りは初めてミックファイアと併せました。最終追い切りを単走ではなく併せたのは、去年の東京記念と一緒。馬はピリッとして、ハリも出てきました。大型馬でも馬場の軽い方が良績をあげてきたので、力のいるダートに替わってどうかなと思いますが、地元で、得意な長距離戦。負かしてきているメンバーでもあるので、いい結果を期待しています」(渡邉和雄調教師)。この金盃は過去2戦とも非常に惜しい結果(2着&3着、いずれも0秒1差)でした。3度目の正直でVを目指します。

    ■ランリョウオー
    *浦和 小久保智 厩舎 牡6歳
    *成績 27戦11勝2着6回
    *重賞タイトル
     ブリリアントカップ(SIII)(2023)
     東京記念(SI)(2022)
     大井記念(SI)(2022)
     雲取賞(SIII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     実績馬ランリョウオーが5つ目のタイトルを狙います。地力の高さで幅広い距離をこなし、昨年の金盃は休み明け&初距離でも逃げ粘り、優勝した同厩のカイルから0秒6差の6着でした。前走の勝島王冠は最後に伸び切れず案外な成績に終わりましたが、巻き返しを図ります。「久しぶりに1600mを走った後だったので、戸惑いもあったと思います。この中間はいつものように牧場での調整も挟んで、しっかり立て直してきました。去年のこのレースよりも、今年の方が状態は全然いいと思います。淡々と流れる展開がベスト。結果を出したいですね」(小久保智調教師)。

     さらに、小久保厩舎からは昨年の覇者カイルとロジータ記念3着のマテリアルガールも出走します。小久保調教師は「(カイルは)しっかり乗り込んできて、動ける状態。悪さをするくらい馬は元気で気持ちも強く、復活させたいです。(マテリアルは)前走はいい経験になったと思います。僕の感覚では長距離適性の高い馬。体調自体はいいので、斤量差を生かしたいです」と話していました。

    ■アンタンスルフレ
    *浦和 小澤宏次 厩舎 セ6歳
    *成績 27戦11勝2着6回
    *重賞タイトル
     東海菊花賞(SP1)(2023)
     北國王冠(2022・2023)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     名古屋時代に2600mの北國王冠連覇や2100mの東海菊花賞を優勝。前走の金盃トライアルは浦和へ再移籍初戦でしたが、ミヤギザオウとの叩き合いを制し、勝負根性を発揮。今回は南関東の重賞初挑戦となり、名古屋時代の主戦だった丸野勝虎騎手が手綱を取ります。小澤宏次調教師は「今は自分で展開を作れるようになり、先行して二枚腰を使って直線勝負にかける競馬をしてくれるようになりました。前走後は疲れを取ってあげて、今は好調を維持できています。これまでとのペースの違いがポイントになってくると思いますが、絶対的な長距離適性でカバーして欲しいです。乗り方は丸野騎手に任せます。名古屋の皆さんに、いい結果が伝えられたらいいですね」と期待を込めました。

    ■ミヤギザオウ
    *大井 森下淳平 厩舎 牡5歳
    *成績 17戦3勝2着2回
    *重賞タイトル
     羽田盃(SI)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     3歳時は内から豪快に差し切る競馬で南関東1冠目の羽田盃を獲得。その後は高みに向かい、JRAの強豪たちと戦いました。前走の金盃トライアルは課題のスタートも決まり、3番手付近からの競馬。2キロの斤量差でアンタンスルフレとの叩き合いに半馬身差及ばず2着でしたが、今後に向けても明るい内容でした。長距離適性の高さで、金盃に初参戦。「前走はやりたい競馬が久しぶりにできました。その後の調子も上がっています。動きに柔らかみがありながらも大きくなって、地面をしっかりつかんで走れています。今は前目で押し切る競馬が理想。まだスタートは安定していませんが、自分の力を出せれば恥ずかしくない競馬はできると思っています」(森下淳平調教師)。

    *金盃の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第68回 金盃(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■セイカメテオポリス
    大井1/19良 1000m-64.6 秒 800m-51.2 秒 600m-38.1 秒
    ■ランリョウオー
    浦和1/18良 800m-52.8秒 600m-38.7秒
    ■アンタンスルフレ
    浦和1/18良 800m-58.8 秒 600m-40.6 秒
    ■ミヤギザオウ
    大井1/19良 1000m-68.7秒 800m-53.9秒 600m-38.6秒
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    <第68回 金盃(SII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     1月24日に大井競馬場で行われた金盃(SⅡ)。2600mの舞台に南関東所属馬15頭が集まりました。

     本橋孝太騎手が騎乗した3番人気ランリョウオーが1番人気セイカメテオポリスとの競り合いを制し、5つ目のタイトルを獲得。

     道中2番手を追走したランリョウオーは、3コーナー手前で先頭に立ちました。本橋騎手は「レース前から道中は我慢をさせようと思っていました。ランリョウオーのペースで気分よく行かせてしまうと、速くなって距離が持たなくなってしまうので。ギリギリ我慢をしてくれていたと思います。(3コーナー手前で)セイカメテオポリスが先に動いてくれたので、我慢をしていたものを開放しました」とコメント。

     先頭に立ったランリョウオーにセイカメテオポリスが並びかけ、直線に入ってからもこの2頭がデッドヒートを展開。ランリョウオーがアタマ差でしのぎ切りました。勝ちタイムは2600m2分52秒9(重)。2着のセイカメテオポリスから2馬身半差の3着はしぶとく脚を伸ばしたミヤギザオウでした。

     ランリョウオーは昨年4月のブリリアントカップ以来となる勝利。枠場に引き返してくると、本橋騎手は馬上からランリョウオーの首に抱きつき、頭をなで、喜びをあらわにしていました。

     「去年は2着が続いていたので、うれしかったです。最後は何とか粘ってくれと必死でした。かわさせない勝負根性を出すのは、いい時のランリョウオーですね。折り合いなどを考えると、2400mも2600mもこなせるのはびっくりなんですが、1600mは一瞬の脚を使うとやめてしまう時もあるので、長距離はジワーッと行けるぶん、気持ちが持つのかもしれませんね」。

     小久保智調教師のお話しでは、今年はダートグレード競走に再挑戦する予定で、秋の浦和記念(浦和、11月20日)も狙いたいレースのひとつ。1996年にダートグレード競走に格上げされてから初の地元馬Vを目指していくそうです。

     なお、今回は1キロの斤量差もあり、惜しくも敗れてしまったセイカメテオポリス。力のあるところは改めて示しました。

     これまでも名勝負を繰り広げてきた南関東生え抜き6歳のライバル同士。今後も2頭の戦いから目が離せません。



    <他陣営のコメント>

    2着 セイカメテオポリス 吉原寛人騎手
    「悔しいです。しっかり粘られて、こっちも伸びてはいますが、手応えは五分五分で最後はクビの上げ下げ。一瞬出たのでこのまま!と思いましたが、差し返されました。相手はランリョウオーと思って早めに行きました。結果的には正解ですが、勝負には負けました。また大井記念あたりでリベンジしたいと思います」

    3着 ミヤギザオウ 桑村真明騎手
    「向正面のスタートなので、ゲートは落ち着いていたと思います。前回みたいな感じで、すんなりあの位置につけて、理想通りでした。動き出しの3、4コーナーで前2頭と離れたぶん、その差だったと思います。勝てる力はある馬です」

    4着 カイル 御神本訓史騎手
    「いい感じに走っていましたよ。馬は元気になって復調しているし、これを維持していければ」

    5着 ドスハーツ 矢野貴之騎手
    「外々回されましたが、うまく運べたと思います。内容は良かったですし、長距離なら楽しみです」

    6着 ヴェルテックス 笹川翼騎手
    「速い脚があまりないので仕掛けどころで遅れてしまい、そのまま流れ込みみたいな感じですね。バテてはいませんが……」

    7着 アンタンスルフレ 丸野勝虎騎手
    「流れがこの馬のペースではありませんでした。平均ペースの方がいい馬なので、ちょっと前半が速かったです。しまいが伸びきれなかったですね。もまれるのも良くないので前付けしたぶん、展開がきつくなりました」

    8着 マテリアルガール 西啓太騎手
    「自分の競馬はできましたが、3コーナーで手応えが怪しくなりました」

    9着 エイシンピストン 安藤洋一騎手
    「いいリズムでは運べたが、相手は強かったですね。自己条件で巻き返したいです」

    10着 コスモポポラリタ 和田譲治騎手
    「あの馬なりには伸びてはいますが……」

    11着 マンガン 町田直希騎手
    「向正面で上がっていったので、いいかなと思いましたが、3コーナーに入ったら抜ける感じになって、終わってしまいました」

    12着 トーセンブル 石崎駿騎手
    「相手は強かったし、前に行く馬たち有利の馬場でした。だからと言って、前の方に行くと、この馬の最後の脚が使えなくなってしまうので……。今年9歳になりましたが、馬は若いし、大したものですよ」

    13着 ゴースト 山崎誠士騎手
    「道中は良かったですが、追い出してからついていけなくなりました」

    14着 カネコメノボル 藤本現暉騎手
    「相手は強かったですが、競馬に癖もないですし、ひと脚も使えます。自己条件で巻き返したいです」

    15着 アルサトワ 青柳正義騎手
    「道中の反応は良かったですが、2600mということもあって、止まってしまいました」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    68 令6 ランリョウオー 牡6 本橋 孝太
    67 5 カイル 牡4 御神本 訓史
    66 4 フレッチャビアンカ 牡5 御神本 訓史
    65 3 マンガン 牡4 吉原 寛人
    64 2 サウンドトゥルー セ10 森 泰斗
    63 平31 サウンドトゥルー セ9 御神本 訓史
    62 30 クラージュドール 牡8 森 泰斗
    61 29 ユーロビート セ8 吉原 寛人
    60 28 ジャルディーノ 牡7 真島 大輔
    59 27 アウトジェネラル 牡5 御神本 訓史
    58 26 フォーティファイド 牡9 戸崎 圭太
    57 25 トーセンルーチェ 牡7 張田 京
    56 24 トーセンルーチェ 牡6 張田 京
    55 23 スーパーパワー 牡6 真島 大輔
    54 22 マズルブラスト 牡8 戸崎 圭太
    53 21 バグパイプウィンド 牡5 的場 文男
    52 20 ルースリンド 牡7 内田 博幸
    51 19 ボンネビルレコード 牡5 内田 博幸
    50 18 メイプルエイト 牡4 張田 京
    49 17 ブラウンシャトレー 牡8 張田 京
    48 16 コアレスハンター 牡7 内田 博幸
    47 15 コアレスハンター 牡6 内田 博幸
    46 14 インテリパワー 牡7 張田 京
    45 13 インテリパワー 牡6 今野 忠成
    44 12 イナリコンコルド 牡5 内田 博幸
    43 11 ミナミノジャック 牡7 石崎 隆之
    42 10 グランプリクン 牡4 石崎 隆之
    41 9 テツノセンゴクオー 牡5 高橋 三郎
    40 8 コンサートボーイ 牡4 石崎 隆之
    39 7 アマゾンオペラ 牡4 石崎 隆之
    38 6 ツキノイチバン 牡5 佐々木 竹見
    37 5 スルガスペイン 牡6 佐々木 竹見
    36 4 ゴールセイフ 牡5 本間 光雄
    35 3 シローランド 牡4 佐々木 忠昭
    34 2 ダイコウガルダン 牡5 高橋 三郎
    33 平元 スーパーミスト 牡6 堀 千亜樹
    32 昭63 チヤンピオンスター 牡4 高橋 三郎
    31 62 ミハマシヤーク 牡4 山崎 尋美
    30 61 カウンテスアツプ 牡5 的場 文男
    29 60 ロツキータイガー 牡4 桑島 孝春
    28 59 チユウオーリーガル 牡4 佐々木 洋一
    27 58 セイコーリマン 牡4 佐々木 忠昭
    26 57 シルバーモリユキ 牡5 本間 茂
    25 56 アズマキング 牡4 岡部 盛雄
    24 55 タガワキング 牡4 赤間 清松
    23 54 ハツマモル 牡4 福永 二三雄
    22 52 カネオオエ 牡6 佐々木 竹見
    21 51 チユウオキヤプテン 牡5 赤間 清松
    20 50 マルイチダイオー 牡4 角田 次男
    19 49 ジユラク 牡5 本間 茂
    18 48 マルイチキング 牡4 角田 次男
    17 47 サノヒカリ 牡5 赤間 清松
    16 46 ヒダカスズラン 牝5 高橋 三郎
    15 45 アポスピード 牡4 須田 茂
    14 44 ヨシミジユニアー 牡5 松浦 備
    13 43 イチウエルス 牡5 高橋 三郎
    12 42 ウエルスワン 牡5 高橋 三郎
    11 41 スカーレツト 牡5 荒山 徳一
    10 40 シユンユウ 牡4 渥美 忠男
    9 39 コクユウ 牡4 宮下 紀英
    8 38 サキミドリ 牡5 松浦 備
    7 37 ハジメオー 牡5 佐々木 竹見
    6 36 オーユキ 牡5 勝又 衛
    5 35 ダンサー 牡6 武智 一夫
    4 34 ユウセイ 牡5 鈴木 冨士雄
    3 33 ヨシフサ 牡6 朝倉 文四郎
    2 32 イチカントー 牡4 藤田 安弘
    1 31 ナンシーシヤイン 牡4 朝倉 文四郎