重賞レース

第56回 東京盃(JpnII)

  • 2022年10月5日(水)
  • 20:10発走
第56回優勝馬:レッドルゼル号

地方競馬では全国で初となる短距離重賞として、1967年に創設しました。JRAや他地区のスプリンターたちが集結し自慢の快速を披露する、11月のJBCスプリントの行方を占う意味でも大切な一戦です。
<優勝馬にJBCスプリントの優先出走権を付与>

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    <第56回 東京盃(JpnII)>
    (9月27日現在)

    オーロラテソーロ
    クラスターカップは重賞2度目の挑戦で初タイトルを獲得。道中2番手から勝負所でジワッと先頭に立つと押し切り、実力馬たちを抑えて優勝しました。今回の大井は初参戦。

    テイエムサウスダン
    JRA・地方で通算重賞5勝をあげている実績馬。この大井は初出走で、1200mは2歳未勝利を優勝して以来3年ぶり。蛯名正義厩舎の重賞初制覇にも期待が集まります。

    レッドルゼル
    昨年の東京盃は僅差の3着で、続くJBCスプリントは内をついて抜け出しレコード勝ちを収めました。ドバイゴールデンシャヒーンは2年連続2着。今回は半年ぶりの実戦です。

    ギシギシ
    大井生え抜きの期待馬。今年の東京スプリントは重賞初挑戦でしたがタイム差なしの3着に入り、その後は3連勝で習志野きらっとスプリントを制して重賞初制覇を飾りました。

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    <第56回 東京盃(JpnII)>

    (10月3日現在)

    調教追い切り動画はこちら

    ■ギシギシ
    *大井 栗田裕光 厩舎 牡4歳
    *成績 17戦9勝2着2回
    *重賞タイトル
     習志野きらっとスプリント(SI)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     今回は南関東から3頭の出走ですが、大将として臨むのはギシギシです。

     ギシギシの重賞初出走は、今年の東京スプリント。2番手から一度は先頭に立つも3着で、優勝したシャマルと2着のリュウノユキナに、ハナ差、クビ差の大接戦を演じました。この馬の能力の高さを感じているからこそ「キャリアの差」と、陣営が非常に悔しそうにしていた姿も印象的でした。

     2走前の船橋競馬場で実施した習志野きらっとスプリントは、3連勝で念願の重賞初制覇。左回り1000mは決してこの馬の得意とする条件ではなく、道中は進みが良くなく初騎乗の笹川翼騎手も追いっぱなしでしたが、絶望的な位置から鬼脚が炸裂したシーンは圧巻でした。

     これまで先行して押し切る戦法だった馬が、真逆の競馬スタイルで重賞初勝利を飾り、改めてポテンシャルの高さを感じ取ることができる一戦にもなりました。

     道中は力を抜きながら、本気を出すのはゴール板が近づいてからというタイプで、JRA勢とも南関東勢ともいつも相手なりに僅差の走り。

     しかし、前走のアフター5スター賞は1番人気に推されながらも、スタートでつまづき最後まで精彩を欠く走りで7着でした。

     「結果的には目に見えない疲れもあったと思います。レース後に血液検査などもして、いろいろケアをしていきながら正常に戻っています。最終追い切りに乗ってくれた矢野貴之騎手も、喜んで引き上げてきたので感触をつかんでくれたと思います。

     立ち直らなければ使わないつもりでしたが、追い切りの内容も良かったし、立ち直っていると判断して使うことにしました。大井1200mは現状では一番力を出せる条件だと思います。相手は強いですが、前回の負けが不甲斐ないものだったので今回はいい競馬をさせたいです」(栗田裕光調教師)。

     矢野騎手に話しを聞いてみると、「前走のスタートでつまづいたのは、(目に見えない疲れもあり)体がついてきてなかったのかなというのもあったと思います。今回の最終追い切りはこの間よりも硬さが抜けているなという感じはしました。

     東京スプリントの頃よりも馬がしっかりしているというか、全体的にたくましくはなっていると思います。この馬は気持ち一つなので、うまい具合に運べれば。僕でも何かタイトルは取りたいです」とのこと。

     なお、いつも調教に乗る三浦誠調教師補佐の話しでは、今回のレース前に改めてゲート練習をして、スムーズに出ていたそうです。

     ギシギシらしい走りで、前走の悔しさを晴らして欲しいと思います!

    <中央馬の顔ぶれ>

    ■オーロラテソーロ
    *JRA 畠山吉宏 厩舎 牡5歳
    *成績 28戦7勝2着3回
    *重賞タイトル
     クラスターカップ(JpnIII)(2022)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     前走のクラスターカップはリュウノユキナやジャスティン、ダンシングプリンスを抑え、重賞3度目の挑戦で念願の初勝利を飾りました。大井は盛岡に続き2度目の地方コース。

    ■ケイアイターコイズ
    *JRA 新谷功一 厩舎 牡6歳
    *成績 24戦5勝2着6回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     中京競馬場の名鉄杯でオープンレース初勝利を飾り、今度は重賞に初挑戦します。ここまでの5勝は全て左回り1400m。この東京盃は繰上りからの出走で、地方コース初登場。

    ■スマートダンディー
    *JRA 石橋守 厩舎 牡8歳
    *成績 36戦10勝2着7回
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     8歳で2連勝をし、北海道スプリントカップは中団から追い上げ、ダンシングプリンスのクビ差の2着。今回は門別に続き2度目の地方参戦。繰上りから、重賞初勝利を目指します。

    ■テイエムサウスダン
    *JRA 蛯名正義 厩舎 牡5歳
    *成績 20戦9勝2着2回
    *重賞タイトル
     根岸S(GIII)(2022)
     兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)(2021)
     テレ玉杯オーバルスプリント(JpnIII)(2021)
     黒船賞(JpnIII)(2021)
     兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)(2019)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     フェブラリーSは2着で、兵庫ジュニアグランプリなど重賞5勝。地方は走り慣れていますが、大井初参戦で1200mは3年ぶり。母が飾った勝利も大井1200mでした。

    ■レッドルゼル
    *JRA 安田隆行 厩舎 牡6歳
    *成績 21戦8勝2着7回
    *重賞タイトル
     JBCスプリント(JpnI)(2021)
     根岸S(GIII)(2021)
    *詳細データ[ → ]
    *調教タイム[ → ]

     昨年のJBCスプリント(金沢)覇者で、ドバイゴールデンシャヒーンは2年連続2着。昨年の東京盃は半年ぶりの実戦ながら、最後は中団から追い込み0.1秒差の3着でした。

    *東京盃の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!

    第56回 東京盃(JpnII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)

    ■ギシギシ
    大井9/30稍 1000m-65.9秒 800m-50.5秒 600m-36.6秒 強めに
    ■オーロラテソーロ
    美浦9/28W稍 1000m-70.1秒 800m-54.7秒 600m-39.2秒 200m-12.6秒 末一杯追
    ■ケイアイターコイズ
    栗東10/2坂路 800m-53.7秒 600m-39.0秒 200m-13.2秒 一杯追
    ■スマートダンディー
    栗東10/2坂路 800m-54.1秒 600m-38.6秒 200m-12.1秒 末強めに
    ■テイエムサウスダン
    美浦9/28坂路 800m-53.4秒 600m-38.7秒 200m-12.2秒 馬なり
    ■レッドルゼル
    栗東9/28坂路 800m-53.2秒 600m-38.4秒 200m-12.7秒 馬なり
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    <第56回 東京盃(JpnII)>

    優勝インタビュー動画はこちら

     大井競馬場にスピード自慢たちが集結した56回目の東京盃(JpnⅡ、1200m)。11月3日に盛岡競馬場で実施するJBCスプリント(JpnⅠ、1200m)の優先出走権が与えられる重要な一戦です。

     今年は8頭立てと少頭数になりましたが、5頭が単勝オッズ10倍以下で人気が拮抗し、その中でも昨年のJBCスプリント(金沢)の覇者で、ドバイゴールデンシャヒーン2年連続2着のレッドルゼルが、2.8倍の1番人気の支持を集めました。

     3.0倍の2番人気は、前走のクラスターカップでそうそうたるメンバーを抑えて重賞初制覇を飾ったオーロラテソーロ。3.5倍の3番人気は、フェブラリーS2着で、兵庫ジュニアグランプリなどの重賞5勝馬テイエムサウスダン。

     JpnⅠ馬の実力を見せつけるかのように、レッドルゼル(JRA・安田隆行厩舎)が1番人気に応えて快勝しました。半年ぶりの実戦も、ただ1頭58キロを背負いながらも、他馬を一蹴。

     「休み明けはあまり得意ではない馬ですが、返し馬の雰囲気からして今日は走れそうだなという感触を得ることができて、その通りの内容で走ってくることができました」とコンビを組んだ川田将雅騎手。

     レースは抜群のスタートを切った大井のギシギシが先頭で進め、2番手には4年連続の出走だった大井のクルセイズスピリツ。その後ろからオーロラテソーロ、ケイアイターコイズ、テイエムサウスダン、スマートダンディーが続いていき、レッドルゼルは7番手。少し離れた位置からヴァルラームが追走。

     「外から自分のリズムで競馬をしたらあの位置に収まったのですが、頭数も少ないですし特に苦労することはなかったです」(川田騎手)。

     レッドルゼルは直線に入ると大外に持ち出し、メンバー最速35秒3の脚を繰り出して、前にいた6頭を豪快に差し切りました。勝ちタイムは1200m1分10秒6(やや重)。2着が1馬身差でテイエムスサウスダン、3着は4分の3馬身差でオーロラテソーロ。地方所属馬の最先着は5着のギシギシでした。

     「直線を向いてからもしっかりと良い手応えで、これなら楽に前をつかまえられる雰囲気だったので急ぐことなくゆっくりと。ただ、テイエムサウスダンもしっかりとした走りでなかなかしぶとくて、最後は少し動かして前に出ることを求めてのゴールでした」。

     レッドルゼルは昨年の東京盃で僅差の3着になりましたが、今年も同じローテーションで臨み、JBCスプリント連覇に向けても会心の勝利になりました。「何よりも今後この馬自身が目指すところに無事に向かっていけることが一番だと思いますので、ここを無事に終えたことが何よりです」。

     過去のJBCスプリントで連覇を飾ったのは、2005年と2006年のブルーコンコルド。レッドルゼルも続くことができるでしょうか。*スーニは2009年と2011年に優勝。



    <他陣営のコメント>

    2着 テイエムサウスダン 岩田康誠騎手
    「(今回は)前哨戦で馬自身もフレッシュで、いろんな意味で次は頑張れるなという手応えは感じました。久しぶりの1200mというのもあったし、+14キロは全体的にも大きくなっているので関係はなくて、次は勝たせてあげたいです」

    3着 オーロラテソーロ 鮫島克駿騎手
    「地方2頭が速いのはわかっていたのでこの枠は嫌でしたが、包まれてもしっかり競馬をして頑張ってくれて、馬が充実しているのは感じました」

    4着 スマートダンディー 秋山真一郎騎手
    「ポジションは入ったところが悪くて、内枠がアダになりました。うまくさばけませんでした」

    5着 ギシギシ 矢野貴之騎手
    「スタートは相変わらずで、この辺でもスピードは通用するなという感じでしたが、いつもの跳びではありませんでした。展開的にはもらったかなと思いましたが、踏ん張れない分最後も苦しくなりました。立ち直ればまた全然違うと思います」

    *この後は放牧休養へ。来年は大井競馬場で行われるJBCスプリントを最大目標にローテーションを組んでいく予定とのこと。

    6着 ケイアイターコイズ 吉田隼人騎手
    「外枠から3番手を取れましたが、逆にいいポジションだったために、勝負所で自分で動かなくてはいけない時にちょっと脚を使ってしまったので、苦しい形になりました。1200mはちょっと忙しいイメージはありましたが、何回か使えば対応はできると思いますし、収穫はありました」

    7着 クルセイズスピリツ 西啓太騎手
    「相手が強い中でスピードは見せてくれました。番手の競馬も大丈夫です」

    8着 ヴァルラーム 町田直希騎手
    「メンバーも強かったので、1頭でもかわせるように思いました。ペースも遅かった分ついていけて、終いも脚を使って、頑張ってくれました」
  • 回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
    56 令4 レッドルゼル 牡6 川田 将雅
    55 3 サクセスエナジー 牡7 松山 弘平
    54 2 ジャスティン 牡4 戸崎 圭太
    53 令元 コパノキッキング セ4 藤田 菜七子
    52 平30 キタサンミカヅキ 牡8 森 泰斗
    51 29 キタサンミカヅキ 牡7 繁田 健一
    50 28 ドリームバレンチノ 牡9 岩田 康誠
    49 27 ダノンレジェンド 牡5 M.デムーロ
    48 26 ノーザンリバー 牡6 蛯名 正義
    47 25 タイセイレジェンド 牡6 内田 博幸
    46 24 ラブミーチャン 牝5 濱口 楠彦
    45 23 スーニ 牡5 川田 将雅
    44 22 サマーウインド 牡5 藤岡 佑介
    43 21 バンブーエール 牡6 松岡 正海
    42 20 フジノウェーブ 牡6 御神本 訓史
    41 19 リミットレスビッド 牡8 内田 博幸
    40 18 リミットレスビッド 牡7 岩田 康誠
    39 17 アグネスジェダイ 牡3 小牧 太
    38 16 マイネルセレクト 牡5 武 豊
    37 15 ハタノアドニス 牡7 内田 博幸
    36 14 アインアイン 牝5 市村 誠
    35 13 ノボジャック 牡4 蛯名 正義
    34 12 ベラミロード 牝4 内田 利雄
    33 11 サカモトデュラブ 牡6 阿部 英俊
    32 10 カガヤキローマン 牡5 森下 博
    31 9 カガヤキローマン 牡4 石崎 隆之
    30 8 トキオクラフティー 牝3 横山 典弘
    29 7 サクラハイスピード 牡7 佐藤 隆
    28 6 サクラハイスピード 牡6 佐藤 隆
    27 5 ハナセール 牡5 高橋 三郎
    26 4 ナイキゴージャス 牡3 的場 文男
    25 3 テツノヒリユウ 牡8 鷹見 浩
    24 2 ヒロツルチカラ 牡3 的場 文男
    23 平元 ジングウブレーブ 牡4 鈴木 啓之
    22 昭63 イーグルシヤトー 牝5 堀 千亜樹
    21 62 テツノヒリユウ 牡4 秋吉 和美
    20 61 ハナキオー 牡3 堀 千亜樹
    19 60 マルゼンスター 牡5 高橋 三郎
    18 59 スズユウ 牡6 石川 綱夫
    17 58 スズユウ 牡5 石川 綱夫
    16 57 レイクルイーズ 牝3 山崎 尋美
    15 56 タイムリーヒツト 牡4 高橋 三郎
    14 55 カオルダケ 牝5 赤嶺 本浩
    13 54 エビチカラ 牡6 山田 秀太郎
    12 53 トドロキヒリユウ 牡4 岡部 盛雄
    11 52 トドロキヒリユウ 牡3 岡部 盛雄
    10 51 オリオンタイガー 牡4 佐藤 隆
    9 50 オサイチテユーダ 牝3 高橋 三郎
    8 49 イナリトウザイ 牝3 佐々木 竹見
    7 48 オーナーズタイフウ 牡5 佐々木 竹見
    6 47 ライトフアスト 牡4 日尾 米造
    5 46 オーナーズシユン 牡5 佐々木 竹見
    4 45 リユウトキツ 牡3 佐々木 吉郷
    3 44 ヤシマナシヨナル 牡5 福永 二三雄
    2 43 オリコ 牝5 佐々木 竹見
    1 42 アオイライコー 牡7 渥美 忠男