重賞レース
第40回 帝王賞(JpnI)
- 2017年6月28日(水)
- 20:05発走

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レースについて
レース概要ダート部門の実力馬たちが全国各地から集う上半期のグランプリレースです。ダートグレード制施行の1997年以降、JRA所属馬の12勝に対して、地方所属馬は8勝を挙げており、ダートJpnⅠの中でも地方所属馬が活躍しているレースの一つです。
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が長い外回りコースを使用。発走地点はスタンド前の4コーナー付近で、400mほど先のゴールを一旦通過し、そのまま一周します。ダート競馬のチャンピオン・ディスタンスとされる距離のコースです。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第40回 帝王賞(JpnI)>
■アウォーディー
母はヘヴンリーロマンス、半妹にはアムールブリエ、半弟にはラニがいる血統。芝からダートに転向してから連勝街道を進み、昨年のJBCクラシック(川崎)優勝など重賞5勝し、国内では連を外していません。3月下旬に行われたドバイワールドカップ(5着)以来の実戦。
■アポロケンタッキー
昨年の東京大賞典は内田博幸騎手が初騎乗。「力強くて持久力がすごくあると感じた」(内田騎手)。この馬にとっては前目の3番手で進め、最後の直線ではライバルたちを力でねじ伏せ先頭でゴールしました。ドバイワールドカップ(9着)以来の実戦。内田騎手騎乗予定。
■クリソライト
ジャパンダートダービー優勝やダイオライト記念3連覇など、重賞は6勝。前走の平安Sは武豊騎手の好判断で先行馬が多い中で最後方から追い込み2着でした。今回は持ち前の先行力を生かしてどのくらい押し切れるでしょうか。戸崎圭太騎手が3度目の騎乗予定。
■サウンドトゥルー
母のキョウエイトルースは中央から大井に移籍しTCK女王盃に出走経験のある馬。サウンドトゥルーは昨年のチャンピオンズカップ優勝や一昨年の東京大賞典優勝など重賞3勝、常に高いレベルで安定した走りを続けています。最後の直線での末脚が楽しみです。
■ウマノジョー
青森産馬。父はウイングアロー、母のトランスパランスは中央から岩手で長く走った馬。ウマノジョーは前走の大井記念で念願の重賞初制覇。岩手のリーディング・山本聡哉騎手を背にして南関東の強豪たちを力強く差し切ったシーンは圧巻でした。成長著しい4歳馬。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第40回 帝王賞(JpnI)>
(6月26日現在)
調教インタビュー動画はこちら
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前走の大井記念は、岩手のリーディング・山本聡哉騎手とのコンビで堂々優勝。道中は中団から、最後は脚を伸ばしてきて、ユーロビートやケイアイレオーネらを一蹴する姿は圧巻でした。
青森産馬で、父はダート界で大活躍したウイングアロー、母のトランスパランスは中央から岩手に移籍し、長く走った馬。成長著しい4歳馬が重賞ウィナーの仲間入りを果たし、勢いにのっての帝王賞参戦です。
ウマノジョーは渡邉和雄厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームでトレーニングを積んでいて、この中間も順調に調整を行ってきたそうです。
「先行争いは激しくなると思いますが、離れ過ぎないようにしながら、でも終いの脚を生かせるように無理をしてついてはいかないように、その加減は難しいと思いますが聡哉に任せます。出るからにはチャンスがないとは思っていないので頑張って欲しいです」(渡邉調教師)。
まだこれからの馬ということですが、一戦ごとにどんどん力をつけていて、今回はどんな走りをするのだろうと楽しみです。強い相手と戦って、さらに強くなっていって欲しいと思います。前走の大井記念は繁田健一騎手を背に後方から進めていき、最後は末脚を生かして、重賞初挑戦ながらも2着に入りました。
「前走は4コーナーでもっとじっくりいってもよかったかもしれない。状態は維持できているし、今回もじっくり構えて終いを生かす感じだね。まだ良化しているところだから、現状でどこまで通用できるか」(小久保智調教師)。■プレティオラス
*大井 森下淳平 厩舎 牡8歳
*成績 37戦7勝2着2回
*重賞タイトル
東京記念(SII)(2013・2015)
大井記念(SII)(2015)
東京ダービー(SI)(2012)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]東京ダービーをはじめ、東京記念2勝、大井記念を優勝するなど、南関のスターホースの1頭。後方から進めて最後の直線で豪快に飛んでくる姿は、多くのファンを魅了してきた個性派です。今回は脚部不安などで順調さを欠き、約1年5か月ぶりの実戦。今年8歳になりましたが、馬自身は若く、身のこなしはさすがだそうです。
しかし、中央からの最強メンバーが集う帝王賞で、厳しい戦いになることは否めないでしょう。自分の競馬スタイルに徹して、どのくらいの脚を使ってくるのか……。まずは長期休養明けを無事に走って、今後につなげて欲しいと思います。<中央馬の顔ぶれ>
■アウォーディー
*JRA 松永幹夫 厩舎 牡7歳
*成績 35戦10勝2着6回
*重賞タイトル
JBCクラシック(JpnI)(2016)
日本テレビ盃(JpnII)(2016)
アンタレスS(G3)(2016)
名古屋大賞典(Jpn3)(2016)
シリウスS(GIII)(2015)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]ダートに転向してから連勝街道を進み、昨年のJBCクラシック(川崎)優勝など重賞5勝し、国内では連を外していません。3月下旬のドバイワールドカップ(5着)以来の実戦。
■アポロケンタッキー
昨年の東京大賞典は内田博幸騎手が初騎乗。前目の3番手で進め、最後の直線ではライバルたちを力でねじ伏せ先頭でゴールしました。こちらもドバイワールドカップ(9着)以来。
■オールブラッシュ
今年の川崎記念はサウンドトゥルーらを抑えて逃げ切り勝ちをし、重賞初制覇を飾りました。前走の名古屋大賞典(5着)は案外な成績に終わりましたが改めて見直し。大井初登場。
■クリソライト
*JRA 音無秀孝 厩舎 牡7歳
*成績 34戦9勝2着11回
*重賞タイトル
ダイオライト記念(JpnII)(2015・2016・2017)
日本テレビ盃(JpnII)(2014)
ジャパンダートダービー(JpnI)(2013)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]ジャパンダートダービー優勝やダイオライト記念3連覇など重賞6勝。前走の平安Sは先行馬が多い中で、いつもの競馬スタイルとは真逆の最後方から追い込んでの2着でした。
■ケイティブレイブ
*JRA 目野哲也 厩舎 牡4歳
*成績 20戦6勝2着5回
*重賞タイトル
名古屋大賞典(Jpn3)(2017)
浦和記念(JpnII)(2016)
白山大賞典(JpnIII)(2016)
兵庫チャンピオンシップ(JpnII)(2016)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]持ち前のスピードを生かして、浦和記念や兵庫チャンピオンシップなど重賞4勝。先行馬が多い中でどんな走りを見せるのか。大井はジャパンダートダービー以来(2着)の参戦。
■ゴールドドリーム
ユニコーンSは3、4番手からの差し切り勝ちで、フェブラリーSは目の覚めるような末脚で優勝しました。その後、ドバイワールドカップに挑戦し(14着)、実戦はそれ以来。
■サウンドトゥルー
*JRA 高木登 厩舎 セ7歳
*成績 41戦9勝2着9回
*重賞タイトル
チャンピオンズC(GI)(2016)
東京大賞典(GI)(2015)
日本テレビ盃(JpnII)(2015)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]昨年のチャンピオンズカップ優勝や一昨年の東京大賞典優勝など重賞3勝を挙げています。末脚身上で展開待ちの部分はありますが、常に高いレベルで安定した走りを披露。
*帝王賞の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!第40回 帝王賞(JpnI)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■ウマノジョー 牧場6/24坂路 600m-37.4秒 200m-12.1秒 強めに ■タマモネイヴィー 浦和6/24稍 800m-53.2秒 600m-39.0秒 一杯追 ■プレティオラス 大井6/24稍 800m-57.7秒 600m-42.3秒 馬なり ■アウォーディー 栗東6/25CW重 1200m-82.8秒 1000m-68.0秒 800m-54.0秒 600m-40.3秒 200m-14.0秒 一杯追 ■アポロケンタッキー 栗東6/21坂路 800m-53.7秒 600m-39.2秒 200m-12.7秒 馬なり ■オールブラッシュ 栗東6/24CW稍 1000m-67.3秒 800m-51.9秒 600m-38.7秒 200m-12.7秒 一杯追 ■クリソライト 栗東6/24坂路 800m-50.5秒 600m-37.7秒 200m-12.9秒 一杯追 ■ケイティブレイブ 栗東6/25坂路 800m-55.7秒 600m-40.4秒 200m-12.3秒 一杯追 ■ゴールドドリーム 栗東6/24坂路 800m-52.0秒 600m-37.6秒 200m-11.7秒 一杯追 ■サウンドトゥルー 美浦6/25坂路 800m-53.6秒 600m-38.6秒 200m-12.3秒 G前追 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第40回 帝王賞(JpnI)>
優勝インタビュー動画はこちら
今年で40回目を迎えた帝王賞。第9回からは中央競馬招待競走として、第18回からは指定交流競走として実施されてきました。
この20年を振り返っただけでも、コンサートボーイやアブクマポーロ、岩手のメイセイオペラ、マキバスナイパー、ネームヴァリュー、アジュディミツオー、フリオーソと地方馬たちも強さを存分に発揮してきましたが、近年は中央勢に圧倒され続け、今年も強力な7頭が参戦。
競馬は何が起きるかわからないことを改めて実感しました。
福永祐一騎手とコンビを組み6番人気で優勝したケイティブレイブ(中央・目野哲也厩舎)は、兵庫チャンピオンシップを皮切りに、白山大賞典、浦和記念、名古屋大賞典と4つのダートグレードレースホルダー。持ち前のスピードを生かして先手を取っていくイメージでしたが、今回はスタートで躓き、なんと後方から差し切る内容での勝利。
「コンディションは良かったです。逃げる馬がいなかったら、自分のリズムで行くだけ行って、どのくらい粘れるかと思っていました。いつもと違う形になっても落ち着いて走ってくれて、途中から押し上げていくよりも自分のリズムを守って、直線で脚を伸ばそうと考えていました」(福永騎手)。
レースはオールブラッシュが逃げて、2番手にクリソライト、3番手にはアウォーディーがつけ、ケイティブレイブは中団後方を追走。3~4コーナーでは中央勢6頭が前に行き、ケイティブレイブが追いかけていきました。
「思っていたよりも手応えが良くて、4コーナーを回った時には行けるかなと思いました。初めて乗せて頂いた時から高いポテンシャルは感じていましたが、自分の形にならないともろいところもあったので、逃げの形に固執してきました。今日は瓢箪(ひょうたん)から駒で、目の覚めるような末脚を使ってくれましたね」(福永騎手)。
並ぶ間もなく前にいた中央勢6頭を一気に差し切って、36秒5の末脚を繰り出しての勝利。勝ちタイムは2000m2分4秒4(重)。2着はクリソライト、3着がアウォーディー(1番人気)でした。
この帝王賞当日には、今年のTCKテーマソング「Twinkle Twinkle 2017」を唄っている相田翔子さんがゲストとして来場。
「小学生の時に初めて勝ったCDが『寂しい熱帯魚』だったので、今日は相田さんがいらっしゃるということで、勝てたらいいなと思っていました(笑)。持ち合わせた高い能力を発揮できてよかったですし、目野先生が来年3月に定年を迎えるので、この馬でG1をという思いが強かったので達成できてよかったです」(福永騎手)。
ケイティブレイブにとっては昨年のジャパンダートダービー(2着)以来の大井競馬場。目野調教師は、「精神的に強い馬で、まだどのくらいの力を持っているのかわかりません」とお話しをされていました。まだ4歳、可能性は無限大です。これからダートグレードレース戦線において、どんな存在になっていくのでしょうか。
なお、この帝王賞は1レースの売上レコードと当日1日の売得金額のレコードを更新し、大盛況の中で幕を下ろしました。
<他陣営のコメント>
2着 クリソライト 戸崎圭太騎手
「2番手からリズムよく進めることができて、渋太い馬なので早めに上がっていきました。一瞬やったと思ったんですが……」
3着 アウォーディー 武豊騎手
「うまく運べましたが意外と伸びませんでした。行きっぷりがイマイチで、去年暮れあたりから気の悪さを出しているように思います」
4着 サウンドトゥルー 大野拓弥騎手
「道中手応えよく運べましたが、勝負所で少しもたつきました。休み明けの分かな」
5着 アポロケンタッキー 内田博幸騎手
「切れる馬ではないけれど、地力のある所は見せてくれたと思います。海外帰りだし、もっと走れる馬です」
6着 オールブラッシュ クリストフ・ルメール騎手
「リラックスしていけましたが、クリソライトのプレッシャーはきつかったです。4コーナーで反応がイマイチでした」
7着 ゴールドドリーム ミルコ・デムーロ騎手
「状態も良かったしいつも通り落ち着いていました。4コーナーですごい手応えだったんですが、直線で伸び切れませんでした。距離かな」
8着 タマモネイヴィー 繁田健一騎手
「追ってスッと伸びるし、レースぶりはどんどん良くなっています。2000mくらいの南関限定の重賞は意識できますね」
9着 ミッキーヘネシー 瀧川寿希也騎手
「力はあるのでこのメンバーとでもどのくらいやれるかなと思っていました。大井コースは合っているし、もっと終いを生かすような競馬が良かったかもしれません。力はある馬だし楽しみです」
10着 ウマノジョー 山本聡哉騎手
「いつもよりも弾けませんでした」
11着 サウンドプラチナ 矢野貴之騎手
「もっと走れる馬だと思うんですが、ゆっくり行った割に伸びませんでした」
12着 プレティオラス 森下淳平調教師
「脚部不安の長い休み明けのレースでしたが、こちらの感触以上にいいレースをしてくれました。レース後もいい意味で変わりなくきているので、また秋に向けて調整をしていきたいです」
13着 グレイスフルデイズ
高知から大井初参戦。中団から追走も後退。
14着 ヴァーゲンザイル 秋元耕成騎手
「道中ついていけませんでした。この馬なりには頑張っていますが」
15着 メジャーアスリート 高橋哲也騎手
「この馬なりに頑張ってはいますが……」
16着 メイショウソレイユ 保園翔也騎手
「指示通りには乗れたと思いますが、ペースが上がったらついていけませんでした。こういうレースに騎乗する機会を頂けてありがたいです」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 40 平29 ケイティブレイブ 牡4 福永 祐一 39 28 コパノリッキー 牡6 武 豊 38 27 ホッコータルマエ 牡6 幸 英明 37 26 ワンダーアキュート 牡8 武 豊 36 25 ホッコータルマエ 牡4 幸 英明 35 24 ゴルトブリッツ 牡5 川田 将雅 34 23 スマートファルコン 牡6 武 豊 33 22 フリオーソ 牡6 戸崎 圭太 32 21 ヴァーミリアン 牡7 武 豊 31 20 フリオーソ 牡4 戸崎 圭太 30 19 ボンネビルレコード 牡5 的場 文男 29 18 アジュディミツオー 牡5 内田 博幸 28 17 タイムパラドックス 牡7 武 豊 27 16 アドマイヤドン 牡5 安藤 勝己 26 15 ネームヴァリュー 牝5 佐藤 隆 25 14 カネツフルーヴ 牡5 松永 幹夫 24 13 マキバスナイパー 牡6 K.デザーモ 23 12 ファストフレンド 牝6 蛯名 正義 22 11 メイセイオペラ 牡5 菅原 勲 21 10 アブクマポーロ 牡6 石崎 隆之 20 9 コンサートボーイ 牡5 的場 文男 19 8 ホクトベガ 牝6 横山 典弘 18 7 ライブリマウント 牡4 石橋 守 17 6 スタビライザー 牡6 柴田 善臣 16 5 ハシルショウグン 牡5 的場 文男 15 4 ラシアンゴールド 牡4 蛯名 正義 15 4 ナリタハヤブサ(1着同着) 牡5 横山 典弘 14 3 チヤンピオンスター 牡7 高橋 三郎 13 2 オサイチブレベスト 牡6 丸山 勝秀 12 平元 フエートノーザン 牡6 安藤 勝己 11 昭和63 チヤンピオンスター 牡4 桑島 孝春 10 62 テツノカチドキ 牡7 佐々木竹見 9 61 トムカウント 牡7 石崎 隆之 8 60 ロツキータイガー 牡4 桑島 孝春 7 59 スズユウ 牡6 石川 綱夫 6 58 トラストホーク 牡5 高橋 三郎 5 57 コーナンルビー 牝4 堀 千亜樹 4 56 アズマキング 牡4 岡部 盛雄 3 55 カツアール 牡4 高橋 三郎 2 54 ハツマモル 牡4 福永二三雄 1 53 ローズジヤツク 牡5 阪本 泰之