重賞レース
第23回 マイルグランプリ(SII)
- 2016年10月26日(水)
- 20:15発走

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レースについて
レース概要スピードと持久力のバランスが試される1マイル(1,600m)戦で、年末の重賞戦線に向けて南関東の有力馬たちが出走します。過去の優勝馬には南関東を代表する数多くの実力馬が名を連ねています。<優勝馬に浦和記念の優先出走権を付与>
コース紹介4コーナーからゴールまでの直線部分が短い内回りコースを使用。発走地点はゴールの200mほど手前で、スタート直後にゴールを一旦通過し、そのまま一周します。距離適性はもちろん、コーナー4つのコース形態に対する適性も問われます。 -
高橋華代子の注目馬情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第23回 マイルグランプリ(SII)>
■セイスコーピオン
中央4勝の実績で南関東入り。転厩初戦の準重賞ムーンライトカップは好位からの差し切り勝ちで、2着馬に6馬身差をつけ好時計をマーク。これでも途上の仕上がりだったそうで、一度使った変わり身も期待。有力候補の1頭として名乗り出ました。
■コンドルダンス
北海道から南関東へ移籍し、昨年はクラシックレースや優駿スプリントにも出走。タフに使われながら力をつけてきて、目下4戦3勝2着1回と勢いは抜群。スタートはゆっくりですが、最後に豪快に伸びる末脚は一級品。内回りコースは鍵を握るでしょう。
■ハッピースプリント
NARグランプリをデビュー年から3年連続で受賞し、人気実力ともにトップクラス。北海道時代からダートグレードレースの強い相手と戦い続け、今回は3歳時の勝島王冠以来となる地元馬同士の戦いです。どんな走りを見せるの注目が集まります。
■バルダッサーレ
中央2勝の成績で南関東へ転厩。移籍初戦となった東京ダービーは圧倒的な強さで優勝し、強烈な印象を残しました。前走の戸塚記念は休み明けで58キロを背負い初コースながらも2着となり、負けて強しの内容。今回は古馬との初挑戦で注目が集まります。
■テムジン
中央4勝で南関東へ、移籍後は5戦4勝2着1回。前走のサンタアニタトロフィーは自身にとって初重賞でしたが、堂々たる内容でリアライズリンクスの2着。まだよくなる余地もあり、本来の力を出しきれたときのスケールの大きさを感じさせます。
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高橋華代子の重賞直前情報
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第23回 マイルグランプリ(SII)>
(10月24日現在)
■調教インタビュー動画はこちら[ → ]
■調教追い切り動画はこちら[ → ]
■ハッピースプリント
*大井 森下淳平厩舎 牡5歳
*成績 23戦9勝2着1回
*主な重賞タイトル
全日本2歳優駿(JpnⅠ)(2013年)
東京ダービー(SⅠ)(2014年)
浦和記念(JpnⅡ)(2015年)など
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]ダートグレードレースを戦い続けてきたハッピースプリントが、2年前の勝島王冠(5着)以来となる南関馬同士との対戦です。いくつかの選択肢はあったものの、この秋は馬の状態に合わせて、なるべく負担をかけないレース選択を行い来年に向けていきたいという意向から、このマイルグランプリを走ることになったそう。
休み明けだった前走の日本テレビ盃は、跳びが大きい馬なので、道中もまれたことでリズムよく走ることができずに6着に敗れてしまい、本来の力を出し切れませんでした。逆にレース後は疲れもなかったそうです。
この中間も順調にトレーニングを積み重ねてきて、10月21日に行われた最終追い切りは、同じくマイルグランプリに出走する同厩ラヴィアンクレールとの併せ馬で、ハッピースプリントは外に併せての先着。「絶好調となると途上ですが、前走より行きっぷりはよくなっています」と調教パートナーでもある佐藤幹厩務員。
今回は自身にとって初めてとなる59キロの斤量や内回りコースを克服しなければならず、決して楽な戦いにはならないでしょう。しかし、ここまでの実績や全国レベルで強い相手と戦ってきたプライドがあります。
何よりスムーズな競馬というのは必須になりますが、自分の走りができたときに改めてどんな走りをするのか注目したいです。そして、更なる高みに向かって……。
「無理をして仕上げるのではなく、本来のバランスで走れるように、コンディションを戻してあげることを秋の最大のテーマにして、詰め込みすぎないで慎重に取り組んできました。最終追い切りの動きを見ても、追い出してから沈み込む感じはもう少しだし、本来の走りを考えると良化途上ですが、一度使ったことで緩かった筋肉にも力強さが戻ってきて体調は上向いてきたと思います。
相手関係や条件面などよりも、まずはハッピー自身本来の走りが取り戻せるように、いい状態で来年につなげているよう、この秋シーズンを送らせたいです」(森下淳平調教師)。中央4勝の実績で南関東入り。父はデュランダル、母が南関東の重賞でも活躍したスコーピオンリジイ、母父はアジュディケーティングという、南関東にゆかり深い血統の持ち主。
転厩初戦だった前走の準重賞ムーンライトカップの勝ちっぷりは圧巻でした。森泰斗騎手を背に3番手につけ、抜群の手応えで最後の直線で先頭に立つと、後続馬を楽に突き放していき、2着のムサシキングオーに6馬身差をつける圧勝。勝ちタイムも1600m1分39秒9(不良)で、あまりにも強すぎました。
「返し馬の段階から力強い馬だなと思いました。中央時代は後ろからいっていたようですが、今日は一か八か出していってみましたが、折り合いもついてくれたし問題はなかったです。手前も替えていないのに、本当に強いですね」(森騎手)。
転厩初戦で仕上がり途上でのこの強さに、いつも近くで関わる人たちも驚いていました。
その後はこのマイルグランプリに向けてトレーニングを積んできて、重賞初制覇を目指します。
10月21日には小向トレセンで最終追い切りを行い、単走で、軽快な走りを見せました。「最後はフワフワ遊んでいて余裕もあったので、走り終えた後の息もすぐに整いました。一度使ったことで普段から気合いのりがよくなって良化はしているし、何より順調にきているのがいいです。まだヤンチャだし元気いっぱいで、6歳とは思えない動きをしています(笑)」とお世話をして調教にものっている原田龍厩務員。
今回はさらに相手も強くなりますが、前走の勝ちっぷりはタイム面も含めてインパクトは強いものでした。さらに上積みが見込める今回どんな強さを見せるのか楽しみです。東京ダービー馬バルダッサーレが、いよいよ古馬に初挑戦!前走の戸塚記念は休養明けと一番重い58キロを背負うハンデがありながら2着になり、改めて力のあるところは示しました。
中央時代はほぼ休みなくコンスタントに使い続けたタフな馬だけに、間隔を空けない方がいいタイプのようで、一度使った効果は歴然。
「戸塚記念はハミを取らなかったようなんですが、1回使ったことで馬もピリッとして、調教でもハミ取りはよくなりました。最終追い切りの単走の内容もよかったし、前走よりは上ですね。今度はレースでハミを取って、東京ダービーのような反応を見せてくれれば、内回りのマイルにも対応してくれると思います。
初めての古馬戦なので今後を占う意味でも重要な1戦ですが、さすがはダービー馬という走りを見せたいですね」(中道啓二調教師)。貴重な南関東生え抜きのA1馬で、コツコツと走り続けてつかみ取った昨年の勝島王冠のタイトル。この夏はもう少しの成績でしたが、ここにきてまた復調してきています。前走の準重賞ムーンライトカップは、優勝したセイスコーピオンから6馬身離された2着でしたが、この馬本来の走りが戻ってきた明るい内容だったと思います。
調教パートナーの松崎正泰騎手が騎乗し、体全身で意欲がみなぎっているかのように、元気いっぱいにトレーニングを積んでいる姿も印象的。
「今回の最終追い切りは今まで通りの内容でのあの時計なので、調子はいいんだろうなと思います。前走の中間追い切りから馬がガラッと変わったし、そのときより今回の方がさらにパワーアップはしています。この時期もいいんでしょうね」(松崎騎手)。
「豪華メンバーの中で戦えるのも立派なことだなと思っています。いい状態に戻ってきているので、頑張って欲しいですね」(鳥丸貴志厩務員)。■リアライズリンクス
*浦和 小久保智 厩舎 牡6歳
*成績 30戦13勝2着2回
*重賞タイトル
ゴールドカップ(SIII)(2014年)
サンタアニタトロフィー(SIII)(2016年)
*詳細データ[ → ]
*調教タイム[ → ]こちらも貴重な南関東生え抜きのA1馬。2年前のゴールドカップは斤量差も味方につけて、あのソルテを打ち破って念願の重賞初制覇を収め、3走前のサンタアニタトロフィーは久しぶりの重賞勝ちとなり、2つ目のタイトルを奪取しました。
*第23回 マイルグランプリ(SII)の情報は、南関魂でもお伝えしていきます!
前走のオーバルスプリント(6着)は、ハミを取って進んでいかなかったことから本来の行きっぷりではなかったので度外視。
「状態はいいし、積極的な競馬はさせたいね。この馬の能力を考えれば、(人気上位馬とも)ヒケは取らないものがある」(小久保智調教師)。
還暦を迎えたばかりの的場文男騎手の手綱さばきもワクワクします!自身が持つ地方競馬最高齢重賞勝利の更新と還暦騎手の重賞勝利という大きな記録が達成されるでしょうか?!第23回 マイルグランプリ(SII)直前情報 調教タイム (協力:日本競馬新聞協会)
■ハッピースプリント 大井10/21良 1000m-63.5秒 800m-49.9秒 600m-36.1秒 強めに ■セイスコーピオン 川崎10/21右良 1000m-65.3秒 800m-50.1秒 600m-36.8秒 強めに ■バルダッサーレ 小林10/22良 800m-49.1秒 600m-36.5秒 一杯追 ■ムサシキングオー 大井10/22良 1000m-64.2秒 800m-50.4秒 600m-36.4秒 一杯追 ■リアライズリンクス 浦和10/21本馬場稍 1000m-67.1秒 800m-51.0秒 600m-37.4秒 直一杯追 -
高橋華代子のレースレポート
南関競馬リポーター たかはしかよこ ブログ南関魂などを更新中
<第53回 東京記念(SII)レースレポート>
■優勝インタビュー動画はこちら[→]
11月3日に川崎競馬場でJBC競走が行われますが、このマイルグランプリも超豪華メンバーがそろいました。二冠馬ハッピースプリントや東京ダービー馬バルダッサーレなど、重賞ウイナーが9頭そろい、まだ重賞を勝っていない組も存在感たっぷりな馬たちばかり。
その中で圧倒的な強さを見せたのが、森泰斗騎手騎乗の1番人気セイスコーピオン(川崎・八木正喜厩舎)で、記念すべき重賞初制覇を飾りました。このマイルグランプリは、南関東を代表する名馬たちが勝ち馬として名を刻んできましたが、過去22回の歴史で、川崎勢が優勝したのは2000年のインテリパワーのみ。川崎勢にとっても16年振の勝利です。
セイスコーピオンは中央4勝馬で、前走の準重賞ムーンライトカップは南関東の一員になっての初戦。厩舎サイドも途上であることは公言していましたが、好位につけての差し切りで、2着のムサシキングオーに6馬身差をつける衝撃的な勝ちっぷりでした(好時計もマーク)。
マイルグランプリは前走のパフォーマンスがあったからこそ注目が集まり、この豪華メンバーに入った中で1番人気に推されたのも納得です。
レースは紅一点のノットオーソリティが逃げる展開になり、ムサシキングオーとゴーディーが競り合いながら2番手につけ、それらを見る形でセイスコーピオンが外目を追走。
「中央時代は後ろから行っていたようなんですが、前走で一か八か出して行ってみたら折り合いもついてくれて問題はなかったので、今日も馬のリズムを大事にして先行して行こうと思いました。後ろから行くと展開次第では取りこぼす場合もあるので、このくらいの位置につけられるのは乗っている方としては楽ですね。いい位置につけられました」(森騎手)。
3~4コーナーでは馬なりで上がっていって、最後の直線では抜群の手応えで単独先頭へ。前走は返し馬から気負っていたところもあり、手前も全く替えなかったそうですが、今回は大井競馬場も2度目ということもあってか、リラックスして、手前も替えてスムーズに走っていたそう。
最後はステッキも入りましたが終始楽な印象。後方から脚を伸ばして2着に入ったコンドルダンスには2馬身差でしたが、着差以上の強さを見せつけました。勝ち時計は1600m1分39秒7(良)。3着には休み明けだったモンサンカノープスが入りました。
「前走のパフォーマンスがすばらしかったので、同様の力を発揮してくれれば勝てるんじゃないかなとは思っていました。気持ちのいい勝ち方でしたね。パワーがあって、終いも確実に脚を使えるのがいいところです。脚質にも幅があって、さらにパワーアップできそうな雰囲気もあります。競馬は何が起こるかわかりませんが、こうやってスムーズに力を出せれば相当強いと思いますよ。ダートグレードレースでも期待したい馬だし、これから一緒に大きなレースを勝っていきたいです」(森騎手)。
最近の南関東競馬は中央からの移籍馬たちが増加し、この新天地で大きな花を咲かせている馬たちも多くいます。セイスコーピオンもその1頭。まだコンディションは良化途上とのことで、これからさらにどんな強さを見せてくれるのか楽しみです。
レース直後の段階では具体的なレースは未定ということでしたが、中央時代は1900mまでの距離を使っているだけに、どういうプランを立てていくのでしょうか。
<他陣営のコメント>
2着 コンドルダンス 柏木健宏騎手
「返し馬から力のある馬だなと感じました。今回は相手も強かったですが、じっくり我慢をして、直線で脚を伸ばそうと思いながら乗りました。展開も向いたと思いますが、最後はいい脚で伸びてくれましたね。力はすごくあるし、1400mくらいもいいです」
3着 モンサンカノープス 矢野貴之騎手
「休み明けでしたが走りはすばらしかったですね。返し馬から素軽い感じでスッキリしている印象を受けました。4コーナーでは勝てるかなと思ったくらいの手応えでしたね。つまった訳ではないんですが、あの流れで外に出して勝った馬に並べられていたらまた違ったと思います。力のあるところは示しました」
4着 バルダッサーレ 吉原寛人騎手
「一回使ったことで馬の状態はよくなっていましたね。まくろうと思って上がっていったんですが、抵抗されてまくりきれなくて、結果的にはかなり大外を回る形になってしましました。それでも最後まで頑張ってくれたと思います」
5着 ジャルディーノ 真島大輔騎手
「調子も上がってきていたし、斤量も慣れてきた感じです。このくらいメンバーがそろっていると、距離はちょっと忙しいかなとは思いました。自分のリズムで走れていませんね」
6着 ムサシキングオー 楢崎功祐騎手
「外からちょっと競られてしまったんですが、それがなければもっといいレースができたと思います。展開が厳しくなりました」
7着 ハッピースプリント 本橋孝太騎手
「乗り味はいいですね。あの体つきなので59キロはそこまで負担にはなっていないとは思いました。本当は出鞭を入れないで行ければよかったんでしょうが。もっといいリズムで走らせたかったです。馬は頑張って走ろうとしていたんですが、直線に入ると上に跳ぶような感じになってしまいました」
8着 ストゥディウム 石崎駿騎手
「うまくいった感じはしたんですが、もうひとつ伸び切れませんでしたね。マイルはちょっと忙しいですが展開が向けば。中1週もきつかったですかね」
9着 グランディオーソ 山崎誠士騎手
「終いはいい脚を使って伸びてきたんですが……もったいなかったです」
10着 ドレッドノート 繁田健一騎手
「距離はもっと短い方が持ち味は発揮できそう」
11着 ゴーディー 今野忠成騎手
「1、2コーナーで引っ掛かってしまって、息が入ったところでは(他馬がきて)流れが厳しくなりました。8歳でも馬は若いです」
12着 ミヤジエルビス 瀧川寿希也騎手
「とてもいい馬だし、もっと絞れた方がいいですね。距離は短い方がいいです」
13着 ノットオーソリティ 赤岡修次騎手
「スタートもよかったし自分の走りはできているんですが……」
14着 リアライズリンクス 的場文男騎手
「もまれて力が出せなかったね」
15着 ラヴィアンクレール 坂井英光騎手
「休み明けもあるし、距離はもう少し短い方が力は発揮してくれそう」
16着 ハーキュリーズ 藤井勘一郎騎手
「流れが忙しかった感じですね。長い距離で落ち着いてジワジワとエンジンをかけていくような形の方がいいかもしれません。(南関東の重賞初騎乗でしたが)雰囲気もすごくよかったですし、またこういう舞台で騎乗させて頂きたいです」
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回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手 23 平28 セイスコーピオン 牡6 森 泰斗 22 27 ソルテ 牡5 吉原 寛人 21 26 セイントメモリー 牡7 本橋 孝太 20 25 トーセンアドミラル 牡6 川島 正太郎 19 24 ピエールタイガー 牡4 真島 大輔 18 23 ボク 牡6 A.ムンロ 17 23 中止 -- ------ 16 22 クレイアートビュン 牡6 的場 文男 15 21 ロイヤルボス 牡5 張田 京 14 20 デスモゾーム 牡4 真島 大輔 13 19 フジノウェーブ 牡5 御神本 訓史 12 18 アジュディミツオー 牡5 内田 博幸 11 17 ナイキアディライト 牡5 石崎 駿 10 16 ブラウンシャトレー 牡7 張田 京 9 15 ベルモントアクター 牡7 石崎 隆之 8 14 フレアリングマズル 牡4 的場 文男 7 13 アローセプテンバー 牡6 張田 京 6 12 インテリパワー 牡5 張田 京 5 11 ゴールドヘッド 牡4 的場 文男 4 10 アブクマポーロ 牡6 石崎 隆之 3 9 コンサートボーイ 牡5 内田 博幸 2 8 コンサートボーイ 牡4 石崎 隆之 1 7 アマゾンオペラ 牡4 石崎 隆之