夏休み特集~TCKの砂上を駆け抜けたあの馬に会ってきました~ Part2
大御所たちの夏
■ホスピタリティ (生涯成績11戦10勝。大井でデビューし、8戦8勝(羽田盃優勝など)というパーフェクトの成績を引っ下げて中央へ移籍。セントライト記念などを制す。 種牡馬になってからも、ドクタースパートやサンライフテイオー、ハナセールなど数多くの活躍馬を送り出した名馬)
26歳とは思えぬ体
ホスピタリティ
1979年生まれのホスピタリティは現在26歳。6年前に種牡馬生活を引退し、慣れ親しんだ新冠の森牧場で悠々自適な毎日を送っています。ホスピタリティに会うのは二年ぶり。元気にしているでしょうか・・・森牧場の敷地に入ると、一つの放牧地が目に飛び込んできます。以前ホスピタリティがいたその場所には、今年も1頭の馬が放されていました。「う~ん・・・かなり若い雰囲気の馬だから、ホスピタリティは別のところに放されているのかなぁ」そう思いながら、森場長さんにご挨拶。早速ホスピタリティのところに案内して頂くと・・・うわっ!若すぎると思ったその馬がホスピタリティだったんです(驚)!!
「だいぶ年はとったけど、26歳には見えないね」と森場長さん。よーくお顔を拝見すると、たしかにおじいちゃん・・・かも。でも、体を見るとまだまだ若い!!年を重ねると馬たちは背中が下がってくるものですが、ほとんどそれを感じさせません。さらには体全体にパンとしたハリがあります。朝5時から夕方4時半頃までたっぷりと放牧地で青草を食べる毎日。馬房から出る時や帰る時は、いまだにグイグイ人間を引っ張っていくそう。昔とまったく変わらないそうです。
スーパーおじいちゃんホスピタリティ・・・26歳の夏を元気に過ごしています。
■ロッキータイガー(ジャパンカップではシンボリルドルフの2着。その出走権利を掴むため、東京記念ではテツノカチドキと死闘を繰り広げた。帝王賞や東京王冠賞なども優勝。80年代の南関東黄金期を代表する1頭で、多くの人たちを魅了した)
24歳とは思えぬ体
ロッキータイガー
生まれ故郷でもある新冠の松浦牧場で余生を過ごしているロッキータイガー。10年前に種牡馬生活は卒業しましたが、24歳になった現在も元気一杯です。ロッキーには毎年会いに行っていますが、黒光りした体が緑の大自然を駆ける姿は、いつも絵になります。ホスピタリティと一緒で、顔をじーっと見るとおじいちゃんって感じになりましたが、風をビュンビュン切って放牧地を走る姿は現役馬のような迫力。ピカピカの毛づやとハリのある体からは体調の良さが伺えます。牧場に帰ってきてからも、大きな怪我や病気は無縁。「なんとかシンザン(35歳)の記録を狙いたいですね。それくらい元気ですよ(笑)」と松浦場長さんは言いますが、それもうなずける若さです。
放牧地は広々とした開放感たっぷりのところに位置しています。そこを見渡せる高台に上がってみました。最初ははるか遠いところで黙々と青草を食べていたロッキー。しばらくすると、人の存在に気づいたようで、こっちをジーッと見る・・・すると、ものすごい勢いで駆け寄ってきて、また急に立ち止まる・・・やっと怪しいものではない?ということがわかったのか、あとはひたすら青草をほおばり続ける・・・ロッキー、2005年夏のヒトコマ。
生まれ故郷に帰ることができる競走馬はほんの一握り。そんな最高の幸せをロッキーは送り続けています。
《新米種牡馬たちの夏》
■カネツフルーヴ(帝王賞、川崎記念の勝ち馬)&レギュラーメンバー(JBCクラシック、川崎記念、ダービーグランプリの勝ち馬)
そっくり!・・・こちらはフルーヴ
そっくり!・・・こちらがレギュラー
2003年の帝王賞を優勝し、その年のNARグランプリ年度代表馬に輝いた女傑ネームヴァリュー。3月5日、ブライアンズタイムとの間に待望の牡馬を誕生させました。初めての出産だったので飛野場長さんも心配していたそうですが、すんなり生まれて関係者をホッとさせたそうです。
一年ぶりに会ったネームヴァリューは、お母さんの雰囲気が漂うゆったりとした体になっていました。現役の頃は女王様のオーラをビカビカさせて、あまりお近づきにはなったことはないのですが(苦笑)、今では気性も柔らかくなったそうです。牧場に来た頃は新入りにもかかわらず、先輩繁殖牝馬たちを蹴散らしているような女ボスだったそうですが、今はみんなの輪の中に入ってゆっくり過ごす、優しいリーダーになりました。
子育ては優等生。息子はそんなママから片時も離れない甘えん坊です。「母親に似て非常に賢い馬。馬にも品があります」と飛野場長さんも胸を張ります。今年行われたセレクトセールでは6,000万円の高値がつけられました。中央の藤沢和雄厩舎からデビュー予定です。
今年のお相手もブライアンズタイム。その理由を聞いてみると・・・「最高の成績を残してくれた馬には最高の相手を選びたいと思ったんです。ネームヴァリューの体高は168センチくらい。種馬の中に入っても、ヒケはとらないくらい立派な体をしています。ブライアンズタイムは種馬の中では小柄な方だし、血が交ざり合って、バランスのいい仔が誕生するのではないかとも思いました。芝・ダート兼任で、距離もこなせる、オールマイティな活躍を期待したいですね」と飛野場長さん。
なお現在、飛野牧場では牧場スタッフ(女性限定)を数名募集中。興味のある方はぜひ問い合わせをしてみて下さい!!ネームヴァリューも待ってるよぉ!!
■ネームヴァリューがお母さんになりました
ネームヴァリュー親子
優しいママになりました (牧場スタッフの方とネームママ)
2003年の帝王賞を優勝し、その年のNARグランプリ年度代表馬に輝いた女傑ネームヴァリュー。3月5日、ブライアンズタイムとの間に待望の牡馬を誕生させました。初めての出産だったので飛野場長さんも心配していたそうですが、すんなり生まれて関係者をホッとさせたそうです。
一年ぶりに会ったネームヴァリューは、お母さんの雰囲気が漂うゆったりとした体になっていました。現役の頃は女王様のオーラをビカビカさせて、あまりお近づきにはなったことはないのですが(苦笑)、今では気性も柔らかくなったそうです。牧場に来た頃は新入りにもかかわらず、先輩繁殖牝馬たちを蹴散らしているような女ボスだったそうですが、今はみんなの輪の中に入ってゆっくり過ごす、優しいリーダーになりました。
子育ては優等生。息子はそんなママから片時も離れない甘えん坊です。「母親に似て非常に賢い馬。馬にも品があります」と飛野場長さんも胸を張ります。今年行われたセレクトセールでは6,000万円の高値がつけられました。中央の藤沢和雄厩舎からデビュー予定です。
今年のお相手もブライアンズタイム。その理由を聞いてみると・・・「最高の成績を残してくれた馬には最高の相手を選びたいと思ったんです。ネームヴァリューの体高は168センチくらい。種馬の中に入っても、ヒケはとらないくらい立派な体をしています。ブライアンズタイムは種馬の中では小柄な方だし、血が交ざり合って、バランスのいい仔が誕生するのではないかとも思いました。芝・ダート兼任で、距離もこなせる、オールマイティな活躍を期待したいですね」と飛野場長さん。
なお現在、飛野牧場では牧場スタッフ(女性限定)を数名募集中。興味のある方はぜひ問い合わせをしてみて下さい!!ネームヴァリューも待ってるよぉ!!
★最終回は、ゴールドヘッドやナミ、ドラールアラビアンとその娘たちも登場します。どうぞお楽しみに!!
高橋華代子
東京シティ競馬中継レポーター
厩舎関係者にファンも多い。