分析レポート
Analysis Report
第48回
帝王賞(JpnI)
2025年07月2日(水) 20:05発走

帝王賞は、臨戦過程などを素直に評価したい!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は令和7年6月18日時点
人気薄の馬が好走を果たした例は多くない

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[9-9-7-25](3着内率50.0%)、6~10番人気の馬は[1-1-3-44](3着内率10.2%)、11番人気以下の馬は[0-0-0-31](3着内率0.0%)となっている。まずは前評判の高い馬をチェックした方が良さそうだ。
「JRA」所属馬が優勢

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-1-2-60](3着内率4.8%)、「JRA」の馬は[10-9-8-40](3着内率40.3%)となっている。基本的には「JRA」勢を重視したい。
好走率が高いのは「4歳」馬

馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬は[4-3-1-13](3着内率38.1%)、5~7歳の馬は[6-6-8-68](3着内率22.7%)、8歳以上の馬は[0-1-1-19](3着内率9.5%)となっている。「4歳」勢をはじめとする比較的若い世代の馬を高く評価するべきだろう。
川田将雅騎手らが好成績

騎手別成績を見ると、3着以内となった回数が3回以上なのは、川田将雅騎手、武豊騎手、C.ルメール騎手の3名となっている。それぞれ3着内率も優秀だっただけに、今後もしっかりマークしておいた方が良さそうだ。
大敗直後の馬は割り引きが必要

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-9-8-61](3着内率29.9%)、6~10着の馬は[1-1-2-31](3着内率11.4%)、11着以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。なお、第43回(令和2年)以降の過去5年に限ると、7着以内の馬は[5-5-5-35](3着内率30.0%)、8着以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。前走で大敗を喫してしまった馬は疑ってかかりたい。
前走の単勝人気順がポイント

前走の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-6-5-52](3着内率26.8%)、5~11番人気の馬は[0-1-2-37](3着内率7.5%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[2-3-3-6](3着内率57.1%)となっている。なお、第42回(令和元年)以降の過去6年に限ると、3番人気以内の馬は[5-3-4-29](3着内率29.3%)、4番人気以下の馬は[0-0-0-26](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[1-3-2-2](3着内率75.0%)である。前走で人気の中心となっていなかった馬は、過信禁物と見るべきだろう。
“前年の東京大賞典”で健闘した馬は堅実

“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-3-5-12](3着内率50.0%)、5~8着の馬は[2-1-0-8](3着内率27.3%)、9着以下の馬は[0-1-0-10](3着内率9.1%)、「不出走」の馬は[4-5-5-70](3着内率16.7%)となっている。同じコースで施行されるビッグレースだけに、“前年の東京大賞典”で善戦した馬は、今回も上位に食い込む可能性が高いと見て良さそうだ。
前走の条件に注目

前走の条件別成績を見ると、「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」だった馬は3着内率37.3%と優秀な成績を収めている。一方「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」でなかった馬の3着内率は3.6%どまりである。今年も、前走が格の高いレースだった馬を中心に据えるべきかもしれない。