分析レポート
Analysis Report
第44回
帝王賞(JpnI)
2021年06月30日(水) 20:05発走
帝王賞は、前走の格や着順を素直に評価すべし!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は令和3年6月16日時点
上位人気馬が中心
単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[2-6-1-1](3着内率90.0%)、2~5番人気の馬は[7-4-8-21](3着内率47.5%)、「6番人気以下」の馬は[1-0-1-78](3着内率2.5%)となっている。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする前評判の高い馬に注目すべきだろう。
「JRA」勢が優勢
所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-0-2-67](3着内率2.9%)、「JRA」の馬は[10-10-8-33](3着内率45.9%)となっている。基本的には「JRA」所属馬を重視したい。
内寄りの枠に入った馬ほど信頼できる
枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[2-3-2-16](3着内率30.4%)、3~5枠の馬は[5-2-3-37](3着内率21.3%)、6~8枠の馬は[3-5-5-47](3着内率21.7%)となっている。なお、第38回(平成27年)以降の過去6年に限ると、1~2枠の馬は[2-3-1-9](3着内率40.0%)、3~5枠の馬は[4-2-1-25](3着内率21.9%)、6~8枠の馬は[0-1-4-31](3着内率13.9%)である。近年は特に内枠有利・外枠不利だ。
高齢馬は不振
馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬は[4-3-2-12](3着内率42.9%)、5~7歳の馬は[5-7-7-63](3着内率23.2%)、8歳以上の馬は[1-0-1-25](3着内率7.4%)となっている。高齢馬は評価を下げるべきだろう。
大敗直後の馬は割り引きが必要
前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-10-8-58](3着内率31.8%)、6着以下・中止の馬は[1-0-2-42](3着内率6.7%)となっている。大敗直後の馬は過信禁物と見ておきたい。
今回より短い距離のレースを経由してきた馬に注目
前走の距離別成績を見ると、2,000m未満の馬は[8-9-8-56](3着内率30.9%)、2,000m以上の馬は[2-1-2-44](3着内率10.2%)となっている。前走が今回より短い距離のレースだった馬を重視したいところだ。
“前年の東京大賞典”と関係が深い
“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[5-2-7-11](3着内率56.0%)、5着以下の馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)、「不出走」の馬は[5-7-3-74](3着内率16.9%)となっている。同じ大井ダートで施行されるダートグレード競走だけに、前年の東京大賞典で上位に食い込んだ馬は今回も好走する可能性が高いと見るべきだろう。
前走が国内外の“GI・JpnI”だった馬は堅実
前走の条件別成績を見ると、外国のレースを含む「GⅠ・JpnⅠ」だった馬は3着内率51.5%と優秀な成績を収めている。一方「GⅠ・JpnⅠ」でも「GⅡ・JpnⅡ・GⅢ・JpnⅢ」でもなかった馬の3着内率は3.2%どまりである。JRAのオープン特別や、ダートグレード競走ではない地方の重賞などを経由してきた馬はあまり信頼できない。