分析レポート

Analysis Report

第42回
帝王賞(JpnI)
2019年06月26日(水) 20:05発走

第42回優勝馬:オメガパフューム号

レース情報

帝王賞は、前走の格や着順を素直に評価したい!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和元年6月5日時点

上位人気馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-5-1-1](3着内率90.0%)、2~5番人気の馬は[6-5-8-21](3着内率47.5%)、「6番人気以下」の馬は[1-0-1-78](3着内率2.5%)となっている。なお、単勝「6番人気以下」だったにもかかわらず3着以内となったのは、第33回(平成22年)3着のボンネビルレコードと第40回(平成29年)1着のケイティブレイブだけである。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする前評判の高い馬に注目すべきだろう。

近年は特に「JRA」勢が強い

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「JRA」だった馬は[9-9-8-33](3着内率44.1%)、「地方」だった馬は[1-1-2-67](3着内率5.6%)となっている。なお、第34回(平成23年)以降の過去8年に限ると、「JRA」だった馬は[8-8-7-25](3着内率47.9%)、「地方」だった馬は[0-0-1-53](3着内率1.9%)である。基本的には「JRA」所属馬を重視したい。

内寄りの枠に入った馬ほど信頼できる

【馬番別成績】(過去10年)

馬番別成績を見ると、1~5番の馬は[6-4-6-34](3着内率32.0%)、6~10番の馬は[4-2-4-40](3着内率20.0%)、11~16番の馬は[0-4-0-26](3着内率13.3%)となっている。なお、第37回(平成26年)以降の過去5年に限ると、1~5番の馬は[4-3-2-16](3着内率36.0%)、6~10番の馬は[1-2-3-19](3着内率24.0%)、11~16番の馬は[0-0-0-16](3着内率0.0%)である。出走頭数次第ではあるものの、どちらかと言えば内枠有利・外枠不利なレースと言えそうだ。

大敗直後の馬は割り引きが必要

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-10-9-61](3着内率31.5%)、6着以下・競走中止の馬は[1-0-1-39](3着内率4.9%)となっている。大敗直後の馬は評価を下げるべきだろう。

前走が「1,600m」のレースだった馬に注目

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,600m未満の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、「1,600m」の馬は[6-7-7-22](3着内率47.6%)、1,600m超の馬は[4-3-3-65](3着内率13.3%)となっている。なお、前走の距離が「1,600m」だった3着以内馬20頭のうち、16頭は前走のレースがかしわ記念だったものの、第32回(平成21年)1着のヴァーミリアン、第36回(平成25年)3着のワンダーアキュート、第41回(平成30年)3着のサウンドトゥルーは前走がフェブラリーステークスだった馬、第34回(平成23年)3着のバーディバーディは前走がオアシスステークスだった馬である。今年も「1,600m」のレースをステップに参戦してきた馬がいたらぜひ注目してみたい。

前走が国内外の“GI・JpnI”だった馬は堅実

【前走の条件別成績】(過去10年)

前走の条件別成績を見ると、外国のGⅠ(ドバイワールドカップ)を含む「GⅠ・JpnⅠ」だった馬は3着内率61.8%と優秀な成績を収めている。一方「GⅠ・JpnⅠ」でも「JRAのGII・GIII」でもなかった馬は、3着内率が6.5%どまりである。JRAのオープン特別や、地方で施行された重賞、JpnII、JpnIIIなどを経由してきた馬は、過信禁物と見た方が良さそうだ。

“前年の東京大賞典”と関係が深い

【“前年の東京大賞典”における着順別成績】(過去10年)

“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、8着以内の馬は[6-3-9-17](3着内率51.4%)、9着以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[4-7-1-76](3着内率13.6%)となっている。同じ大井ダ2,000mで施行されるレースだけに、前年の東京大賞典で善戦した馬は好走する可能性が高いと見るべきだろう。

“同年のかしわ記念”で上位に食い込んだ馬も見逃せない

【“同年のかしわ記念”における着順別成績】(過去10年)

“同年のかしわ記念”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[5-6-4-8](3着内率65.2%)、6着以下の馬は[0-0-0-10](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[5-4-6-82](3着内率15.5%)となっている。今年も“同年のかしわ記念”で上位に食い込んだ馬が出走してきたらぜひ注目してみたい。