分析レポート
Analysis Report
第9回
フジノウェーブ記念(SIII)
2018年03月7日(水) 16:10発走
フジノウェーブ記念は、負担重量や前走の内容に注目!
- 過去8年の結果から、レースの傾向を分析
- 第1回(平成22年)から第4回(平成25年)までは「東京スプリング盃」の名称で実施
- 記録は平成30年2月14日時点
単勝1~2番人気馬の好走率は高くない
単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」馬と「2番人気」馬の3着内率はそれぞれ37.5%にとどまっている。前評判の高い馬がそれほど信頼できないレースと言って良いだろう。
なお、単勝「6番人気」の馬は[0-3-1-4](3着内率50.0%)と健闘していたものの、単勝7番人気以下の馬は[0-1-2-72](3着内率4.0%)とあまり上位争いに食い込めていない。
負担重量が58kg未満の馬は優勝例なし
過去8年の優勝馬8頭は、いずれも負担重量が「58.0kg」か「59.0kg」である。なお、負担重量が「57.0kg」の馬からは4頭の3着以内馬が出ているものの、57.0kg未満の馬は[0-3-1-32](3着内率11.1%)なので評価を下げたいところだ。
ちなみに、第4回以降の過去5年における負担重量別成績を見ると、57.0kg未満の馬は[0-1-0-16](3着内率5.9%)、57.0kg以上の馬は[5-4-5-46](3着内率23.3%)と、好走率の差がさらに広がっている。
近年は、前走で今回より長い距離のレースを使った馬が優勢
前走の距離別成績を見ると、3着以内馬の数がもっとも多いのは「1,200m」(9頭)だ。ところが、第4回以降の過去5年に限ると、前走の距離が1,500m未満だった馬は[0-2-3-34](3着内率12.8%)、1,500m以上だった馬は[5-3-2-28](3着内率26.3%)となっている。
近年の傾向を重視するならば、前走が今回より長い距離のレースだった馬を高く評価したい。
前走で人気の中心だった馬は堅実
前走の単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内だった馬が[6-5-3-28](3着内率33.3%)と優秀な成績を収めている。
前走の内容を比較する際は、最終的な着順だけでなく、当時の人気にも注目すべきだろう。
前走で後方からレースを進めた馬は不振
過去8年の連対馬16頭は、いずれも前走の最終コーナーを8番手以内で通過した馬だ。一方、前走の最終コーナー通過順が9番手以下だった馬は[0-0-2-32](3着内率5.9%)と苦戦している。
たとえ最終的な着順が良かったとしても、前走の最終コーナーを8番手以内で通過できなかった馬は過信禁物と見ておきたい。
“同年のウインタースプリント”で連対を果たした馬は好成績
“同年のウインタースプリント”における着順別成績を見ると、2着以内だった馬は3着内率50.0%と堅実だ。ただし、3~5着だった馬は[1-2-0-9](3着内率25.0%)と平凡な成績に終わっているうえ、6着以下だった22頭はすべて4着以下に敗れている。
“同年のウインタースプリント”に出走していた馬を比較する際は、当時の着順を素直に評価すべきだろう。