分析レポート

Analysis Report

第38回
サンタアニタトロフィー(SIII)
2017年07月26日(水) 20:10発走

第38回優勝馬:ゴーディー号

レース情報

サンタアニタトロフィーは、負担重量や前走の距離が重要!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第32回(平成23年)は大井ダ1800mで実施
  • 第32回(平成23年)は国際招待競走、別定競走として実施
  • 記録は平成29年7月5日時点

単勝7番人気以下の馬は連対例なし

【単勝人気順別成績】(過去10年)
image

単勝人気順別成績を見ると、単勝「1番人気」の馬が3着内率70.0%、単勝「2番人気」の馬が3着内率60.0%と、それぞれ優秀な成績を収めていた。一方、単勝「6番人気以下」の馬は3着内率が10.7%にとどまっている。ちなみに、このうち単勝6番人気だった馬は[4-1-0-5](3着内率50.0%)だが、単勝7~10番人気だった馬は[0-0-6-34](3着内率15.0%)と連対例がなく、単勝11番人気以下だった馬は[0-0-0-53](3着内率0.0%)と3着以内に好走した例がない。

近年は内寄りの枠に入った馬がやや優勢

【枠番別成績】(過去10年)
image

枠番別成績を見ると、3着内率は「4枠」の36.8%が最高だった。もっとも、連対率はどの枠番も10~20%の範囲に収まっており、枠順ごとの偏りが小さいレースと言えそうだ。ただし、第34回以降の過去4年に限ると、1~4枠の馬は[4-1-3-23](3着内率25.8%)、5~8枠の馬は[0-3-1-27](3着内率12.9%)となっている。近年に限ればやや内枠有利なレースと言えるかもしれない。

「5歳」の馬が好成績

【馬齢別成績】(過去10年)
image

馬齢別成績を見ると、もっとも3着内率が高いのは「5歳」、2番目に3着内率が高いのは「4歳」の馬だった。基本的には若い馬を重視すべきレースと言えるだろう。ただし、第34回以降の過去4年に限ると、4歳以下の馬は[0-0-0-4](3着内率0.0%)、5~7歳の馬は[4-4-2-27](3着内率27.0%)、8歳以上の馬は[0-0-2-19](3着内率9.5%)となっている。近年の傾向を重視するならば、5~7歳の馬に注目したいところだ。

「56.5kg以上」の負担重量を課された馬は比較的堅実

【負担重量成績】(過去10年)
image

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、負担重量が「56.5kg以上」だった。なお、別定競走として実施された第32回を除いても、負担重量が「56.0kg以下」だった馬は[4-4-2-62](3着内率13.9%)、「56.5kg以上」だった馬は[5-5-7-48](3着内率26.2%)と、ほぼ同様の傾向が出ている。過去の戦績に応じた負担重量を課されるハンデキャップ競走だが、基本的には負担重量の重い実績馬を重視すべきだろう。

好走馬の大半は前走の距離が「1600m」か「2000m」

【前走の距離別成績】(過去10年)
image

過去10年の3着以内馬30頭中、15頭は前走の距離が「1600m」、8頭は前走の距離が「2000m」だった。ちなみに、前走の距離が「1600m」だった3着以内馬15頭中のうち9頭は、その前走が京成盃グランドマイラーズだった馬。また前走の距離が「2000m」だった3着以内馬8頭のうち5頭は、その前走が帝王賞だった馬である。今年もこの2競走や「1600m」「2000m」のレースを経由してきた馬に注目してみたい。

“重賞”ウイナーが中心

【“重賞”における優勝経験の有無別成績】(過去10年)
image

過去10年の3着以内馬30頭中22頭は、JRAや南関東以外の地方競馬を含む“重賞”において優勝経験のある馬だった。昨年の第37回も、平成26年のゴールドカップを制したリアライズリンクスが優勝を果たしている。まだ“重賞”ウイナーとなっていない馬は過信禁物と見るべきだろう。