TCKコラム

TCK Column vol.64

東京盃注目馬プロフィール紹介

 電撃の6ハロンを、砂の猛者たちが駆け抜ける!!今年も、全国のスプリント自慢が勢ぞろいする東京盃が近づいてきましたねぇ。出走予定馬を見ている方も多いでしょうが、「難しい!!」という言葉があちらこちらから聞こえてきそう(苦笑) 9月29日現在

■アグネスジェダイ 牡3歳  栗東 森秀行厩舎

重賞タイトル: サマーチャンピオン

 3歳ダート界において、異次元な強さを発揮しているカネヒキリ。そんな王者に一番迫った馬が、このアグネスジェダイ(ユニコーンSでカネヒキリから0,3秒差の2着)だったことを忘れてはなりません。古馬と初顔合わせとなったサマーチャンピオンでも、差し返した姿は圧巻でした。  ハナを切って自分のペースで逃げることができれば最後まで非常に渋太いのが、この馬の競馬スタイル。同系との兼ね合いは常について回りますが、今回も自分の競馬に徹するのみでしょう。
 ジャパンダートダービーは非常にいい仕上がりで、陣営も自信を持って送り出したのですが、8着と惨敗。ダービーグランプリではスローペースに持ち込む逃げを見せはしたものの5着。鞍上の菅原勲騎手は「2000メートルは長い」ということでしたが、1200メートルで行われるこの東京盃は力を存分に発揮してくれそうです。
 ただ気になるのは、前走のダービーグランプリから間隔が約2週間足らずということ。しかし、これまでもハードなローテーションを難なくこなしている経験もあり、今回も心配ないとは思われますが、当日の気配面、チェックしたいですね。

■ディバインシルバー 牡7歳 美浦・和田正道厩舎

重賞タイトル: クラスターカップ、黒船賞、北海道スプリントカップ、全日本サラブレットカップ

 3歳ダート界において、異次元な強さを発揮しているカネヒキリ。そんな王者に一番迫った馬が、このアグネスジェダイ(ユニコーンSでカネヒキリから0,3秒差の2着)だったことを忘れてはなりません。古馬と初顔合わせとなったサマーチャンピオンでも、差し返した姿は圧巻でした。
 ハナを切って自分のペースで逃げることができれば最後まで非常に渋太いのが、この馬の競馬スタイル。同系との兼ね合いは常について回りますが、今回も自分の競馬に徹するのみでしょう。
 ジャパンダートダービーは非常にいい仕上がりで、陣営も自信を持って送り出したのですが、8着と惨敗。ダービーグランプリではスローペースに持ち込む逃げを見せはしたものの5着。鞍上の菅原勲騎手は「2000メートルは長い」ということでしたが、1200メートルで行われるこの東京盃は力を存分に発揮してくれそうです。
 ただ気になるのは、前走のダービーグランプリから間隔が約2週間足らずということ。しかし、これまでもハードなローテーションを難なくこなしている経験もあり、今回も心配ないとは思われますが、当日の気配面、チェックしたいですね。

■エンゲルグレーセ 牡8歳 美浦・奥平雅士厩舎

重賞タイトル: エルムS、クラスターカップ

 4歳時にはマリーンSとエルムSを連勝し、将来を有望視されたエンゲルグレーセも今や8歳になりました。しかし、長期休養を挟みながらの現役生活のため、まだキャリア27戦。8歳になった今年はすでに7戦を消化し、一番コンスタントに走っています。いい状態をキープしている証でしょう。
 今年に入ってからの成績は目を見張るものがあります。年明けに行われたガーネットSではメイショウボーラーの2着になり、さらには前走のクラスターカップでは堂々と優勝。自身、約4年ぶりの勝利。管理している奥平調教師にとっても、今年1月に開業以来初めての重賞勝ちということで、人馬ともに非常に嬉しい勝利となりました。でも、よーく考えてみると・・・力は持っている馬。やっと本来の力が戻ってきたとも、言えるかもしれません。
 前走は現役生活初めての地方競馬への参戦でした。盛岡競馬場を颯爽と駆け抜け、力のいる地方のダートを完勝。今回もあっと驚く走りを見せてくれるのでしょうか?

<南関東>

■ロッキーアピール 牡7歳 川崎 山崎尋美厩舎

重賞タイトル: さきたま杯、アフター5スター賞

 砂をかぶって揉まれちゃうのが大嫌いなお坊ちゃま。ちょっとでも砂をかぶると、「いやだぁ!いやだぁ!」というロッキーの声が聞こえんばかりに走る気をなくしてしまいます・・・だがしかし!!砂を被らず気持ちよく走ったときのロッキーはとてつもなく強くて渋太い。昨年のさきたま杯はマイネルセレクトやストロングブラッドなどの強豪たちを抑えて見事優勝。そして、前走のアフター5スター賞でも6番人気ながらの勝利。状態云々も大切なことですが、ロッキーにとってはとにかくスムーズな競馬ができるかどうか。ここが最大のポイントです。「今回は行く馬が多いだろうから、ハナを切らなくても3番手外でもいい。とにかくスンナリいければね」と山崎尋美調教師。

■スピニングアロー 牡7歳 三坂盛雄厩舎

重賞タイトル: サンタアニタトロフィー

 中央から転入してきた頃。持病の裂蹄でなかなか本来の力を出すことができませんでした。アローの力を信じ、諦めないでケアをし続けた毎日。スタッフの方々の懸命な努力とアローの頑張りで、見事重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。今でも蹄が乾かないようにと、クリームを塗り、ガーゼを張った状態で過ごす毎日です。まったく不安がなくなったとは言え、入念な予防は欠かせません。
 前走のアフター5スター賞は惜しくも2着に終わりましたが、展開一つで結果も変わっていた、そんな力のあるところは引き続き見せてくれたと思います。
 中央であげた6勝すべてが、スプリント戦。どんな競馬でも対応できるのがアローの魅力の一つです。

■ハタノアドニス 牡9歳 佐藤賢二厩舎

重賞タイトル: 東京盃、東京シティ盃、フロンティアスプリント盃、栗駒賞、アフター5スター賞(2回)

 7歳で東京盃を優勝したハタノアドニスも、早いもので9歳になりました。昔でいう10歳・・・「体や気持ちはまだ6歳か7歳くらいじゃないの」と大和田厩務員。前走のアフター5スター賞は、船橋に転入初戦ながら3着。内容のあるレースだったと思います。船橋の生活にもすっかり慣れて、2度目の東京盃制覇を目指します。
 走りながら少し周りを気にするところがあるそうで、この中間はチークピーシーズを着用して調教が進められてきました。その効果もありしっかり集中しているとか。今回は、チークピーシーズ姿が見られそうです。
 地方スプリント王の意地を見せて欲しい。アドちゃん、頼んだよ!!

■ベルモントパティ 牝5歳 大井 高橋三郎厩舎

重賞実績: 武蔵野S3着

 頼もしい牝馬が中央から転入してきてくれました。転入初戦となったスパーキングレディーカップでは、勝ったトーセンジョウオーと0,7秒差の5着。実はこの時。この馬特有のコズミが見られ、思うような調教がまったくできない状態だったそうです。そんな中でのこの結果に「力はすごいものがある」と、陣営を驚かせました。
 その後、リフレッシュ放牧を挟んで挑んだトゥインクルレディー賞。歩様の乱れもなくなって思うような調教はできるようになったものの、休み明けという部分もあり4着という結果。「これでガラッと変わるはず」高橋三郎調教師の期待も膨らみました。今回、どのくらいの変わり身があるのか楽しみです。
 中央時は、牡馬と混ざってかかんに走り続けてきた馬ということも、お忘れなく。

<他地区>

■マンボツイスト 牡10歳 岩手 伊藤和厩舎

重賞タイトル: 平安S、名古屋大賞典、マーチS、栗駒賞

 中央時代は中距離戦線で活躍していたマンボツイスト。岩手に転入してからは、短距離の分野で好成績を残しています。適距離を求めて、この東京盃に参戦です。「体のラインを見てもまだまだ若い。元気一杯ですよ」という伊藤調教師。伊藤厩舎と言えば、平成11年の東京盃を制したサカモトデュラブでもお馴染みですね!

■シンドバッド 牡5歳 兵庫 曾和直榮厩舎

重賞タイトル: 園田ダービー、MRO金賞、園田フレンドリーカップ、姫路チャレンジカップ

 ついに、園田ダービー馬が南関東にやってきます!!以前、園田ダービー後に曾和調教師にお話しを伺ったときは「まだ子供の部分が多いから、長距離遠征はもう少し先」ということでした。昨年は佐賀のサマーチャンピオン(12着)に遠征経験はありますが、南関東には初めての遠征。今年に入ってからは、かきつばた記念(8着)を除けば、地元ではほぼパーフェクトの成績を残しています。この勢いでダートグレードレースに再チャレンジです!

■オグリスキー 牡5歳 笠松 山中輝久厩舎

重賞タイトル:

 5歳ながらもすでに49戦の豊富なキャリアを持つオグリスキー。頑張り屋の男の子です。1400メートルから1600メートル戦を中心に使われていますが、意外にもスプリント戦は初めての距離。さらには初めてのTCK。初物尽くしながらも、これまで揉まれてきた経験で、何とか自分の力をしっかり出し切って欲しいものです。
笠松のみんなも応援しています!!

<まとめ>

 ガーネットS、プロキオンS、サマーチャンピオン、さきたま杯を優勝し、実績ではトップクラスのニホンピロサート。短期放牧明けということで、どれだけリフレッシュして登場するのかも見所(意外にも大井は初めてなんですね)。9歳のノボトゥルーは今回で71戦目。中央のお馬さんで、さらにはフェブラリーSの覇者という輝かしい実績の持ち主が、こんなに息の長い現役生活を続けるなんて、本当に頭が下がります。これから栗東で取材してきますので、MXテレビ&CS120チャンネルで放送している東京シティ競馬中継内のGステージ。ご覧になれる方はぜひ。
 どんな展開になるんだろう。そして、どの馬が勝つんだろう。原稿を書いている間もずっと考えていたんですが結論は出ず・・・難しいからこそ面白い。迷うからこそ、当日の気配面は間近でチェックした方が良さそうですよ。皆さん、どうぞTCKへ!このメンバーの多くがJBCスプリントに進むことになるでしょう。そういう意味でもじっくり観戦したいところです。
 なお、個人的に密かに楽しみにしているのは、大御所対決。10歳のマンボツイスト筆頭に、9歳のノボトゥルー、ハタノアドニス、8歳のエンゲルグレーセ。4頭の若さ自慢も、パドックでじっくり見てみたいと思います。いろんな楽しみ方があるから、やっぱり、競馬って面白い!!

高橋華代子
東京シティ競馬中継レポーター
厩舎関係者にファンも多い。