分析レポート

Analysis Report

第71回
東京ダービー(JpnI)
2025年06月11日(水) 20:05発走

第70回優勝馬:ラムジェット号

レース情報

東京ダービーは、主要な前哨戦の上位馬が中心!

  • SⅠとして施行された第61回(平成27年)から第69回(令和5年)を含む過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和7年5月28日時点

人気薄の馬が馬券に絡んだ例も少なくない

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[7-4-5-14](3着内率53.3%)、4~6番人気の馬は[1-3-2-24](3着内率20.0%)、7~12番人気の馬は[2-2-3-53](3着内率11.7%)、13番人気以下の馬は[0-1-0-33](3着内率2.9%)となっている。上位人気馬はそれなりに堅実だが、伏兵の台頭も警戒しておきたい。

昨年は「JRA」所属馬が上位を占める結果に

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[9-9-9-123](3着内率18.0%)、「JRA」の馬は[1-1-1-1](3着内率75.0%)となっている。なお、初めてダートグレード競走として施行された第70回(令和6年)は、1~3着馬がいずれも「JRA」所属馬だった。今後は「JRA」所属馬の好走例が増えてきそうだ。

内外極端な枠に入った馬は過信禁物

【枠番別成績】(過去10年)

枠番別成績を見ると、「1枠」の馬は[1-0-0-17](3着内率5.6%)、2~7枠の馬は[9-9-9-91](3着内率22.9%)、「8枠」の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)となっている。なお、第63回(平成29年)以降の過去8年に限ると、「1枠」の馬は[1-0-0-13](3着内率7.1%)、2~7枠の馬は[7-8-8-72](3着内率24.2%)、「8枠」の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)である。「1枠」や「8枠」に入った馬は、疑ってかかるべきだろう。

近年は特に前走好走馬が強い

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、7着以内の馬は[9-9-10-96](3着内率22.6%)、8着以下の馬は[1-1-0-28](3着内率6.7%)となっている。なお、第65回(令和元年)以降の過去6年に限ると、2着以内の馬は[4-5-3-27](3着内率30.8%)、3着以下の馬は[2-1-3-47](3着内率11.3%)である。直近のレースで上位に食い込んだ馬は、ひと通りマークしておきたい。

前走が多頭数のレースだった馬に注目

【前走の出走頭数別成績】(過去10年)

前走の出走頭数別成績を見ると、10頭以下の馬は[0-0-1-20](3着内率4.8%)、11~14頭の馬は[4-5-4-71](3着内率15.5%)、15頭以上の馬は[6-5-5-33](3着内率32.7%)となっている。なお、第67回(令和3年)以降の過去4年に限ると、12頭以下の馬は[0-0-1-22](3着内率4.3%)、13~14頭の馬は[0-1-0-10](3着内率9.1%)、15頭以上の馬は[4-3-3-18](3着内率35.7%)である。前走の出走頭数が多かった馬ほど信頼できるレースと言えそうだ。

“羽田盃”の上位馬は比較的堅実

【“羽田盃”における着順別成績】(過去10年)

“羽田盃”における着順別成績を見ると、2着以内の馬は[3-3-3-8](3着内率52.9%)、3~7着の馬は[3-2-5-30](3着内率25.0%)、8着以下の馬は[0-1-0-21](3着内率4.5%)、「不出走」の馬は[4-4-2-65](3着内率13.3%)となっている。3歳ダート三冠競走の第一戦と位置付けられている“羽田盃”で好走した馬は、相応に高く評価するべきだろう。

“京浜盃”における着順も重要

【“京浜盃”における着順別成績】(過去10年)

“京浜盃”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[3-2-7-20](3着内率37.5%)、6着以下の馬は[3-0-0-26](3着内率10.3%)、「不出走」の馬は[4-8-3-78](3着内率16.1%)となっている。 “羽田盃”だけでなく、その前哨戦である“京浜盃”の成績もチェックしておきたい。

昨年は“ユニコーンステークス”組のワンツーフィニッシュ

【“ユニコーンステークス”における着順別成績】(過去10年)

初めてダートグレード競走として施行された第70回(令和6年)は、“ユニコーンステークス”で「1着」だったラムジェットが1着、“ユニコーンステークス”で「2着」だったサトノエピックが2着となっている。今後は“ユニコーンステークス”組も目が離せない存在となりそうだ。