分析レポート
Analysis Report
第47回
帝王賞(JpnI)
2024年06月26日(水) 20:10発走
帝王賞は、臨戦過程などを素直に評価したい!
- 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
- 記録は令和6年6月12日時点
人気薄の馬が好走を果たした例は多くない
単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[9-9-8-24](3着内率52.0%)、6~10番人気の馬は[1-1-2-45](3着内率8.2%)、11番人気以下の馬は[0-0-0-29](3着内率0.0%)となっている。まずは前評判の高い馬をチェックした方が良さそうだ。
「JRA」所属馬が優勢
所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-1-2-59](3着内率4.8%)、「JRA」の馬は[10-9-8-39](3着内率40.9%)となっている。基本的には「JRA」所属馬が中心と見ておきたい。
「4歳」の馬は信頼できる
馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬は[4-4-1-12](3着内率42.9%)、5~7歳の馬は[5-5-8-65](3着内率21.7%)、8歳以上の馬は[1-1-1-21](3着内率12.5%)となっている。「4歳」勢をはじめとする比較的若い世代の馬を高く評価するべきだろう。
大敗直後の馬は割り引きが必要
前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-9-8-57](3着内率31.3%)、6~10着の馬は[1-1-2-33](3着内率10.8%)、11着以下の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。なお、第43回(令和2年)以降の過去4年に限ると、7着以内の馬は[4-4-4-27](3着内率30.8%)、8着以下の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。大敗直後の馬は評価を下げた方が良さそうだ。
前走の単勝人気順がポイント
前走の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-7-5-50](3着内率28.6%)、5~11番人気の馬は[0-1-2-36](3着内率7.7%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[2-2-3-6](3着内率53.8%)となっている。なお、第42回(令和元年)以降の過去5年に限ると、3番人気以内の馬は[4-3-3-25](3着内率28.6%)、4番人気以下の馬は[0-0-0-20](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[1-2-2-2](3着内率71.4%)である。前走で人気の中心となっていなかった馬は、過信禁物と見ておきたい。
近年は大型馬が不振
前走の馬体重区分別成績を見ると、510kg未満の馬は[6-6-6-64](3着内率22.0%)、510kg以上の馬は[2-2-1-27](3着内率15.6%)、「計測不能」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[2-2-3-6](3着内率53.8%)となっている。ただし、第42回(令和元年)以降の過去5年に限ると、510kg未満の馬は[4-3-3-32](3着内率23.8%)、510kg以上の馬は[0-0-0-13](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[1-2-2-2](3着内率71.4%)である。第42回(令和元年)以降の過去5年は、今回の馬体重が510kg以上だった馬も[1-0-0-14](3着内率6.7%)と安定感を欠いているので、大型馬は疑ってかかるべきだろう。
“前年の東京大賞典”で健闘した馬は堅実
“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[5-2-5-12](3着内率50.0%)、5~8着の馬は[1-1-0-8](3着内率20.0%)、9着以下の馬は[0-1-0-10](3着内率9.1%)、「不出走」の馬は[4-6-5-68](3着内率18.1%)となっている。同じコースで施行されるビッグレースだけに、“前年の東京大賞典”で善戦した馬は、今回も上位に食い込む可能性が高いと見て良さそうだ。
前走の条件に注目
前走の条件別成績を見ると、「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」だった馬は3着内率39.4%と優秀な成績を収めている。一方「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」でなかった馬の3着内率は3.5%どまりである。今年も、前走が格の高いレースだった馬を重視したい。