分析レポート

Analysis Report

第46回
帝王賞(JpnI)
2023年06月28日(水) 20:10発走

第46回優勝馬:メイショウハリオ号

レース情報

帝王賞は、臨戦過程などを素直に評価したい!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和5年6月14日時点

人気薄の馬が好走を果たした例は多くない

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[9-9-8-24](3着内率52.0%)、6~10番人気の馬は[1-1-2-45](3着内率8.2%)、10番人気以下の馬は[0-0-0-29](3着内率0.0%)となっている。まずは前評判の高い馬をチェックした方が良さそうだ。

「JRA」所属馬が優勢

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-1-2-60](3着内率4.8%)、「JRA」の馬は[10-9-8-38](3着内率41.5%)となっている。基本的には「JRA」所属馬が中心と見ておきたい。

「4歳」の馬は信頼できる

【馬齢別成績】(過去10年)

馬齢別成績を見ると、「4歳」の馬は[5-3-1-11](3着内率45.0%)、5~7歳の馬は[4-6-8-64](3着内率22.0%)、8歳以上の馬は[1-1-1-23](3着内率11.5%)となっている。「4歳」勢をはじめとする比較的若い世代の馬を高く評価するべきだろう。

大敗直後の馬は割り引きが必要

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-9-8-58](3着内率31.0%)、6着以下の馬は[1-1-2-39](3着内率9.3%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。なお、第42回(令和元年)以降の過去4年に限ると、3着以内の馬は[3-3-3-19](3着内率32.1%)、4着以下の馬は[1-1-1-18](3着内率14.3%)、「中止」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)である。大敗直後の馬は評価を下げた方が良さそうだ。

「1,800m」や「1,900m」のレースを経由してきた馬が中心

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,600m以下の馬は[4-3-5-27](3着内率30.8%)、1,600m超2,000m未満の馬は[5-4-3-29](3着内率29.3%)、2,000m以上の馬は[1-3-2-42](3着内率12.5%)となっている。なお、第42回(令和元年)以降の過去4年に限ると、1,600m以下の馬は[0-0-1-9](3着内率10.0%)、1,600m超2,000m未満の馬は[4-2-2-12](3着内率40.0%)、2,000m以上の馬は[0-2-1-17](3着内率15.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走が「1,800m」や「1,900m」のレースだった馬に注目したい。

前走の単勝人気順がポイント

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)
※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬

前走の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-8-5-51](3着内率29.2%)、5番人気以下の馬は[0-1-3-42](3着内率8.7%)、「記録なし」の馬は[2-1-2-5](3着内率50.0%)となっている。なお、第42回(令和元年)以降の過去4年に限ると、3番人気以内の馬は[3-3-3-20](3着内率31.0%)、4番人気以下の馬は[0-0-0-17](3着内率0.0%)、「記録なし」の馬は[1-1-1-1](3着内率75.0%)である。前走で人気の中心となっていなかった馬は、過信禁物と見るべきだろう。

“前年の東京大賞典”で健闘した馬は堅実

【“前年の東京大賞典”における着順別成績】(過去10年)

“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[4-2-6-13](3着内率48.0%)、5着以下の馬は[1-2-0-16](3着内率15.8%)、「不出走」の馬は[5-6-4-69](3着内率17.9%)となっている。同じコースで施行されるビッグレースだけに、“前年の東京大賞典”で善戦した馬は、今回も上位に食い込む可能性が高いと見て良さそうだ。

前走の条件に注目

【前走の条件別成績】(過去10年)

前走の条件別成績を見ると、「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞」だった馬は3着内率39.4%と優秀な成績を収めている。一方「ダートグレード競走ならびにJRA・国外の重賞以外」だった馬の3着内率は3.5%どまりである。前走がJRAのオープン特別やダートグレード競走ではない地方の重賞だった馬は、疑ってかかるべきかもしれない。