分析レポート

Analysis Report

第5回
雲取賞(SIII)
2023年02月23日(木) 16:35発走

第5回優勝馬:ヒーローコール号

レース情報

雲取賞は、負担重量や臨戦過程に注目!

  • 準重賞として施行された平成25~30年を含む過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 準重賞として施行された平成25~30年は1,600mで実施
  • 第1回(平成31年)からは1,800mで実施
  • 記録は令和5年2月9日時点

5番人気以下の馬も侮れない

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[8-8-6-18](3着内率55.0%)、5~9番人気の馬は[2-2-2-44](3着内率12.0%)、10番人気以下の馬は[0-0-2-35](3着内率5.4%)となっている。基本的には上位人気馬が強く、単勝10番人気以下の馬は連対例がないものの、単勝5~9番人気の馬が上位に食い込んだ例はそれほど珍しくない。

「浦和」「船橋」所属馬の活躍が目立つ

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[2-3-0-11](3着内率31.3%)、「船橋」の馬は[5-3-5-29](3着内率31.0%)、「大井」の馬は[1-2-4-37](3着内率15.9%)、「川崎」の馬は[2-2-1-20](3着内率20.0%)となっている。3着内率が優秀な「浦和」所属馬や「船橋」所属馬を重視するべきだろう。

負担重量の重い馬ほど堅実

【負担重量別成績】(過去10年)

負担重量別成績を見ると、56.0kg未満の馬は[1-0-1-27](3着内率6.9%)、「56.0kg」の馬は[4-4-3-51](3着内率17.7%)、56.0kg超の馬は[5-6-6-19](3着内率47.2%)となっている。なお、重賞として施行されるようになった平成31年以降の過去4年に限ると、56.0kg未満の馬は[0-0-1-21](3着内率4.5%)、「56.0kg」の馬は[2-1-0-16](3着内率15.8%)、56.0kg超の馬は[2-3-3-5](3着内率61.5%)である。番組賞金などに応じた負担重量を課される別定競走だが、重い負担重量を課された馬は高く評価した方が良さそうだ。

前走の距離が明暗を分けそう

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,400m以下の馬は[0-0-0-16](3着内率0.0%)、1,400m超の馬は[10-10-10-81](3着内率27.0%)となっている。ちなみに、重賞として施行されるようになった平成31年以降の過去4年、かつ前走が「ニューイヤーカップ」「全日本2歳優駿」以外のレースだった馬に限ると、1,600m以下の馬は[1-0-1-23](3着内率8.0%)、1,600m超の馬は[1-0-2-7](3着内率30.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走が1,400m以下のレースだった馬だけでなく、「ニューイヤーカップ」と「全日本2歳優駿」を除く1,500~1,600mのレースだった馬も評価を下げたい。

前走の人気も重要なポイント

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)

前走の単勝人気順別成績を見ると、6番人気以内の馬は[9-9-10-67](3着内率29.5%)、7番人気以下の馬は[1-1-0-30](3着内率6.3%)となっている。なお、平成29年以降の過去6年に限ると、6番人気以内の馬は[6-6-6-40](3着内率31.0%)、7番人気以下の馬は[0-0-0-23](3着内率0.0%)である。前走で上位人気に推されていなかった馬は、過信禁物と見るべきだろう。

近年は前走で先行していた馬が優勢

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、5番手以内の馬は[8-5-8-58](3着内率26.6%)、6番手以下の馬は[2-5-2-39](3着内率18.8%)となっている。ただし、重賞として施行されるようになった平成31年以降の過去4年に限ると、5番手以内の馬は[4-2-4-24](3着内率29.4%)、6番手以下の馬は[0-2-0-18](3着内率10.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走の位置取りもチェックしておきたいところだ。