分析レポート

Analysis Report

第43回
帝王賞(JpnI)
2020年06月24日(水) 20:05発走

第43回優勝馬:クリソベリル号

レース情報

帝王賞は、前走の格や着順を素直に評価すべし!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 記録は令和2年6月10日時点

上位人気馬が中心

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[2-5-1-2](3着内率80.0%)、2~5番人気の馬は[7-5-7-21](3着内率47.5%)、「6番人気以下」の馬は[1-0-2-78](3着内率3.7%)となっている。まずは単勝「1番人気」馬をはじめとする前評判の高い馬に注目すべきだろう。

「JRA」勢が優勢

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「JRA」の馬は[9-10-7-34](3着内率43.3%)、「地方」の馬は[1-0-3-67](3着内率5.6%)となっている。基本的には「JRA」所属馬を重視したい。

内寄りの枠に入った馬ほど信頼できる

【馬番別成績】(過去10年)

馬番別成績を見ると、1~5番の馬は[6-4-5-35](3着内率30.0%)、6~10番の馬は[4-2-4-40](3着内率20.0%)、11~16番の馬は[0-4-1-26](3着内率16.1%)となっている。なお、第38回(平成27年)以降の過去5年に限ると、1~5番の馬は[5-4-1-15](3着内率40.0%)、6~10番の馬は[0-1-3-21](3着内率16.0%)、11~16番の馬は[0-0-1-18](3着内率5.3%)である。近年は特に内枠有利・外枠不利だ。

大敗直後の馬は割り引きが必要

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[10-10-8-63](3着内率30.8%)、6着以下・競走中止の馬は[0-0-2-38](3着内率5.0%)となっている。大敗直後の馬は評価を下げるべきだろう。

前走が「1,600m」のレースだった馬に注目

【前走の距離別成績】(過去10年)

前走の距離別成績を見ると、1,600m未満の馬は[0-0-0-12](3着内率0.0%)、「1,600m」の馬は[5-6-7-21](3着内率46.2%)、1,600m超の馬は[5-4-3-68](3着内率15.0%)となっている。今年も「1,600m」のレースをステップに参戦してきた馬がいたらぜひ注目してみたい。

近年は前走で先行していた馬がやや不振

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)
※「不明」は前走が海外競走の出走馬

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、4番手以内の馬は[6-6-2-50](3着内率21.9%)、5番手以下の馬は[3-4-6-46](3着内率22.0%)となっている。ただし、第38回(平成27年)以降の過去5年に限ると、4番手以内の馬は[2-1-1-26](3着内率13.3%)、5番手以下の馬は[2-4-2-24](3着内率25.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していた馬はやや評価を下げた方が良さそうだ。

“前年の東京大賞典”と関係が深い

【“前年の東京大賞典”における着順別成績】(過去10年)

“前年の東京大賞典”における着順別成績を見ると、8着以内の馬は[6-2-8-19](3着内率45.7%)、9着以下の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[4-8-2-73](3着内率16.1%)となっている。同じ大井ダ2,000mで施行されるレースだけに、前年の東京大賞典で善戦した馬は、好走する可能性が高いと見るべきだろう。

前走が国内外の“GI・JpnI”だった馬は堅実

【前走の条件別成績】(過去10年)

前走の条件別成績を見ると、外国のレースを含む「GⅠ・JpnⅠ」だった馬は3着内率54.5%と優秀な成績を収めている。一方「GⅠ・JpnⅠ」でも「GⅡ・JpnⅡ・GⅢ・JpnⅢ」でもなかった馬の3着内率は3.1%どまりである。JRAのオープン特別や、ダートグレード競走ではない地方の重賞などを経由してきた馬は、過信禁物と見ておきたい。