分析レポート

Analysis Report

第9回
優駿スプリント(SII)
2019年06月25日(火) 20:10発走

第9回優勝馬:ナガタブラック号

レース情報

優駿スプリントは、枠順や脚質が明暗を分けそう!

  • 平成23年に新設。過去8年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第1回(平成23年)から第4回(平成26年)まではSIIIとして実施
  • 記録は令和元年6月5日時点

昨年は大波乱決着だったが……

【単勝人気順別成績】(過去8年)

単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬が[6-6-3-17](3着内率46.9%)なのに対し、5番人気以下の馬は[2-2-5-85](3着内率9.6%)と苦戦している。昨年の第8回(平成30年)こそ単勝5番人気以下の馬が1~3着を占めたものの、基本的には前評判の高い馬が強いレースだ。

「大井」所属馬がやや優勢

【所属別成績】(過去8年)

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-0-1-8](3着内率11.1%)、「船橋」の馬は[1-0-3-23](3着内率14.8%)、「大井」の馬は[5-6-3-50](3着内率21.9%)、「川崎」の馬は[2-2-1-21](3着内率19.2%)となっている。3着内数、3着内率ともにトップの「大井」所属馬が中心と言えるだろう。

内外極端な枠に入った馬は不振

【枠番別成績】(過去8年)

枠番別成績を見ると、1~2枠が[3-0-1-28](3着内率12.5%)、3~6枠が[5-8-5-44](3着内率29.0%)、7~8枠が[0-0-2-30](3着内率6.3%)となっている。未だに連対例のない7~8枠はもちろん、やや好走率が低い1~2枠に入った馬も、過信禁物と見ておきたい。

前走の距離が1,800m以上だった馬は堅実

【前走の距離別成績】(過去8年)

前走の距離別成績を見ると、1,200m未満の馬が[0-0-0-5](3着内率0.0%)、1,200m以上・1,800m未満の馬が[6-6-5-82](3着内率17.2%)、1,800m以上の馬が[2-2-3-15](3着内率31.8%)となっている。該当馬はそれほど多くないが、1,800m以上のレースを経由してきた馬は上位に食い込む可能性が高いようだ。

前走で先行していた馬は信頼できる

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去8年)

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、5番手以内の馬が[6-8-4-53](3着内率25.4%)、6番手以下の馬が[2-0-4-49](3着内率10.9%)となっている。なお、第4回以降の過去5年に限ると、5番手以内の馬は[5-5-3-32](3着内率28.9%)、6番手以下の馬は[0-0-2-31](3着内率6.1%)である。近年の傾向からも、前走で先行していた馬を重視したい。

“優駿スプリントトライアル”の結果にも注目

【“優駿スプリントトライアル”における着順別成績】(過去8年)
※「開催なし」は同年に“優駿スプリントトライアル”が施行されなかった第1回の全出走馬

平成24年から施行されている“優駿スプリントトライアル”における着順別成績を見ると、「1着」だった馬は6頭中4頭が連対を果たしている。一方、5着以下だった馬は[1-0-0-27](3着内率3.6%)と苦戦しているので、評価を下げるべきだろう。