分析レポート

Analysis Report

第55回
東京記念(SI)
2018年09月19日(水) 20:10発走

第55回優勝馬:シュテルングランツ号

レース情報

東京記念は、前走の内容を素直に評価したい!

  • 過去10年の結果から、レースの傾向を分析
  • 第45回(平成20年)から第54回(平成29年)まではSIIとして実施。
  • 本年(平成30年)の第55回からSIとして実施。
  • 記録は平成30年8月29日時点

上位人気に推された馬は堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年)

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[9-7-5-9](3着内率70.0%)、4~8番人気の馬は[0-3-4-43](3着内率14.0%)、9番人気以下の馬は[1-0-1-48](3着内率4.0%)となっている。上位人気馬の信頼度が高いレースと言っていいだろう。

3着内率が高いのは「船橋」所属馬

【所属別成績】(過去10年)

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-0-0-9](3着内率0.0%)、「船橋」の馬は[3-8-4-26](3着内率36.6%)、「大井」の馬は[7-1-4-47](3着内率20.3%)、「川崎」の馬は[0-0-2-13](3着内率13.3%)、「他地区」の馬は[0-1-0-5](3着内率16.7%)となっている。過去10年の優勝馬10頭中7頭は「大井」勢だが、3着内数や3着内率は「船橋」勢の方が上だ。ちなみに、調教師別成績を見ると、矢野義幸調教師(船橋)が[2-3-1-2](3着内率75.0%)と優秀な成績を収めているので、今後も出走してきたらぜひ注目してみたい。

昨年までは実績馬が強いレースだった

【負担重量別成績】(過去10年)

第54回(平成29年)までの東京記念は過去1年の戦績に応じた負担重量を課される別定競走として施行されていたが、その負担重量別成績を見ると、57.0Kg未満の馬は[5-1-6-81](3着内率12.9%)、57.0Kg以上の馬は[5-9-4-19](3着内率48.6%)となっている。SIに昇格した今年は定量競走として施行されるものの、昨年までは重い負担重量を課された馬、すなわち実績馬が強いレースだっただけに、引き続き実績上位の馬を高く評価すべきだろう。

前走を勝ち切った馬が好成績

【前走の着順別成績】(過去10年)

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[4-3-3-10](3着内率50.0%)、2~6着の馬は[5-5-5-45](3着内率25.0%)、7着以下の馬は[1-2-2-45](3着内率10.0%)となっている。前走の着順が良かった馬、特に前走を勝ち切ったばかりの馬は信頼できるようだ。

前走で上位人気に推されていた馬が優勢

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年)

前走の単勝人気順別成績を見ると、7番人気以内の馬は[10-8-8-61](3着内率29.9%)、8番人気以下の馬は[0-2-2-39](3着内率9.3%)となっている。ちなみに、第51回(平成26年)以降の過去4年に限ると、4番人気以内の馬が[4-2-2-10](3着内率44.4%)なのに対し、5番人気以下の馬は[0-2-2-31](3着内率11.4%)である。臨戦過程を比較する際は、前走の時点における人気もチェックしておきたい。

前走の最終コーナー通過順に注目

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、6番手以内の馬は[5-7-8-41](3着内率32.8%)、7番手以下の馬は[5-3-2-59](3着内率14.5%)となっている。前走の最終コーナーを中団や後方のポジションで通過した馬は、やや評価を下げるべきだろう。