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東京シティ競馬の新たな国際交流事業について

東京シティ競馬(TCK)では、下記のとおり新たな国際交流事業を実施することとなりましたので、お知らせいたします。

TCKからサンタアニタダービーに挑戦

TCKとアメリカ・サンタアニタ競馬場は、1995年の友好交流協定締結以来、互いの友好を記念した競走の実施や人馬の交流等、各種連携事業を行って参りました。

サンタアニタ競馬場

ジャスティファイ号

1.サンタアニタダービー(GI)への出走について

北米クラシックの重要ステップレースであるサンタアニタダービー(GI)について、サンタアニタ競馬場よりTCK所属馬の出走枠を最大2頭までご提供いただけることになりました。

サンタアニタダービーは、過去にサンデーサイレンス号やエーピーインディ号がこのレースをクラシックへのステップレースとして勝利しており、今年はジャスティファイ号が勝利後に2冠を達成するなど、アメリカでは非常に由緒あるレースです。このレースで上位入線を果たせば、ケンタッキーダービー(GI)をはじめとしたクラシックレース挑戦への道が開けます。

なお、出走に当たっては、下記のとおり選定を行います。

①大井競馬場等で実施する2・3歳戦について、上位馬にあらかじめ決められたレースポイントを付与します。2歳春の新馬戦から始まり、今年から新重賞となった雲取賞競走(SIII)を最終戦とします。

レースポイント
主催 対象競走 1着 2着
大井 新馬競走 40
2歳JRA指定競走(1800m戦) 40
〃(上記以外) 20
ゴールドジュニアー 50 20
ハイセイコー記念(SII) 120 40
雲取賞(SIII) 150 60
南関 南関重賞競走(2・3歳) 50 20
全国 指定交流競走 60 25

ポイント付与の対象となる馬は、TCK所属馬のみとなります。他地区及びJRAからの転入馬は、TCK転入後からポイントが付与されます。なお、転入馬についてTCK所属馬として2戦以上出走していることが選定の条件となります。

②設定されたポイント(200ポイント)を満たした馬もしくはそれに匹敵すると認められる上位馬が選考の対象となります。その後サンタアニタ競馬場と協議し、TCKが出走意思を確認したうえで遠征馬を最大2頭選定する流れとなります。なお、サンタアニタ競馬場と協議の結果によっては、ポイントを満たしていても遠征馬として選定されない場合があります。

2.TOKYO CITY CUP競走(GIII)への出走について

昨年のJapan Family Dayの様子

サンタアニタ競馬場では毎年3月下旬~4月上旬に、TCKとの友好を記念した「TOKYO CITY CUP(GIII)」を実施しております。

この度、サンタアニタ競馬場からの招待を受け、同レースにつきましてもTCK所属馬の出走枠をご提供いただけることとなりました。

招待馬の選定方法については、2月前後に行われる金盃競走(SII)で上位となったTCK所属馬の中から、出走意思を確認したのちTCKで選定を行う予定です。

サンタアニタ競馬場にTCKステーブル開設

サンタアニタ競馬場内にTCKの専用厩舎「TCKステーブル」を開設いたします。

一般社団法人東京都馬主会会員は、この厩舎に所有馬を入厩させ、サンタアニタ競馬場を拠点に全米各地の競走に出走させることが可能となります。

また、馬主登録から獲得賞金の事務処理等をサポートし、複雑な手続きをすることなく、日本在住のままアメリカでオーナーライフを楽しめる事業となっており、TCKの馬主の方の付加価値向上につながると考えております。

将来的には、TCKステーブル所属馬による北米重賞戦線への挑戦、さらには東京大賞典競走への招待も視野に入れて、長期的に事業を継続していく予定です。

さらに、現地の調教師と本事業についてのアドバイザリー契約を結び、所属馬の管理だけでなく、TCKの調教師・騎手を派遣して、所属馬の調教やレースへの騎乗など、より実践的な研修を実施していきます。これらによる技術の向上を通じて競馬事業全体のレベルアップにも資することができると考えております。

海外への映像配信および勝馬投票券発売の拡大

TCKでは、2016年よりオーストラリアにおいてレース映像の配信および勝馬投票券の発売を行ってまいりましたが、同事業を新たにニュージーランドにおいても実施いたします。

【概要】
配信・発売開始日 平成30年6月4日(月)※第5回大井競馬初日
配信日・発売日 月曜日から金曜日。ただし、土・日曜日は不定期で発売。
発売場所 ニュージーランド国内約680か所の場外発売所及びオンラインサイト
売上見込 1日平均300万円程度(1NZドル≒75円)

TCKは、これまでも様々な国際交流事業を進めてまいりましたが、今回の新たな施策を機に、さらに海外との交流を深め、国際化を推進してまいります。